この記事のポイント
- アプリ不要でかけ放題を使えば、発信時のわずらわしさが無くなるだけでなく良好な通話品質で通話できるのもメリット
- たまにアプリありのかけ放題を使ってもいいのなら通話料を0円にできる楽天モバイルがおすすめ
- 純粋にアプリ不要のかけ放題で最安を狙うならahamoがおすすめ
「通話アプリを立ち上げずに、かけ放題を使いたい・・」
格安SIMのかけ放題は、ほとんどが通話アプリ経由の発信が必須です。通話料を安くできるのはありがたいのですが、毎回アプリを立ち上げるのは面倒ですよね。
実は、数は限られますがアプリ不要(プレフィックスなし)でかけ放題が使える格安SIMがあります。
以前はワイモバイルとUQモバイルしか選択肢はありませんでしたが、近年はキャリアの格安プラン(ahamo・povo・LINEMO)はじめ一気に選択肢が広がりました。
そのため、今から格安SIMを選ぶ方はラッキーですよ。格安SIMに乗り換えたいけどアプリ不要のかけ放題にこだわる!といった方は、ぜひ参考にして下さいね。
本記事では、楽天モバイルとキャリアの格安プラン(ahamo・povo・LINEMO)も実質格安SIMと言えるため比較対象として考慮しています
今すぐおすすめの格安SIMを見る(記事内ジャンプ)
1.アプリ不要のかけ放題を使うメリットとは?
わずらわしいアプリの立ち上げが不要
何といっても大きなメリットが、アプリの立ち上げが要らないこと。折り返し電話も楽に発信できます。
通話アプリ経由のかけ放題だと、発信する度にアプリを立ち上げる必要があるため面倒です。
電話帳の登録などは自動同期されるので楽なのですが、発信する度にアプリを開く(またはプレフィックス番号を相手先の電話番号に付ける)わずらわしさがあります。
通話品質が抜群にいい
利便性ばかりが注目されがちですが、通話品質(音質)が良いのもアプリなしかけ放題の魅力。キャリアと同じ最高品質での通話が可能です。
アプリを経由するかけ放題は、中継回線を通す(プレフィックス方式)仕組み上、どうしても通話品質が落ちてしまいます。
IP通話よりはマシですが、通常の音声回線と比べると少しこもった声になるのがネック。
近年は、3GからLTEに音声回線が移行した関係で、通話品質が大幅に上がっています。アプリ不要のかけ放題なら、その恩恵を存分に受けられます。
2.かけ放題あり(アプリ不要)の格安SIMの選び方
まずは安さを重視する
せっかく格安SIMを利用するなら、やっぱり安さは重視したいところ。価格には徹底的にこだわりましょう。
かけ放題のオプション料金はほぼ横並びなので、月額基本料金を確認した方がいいです。どこが安いかは契約するデータ容量によって変わります。
次章から解説する格安SIM比較では、かけ放題の料金に加えて各社のプラン価格も掲載しているので、しっかりとチェックしてみて下さいね。
キャリアの格安プランも考慮する
アプリ不要のかけ放題と言えば、従来まではワイモバイルとUQモバイルくらいしか選べませんでした。
しかし現在は、楽天モバイルやキャリアの格安プラン(ahamo・povo・LINEMO)でも、アプリを使わないかけ放題を選択できます。
以前より幅広い選択肢から、お気に入りの1社を見つけましょう。
端末セットで契約するか検討する
かけ放題とは直接関係ないように思えますが、意外と大事なのが端末購入の有無。もし、格安SIM契約と同時に新しい機種を購入したいなら、選択肢が少し狭まります。
具体的には、povoとLINEMOで端末購入ができません。端末セット契約を希望するなら、この2社は外して下さい。
3.【無制限あり】アプリ不要のかけ放題が使えるおすすめ格安SIMを比較
こちら、アプリなしのかけ放題ありのおすすめ格安SIMです。
おすすめ格安SIM
月額料金 | かけ放題の オプション料金 |
端末セット | |
---|---|---|---|
楽天モバイル ※おすすめ |
0円~ | 10分:1100円 | あり |
ahamo ※最安 |
2970円 | 5分:プラン込み 無制限:1100円 |
あり |
LINEMO | 990円~ | 5分:550円 無制限:1650円 |
– |
povo | 0円~ | 5分:550円 無制限:1650円 |
– |
UQモバイル | 1628円~ | 10分:770円 60分パック:550円 無制限:1870円 |
あり |
ワイモバイル | 2178円~ | 10分:770円 無制限:1870円 |
あり |
OCNモバイルONE | 770円~ | 10分:935円 無制限(3人):935円 無制限:1430円 |
あり |
