この記事のポイント
- 格安SIMにMNP乗り換えするには、事前にauからMNP予約番号を取得して申し込む
- au端末を使う場合、au回線の提供がない格安SIMはSIMロック解除が必要
- auサービスが使えなくなる、速度が遅くなるといったデメリットもある
「auから格安SIMに乗り換えるには、どうすればいいの・・?」
auから格安SIMに乗り換えたいと思っても、具体的な方法がよく分かりませんよね。格安SIMはオンライン申し込みが基本なので、一人で対応しなくてはなりません。
そこで今回は、auから格安SIMに乗り換える手順を詳しく解説。現在の電話番号を引き継げるMNP乗り換えをメインに説明していきます。
また、格安SIM乗り換えに向いている人やデメリットについても詳しく解説しているので、ご参考に。
1.auより格安SIMが向いている人
そもそも、auから格安SIMに乗り換えてもいいのか気になりますよね。auより格安SIMが向いている人は、ずばり毎月のデータ容量が10GBに収まる人です。
auでは10GB以下のお得なプランがありません。にもかかわらず、スマホユーザーの約8割が、毎月10GB以下しかデータ消費していないのです。
データ参照元:総務省
つまり、ほとんどのユーザーは格安SIMで十分ということに・・。逆に、大容量が必要な方は、無理に格安SIMに乗り換えなくて構いません。
毎月15GB~20GBくらいの場合は、povo(auの格安プラン)の方が、多少格安SIMより高いのですが乗り換えが楽です。
20GB以上消費するなら、データ無制限の楽天モバイルがおすすめです。
まとめとして、小容量しか使わないライトユーザーなら、迷わず格安SIMを選んで下さいね。
2.【MNP対応】auから格安SIMに乗り換える手順
auから格安SIMに乗り換える際の手順は、以下の通りです。
すべての乗り換えが完了するまで、オンライン乗り換えなら3日が目安です。各工程を詳しく見ていきましょう。
STEP1:端末をどうするか決める
まず、最初に決めたいのが端末(スマホ)をどうするかです。選択肢としては、
- 手持ちのau端末を使う
- 新しい端末を購入する
の2つがあります。
手持ちのau端末を使う → au回線対応の格安SIMならSIMロック解除不要
au回線対応の格安SIMなら、SIMロック解除不要でau端末(iPhoneもOK)を使用できます。
- SIMロック解除が必要 → au回線非対応の格安SIMに申し込む
- SIMロック解除が不要 → au回線対応の格安SIMに申し込む
主なau回線対応の格安SIM
au回線対応の格安SIMは、以下の記事でまとめているのでご参考に。
【2022年】au系のおすすめ格安SIMを徹底比較!iPhone購入もOK
手持ちのau端末を使う → au回線非対応の格安SIMならSIMロック解除必要
手持ちのau端末を使う場合、SIMロック解除が必要なケースがあります。そのケースとは、au回線を使わない格安SIMを申し込むときです。
例えば、ドコモ回線のOCNモバイルONEでau端末を使うなら、SIMロック解除が必要です。
au回線非対応の格安SIMに乗り換える場合は、以下の手順を参考にSIMロック解除して下さい。オンラインで手続きすれば、手数料はかかりませんよ。
My au(スマホ、パソコン)
- SIMロック解除の手続きページにアクセス
- 「SIMロック解除のお手続き(My au)」をタップ
- My auにログイン
- SIMロック解除可否を確認してチェック
- 「次へ」をタップ
- 「この内容で申し込む」をタップ
auショップ
本人確認書類とSIMロック解除する端末を持ってスタッフに申し出る
新しい端末を購入する
新しい端末を購入する場合は、格安SIMに端末セットで契約するのがおすすめです。回線(SIMカード)とセットなので、注文が1回で済みますよ。
こだわりがあるなら、家電量販店やアップルストアなどでSIMフリースマホを別途購入してもOKです。
STEP2:auからMNP予約番号を取得する
現在の電話番号を格安SIMでも引き継ぐ場合は、auからMNP予約番号を取得する必要があります。
口頭だけでなくSMSでもMNP予約番号が通知されるので、メモを取り損ねても大丈夫です。オペレーターに引き止められても、強い意志で断りましょう。
なお、MNP予約番号の発行に手数料はかかりません。予約番号発行時点では解約扱いとならず、キャンセルや再取得も可能です。
新しい電話番号が欲しいならMNP予約番号の取得は不要
格安SIMの乗り換えと同時に新しい電話番号を取得したい場合は、MNP予約番号を取得しないでください。
