TSUTAYAが運営するTONEモバイル(トーンモバイル)。一体どのようなサービスなのか気になりますよね。
この記事ではTONEモバイルの評判と通信速度を中心に、メリット・デメリットから料金プランの内容まで詳しく解説していきます。いまいち、全容がつかみにくいTONEモバイルですが、この記事を読めばどんな格安SIMサービスを提供しているのか、一目瞭然で分かりますよ。ぜひ、参考にして下さいね。
1.TONEモバイルのメリット
TONEモバイルには以下のメリットがあります。
- 料金プランがとにかくシンプル
- TSUTAYAの店舗でサポートを受けられる
- 子供向けのあんしん機能が豊富
- 利用料金に応じてTポイントが貯まる
- 置くだけサポートでスマホのトラブルを解決できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)料金プランがとにかくシンプル
TONEモバイルの料金プランは1種類だけと非常にシンプルです。格安SIMは大手キャリアよりもプランがシンプルなのが特徴ですが、それでも1種類しかないのは珍しいです。月額料金は1000円+オプションのみ。データ通信量も低速通信が使い放題と分かりやすいプラン構成になっています。
料金プランがたくさんあると自分にあったものを選びやすいというメリットがありますが、一方で初心者だとどれを選べばよいか分からないということになりかねません。TONEモバイルであれば初心者やスマホに詳しくない人でも迷わず選べます。
(2)TSUTAYAの店舗でサポートを受けられる
TONEモバイルはTSUTAYAやTポイントで知られるカルチュア・コンビニエンス・クラブと業務・資本提携して誕生しました。そういった経緯もあり、全国のTSUTAYAの店舗で対面によるサポートを受けることができます。他の格安SIMでも電話や遠隔操作によるサポートを受けることはできますが、初心者にとってはそれだけだと心もとないです。
店舗でサポートをしてくれるTONEモバイルは、そういった人でも安心して使えます。
(3)子供向けのあんしん機能が豊富
TONEモバイルには子供向けの独自機能「TONEファミリー」が用意されています。TONEファミリーは、有害サイトのフィルタリング機能、アプリの利用制限、子供の現在地確認、子供が特定の場所(塾や学校など)についたらスマホの画面をロックするといった多様な機能が備わっています。
TONEファミリーの画面
保護者にとって、遠隔で子供の安全を確認できるのは非常に便利です。TONEファミリーの各設定や操作は、スマホかパソコンから行えます。TONEモバイルは他の格安SIMと比較して、子供の安全に対して大きく力を入れています。
(4)利用料金に応じてTポイントが貯まる
TONEモバイルはお手持ちのTカードと連携できます。利用料金に応じてTポイントが貯まるので、お得です。月々の支払いはもちろん、端末購入代金もTポイント付与の対象です。200円につき1ポイントが加算されていきます。
他にも独自のポイントサービスを導入している格安SIMはありますが、Tポイントは利用できる場所やサービスが多いので、貯まったポイントを使いやすいです。TSUTAYAやファミリーマートなど、Tカードが使える場所ならどこでも使用できます。普段からTポイントを貯めている人は、TONEモバイルだとさらに効率よくポイントを獲得できます。
(5)置くだけサポートでスマホのトラブルを解決できる
スマホの初心者、あるいは高齢者の方などスマホの操作に慣れていない方は、トラブルが起きたときに、なかなか自己解決できないと思います。そんなときに利用できるのが、TONEモバイル独自の機能「置くだけサポート」です。置くだけサポートとは、TONE端末が入っていた箱に端末を置くと自動でスマホのトラブルが解決する機能のことです。
もし、問題が解決しない場合は、サポートに繋がります。
端末を箱の中に置くと自動でトラブルが解決する
文字通り箱の中に端末を置くだけで、トラブルの自動修復ができたりサポートを活用できたりするのは、スマホ初心者にとって大助かりです。置くだけサポートはオプションではなく、無料で利用できますよ。
2.TONEモバイルのデメリット(注意点)
TONEモバイルはメリットだけでなく、以下のデメリットがあります。
- 通信速度が500~600kbpsに固定
- 高速通信を使えるがオプション扱いになる
- 最低利用期間が2年間と長い
詳しく見ていきましょう。
(1)通信速度が500~600kbpsに固定
