この記事のポイント
- 乗り換え前の準備として、SIMロック解除したり本人確認書類を準備しておくとスムーズ
- 格安SIMにMNP転入するには、MNP予約番号を取得してから申し込む
- お得な乗り換えタイミングは、いつでもあまり変わらないが強いて言えば月末
「格安SIMにMNPで乗り換えるにはどうすればいいの・・?」
MNP転入なら、現在の電話番号を維持したまま格安SIMへ乗り換えられます。しかし、いざ手続きするとなると、どうしていいのか分かりませんよね。
大事なスマホ契約なので絶対に失敗したくないところです。
そこで今回は、キャリアから格安SIMへ乗り換えたい方に向けて手順を詳しく解説。乗り換え前の準備やお得な契約タイミングなども説明していきます。
1.格安SIM・格安スマホに乗り換える前の準備
SIMロック解除の必要性を確認する(SIM単体契約のみ)
手持ちの端末を格安SIMで使う場合は、SIMロック解除が必要な場合があります。SIMロック解除が必要なケースは、端末と回線を同キャリアに合わせられないときです。
例えば、ドコモ端末をau回線の格安SIMで使用する場合、SIMロック解除が必要です。同キャリア(ドコモ端末&ドコモ回線)の組み合わせて申し込むなら不要です。
SIMロック解除が必要
端末と回線を同キャリアに合わせられない(例:ドコモ端末をau回線で使う)
SIMロック解除が不要
- ドコモ端末 → ドコモ回線の格安SIMで契約
- au端末 → au回線の格安SIMで契約
- ソフトバンク端末 → ソフトバンク回線の格安SIMで契約
SIMロック解除の手順
以下、キャリア別のSIMロック解除の手順です。オンラインで手続きすれば、手数料はかかりませんよ。
My docomo
- My docomoにログイン
- メニューから「サービス一覧」をタップ
- 「SIMロック解除」をタップ
- 「SIMロック解除を行う機種」を選択
- IMEI番号を入力
- 「SIMロック解除解除を申込む」「SIMロック解除の注意事項に同意する」にチェック
- 「手続きを完了する」をタップ
電話
151 (9:00~20:00、年中無休)に電話してSIMロック解除したい旨をオペレーターに伝える
ドコモショップ
本人確認書類とSIMロック解除する端末を持ってスタッフに申し出る
My au(スマホ、パソコン)
- SIMロック解除の手続きページにアクセス
- 「SIMロック解除のお手続き(My au)」をタップ
- My auにログイン
- SIMロック解除可否を確認してチェック
- 「次へ」をタップ
- 「この内容で申し込む」をタップ
auショップ
本人確認書類とSIMロック解除する端末を持ってスタッフに申し出る
My SoftBank
- My SoftBankにログイン
- メニューの「契約・オプション管理」をタップ
- 「オプション」をタップ
- 「SIMロック解除対象機種の手続き」をタップ
- IMEI番号を入力して「次へ」をタップ
- 「解除手続きする」をタップ
ソフトバンクショップ
本人確認書類とSIMロック解除する端末を持ってスタッフに申し出る
IMEI番号の確認方法
- iPhone:「設定」→「一般」→「情報」→「IMEI」
- Android:「設定」→「端末管理」→「端末情報」→「端末の状態」→「IMEI情報」
本人確認書類を準備しておく
格安SIMにMNP乗り換えするには、申し込み時に本人確認書類が必要です。必要書類のルールは各社で異なりますが、ほとんどのケースでは下記リストのいずれかで対応できます。
有効な本人確認書類
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 健康保険証
- 特別永住者証明書
- マイナンバーカード
- パスポート
- 住民基本台帳カード
- 身体障害者手帳
※補助書類として公共料金領収書、住民票、戸籍謄本など必要なケースあり
名義変更するなら乗り換え前に済ませておく
格安SIMでは、MNP転入と同時に名義変更ができません。もし名義を変えたい場合は、乗り換え前に現在の携帯会社で手続きしておきましょう。
キャリアショップに名義変更する人・される人の2人で来店すれば簡単に手続きできますよ。
フリーメールを取得しておく
一部の格安SIMではメールアドレスを取得できますが、申し込み時に入力するときはまだ使えません。キャリアメールも乗り換え後に消滅するため、入力不可です。
そのため、事前にフリーメールを取得しておきましょう。どのフリーメールでも構いませんが、Googleサービスと同期するGmailが使いやすいです。
