格安SIMとは

MVNOとは?正しい読み方からデメリットまでわかりやすく解説

最近よく聞くMVNOって何・・・?

格安スマホや格安SIMについて調べていたら、必ず出てくる言葉MVNO。難しそうな専門用語でまったく意味が分かりませんよね。

この記事では、MVNPとは何かスマホ初心者でもわかるように解説しました。MVNOの意味が分かれば、毎月の通信費を節約することも可能です。ぜひ、参考にしてくださいね。

1.MNVOとは?

さっそくMVNOの意味について見ていきましょう。

1-1.MVNOの読み方と意味

MVNO(エムブイエヌオー)は、Mobile Virtual Network Operator(モバイル・バーチャル・ネットワーク・オペレーター)の頭文字を取った略称です。Mobile Virtual Network Operatorを直訳すると仮想移動体通信事業者となります。

仮想移動体通信事業者は非常に分かりづらい表現ですが、

  • 仮想 → 実在しているように考えること
  • 移動体通信事業者 → 携帯電話を主とした通信サービス提供者

と分解して考えれば何となく意味がわかってきます。MVNOとは、回線設備を持たずに(他社から借り入れ)、自社の通信サービスを提供する事業者を意味します。

1-2.MNVOの仕組み

前項でMVNOは回線設備を持たない通信事業者である点は解説しました。さらに具体的に言うと、大手キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)から通信網(データ通信回線、音声通話回線)を借り受けて運用する通信事業者となります。

格安スマホの回線

MVNOは回線設備を大手キャリアから借りて運営している

MVNOは自社で回線設備を持たないため、低価格のサービスを実現しています。近年、急に話題になったMVNOですが、意外にもサービス自体は2001年から実在していました。

1-3.MVNOに回線を貸し出すMNO

MVNOに回線を貸し出す事業者をMNOと言います。MNOは、Mobile Network Operatorの頭文字です。MVNO(Mobile Virtual Network Operator)から、Virtual(意味:仮想)を取ったのがMNOです。

つまり、自社で回線設備を持つ通信事業者という意味になります。

MNOに該当する通信事業者はお馴染みの、

  • au
  • ドコモ
  • ソフトバンク

となります。他社に回線は貸し出していませんが、「Y!mobile」も自社回線を持つ通信事業者なので、MNOとなります。

1-4.格安SIM・格安スマホとの違い

MVNOが提供するサービス内容は格安SIMとSIMフリースマホ(格安SIMが使える端末)の販売です。そして、格安スマホといえば格安SIMカードを挿入することにより、毎月の利用料金が低価格となったスマートフォンを意味します。

MVNO、格安SIM、格安スマホ・・・それぞれ微妙にニュアンスは異なりますが、すべて同じ意味と捉えて問題ありません。言葉のあやにとらわれず、MVNOの話が出たら格安SIM・格安スマホのことなんだと思えば大丈夫です。

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1-5.MVNOが安い理由

MVNOと契約すると、毎月の携帯料金が大手キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)の半額以下となります。MVNOが提供している料金プランが安いのが原因ですが、なぜここまで金額差があるのでしょうか?

その理由は以下の通りです。

(1)自社で回線設備を持たないため設備費用がかからない

回線をレンタルするMVNOは当然ながら設備費用がかかりません。全国に回線網を設置するのは想像以上に大変で、日々のメンテナンスや災害時の対応など莫大な費用がかかります。これらの費用を抑えることができる代わりに、格安のサービス料を実現できているのです。

(2)サービス内容を限定することで人件費を抑えている

普段当たり前に利用している大手キャリアのサービスは、過剰とも言える内容です。端末故障時の受付や全国に展開するキャリアショップ。その他、メールアドレスの付与や初期設定の対応など至れり尽くせりです。

対してMVNOは必要最低限のサービスに限定しています。サポートはネット・電話のみ受付で初期設定や端末故障の対応は基本的に行いません。また、店舗も限定しているかそもそも持っていないため、人件費を大幅に節約しています。

1-6.総務省の推進で急激に成長

日本の携帯会社はドコモ・au・ソフトバンクが9割以上の契約を取ってきました。そのため、3社間で企業競争はしているものの、ライバルが少ないせいか利用価格は高い水準を維持してきました。