TONEモバイルは無制限でデータ使い放題の格安SIMです。その代わり最大速度が500~600kbpsに固定されます。大手キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)で速度制限にかかったときの通信速度は200kbpsなので、使えないほど遅いわけではありませんが高速通信とは言えません。
利用用途がメール、SNS、テキスト中心のWebサイト閲覧くらいなら500~600kbpsの通信速度でも問題ありません。ただし、高速通信が必要となる、アプリのダウンロード・アップデート、動画視聴、3Dゲームのプレイなどは向きません。
Wi-Fi接続を組み合わせれば問題ありませんが、TONEモバイルだけで運用する場合は、動画やゲームを快適に使えないことを覚悟しておきましょう。
(2)高速通信を使えるがオプション扱いになる
前項で、TONEモバイルは通信速度が500~600kbpsに制限されると説明しました。ですが、TONEモバイルでも高速チケットオプションを使うことで、毎月最大10GBまでの高速通信を使えます。高速チケットの価格は1GBあたり300円です。1GBで300円は安いのですが、月額基本料金と合わせるとやや割高感があります。
例えば1GBのデータ容量を使う場合、月額料金は最低1000円です。他社の1GBプランなら最低で500円から利用できるため、TONEモバイルは2倍以上割高です。高速チケットオプションはどうしても高速通信が使いたい時にたまに使うのであれば問題ありませんが、高速通信を使う前提の場合は他社を使ったほうがお得です。
(3)最低利用期間が2年間と長い
格安SIMの多くは最低利用期間が半年から1年です。また、音声通話機能が無いデータ通信専用SIMなら最低利用期間がありません。しかし、TONEモバイルはすべての料金プランで2年間の最低利用期間が設定されています。そして、2年の最低利用期間内に解約すると9,800円の解約金(違約金)が発生します。
2年経過後はいつでも解約できるので、自動更新がある大手キャリアの2年縛りよりはマシですが、他の格安SIMと比べると解約条件は悪いです。2年以上TONEモバイルを使用する予定なら問題ありませんが、短期間だけ利用したい場合は契約が向かないので気を付けましょう。
3.TONEモバイルの通信速度
ここでは、TONEモバイルの通信速度について詳しく解説していきます。
3-1.通常は500~600kbpsに固定
TONEモバイルは、通信速度が500~600kbpsに固定されています。通信速度は決して早くないものの、利用用途が限られるライトユーザーにとっては十分な通信速度です。500~600kbpsに限られるTONEモバイルは、体感速度が以下となります。
TONEモバイルの体感速度
■普通に利用できる
- テキスト中心のWEBサイト閲覧
- 動作の軽いゲームアプリ(ツムツム、パズドラなど)
- LINE(無料通話含む)
- メール
- インターネットラジオ
- 音楽アプリ
■動作が重く感じる
- 画像中心のWEBサイト閲覧
- 動作の重いゲームアプリ(グラブル、荒野行動など)
- 動画再生(普通画質以上)
- 動画配信サービス
- アプリのダウンロード
1Mbps以下の通信速度でも意外とできることは多いです。簡単にいえば、画像と動画さえ開かなければ、大抵のことは利用できます。逆に、画像・動画の視聴や再生、アプリのダウンロードには厳しい速度です。Youtubeやニコニコ動画が好きな方は、高速チケットオプションを使った方がいいです。
3-2.実測値は1Mbpsを超える場合も
実は、500~600kbpsに固定されると言われるTONEモバイルの通信速度ですが、実際はもう少しスピードが出ます。2017年8月より、回線品質の改善により時間帯によっては1~2Mbpsが出るようになりました。速度低下を起こしやすい正午や夕方の時間帯は1Mbpsを切りますが、その他の時間帯なら1Mbpsを超えます。
1Mbpsあれば動画も普通に視聴できる通信速度です。TONEモバイルは通信速度が遅いイメージがありますが、実際に使ってみると意外に快適なので驚きです。
3-3.高速チケットオプション使用時の通信速度
TONEモバイルで高速通信を使いたい場合は、高速チケットオプションを購入します。
■高速チケットオプション:1GBあたり300円
高速チケットオプションはひと月で10回までチャージ可能。アプリ経由で簡単に容量追加できます。あくまでオプションなので、使いすぎると割高な金額が請求されるので気を付けましょう。高速チケットオプションを使用した際の通信速度は、時間帯によって変わりますが平均で3Mbps程度です。
3Mbpsあれば、スマホでできないことはありません。高画質動画の再生やアプリのダウンロードも十分な速度です。また、テザリングも快適に動作します。TONEモバイルを利用していて、ここぞという時に高速通信を使いたい場合は、高速チケットオプションを利用してみましょう。