3分くらいですぐに取得できるので、まだフリーメールを持っていない方は空いた時間に作成しておくといいですよ。
Gmailとは?メリット・デメリットから使い方まで詳しく解説
2.【オンライン完結】格安SIMにMNP転入する手順
格安SIMへMNP転入する流れは以下の通りです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
[note title=”TOPIC”]MNPの意味を詳しく知りたいなら、MNPとは?の記事をどうぞ[/note]STEP1:MNP予約番号を取得する
MNP予約番号とは、今使っている電話番号を格安SIMへ引き継ぐ際に必要な10桁の番号のことです。
取得方法は、店舗・WEB、電話の3種類あります。最も簡単なのが電話取得です。
MNP予約番号の取得先
- ドコモ:151(受付9:00〜20:00)
- au:0077-75470(受付9:00~22:00)
- ソフトバンク:*5533(受付9:00~20:00)
ドコモの方は、My docomoからもMNP予約番号を取得できます。au、ソフトバンクはオンラインだとガラケーからの取得しか対応していません。
最近はあまり無いのですが、ときどきオペレーターからポイント付与などを餌に引き止められる場合があります。その場合は、強い意思で断りましょう。
MNP予約番号を取得した時点では解約扱いにならず、通話もデータ通信もできる状態なので安心して下さい。
STEP2:格安SIMに申し込む
多くの格安SIMは、MNP予約番号の有効期限が11日~13日残っていることが契約条件となるため、すぐに申し込みを行いましょう。
申込みは店舗・オンラインのいずれかで行いますが、通常はキャンペーンが充実しているオンライン契約がお得です。どの格安SIMも以下の流れで契約できます。
格安SIMの申込み手順
- 格安SIMの公式サイトにアクセス
- 端末セット・SIMカード単体契約を選択
- 音声通話SIMを選択
- 料金プランを選択
- MNPの有無を選択
- 契約者情報を入力
- 支払情報を入力
- 本人確認書類をアップロードして申込み
ポイントは、MNPの有無を選択する場面でMNPありを選ぶこと。MNPありにすると、MNP情報を入力欄が表示されます。
MNP情報の入力欄
こちらに、
- MNP予約番号
- 電話番号
- MNP予約番号の有効期限
の3点を入力してください。
[note title=”TOPIC”]まだ契約先の格安SIMが決まっていない方は、おすすめの格安SIMを比較の記事を参考に選びましょう[/note]店舗申込みを選ぶ場合は、本人確認書類を持って契約窓口に向かいましょう
STEP3:開通手続き(回線切り替え)を行う
SIMカードが届いたら、開通手続き(回線切り替え)を行います。開通手続きの手順は、格安SIMによって異なりますが以下の2パターンが基本です。
開通手続きのパターン
- マイページから手続き
- 専用ダイヤルへ連絡
いずれも1分で終わります。詳しい手順は各社で異なるため、格安SIMから送付されるマニュアルにて確認して下さい。
開通手続きの手順(マニュアル記載)
開通手続きが終わると、15分から1時間程度待って回線切り替えが完了します(時間帯が遅ければ翌日切り替え)。
以前の携帯会社は、回線切り替えが完了したと同時に自動解約となるため連絡は不要です。
[safe title=”POINT”]開通手続きを行わない場合は、数日経てば自動開通される[/safe]SIMのみ契約は最後に初期設定(APN設定)を行う
SIMのみ契約(手持ちの端末を使う)の方は、開通手続き後に最後の作業としてAPN設定が必要です。この設定が終わるとネットが繋がります。
※事前にWi-Fi接続が必要
ブラウザはSafariを使用しましょう。他のブラウザだと正常にダウンロードできない場合があります。
APN構成プロファイルのダウンロードURLは、契約先の携帯会社にてお知らせが届いているはずです。
ダウンロードURLにアクセスすると、APN構成プロファイルのインストール画面が自動的に立ち上がります。
そのまま「インストール」をタップしてください。
普段使っているiPhoneのロック解除ナンバーを入力します。
このあと、APN構成プロファイルのインストールが始まります。
※端末によって項目名が変わります
APN情報は以下の項目を入力します。
- 名前
- APN
- ユーザー名
- パスワード
- 認証タイプ
※入力すべき情報は、格安SIMから送られるマニュアルに記載されている
さらに詳しくは、以下の記事もご参考に。
難しい?格安スマホ(格安SIM)の初期設定を図説【5分で完了】
3.一番得する乗り換えタイミングとは?