J:COMモバイル | 1078円~ | 5分:550円 60分:1650円 |
あり |
各社の特徴について、詳しく見ていきましょう。
楽天モバイル ※おすすめ
かけ放題オプション
- 10分かけ放題:1100円/月
楽天モバイルでは、アプリ不要の10分かけ放題を1100円で利用できます。正直、10分かけ放題だけの料金だと安くないのですが、プラン価格が割安なのが魅力。
1GB以下のデータ通信費は0円なので、ほぼ通話しか使わない方なら圧倒的な格安料金を実現できます。1GBを超えても3GB以内なら1078円、20GB以内なら2178円です。
大容量向けの20GBでも、ahamo・povo・LINEMOより約600円ほど安くなっています。その他、最新iPhoneを全携帯会社の中で最安購入できるのもメリットです。
アプリ経由を許容できるなら通話料は完全0円に
記事の方向性と反するのですが、たまにアプリ経由のかけ放題を使ってもいい・・というのなら楽天モバイルはかなりおすすめ。その理由は、通話料を完全無料にできるからです。
無料通話の仕組みはRakuten Linkを使うだけ。国内通話なら、24時間どこにかけても通話料は0円です。
自分の電話番号が利用可能で、相手はアプリを立ち上げていなくてOKです。
普段はアプリ経由無しの10分かけ放題を使い、時々無料通話アプリを利用するといったハイブリッドな使い方で最安料金を実現できます。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 (Rakuten UN-LIMIT VI) |
---|---|
1GBまで | 0円 |
3GBまで | 1078円 |
20GBまで | 2178円 |
20GB以上 (無制限) |
3278円 |
ahamo ※最安
かけ放題オプション
- 5分かけ放題:プラン込み
- 無制限かけ放題:1100円
ahamo(アハモ)は20GBの大容量に、5分かけ放題が付いたワンプランを提供しています。標準付属される代わりに、全携帯会社で最安のアプリなしかけ放題を利用できます。
かけ放題を任意で外せない代わりに、LINEMOやpovoで基本料金+かけ放題オプションに契約するより安上がりですよ。契約途中でかけ放題を外すことが無いのなら非常におすすめです。
また、キャリアの中でも特に優れたドコモ品質なので、通話はもちろん通信速度も非常に快適です。海外でも基本データ容量内(20GB)なら別料金なしで通信可能。
海外出張または海外旅行を頻繁に行う方にもピッタリです。
なお、5分で足りない場合は、+1100円で無制限かけ放題を利用可。無制限かけ放題も最安のオプション料金となっています。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
20GB | 2970円 ※5分かけ放題込 |
LINEMO
かけ放題オプション
- 5分かけ放題:550円/月
- 完全かけ放題:1650円/月
ソフトバンクの格安プランであるLINEMO(ラインモ)は、5分かけ放題を550円、完全かけ放題を1650円で利用できます。
データ通信費の最安は、ミニプラン(3GB)の990円。通話重視なら、こちらのプランで十分でしょう。
また、ソフトバンクとワイモバイルからの乗り換えは、違約金含め手数料がかからないのもメリット。
ソフトバンクユーザーの方は、同品質のかけ放題を格安SIMで使いたいといった目的でLINEMOに移行してもいいですね。
その他、LINEMOではLINEアプリのデータ消費がありません(通話も含む)。アプリ経由なしのかけ放題に加えて、LINE通話も併用したい方におすすめです。
[note title=”TOPIC”]キャンペーンでかけ放題の価格が1年×550円引き(5分かけ放題なら無料)[/note]料金プラン
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
3GB | 990円 |
20GB | 2728円 |
【アプリ不要】LINEMO(ラインモ)のかけ放題を徹底解説!通話料から必要な人・不要な人も分かる
povo
かけ放題オプション
- 5分かけ放題:550円/月
- 無制限かけ放題:1650円/月
povo(ポヴォ)はauが提供する格安プランです。基本料金は0円で、そこからトッピングでプランを追加していきます。
0からプラン内容を設計するため、データ通信はなしでもOK。さらに、通話向けのトッピングとして5分かけ放題(550円/月)か完全かけ放題(1650円/月)を利用できます。