3-4.極端なデータ通信は速度制限が施行される可能性あり
基本的にデータ使い放題のTONEモバイルですが、極端な使い方をしていると速度制限にかけられる可能性があります。極端な使い方とは、ファイル交換ソフト(P2P)の利用や大容量ファイルの大量ダウンロード・アップロードです。簡単に言えばインターネット上に落ちているファイルをダウンロードしまくるといった行為が該当します。
無制限だからといって、度を超えた使い方は禁物です。明確な基準は決まっていませんが、第3者から見て明らかにおかしな使い方(ひと月で100GB消費するなど)をしている場合は、速度制限にかかるため注意しましょう。とはいえ、日常的な使い方なら速度制限にはまずかからないので、あまり気にしなくて大丈夫ですよ。
3-5.回線の繋がりやすさはドコモと一緒
通信速度以前の問題で、そもそもTONEモバイルは回線に繋がるのか?圏外にならないのか?といった心配があるかと思います。こちら、結論から言うとまったく心配ありません。通信事業者ではないTONEモバイルは、ドコモから回線をレンタルして運営しています。そのため、音声回線もインターネット回線もドコモと同じ通信品質です。
通信速度はTONEモバイルが独自に調整しているのでドコモと変わるのですが、繋がりやすさは同じです。音声回線も同様に、ドコモエリアなら地下でも繋がります。地方や田舎にお住まいの方も、安心してTONEモバイルを利用できますよ。
4.TONEモバイルの料金プラン
TONEモバイルの料金プランやサービス内容について詳しく見ていきましょう。
4-1.通常プラン(端末セット)
TONEモバイルの料金プランはとにかくシンプルです。プラン内容は、通常プラン(端末セット)とTONE SIM for iPhone(SIMカードのみ)に分かれます。端末をセット購入したい場合は、通常プランで契約しましょう。
通常プラン(端末セット)の内容
- 月額料金:1000円 ※端末代金は別
- データ通信量:無制限
- 090音声オプション(SMS付き):950円
通信速度は500kbps-600kbpsです。090/080/070の電話番を使いたいときは、090音声オプション(SMS付き)に加入します。現在利用中の電話番号を引き継ぐことも可能です。090音声オプション(SMS付き)に加入しない場合は、電話番号が付与されないため、通話は050IP電話やLINE通話を利用します。
通常プランはSIMカードとともに端末をセットで購入します。端末代金はおよそ3万円。分割払いなら月々1242円です。通常プランに、090音声オプション(SMS付き)と端末代金を含めると、毎月の利用料金は3192円となります。2年後からは端末代金の支払いが無くなるため、月額料金は1950円です。
4-2.TONE SIM for iPhone(SIMカードのみ)
TONE SIM for iPhoneはSIMカードを単体契約したい方向けの料金プランとなります。iPhoneと名前が付いていますが、Androidでも利用可能です。
TONE SIM for iPhone(SIMカードのみ)の内容
- 月額料金:1500円
- データ通信量:無制限
- 090音声オプション(SMS付き):950円
TONE SIM for iPhoneも通常プランと同様に、090/080/070の電話番を使いたいときは、090音声オプション(SMS付き)に加入します。MNP乗り換えで電話番号を引き継ぐことも可能です。通信速度は500~600kbpsに制限されますが、使い放題となります。
4-3.2つのかけ放題オプション
TONEモバイルには、2つのかけ放題オプションが用意されています。
- TONE電話かけ放題オプション(050IP電話):月額500円
- 090電話かけ放題オプション:月額750円
TONE電話かけ放題オプションは、050IP電話を使用します。国内通話なら10分以内の通話が使い放題です。IP電話はやや音質が落ちますが(LINEの無料通話と同じレベル)、特に問題なく使用できます。月額500円は他社と比べても安いです。
050電話番号ではなく、普段使っている手持ちの090/080/070電話番号でかけ放題を使いたいなら、090電話かけ放題オプションに加入できます。こちらは、5分以内の国内通話が使い放題です。月額料金は750円とまずまずの安さ。5分を超えると、通常の通話料(18円/30秒)が超過分のみ請求されます。
毎月、短い通話を頻繁に行う方、相手に自分の電話番号を通知したい方は、090電話かけ放題オプションの加入がおすすめです。
4-4.大手キャリアから乗り換えると、どれくらい安くなる?
