Moto G5 Plusを完全レビュー!スペックから価格まで全解説

Moto G5 Plusはモトローラから発売されているSIMフリースマホです。

コスパに優れたミドルハイクラスのスマホで、30,000円前後とリーズナブルな価格ながら、高速のオクタコアCPU、4GBメモリ、32GBストレージを搭載し、指紋認証やDSDSに対応するなどスペックは高いです。

とくにDSDSとmicro SDカードが併用できるという、他のDSDS対応機にはない強みを持っています。今回はMoto G5 Plusの特徴とメリット・デメリットについて詳しく解説します。

1. Moto G5 Plusのスペック

1-1.スペック表

発売日 2017年3月31日
メーカー モトローラ
サイズ 高さ:約150.2mm
幅:約74.0mm
厚さ:約7.7mm~9.7mm
重量 約155g
画面サイズ 5.2 インチ フル HD 1080 ピクセル
(1920 x 1080)
CPU Qualcomm Snapdragon 625 プロセッサ
2.0 GHz オクタコア CPU
OS Android 7.0
RAM
(メモリ)
4GB
ROM
(ストレージ)
32GB
カメラ性能 アウトカメラ:12メガピクセル
インカメラ:5メガピクセル
外部メモリ microSD(最大128GB)
SIMサイズ nanoSIM×2
最大通信速度 下り:300Mbps 上り:50Mbps
通信方式 FDD-LTE:B1 / B3 / B5 / B7 / B8 / B19 / B20 / B28
TD:B38 / B40 / B41
UMTS/HSPA+:B1 / B2 / B5 / B8 / B19 (B6含む)
GSM/GPRS/EDGE :850MHz / 900MHz / 1800MHz / 1900MHz
Wi-Fi:802.11a/b/g/n (2.4/5.0GHz)
Bluetooth Bluetooth 4.2
バッテリー
容量
3000mAh
(急速充電対応)
対応回線 ドコモ系格安SIM,
ソフトバンク系格安SIM
本体カラー ルナグレー
ファインゴールド
VoLTE ドコモ
イヤホン
ジャック
防水 ×
おサイフ
ケータイ
×
ワンセグ ×
デュアルスタンバイ
(DSDS)

1-2.特徴

Moto G5 PlusはDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)機能が使えるのが特徴です。2枚のSIMカードを同時に待受け出来るので、プライベートとビジネスで電話番号を使い分けるといったことが可能です。