格安SIMに新規契約(MNPは選択しない)で申し込んだ後、開通を確認したらauを一般解約すればOKです。
STEP3:格安SIMに申し込む
多くの格安SIMは、MNP予約番号の有効期限が11日~13日残っていることが契約条件となるため、すぐに申し込みを行いましょう。
申込みは店舗・オンラインのいずれかで行いますが、通常はキャンペーンが充実しているオンライン契約がお得です。どの格安SIMも以下の流れで契約できます。
格安SIMの申込み手順
- 格安SIMの公式サイトにアクセス
- 端末セット・SIMカード単体契約を選択
- 音声通話SIMを選択
- 料金プランを選択
- MNPの有無を選択
- 契約者情報を入力
- 支払情報を入力
- 本人確認書類をアップロードして申込み
ポイントは、MNPの有無を選択する場面でMNPあり(電話番号引き継ぎ)を選ぶこと。すると、MNP情報を入力欄が表示されます。
こちらに、
- MNP予約番号
- 電話番号
- MNP予約番号の有効期限
の3点を入力してください。ちなみに、まだ契約先の格安SIMが決まっていない方は、おすすめの格安SIMを比較の記事を参考にして下さいね。
店舗申込みを選ぶ場合は、本人確認書類を持って契約窓口に向かいましょう
空白期間はない
オンライン乗り換えで気になるのが空白期間(通話・ネットが使えない期間)ですよね。結論から言うと、空白期間はありません。
SIMカードの発送を待つ間は、乗り換え前の携帯会社で通話・ネットが使えます。
STEP4:開通手続きを行う
SIMカードが届いたら、開通手続き(回線切り替え)を行います。開通手続きの手順は、格安SIMによって異なりますが以下の2パターンが基本です。
開通手続きのパターン
- マイページから手続き
- 専用ダイヤルへ連絡
いずれも1分で終わります。詳しい手順は各社で異なるため、格安SIMから送付されるマニュアルにて確認して下さい。
電話かオンラインで開通手続き
開通手続きが終わると、15分から1時間程度待って回線切り替えが完了します(時間帯が遅ければ翌日切り替え)。
auとは、回線切り替えが完了したと同時に自動解約となるため連絡は不要です。
[safe title=”POINT”]開通手続きを行わない場合は、数日経てば自動開通される[/safe]STEP5:初期設定を行う
SIMのみ契約(手持ちの端末を使う)の方は、開通手続き後に最後の作業として初期設定(APN設定)が必要です。この設定が終わるとネットが繋がります。
端末セットで契約した方は、既に設定済みなので初期設定は不要です。
初期設定の手順ですが、iPhoneはAPN構成プロファイルをダウンロード、AndroidはAPN情報を手動で入力します。詳しい流れは、以下の記事にまとめたので参考にしてください。
難しい?格安スマホ(格安SIM)の初期設定を図説【5分で完了】
以上で、auから格安SIMの乗り換えは完了です。お疲れ様でした!
2.格安SIMへの乗り換えに必要な手数料
auから格安SIMへ乗り換えるのに、どれくらいの費用がかかるのか気になりますよね。以下、必要な手数料です。
乗り換え費用
- auの解約金:0円~1,100円※
- auのMNP転出手数料:0円
- 格安SIMの契約事務手数料:0円~3,300円
※旧プランは10,450円
ご覧の通り、ケースバイケースなのではっきりした金額は言えませんが、ほとんどの方は4400円以内に収まります。
もし、auの解約金が0円で、格安SIMの契約事務手数料もキャンペーンで0円だったら、乗り換え費用は一切かかりません。
契約事務手数料なしのキャンペーンをよく行っているのが、BIGLOBEモバイルとIIJmioです。初期費用を抑えたいなら、候補にするといいですよ(どちらもau回線に対応)。
UQモバイルへの乗り換えなら手数料0円
UQモバイルに乗り換える場合は、auのサブブランドということで手数料がかかりません。契約事務手数料はもちろん、解約金も0円です。
3.auから格安SIMに乗り換える際のデメリット
毎月の料金を大幅に節約できる格安SIMですが、デメリットもいくつかあります。事前にチェックしておきましょう。
auのメールアドレスが無くなる
auを解約すると、いままで使っていたauメールは消滅します。そのため、Gmailなどのフリーメールに移行しておきましょう。
格安SIMは申し込み時にメールアドレス(auメール以外)が必要なので、どのみちフリーメールの取得は必要です。
au WALLETポイントが失効する
auに契約していると、知らず識らずのうちにau WALLETポイントが貯まっています。
au WALLETポイントは1ポイント=1円で使用可能。auを解約すると消滅するので、解約(MNP転入完了)する前に使い切っておきましょう。