大手キャリアよりも大幅に安くなると言われている格安SIMですが、TONEモバイルの場合はキャリアから乗り換えるとどれくらい安くなるのでしょうか。大手キャリアの1つであるドコモからTONEモバイルに乗り換えたらどれくらい安くなるかを検証してみます。なお、データ通信量は5GBとします。
ドコモの月額料金
■合計 8200円
- カケホーダイライトプラン:1700円
- ベーシックパック(5GB):5000円
- SPモード:300円
- 端末代金:1200円
TONEモバイルの月額料金
■合計 3150円
- 通常プラン(データ無制限):1000円
- 090音声オプション(SMS付き):950円
- 端末代金:1200円
ドコモとTONEモバイルは、プラン内容が大きく異なるため単純な比較はできませんが、両者を比べるとTONEモバイルが圧倒的に安いことが分かります。金額差は、およそ5000円。1年間で6万円、2年間で12万円の差となります。
今回は、両者の条件を揃えるため端末代金を毎月1200円の支払いに設定しました。au・ソフトバンクの方も、大体上記の月額料金なのではないでしょうか。TONEモバイルに乗り換えれば、スマホ代が毎月半額以下に節約できますよ。
4-5.テザリングの対応状況
TONEモバイルでは、テザリングを無料で利用することができます。特に申し込みも不要で、契約したその日からテザリングが利用可能です。テザリングの利用条件ですが、まずSIMカードとセットで購入できるTONE端末は問題なくテザリングが使えます。Wi-Fi・USB・Bluetoothのどれでも接続可能です。
SIMカード単体契約(TONE SIM for iPhone)で、手持ちの端末を使う場合は、テザリングが使える場合と使えない場合があります。TONEモバイルは正式に動作確認を行っているわけではないので、実際に利用してみないとテザリングの利用可否はわからないのですが、他のドコモ系格安SIMの実績から、テザリングの利用条件はおおむね以下となります。
- iPhone・iPad → テザリング可
- Android → ドコモ版Androidはテザリング不可の場合あり
TONEモバイルはドコモ回線を利用しています。ドコモ回線はiOSと相性がよくiPhoneやiPadが問題なく使用できます。SIMフリー版iPhoneだけでなく、au・ドコモ・ソフトバンク版iPhoneのテザリングが可能です。iOSとは相性のいいTONEモバイルでAndroidを使用する場合は注意が必要です。
通常の動作に問題はありませんが、テザリングは使用できない可能性があります。特に、ドコモ端末との相性が悪いです。ドコモ回線はドコモ端末に対して、APNの強制書き換えという特殊な仕様を行います。そのため、技術的な問題でテザリングが使用できないのです。およそ8割のドコモ端末はテザリングが利用できません。
au・ソフトバンク版Androidも端末によってテザリングが使えない可能性があります。どうしてもTONEモバイルでテザリングを使いたいなら、TONE端末かiPhoneの利用を検討しましょう。
4-6.その他のサービス・オプション一覧
TONEモバイルの利用料金以外のサービス内容は以下となります。
サービス内容
回線 | ドコモ |
---|---|
バースト機能 | なし |
最大通信速度 | 500~600kbps (実測値は2Mbps程度) |
速度制限 | あり (詳しい条件は不明) |
データ繰越 | なし |
テザリング | 利用可能(無料) |
通話料 | 18円/30秒 |
データチャージ料 | TONE端末:1GB(300円) TONE SIM:1GB(400円) |
端末保証オプション | あり |
データフリー (カウントフリー) |
なし |
初期費用 | 契約事務手数料:3000円 |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替(店舗契約のみ) |
最低利用期間 | 24ヶ月 |
解約金 | 9800円 |
オプション
オプション名 | 月額料金 |
---|---|