しかし、Moto G5 Plusが本当に優れているのはただDSDSが使えるだけでなく、DSDSを利用中もmicro SDカードが使えるという点にあります。

他のDSDS対応機ではDSDS利用中はmicro SDカードを使えないことがほとんどなので、Moto G5 Plusならではの強みと言えます。

DSDSとmicro SDカードが同時に使えることが最大の特徴であり、それ以外では大きな特徴がないため少し地味ではあります。

ですが、オクタコアCPUに4GBメモリ、32GBストレージを搭載するなど性能は高く、指紋認証や急速充電といった便利な機能にも対応しています。

2. Moto G5と比較

※スペックが上回っている項目を赤文字にしています

Moto G5 Plus Moto G5
発売日 2017年3月31日 2017年3月31日
メーカー モトローラ モトローラ
サイズ 高さ:約150.2mm
幅:約74.0mm
厚さ:約7.7mm~9.7mm
高さ:約144.3mm
幅:約73mm
厚さ:約8.7mm
重量 約155g 約149g
画面
サイズ
5.2 インチ フル HD 1080 ピクセル
(1920 x 1080)
5.0 インチ 1080 ピクセル フル HD
(1920×1080)
CPU Qualcomm Snapdragon 625 プロセッサ
2.0 GHz オクタコア CPU
Qualcomm Snapdragon 430 (MSM8937) プロセッサ
1.4GHz オクタコアCPU
OS Android 7.0 Android 7.0
RAM
(メモリ)
4GB 2GB
ROM
(ストレージ)
32GB 16GB
カメラ性能 アウトカメラ:12メガピクセル
インカメラ:5メガピクセル
アウトカメラ:13メガピクセル
インカメラ:5メガピクセル
外部
メモリ
microSD(最大128GB) microSD(最大128GB)
SIM
サイズ
nanoSIM×2 nanoSIM×2
最大
通信速度
下り:300Mbps
上り:50Mbps
下り:150Mbps
上り:50Mbps
通信方式 FDD-LTE:B1 / B3 / B5 / B7 / B8 / B19 / B20 / B28
TD:B38 / B40 / B41
UMTS/HSPA+:B1 / B2 / B5 / B8 / B19 (B6含む)
GSM/GPRS/EDGE :850MHz / 900MHz / 1800MHz / 1900MHz
Wi-Fi:802.11a/b/g/n (2.4/5.0GHz)
FDD-LTE: B1/B3/B5/B7/B8/B19/B20/B28/
TD:B38/B40
UMTS/HSPA+ :850、900、1900、2100 MHz
GSM/GPRS/EDGE :850、900、1800、1900 MHz)
Wi-Fi:802.11a/b/g/n
Bluetooth Bluetooth 4.2 Bluetooth 4.2
バッテリー
容量
3000mAh
(急速充電対応)
2800mAh
(急速充電対応)
対応回線 ドコモ系格安SIM,
ソフトバンク系格安SIM
ドコモ系格安SIM,
ソフトバンク系格安SIM
本体
カラー
ルナグレー
ファインゴールド
ルナグレー
ファインゴールド
VoLTE ドコモ ドコモ
イヤホン
ジャック
防水 × ×
おサイフ
ケータイ
× ×
ワンセグ × ×
デュアルスタンバイ
(DSDS)
×
(アップデートで対応予定)

Moto G5 Plusのスペックを、同時に発売されたMoto G5と比較してみました。「Plus」と名前についている通り、Moto G5 PlusのほうがMoto G5より全体的にスペックが高いです。

CPUについてはMoto G5 Plusにはミドルハイクラスの「Snapdragon 625」、Moto G5にはミドルクラスの「Snapdragon 430」がそれぞれ搭載されており、Moto G5 Plusのほうが処理速度は優れています。

Moto G5のSnapdragon 430も性能は低いわけではなく、普段使いなら問題ありません。しかし、3Dゲームなど負荷の大きいアプリは難しいでしょう。

一方、Moto G5 PlusのSnapdragon 625は性能が高く、3Dゲームなどもサクサク動作します。加えてメモリがMoto G5の2倍の4GBもあるので、マルチタスクや複数のアプリの同時起動も問題なく可能です。ストレージ容量もMoto G5 PlusがMoto G5の2倍の32GBあるので、たくさんのアプリや画像などのデータを保存できます。

その他にG5 PlusとG5で大きく異なるのはDSDSの有無です。Moto G5 plusはDSDSに対応しており、2枚のSIMカードを同時に待受け出来ます。一方のMoto G5はDSDSには対応していません。

実は、Moto G5は発売当初から「アップデートにてDSDS対応予定」となっており、2017年夏にはそのアップデートが行われる予定でした。しかし、2017年12月現在もDSDS対応のアップデートは来ていません。

今後来る可能性もないわけではありませんが、予定から半年ほど経ってもアップデートが来ないことや、DSDSに対応した後継機「Moto G5s」が発売されたことを考えると、おそらくもうDSDSには対応しないと思われます。

スペック的にはMoto G5 Plusのほうが優れていますが、価格はMoto G5 Plusが30,000円前後、Moto G5が20,000円前後となっており、Moto G5のほうが安いです。また、Moto G5は画面サイズが5.0インチでコンパクトです。

したがって、DSDS機能を利用したい人、3Dゲームなどもプレイしたい人はMoto G5 Plus、コスパを重視したい人やコンパクトな端末を使いたい人はMoto G5を選びましょう。

3. Moto G5 Plusのメリット・デメリット

ここからはMoto G5 Plusのメリットとデメリットを見ていきましょう。

3-1.メリット

まずはMoto G5 Plusのメリットを見ていきます。

(1)DSDSとmicro SDカードを併用できる

Moto G5 Plusの最大のメリットはDSDSとmicro SDカードを併用できることです。最近ではDSDSに対応した機種が増えてきているので、DSDSに対応していること自体は珍しくありません。

しかし、他のDSDS対応機のほとんどは2枚目のSIMカードスロットがmicro SDカードスロットを兼ねているため、DSDSを利用するとmicro SDカードが使えないというデメリットがありました。

それに対して、Moto G5 Plusは2つのSIMカードスロットとは独立してmicro SDカードスロットが用意されています。つまり、2枚のSIMカードを挿入してDSDSを利用している間もmicro SDカードが使えます。