au WALLETポイントの主な使いみち
- au WALLETプリペイドカードにチャージ
- au料金の支払い
- ネットショップの支払い
ネットショップは、au Payマーケット、モバオク、au WALLET Marketなどで利用できます。
au WALLET Marketでポイント消費
auスマートバリューが使えなくなる
auを解約すると、auスマートバリュー(auスマホと光回線のセット割)がなくなります。
auひかり・コミュファ光・ビッグローブ光などでauスマートバリューを適用していた方は注意して下さい。
auかんたん決済が使えなくなる
格安SIMに乗り換えると、UQモバイルを除いてauかんたん決済が使えなくなります。auかんたん決済で定期支払しているサービスがある場合は、別の支払い方法に変更しておきましょう。
どうしてもauかんたん決済が無くなると困る場合は、UQモバイルを選ぶほかありません。
通信速度が遅くなる
格安SIMに乗り換えると料金は安くなりますが、我慢ポイントとして通信速度が遅くなります。代表的な格安SIMであるmineoと比較してみましょう。
着目したいのは、お昼の速度。auは安定していますが、mineoはがくっと落ちています。これは、格安SIM全体に共通しているデメリットです。
スマホ利用者が急増している時間帯は、帯域制限により速度が落ちます。お昼休みに動画やゲームを楽しんでいた方は、ストレスを感じる可能性があるため注意して下さい。
4.auからの乗り換えにおすすめの格安SIM
auから乗り換える格安SIMは、以下を基準にして選ぶと間違いありません。
各社の特徴を詳しく見ていきましょう。
UQモバイル
- 速度の安定感が大事
- 口座振替で契約したい
- 人気の格安SIMを選びたい
トップクラスの通信速度を誇るUQモバイル。他社では1Mbps程度まで落ちるお昼の時間帯でも10Mbps以上の速度が出ます。
また、auのサブブランドなので、auから最も乗り換えやすい格安SIMです。auのスマホをそのまま利用できます。
格安SIMで対応の少ない口座振替も利用OK。端末代金の支払いで口座振替に対応しているのは、UQモバイルだけです。
アプリ経由なしのかけ放題やショップの充実度など、大手キャリアに匹敵するサービスレベルも特徴的。auから違和感なく乗り換えられます。
[safe title=”POINT”]auからの乗り換えは、解約金や手数料(初期費用)が全部無料[/safe]料金プラン
くりこしプラン | |||
---|---|---|---|
S | M | L | |
月額料金 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
※くりこしプランM/Lは最低通信速度が1Mbps
OCNモバイルONE
OCNモバイルONEは、格安SIMの中で屈指の安さを誇ります。端末代金は他の格安SIMと比べて半額以下になることも。
月額料金も最安レベルです。さらに、回線増強により通信速度も従来より大幅アップしています。
MUSICカウントフリーによりAmazon music・Google Play Music・LINE MUSICなどデータ消費なし。
Wi-Fiスポットの無料サービスも付いており、データ消費を節約する仕組みが整っています。
OCNモバイルONEでau端末を使う場合は、SIMロック解除が必要
料金プラン
データ容量 | 月額料金 |
|
---|---|---|
データSIM | 音声通話SIM | |
1GB | – | 770円 |
3GB | 858円 | 990円 |
6GB | 1,188円 | 1,320円 |
10GB | 1,628円 | 1,760円 |
mineo
mineo(マイネオ)は、毎月のデータ消費が5GB以下ならスマホ代を1500円以下に落とせます。au回線対応なので、auスマホのまま乗り換えOK(SIMロック解除不要)です。
mineoユーザーになると、自由にデータ容量を引き出せるフリータンクが使えます。今月のデータ残量がピンチなときは、大いに役立つシステムです。
その他、パケットギフトやパケットシェアなど独自のサービスが充実していますよ。
料金プラン
データSIM | 音声通話SIM | |
---|---|---|
1GB | 880円 | 1,298円 |
5GB | 1,265円 | 1,518円 |
10GB | 1,705円 | 1,958円 |
20GB | 1,925円 | 2,178円 |
※ドコモ・au・ソフトバンク回線すべて共通価格
※+220円で5G通信に対応
5.乗り換えタイミングはいつがいい?