TONE電話かけ放題オプション | 500円 |
090電話かけ放題オプション | 750円 |
090音声オプション | 950円 |
SMSオプション | 100円 |
TONE留守番電話オプション | 180円 |
安心オプション | 500円 |
つながる端末保証 for TONE SIM |
500円 |
ウイルスチェックオプション | 300円 |
TONEメールオプション | 80円 |
Wi-Fiオプション | 362円 |
オプションの、つながる端末保証 for TONE SIMですが、こちらはiPhoneをはじめ手持ちの端末に修理保証を付けることができます。子供の安全を守る、TONEファミリーオプションとあんしんインターネットオプションは無料で利用可能です。
子供がTONEモバイルで保護者が他社の携帯会社を使う場合でも、TONEファミリーオプションは月額200円、あんしんインターネットオプションは月額100円で利用できます。
4-7.解約条件と違約金
TONEモバイルの解約条件・違約金は以下の通りです。
- 最低利用期間:24ヶ月
- 違約金:9800円
端末セット・SIMカード単体契約に関わらず、上記の条件が適用されます。ただし、大手キャリアの2年縛りと違って自動更新はありません。24ヶ月を過ぎればいつでも、違約金なしで解約できます。TONEモバイルの解約は電話で行います。店頭やオンラインからは手続きできません。
■お客様サポート窓口:050-7300-6773(受付時間10:00~19:00、年中無休)
他社に電話番号を引き継ぐMNP転出も可能です。TONEモバイルを解約後に残ったSIMカードは返却を行います。解約完了後、返却キットが送られてくるので、そこにSIMカードをいれて指定の住所に返却しましょう。
5.TONEモバイルの申し込み・契約方法
ここでは、TONEモバイルの申し込み・契約方法について詳しく解説していきます。
5-1.申込みに必要なもの
TONEモバイルを申し込む際は、以下のものが必要です。
- クレジットカードまたはキャッシュカード(店頭のみ)
- MNP予約番号(MNPする場合のみ)
オンラインの申し込みはクレジットカード払いに限られます。上記の3点に加えて、TONEモバイルはTポイントと連携できるため、Tカードも準備しておきましょう。Tカードを持っていない場合は、TONEモバイルの申し込みに新規作成することができます。
MNP予約番号は、現在利用中の電話番号をTONEモバイルに引き継ぎたい方のみ取得します。電話番号を新規取得する場合は、MNP予約番号は必要ありません。
MNP予約番号の取得方法
電話 | オンライン | |
---|---|---|
au | 0077-75470 (受付時間9:00〜22:00) |
「トップメニュー」→「auお客様サポート」→「申し込む/変更する」→「携帯電話番号ポータビリティー (MNP)」 ※ガラケーのみ |
ドコモ | 151 (受付時間9:00〜20:00) |
「My docomo各種サービス一覧」→「各種お申込・お手続き一覧」→「ご契約内容確認・変更」→「携帯電話番号ポータビリティ予約」 |
ソフト バンク |
*5533 (受付時間9:00〜20:00) |
「トップメニュー」→「設定・申込」→「設定・変更」→「契約者情報の変更」→「番号ポータビリティ(MNP)予約関連手続き」→「番号ポータビリテリティ(MNP)予約(予約番号の発行)」 ※ガラケーのみ |
取得したMNP予約番号は有効期限があります。できれば、予約番号取得後すぐにTONEモバイルに申し込みましょう。なお、本人確認書類は申し込み前に準備する必要はありません。本人確認書類の掲示は、SIMカード・端末の受取時に行います。
5-2.手持ちの端末(iPhone)の使用する方法
TONEモバイルは、自社販売のTONE端末以外は動作保証の対象外です。とはいえ実際は、ほとんどの端末で問題なく動作します。
TONEモバイルで手持ちの端末を使う条件は以下の通りです。
- ドコモ端末:そのまま使用可能
- au・ソフトバンク端末:SIMロック解除後に使用可能