DSDSとmicro SDカードが併用できるSIMフリースマホはほとんどないため、Moto G5 Plusの大きなメリットと言えるでしょう。DSDSを使いつつ、micro SDカードで容量も増やしたい、という人にはとくにおすすめです。

(2)急速充電対応の大容量バッテリーを搭載

Moto G5 Plusは3000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。CPUのSnapdragon 625が省電力なのも相まって、バッテリー持ちは非常に良いです。

さらに、Moto G5 Plusは急速充電にも対応しています。同梱している専用充電器「Turbo Power Charger」を使うことで、15分充電するだけで最大6時間も利用可能になります。時間がない時でもすぐに充電ができるので助かりますね。

(3)前面に指紋認証センサーを搭載

Moto G5 Plusは指紋認証に対応しています。認証に使う指紋センサーが本体前面に搭載されているので、机に置いたままでもロック画面の解除が可能です。ロックを解除したあとに、もう1度指紋センサーをタッチすると再びロックをかけることができます。素早く通知や時間を確認したい時に便利です。

(4)コストパフォーマンスが高い

Moto G5 PlusはDSDSとmicro SDカードが併用できるが最大のメリットではありますが、スペックはまずまず高いですし、急速充電や指紋認証といった便利な機能にも対応しています。

それでいて価格は30,000円前と非常にリーズナブルです。同価格帯・性能のスマホではZenFone 3やHUAWEI novaなどが人気ですが、DSDSとmicro SDカードが併用できるのはMoto G5 Plusだけです。

30,000円前後でまずまずの性能とライバル機にはない独自の機能を持っていることを考えると、Moto G5 Plusは非常にコスパに優れた端末と言えます。

3-2.デメリット

続いて、Moto G5 Plusのデメリットを確認しましょう。

(1)au系格安SIMでは使えない

Moto G5 Plusはドコモ系格安SIMやソフトバンクのSIMカードであれば問題なく利用できますが、au系格安SIMでは使えません。

まず、auの3G回線であるCDMA2000に対応していないので、3G回線による音声通話は利用できません。また、au VoLTEにも対応していないので、auの4G回線での音声通話やデータ通信も利用できません。Moto G5 Plusを格安SIMで使う場合はドコモ系格安SIMを利用するようにしましょう。

(2)撥水加工がされているが防水ではない

Moto G5 Plusは撥水加工がされており、水滴などがかかっても壊れにくくなっています。とはいえ、普通のスマホでも水滴がかかったくらいでは壊れませんし、かと言って防水ではないのでお風呂やキッチンといった水回りでは使えません。

耐水性能については撥水加工がないよりはマシ、といった感じです。水回りでも安心してスマホを使いたい場合はちゃんと防水・防塵に対応したスマホを購入しましょう。

(3)背面カメラが少し出っ張っている

Moto G5 Plusは背面カメラが少しだけ出っ張っています。本体が非常に薄くスタイリッシュなため、カメラが出っ張ってしまうのはやむを得ないのかもしれませんが、机に置いた時にグラグラしてしまいますし、見た目も少しかっこ悪いです。カメラが出っ張っているのが気になるという人は気を付けましょう。

なお、ケースによっては装着するとケースの厚みでカメラの出っ張りがなくなるので、Moto G5 Plusを使いたいけどカメラの出っ張りが気になる、という人は出っ張りがなくなるようなケースを購入すると良いでしょう。

4. Moto G5 Plusを購入できるMVNO

以前はBIGLOBEモバイル、IIJmio、QTモバイルなどでも取り扱っていましたが、後継機であるMoto G5s Plusが出ているということもあり、現在は多くのMVNOで取り扱いを終了しています。

唯一取り扱っているDMMモバイルでもルナグレーは売り切れですし、購入できるファインゴールドもすぐに売り切れになる可能性があります。

※追記 DMMモバイルも販売終了しました

Moto G5 Plusを使いたい場合は家電量販店やAmazonで別途購入するのがおすすめです。

5.まとめ

いかがでしたか?

モトローラが販売するMotoシリーズはSIMフリースマホの中でも人気が高いです。

多くのMVNOが取り扱うMoto G5 Plusは価格とスペックのバランスが良く、おすすめの端末ですよ。見た目もかっこいいので、男性の方にも人気です。

ゲームが好きな方には特に支持を受けています。

現在は新機種が出たためMVNO(格安SIM会社)で購入するのは難しいですが、気になる方はオンラインショップなどで手に入れてみて下さいね。

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