5分かけ放題だけの利用なら、月々の維持費はわずか550円に。完全かけ放題だけを利用するのも、もちろんありですよ。
他社では、データ通信費の支払いが必須なので通話だけ利用したい方には非常におすすめです。
たまにデータ通信を使いたいときは、データ使い放題(24時間)や1GB(7日)をピンポイントで追加することができます。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
データ使い放題(24時間) | 330円 |
1GB(7日) | 390円 |
3GB(30日) | 990円 |
20GB(30日) |
2700円 |
60GB(90日) | 6490円 |
150GB(180日) | 12980円 |
UQモバイル
かけ放題オプション
- 10分かけ放題:770円/月
- 通話パック(60分):550円/月
- 無制限かけ放題:1870円/月
UQモバイルは、アプリ経由なしの10分かけ放題を月額770円で利用できます。
10分かけ放題の他に、最大60分の通話パック(月額550円)もあり。通話頻度は少ないけど長電話するなら、通話パックを検討してもいいでしょう。
トップクラスの通信速度を誇るUQモバイルは、他社では1Mbps程度まで落ちるお昼の時間帯でも10Mbps以上の速度が出ます。
格安SIMで対応の少ない口座振替も利用OK。端末代金の支払いで口座振替に対応しているのは、UQモバイルだけです。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
3GB | 1628円 |
15GB | 2728円 |
25GB | 3828円 |
UQモバイルの通話料は高い?【アプリ不要のかけ放題で節約可】
ワイモバイル
かけ放題オプション
- 10分かけ放題:770円/月
- 無制限かけ放題:1870円/月
ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルでは、通話アプリ経由ではない音声回線でのかけ放題を利用可能。
プラン価格+月額1870円で無制限かけ放題(スーパーだれとでも定額)を利用できます。10分かけ放題なら月額770円で利用OK。
プラン価格は他社より割高ですが、家族割やおうち割 光セットに加入できるなら-1188円引きに。最安の月額料金は990円となります。
その他、オンライン契約なら最新iPhoneを18000円引きで購入できるのもメリット。格安SIMながら、キャリア品質の速度なのも特筆ポイントです。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
3GB | 2178円 |
15GB | 3278円 |
25GB | 4158円 |
OCNモバイルONE
かけ放題オプション
- 10分かけ放題:935円/月
- トップ3かけ放題:935円/月
- 無制限かけ放題:1430円/月
OCNモバイルONEは、最安770円で契約可能。
かけ放題はOCNでんわを経由するのですが、発信時に自動でプレフィックス番号が付く関係で、わざわざ専用アプリを使わない仕組みとなっています。
また、普段の通話料が常に半額になるのも他社にはないメリット。アプリ不要で発信できるのでご安心を。
10分かけ放題に加えて、通話相手の上位3人が通話し放題となるトップ3かけ放題を利用できるのも特徴的です。いつも通話相手が決まっているなら利用価値あり。
その他、OCNモバイルONEは月額料金の安さに加えて、端末代金がありえない安さです。
頻繁に1円セールを実施しており、実質タダで端末をGetできてしまいます。格安SIMで端末を購入したい方は、第一候補にするといいですよ。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 |
|
---|---|---|
データSIM | 音声通話SIM | |
1GB | – | 770円 |
3GB | 858円 | 990円 |
6GB | 1188円 | 1320円 |
10GB | 1628円 | 1760円 |
J:COMモバイル
かけ放題オプション
- 5分かけ放題:550円/月
- 60分かけ放題:1650円/月
意外な穴場としておすすめしたいのがJ:COMモバイル。純粋な格安SIMですが、通話アプリを使わずかけ放題を利用可能です。
通常プランにかけ放題オプションを付けるのもいいのですが、かけ放題付きパックがお得です。料金は1GBのデータ容量&5分かけ放題で月々1628円となっています。