この現状を良くないと思った総務省が、3社に向けて回線を貸し出す義務を通達。その結果、MVNOが誕生して一気に通信業界が活性化しました。現在は大手キャリアも格安SIMに負けじと低価格路線を打ち出しています。

ちなみに、MVNOの契約者数は鈍化してきていると言われているものの、ついに利用者数が全体の1割を超えました。およそ10人に1人がMVNOを利用しています。

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今後は10人に3人はMVNOを利用する時代が来るのではと当サイトでは予想しています。総務省の調べでは携帯電話契約の純増数では、既に大手キャリアをMVNOが上回っていると発表しています。

外部参考:電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(総務省)

2.MVNOのメリット・デメリット

MVNOには以下のメリット・デメリットがあります。

2-1.メリット

(1)毎月の利用料金が安い

何と言っても毎月の利用料金が大幅に節約できるのがMVNO最大の強みです。大手キャリアの平均利用料金は、7000〜8000円です。しかし、MVNOに乗り換えれば平均で3000〜4000円程度になります。

使い方によっては2000円程度まで節約することも可能です。

例:

ドコモの月額料金:7000円

  • カケホーダイライト(5分かけ放題):1700円
  • データMパック(5GB):5000
  • SPモード:300円

LINEモバイルの月額料金:3100円

  • コミュニケーションフリープラン(5GB):2220円
  • 10分電話かけ放題オプション:880円

両者とも同じ5GBプランでかけ放題オプションも付けていますが、MVNOの「LINEモバイル」の方が半額程度まで安くなることが分かります。

(2)回線の品質が大手キャリアと同じ

大手キャリアから回線をレンタルするのがMVNOです。そのため、回線の品質は当然ながら大手キャリアと同じとなります。MVNOの利用を検討する方がよく心配する、電波・サービスエリアの状況ですが大手キャリアとまったく変わりません。

例えば、auから回線を借りたMVNOは、電波・サービスエリアもauと同じです。au回線が利用できる地下鉄なら、同様にau系のMVNOも地下鉄で通話・データ通信が可能です。

また、ドコモ・au・ソフトバンクはサービスエリアの人口カバー率が99%を超えています。人が住む地域なら圏外になることはほぼありません。MVNOも、同じ回線を使うので人口カバー率はもちろん99%を超えています。

利用料金が安くなる代わりに、回線の質が低下しないのがMVNOの大きなメリットです。

(3)契約縛りが比較的少ない

MVNOでも契約縛りはありますが、大手キャリアよりは緩い条件であることが多いです。例えば、大手キャリアで当たり前となっている2年縛りは、MVNOではほとんどありません。

2年縛りに近い契約もありますが、大手キャリアと違って2年後からはいつ解約してもいい状態となるケースが多いです。また、最低契約期間が1年以内であったり、契約縛り自体が無いMVNOもあります。

大手キャリアの2年縛りは、2年後も自動更新となりまた2年の再契約がスタートします。そして、途中で解約したら違約金が発生します。かなりきつい条件で縛られていますが、MVNOなら比較的自由に携帯会社を移動することができるようになります。

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2-2.デメリット

(1)家族・同キャリア同士の無料通話が無い

MVNOの弱点は通話サービスです。MVNOではかけ放題は利用できます(ただし専用アプリ経由が多い)。しかし、大手キャリアにあってMVNOに無いのが家族間の無料通話、同じ携帯会社同士の無料通話です。

現在はLINEやIP電話で無料通話ができる時代ですが、まだまだアプリを使いこなせない相手とは家族・同キャリア間の無料通話が重宝できます。MVNOは通話に関するサービスが弱く、大手キャリアほど充実していません。

執筆時点では、家族・同キャリア間の無料通話を提供できているMVNOはありません。

(2)通信速度が大手キャリアより劣る

回線の品質は大手キャリアと同じでも通信速度はMVNOの方が劣ります。どういうことかというと、ユーザーに対する優先度が違います。例えば、ドコモ回線で混雑が起きたとき、真っ先に優先されるのは当然ながらドコモの利用者です。ドコモ回線を利用するMVNOは、後回しにされます。