月初より月末付近の方がお得感あり
特にお得なMNPのタイミングはありませんが、強いて言えば月末付近がおすすめです。
格安SIMの初月料金は日割り請求ですが、データ容量は満額貰えます。データ容量は翌月へ引き継げるので、1か月分タダで貰ったも同然です。
また、auはほとんどのプランで解約月の日割りがないため、月初のMNPは損した気分になります。
注意点として、月末ギリギリだと開通手続きのタイミングで翌月にまたぐ可能性があります。1週間くらいは余裕を持っておく方がいいですよ。
契約縛りありなら更新月だと解約金0円
2年契約などauで契約縛りありのプランに加入している方は、更新月に解約すれば解約金を取られません。プランによっては9500円も節約できるためお得です。
更新月の調べ方は、My auにログインして「契約確認・変更」ページを見ると分かります。
調べた結果、更新月が近ければ(翌月など)少し待ってから乗り換えた方がいいでしょう。更新月が遠ければ解約金を払ってでも乗り換えてしまいましょう。
スマホ代が安くなるため、数カ月で元を取れますよ。
6.新端末へのデータ移行はどうすればいい?
格安SIMで新たに端末を購入する方は、データ移行を自分で行います。手順は簡単なので安心してくださいね。
iPhoneからiPhone
iPhone同士のデータ移行はクイックスタートが便利です。クイックスタートとは、端末をかざすだけでiOS間のデータを移行させるサービスのことです。
Androidにはない便利機能なので、ぜひ活用してみましょう。詳しい使い方は以下の通りです。
新iPhoneは初回起動でなければクイックスタートを使えません。初回起動でない場合は、いったん初期化してください。
新iPhoneの言語選択に入ると旧iPhoneに「新しいiPhoneを設定」と表示されるので「続ける」をタップしましょう。
旧iPhoneでカメラが立ち上がるので新iPhoneにかざします。円形のアニメーションをファインダーの中央に収めてください。
新iPhoneに旧iPhoneのパスコードを入力します。
Apple PayやFace IDなど、その他の設定が表示されるので入力していきましょう。スキップしてあとから設定することも可能です。
すべての設定が終わったら、データ転送が始まります。
以上でデータ移行は完了です。
AndroidからAndroid・iPhoneからAndroid
データ移行先がAndroidなら、Googleドライブを使ったデータ移行がおすすめです。Android同士はもちろん、iPhoneからAndroidの移行にも使えます。
詳しいデータ移行の手順は以下の通りです。
端末の設定アプリを開いて「システムと更新」→「バックアップと復元」をタップ。「Googleにバックアップ」をONにしてください。
新端末でGoogleドライブアプリをインストールして、作成したアカウントでログインしましょう。
すると、バックアップしたファイルが表示されるので、必要なファイルをダウンロードしてください。
AndroidからiPhone
AndroidからiPhoneにデータ移行するときは、アップル公式アプリ「iOSに移行」が便利です。詳しい使い方は以下の通りです。
iPhoneの初期起動にて「Appとデータ」が表示されるので「Androidからデータを移行」をタップします。その後、10桁か6桁のコードが発行されるので、そちらをメモします。
Android側で「iOSに移行」を立ち上げて、取得したコードを入力します。
どのデータを移行するか、Android側で選択しましょう。
7.まとめ
auから格安SIMへの乗り換えは、実際にやってみると簡単です。電話番号を引き継ぐならMNP予約番号の取得を忘れずに。
オンライン乗り換えでも、空白期間はありませんよ。手持ちのau端末を使う場合は、SIMロック解除が必要なケースがあるので事前にチェックしておきましょう。
【2021年】スマホ代を劇的に下げるなら?
安さ重視→楽天モバイル
1GB以内なら0円、20GBでも全携帯会社で最安の2178円に。さらにRakuten Linkで通話料はどこにかけても無料です。
今なら誰でも5000ポイント還元&3ヵ月無料キャンペーン中。ポイント還元で実質0円の端末もあり。iPhoneは最安値で購入できます。
月額料金 | 初期費用・解約金 | iPhone販売 |
---|---|---|
0円~ | 0円 | あり |
品質重視→LINEMO
ソフトバンク回線をそのまま利用するLINEMOは通信品質が良好です。料金は、3GB 990円と20GB 2728円の2種類のみ。
LINEアプリはデータ消費なしで使い放題。キャリア品質なのに格安SIMより割安です。通話重視なら、無制限かけ放題を利用できます。
月額料金 | 初期費用・解約金 | iPhone販売 |
---|---|---|
990円~ | 0円 | なし |