※Android、iPhoneともに共通
TONEモバイルはドコモ回線を使用するため、ドコモ端末はそのままSIMカードを入れ替えるだけで利用可能です。au・ソフトバンク端末は、回線の通信規格と合わないためSIMロック解除の手続きが必要です。難しそうに感じるSIMロック解除ですが、数分で手続きできます。
au端末のSIMロック解除
- SIMロック解除の手続きページにアクセス
- 暗証番号を入力
- SIMロック解除する機種を選択
- 解除の理由を選択
- 「この内容で申し込む」をタップ
ソフトバンク端末のSIMロック解除
- My SoftBankにログイン
- 「契約・オプション管理」をタップ
- 「SIMロック解除手続き」をタップ
- IMEI番号を入力
- 「解除手続きする」をタップ
SIMロック解除の手続きは、TONEモバイルの申込み後でも構いません。
5-3.新規契約・MNPの流れ
全国のTSUTAYAから申し込みできるTONEモバイルですが、自宅にいながらオンラインで契約することも可能です。オンライン契約なら待ち時間はありません。およそ15分程度で契約は完了します。TONEモバイルに新規契約・MNPするには、まず「公式サイト」にアクセスしましょう。
その後、「お申し込み」のボタンをタップ。端末セットかSIMカード単体契約(TONE SIM for iPhone)を選択してください。
契約画面に入ったら、オプションの選択をします。MNP乗り換えをする方は、090音声オプション(SMS付き)にチェックを入れましょう。料金プランは基本プラン1種類のみなので、選択はありません。その後、契約者情報の入力に進みます。Tカードを持っていない場合は、ここで発行を希望することも可能です。
以降は、
- アカウント情報の設定
- 050電話番号の取得(希望の電話番号が無料で貰える)
- クレジットカード情報の入力
- 端末代金の支払回数決め(1回、12回、24回)
などを行い申し込みは完了です。
MNP乗り換えの方は申込み後、確認メールの指示に従って取得したMNP予約番号を入力してください。以上で、TONEモバイルの申し込みは完了です。
5-4.TONEモバイルで購入できる端末
TONEモバイルでは、SIMカードとともに以下のSIMフリー端末をセット購入できます。
TONE m17
- メーカー:富士通
- 端末料金:34800円
- CPU:MSM8916 (64bit 1.2GHz クアッドコア)
- 画面サイズ:720×1280ピクセル 5インチHD
- カメラ性能:アウト1310万画素 / イン500万画素
- 重量:約148g
TONEモバイル専用端末の最新モデルです。富士通が開発しているということもあり、耐久性がアップしました。防水・防塵はもちろん、米国国防総省の調達基準である「MIL規格」の23項目に準拠し、衝撃や振動、高温/低温などあらゆる耐久テストをクリアしています。さらに、泡ハンドソープや家庭用液体洗剤で本体を丸洗いできるようになりました。
本体が汚れてもきれいに洗うことができるので、いつまでも清潔な状態で使えます。また、特定の場所では端末をロックする「ジオロック」が追加されたほか、置くだけサポートにバッテリー診断機能が追加されて「置くだけサポート2」になるなど機能面でも強化されています。
価格は前作のm15よりも高くなりましたが、子供に持たせる場合は多少乱暴につかっても壊れにくいm17のほうがおすすめです。
5-5.キャンペーン
TONEモバイルでは、たびたびキャンペーンを行っています。過去の例だと学割キャンペーンやTSUTAYAで使える無料クーポンキャンペーンなどがありました。紹介キャンペーンは、終了未定でいつでも利用できます。執筆時点では、特別キャンペーンとして端末代金5000円割引あるいは基本プランの月額料金が6ヶ月無料となる特典が受けられます。
TONEモバイルはキャンペーンの数自体は決して多くはないのですが、難しい利用条件を設けない質の高いキャンペーンを受けることができます。TONEモバイルは時期によってはキャンペーンが無いときもあるので、こちらの「格安SIMのキャンペーン」の記事を参考に最新情報を手に入れて下さいね。