月初より月末付近の方がお得感あり
特にお得なMNPのタイミングはありませんが、強いて言えば月末付近がおすすめです。
格安SIMの初月料金は日割り請求ですが、データ容量は満額貰えます。データ容量は翌月へ引き継げるので、1か月分タダで貰ったも同然です。
また、大手キャリアは解約月の日割りがないため、月初のMNPは損した気分になります。
注意点として、月末ギリギリだと開通手続きのタイミングで翌月にまたぐ可能性があります。1週間くらいは余裕を持っておく方がいいですよ。
契約縛りありなら更新月だと解約金0円
大手キャリアで契約縛り(2年契約など)がある方は、更新月に解約すれば解約金を取られません。プランによっては9500円も節約できるためお得です。
更新月の調べ方は、マイページ(My docomo・My au・My SoftBank)にログインして契約内容の確認ページを見ると分かります。
調べた結果、更新月が近ければ(翌月など)少し待ってから乗り換えた方がいいでしょう。更新月が遠ければ解約金を払ってでも乗り換えてしまいましょう。
スマホ代が安くなるため、数カ月で元を取れますよ。
4.格安SIMのMNP乗り換えに関するQ&A
開通までの期間はどれくらい?
店頭なら即日開通で、オンライン申し込みなら2~3日くらいが目安です。オンラインは、SIMカードの発送期間があるため少し時間がかかります。
離島にお住まいなら、+2~3日かかると考えておきましょう。なお、開通手続き自体は数分で終わります。
乗り換え費用はどれくらい?
格安SIMへの乗り換え費用は、以下の通りです。
乗り換え費用の目安
- MNP転出手数料:0円~3000円
- キャリアの解約金:0円~9500円
- 契約事務手数料:3000円
MNP転出手数料はドコモとauなら0円です(2020年4月より)。解約金もプラン内容によってはかかりません。
契約事務手数料は、格安SIM側でかかる初期費用です。キャンペーンで0円になるケースもありますが、ほとんどの格安SIMで発生します。
[note title=”TOPIC”]端末代金の残債は、完済前でも乗り換えOK(解約後に分割払いが継続する)[/note]空白期間はある?
オンライン乗り換えで気になるのが空白期間(通話・ネットが使えない期間)ですよね。結論から言うと、空白期間はありません。
SIMカードの発送を待つ間は、乗り換え前の携帯会社で通話・ネットが使えます。ただし注意点として、開通手続き後の回線切り替え中のときだけ15分から1時間くらい不通状態となります。
5.まとめ
格安SIMのMNP乗り換えは実際にやってみると、とても簡単です。MNP予約番号さえ取得すれば、あとは申し込むのみ。
開通手続きも1分で終わります。自宅にSIMカードが届くまでは、通話もネットも途切れません。
事前準備としてSIMロック解除の有無や本人確認書類の準備をしておくとスムーズですよ。乗り換えタイミングは月末付近が多少お得ですが、損得の差はほとんどないのでいつでもOKです。
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