また、他社にはないメリットとして訪問サポートを無料で利用OK。初めての格安SIM乗り換えで心配な方は安心感があります。
初期設定やデータ移行なども専門スタッフが手伝ってくれますよ。スマホ自体が初めてのシニアの方でも心強いです。
その他、無料特典としてWi-Fiサービス(ギガぞう)が使えるのも魅力的です。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
1GB | 1078円 |
5GB | 1628円 |
10GB | 2178円 |
20GB | 2728円 |
かけ放題付きパック
- お手軽パック:1GB+5分かけ放題で1628円/月
- ぴったりパック:5GB+5分かけ放題で2178円/月
4.その他の格安SIMは通話アプリ経由のかけ放題となる
前章で挙げた格安SIM以外は、すべて通話アプリを経由したかけ放題となっています。
格安SIMのかけ放題(アプリの有無)
格安SIM | 通話アプリ |
---|---|
楽天モバイル | なし ※Rakuten Linkも利用可 |
LINEMO | なし |
povo | なし |
ahamo | なし |
OCNモバイルONE | OCNでんわ ※発信時の立上げ不要 |
UQモバイル | なし |
ワイモバイル | なし |
J:COMモバイル | なし |
mineo | mineoでんわ |
IIJmio | みおふぉんダイアル |
BIGLOBEモバイル | BIGLOBEでんわ |
イオンモバイル | イオンでんわ |
nuroモバイル | nuroモバイルでんわ |
LINEモバイル | いつでも電話 |
通話アプリ経由だと、発信の際にアプリを立ち上げる(あるいはプレフィックス番号を頭につける)必要があるため、使い勝手に劣ります。
緊急電話(110番・119番)・フリーダイヤル(0120)・ナビダイヤル(0570)に非対応なのも難点。通話品質も、中継会社を通すためこもった声になりがちです。
対して、アプリ不要のかけ放題なら、音声回線で発信OK。通話品質もよくクリアに聞き取れます。
5.かけ放題の加入が得する通話時間の分岐点
まず、携帯会社の通話料は30秒あたり22円で共通です。この金額を基準に、かけ放題に入るべきか損益分岐点を算出してみました。
IP通話(LINEやSkypeなど)や050通話サービスを除く音声回線での通話時間が、以下に当てはまるならかけ放題を利用した方が安上がりです。
かけ放題に加入すべき基準
- 10分かけ放題:毎月の通話時間が18分以上
- 無制限かけ放題:毎月の通話時間が43分以上
かけ放題の価格ですが、標準的なUQモバイルのオプション料金(10分かけ放題770円、無制限かけ放題1870円)を基準に計算しています。
例えば、毎月の通話時間が18分を超えるなら10分かけ放題への加入がおすすめです。家族間の連絡や仕事関係などで毎月1時間くらい通話をしているなら、無制限かけ放題がお得ですよ。
通話明細から3か月くらいの通話時間の平均の取って、18分を超えていればかけ放題に加入しましょう。
6.まとめ
アプリ不要のかけ放題なら、発信時のわずらわしさがありませんし通話品質も抜群です。選び方としては、シンプルに安さを重視してOK。
実質格安SIMと言える、楽天モバイル・ahamo・povo・LINEMOも候補に入れましょう。
たまにアプリありのかけ放題を使ってもいいのなら通話料を0円にできる楽天モバイル、純粋にアプリ不要のかけ放題で最安を狙うならahamoがおすすめです。
なお、かけ放題に入るべきかは、毎月の通話時間によって変わります。おおよそ20分を超えるなら、加入したほうがいいでしょう。
【2021年】スマホ代を劇的に下げるなら?
安さ重視→楽天モバイル
1GB以内なら0円、20GBでも全携帯会社で最安の2178円に。さらにRakuten Linkで通話料はどこにかけても無料です。
今なら誰でも5000ポイント還元&3ヵ月無料キャンペーン中。ポイント還元で実質0円の端末もあり。iPhoneは最安値で購入できます。
月額料金 | 初期費用・解約金 | iPhone販売 |
---|---|---|
0円~ | 0円 | あり |
品質重視→LINEMO
ソフトバンク回線をそのまま利用するLINEMOは通信品質が良好です。料金は、3GB 990円と20GB 2728円の2種類のみ。
LINEアプリはデータ消費なしで使い放題。キャリア品質なのに格安SIMより割安です。通話重視なら、無制限かけ放題を利用できます。
月額料金 | 初期費用・解約金 | iPhone販売 |
---|---|---|
990円~ | 0円 | なし |