6.TONEモバイルの総合評価
評価:
[3.5/5.0]TONEモバイルは他の格安SIMと比較すると異端児のような存在です。他社との競争を避けて徹底的に独自の世界観を打ち出すTONEモバイル。レンタルビデオ業界を牽引してきたTSUTAYAを彷彿させます。TONEモバイルは徹底的にライトユーザーに特化させた格安SIMです。
TONEモバイルが向いているのは、
- スマホ初心者(お年寄り含む)
- 子供・子供を遠隔で見守りたい保護者
- LINE程度しかスマホを使わない人
- スマホ代をとにかく抑えたい人
です。上記に当てはまらない、スマホのヘビーユーザーの方は、TONEモバイルは向きません。通信速度が抑えられているため、満足度は低いでしょう。逆に、スマホの利用用途が限られるライトユーザーや子供・お年寄りの方にとって、TONEモバイルは最高の選択肢です。月額料金も3000円以下に抑えられますし、日常使いには問題なくスマホを使えます。
(1)価格・プランの評価
TONEモバイルの価格・プランは潔く1種類しかありません。データ通信量は使い放題で、端末セットなら1000円、SIMカード単体なら1500円から契約できます。徹底的に初心者でも迷わないように、1つのプランしか用意していないのだと思いますが、やはり中級者以上の方にとっては不便です。
5GB以下のライトユーザー向けプランだけでもいいので、高速通信がオプションではなく標準で用意して欲しかったです。ですが、ここまで徹底することで他社との差別化を狙ったのかもしれません。携帯電話のプラン選びが苦手なユーザーから見れば、TONEモバイルの料金プランは契約しやすいでしょう。
(2)通信速度の評価
TONEモバイルは通信速度が500~600kbpsに固定されています。実測値ではもう少しスピードが出ますが、決して通信速度が速いとは言えません。格安SIM業界は通信速度の争いが激化しています。TONEモバイルは、そのような血みどろの戦いから降りて、通信速度を必要としないライトユーザーだけを相手に、サービス提供を行っています。
500~600kbpsは決して速くはありませんが、テキスト中心のWEBサイト閲覧やLINE・SNS程度なら十分使えます。動画の再生や3Dゲームは難しいのですが、Wi-Fiを併用すれば問題ありません。普段から、ネットはLINE程度しか使用しない方は、TONEモバイルで十分でしょう。
逆に、動画やゲームが好きな方は、「UQモバイル」や「LINEモバイル」など通信速度が速い格安SIMと契約した方がいいですよ。
(3)端末セットの評価
TONEモバイルは通信速度だけでなく、端末セットに関しても他社と大きく異なる戦略を取っています。選ぶことができる端末の種類は、わずか1種類(時期によって2種類)。TONE端末と銘打っていますが、実際は富士通のarrowsシリーズが使われています。なぜ、端末の種類を限定するかというと、TONEモバイル独自のサポート機能を持たせるためです。
TONEモバイルでは、端末を箱の中にセットするだけの「置くだけサポート」が利用できます。海外製のSIMフリースマホなどを販売してしまうと、置くだけサポートのサービスを提供できなくなるため、思い切ってTONE端末だけの提供にしているのです。
中級者以上の方にとっては物足りないかもしれませんが、ライトユーザーにとっては端末選びで悩まないですし、何よりトラブル時のサポートが付いているのがメリットです。
(4)サポート・手続きの評価
TONEモバイルのサポートは充実しています。一部、サポートが酷かったなどの口コミがありましたが、無視していいレベルの少数派でした。TONEモバイルのサポートで目を引くのが、前項でも解説した置くだけサポートです。最もトラブルが多い端末に関する問題を無料でサポートしてくれます。この点は、初心者の方にとってかなり心強いです。
また、TONEモバイルは電話サポートに加えて、全国のTSUTAYAで対面サポートを受けることもできます。実店舗のネットワークがある、TONEらしいサポートです。TSUTAYAの運営で培ったサポート技術は他社を凌駕していますよ。