その結果、スマホ利用者が増えて回線混雑が起きやすい正午や夕方の時間帯は、MVNOの通信速度が著しく低下します。通信事業者によってはあまり速度低下しない場合もありますが、多くのMVNOでは最低で1Mbps以下となることも珍しくありません。

通信速度はどうあがいても仕組み上、MVNOが大手キャリアを上回ることはありません。日常使いには問題ない程度ですが、大手キャリアと比べてデータ通信の快適性は落ちたと感じるでしょう。

(3)手厚いサポートは期待できない

利用料金が安くなるメリットは裏を返せば、手厚いサポートが犠牲になっています。例えば、端末故障時の保証に関しては代替機の貸し出しや修理受付が基本的にありません。

関連記事:格安スマホの修理方法

その他、対面で料金プランを相談したり、操作のサポートを受けたりするのも難しくなります。オプション扱いなら手厚いサポートが受けられますが、ほとんどの方は電話とチャットのやり取りで乗り切るしかありません。

ただ、最近はMVNOの競争激化によりサポート品質は向上してきています。過度に心配する必要は無いでしょう。

※アプリ(LINEやGmail)は問題なく使える

MVNOに乗り換えると、アプリが使用できなくなるのでは?と心配する方がいますが、結論から言うとまったく問題ありません。MVNOは携帯会社の契約先が変わるだけなので、端末の設定やアプリの起動は関係ないのです。

ただし、MVNOで販売している「SIMフリースマホ」を購入した場合は、年齢認証の問題でLINEのID検索が使えなくなるので注意して下さい。

3.MVNOはどうやって選ぶの?

ここでは、日本に600社以上存在すると言われるMVNOから、どうやって契約先を決めるべきか?おすすめの選び方を解説します。

3-1.おすすめ1 回線別で選ぶ

MVNOはドコモ・au・ソフトバンクから回線をレンタルしています。そのため、ドコモユーザーならドコモ回線、auユーザーならau回線といったように、同キャリアのMVNOを選ぶと手続きがスムーズです。

具体的には、手持ちの端末をそのままMVNOでも使うことができます。iPhoneも対象でSIMカードを入れ替えるだけでMVNOに乗り換えが可能です。

※ソフトバンクのみ、手持ちの端末のままMVNOを利用することができません。今後は状況が変わるかもしれませんが、執筆時点では手持ちのソフトバンク端末を使う場合「SIMロック解除」の手続きが必要となります。

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3-2.おすすめ2 目的別で選ぶ

MVNO選びのおすすめとして、目的別に契約先を選択する方法があります。MVNOは通信速度が早い、利用料金が安い、プラン内容が充実しているなど、それぞれ強みを持っています。この強みに着目してあなたの目的(重視する点)にあったMVNOを選ぶと満足度が高まります。

目的別でMVNOを選ぶ際は、以下の項目からお気に入りの通信事業者を選択するといいでしょう。

総合ランキングを見たい場合は以下の記事を参考にして下さい。

https://l-kyojin01.jp/archive/4036

3-3.おすすめ3 キャンペーンで選ぶ

熾烈な競争を繰り広げるMVNO業界は、キャンペーン合戦も盛んです。ただでさえ月額料金が安くなるMVNOなのに、最初の数ヶ月の利用料金が0円になったり、1万円以上のキャッシュバックがあったりと年々キャンペーン内容が豪華になっています。

MVNOは大手キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)と違って他社に移動しやすいので、あまり深く考えずキャンペーン目当てに契約先を選ぶのもありでしょう。

MVNOの最新キャンペーン情報は以下の記事にまとめているので、参考にしてみて下さいね。

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4.まとめ

いかがでしたか?

MVNOとは直訳すると仮想移動体通信事業者で回線設備を持たない通信事業者という意味になります。総務省主導で盛り上がりを見せるMVNO業界は、今後もますますユーザー数が伸びるでしょう。

MVNOはメリットだけでなくデメリットもありますが、利用料金の安さを考えればメリットの方が上回っていると言えます。MVNOの数は多いですが、この記事を参考に自分にぴったりの通信事業者を探してみてくださいね。

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