この記事のポイント
- 格安SIMにMNP乗り換えするには、事前にauからMNP予約番号を取得して申し込む
- au端末を使う場合、au回線の提供がない格安SIMはSIMロック解除が必要
- お得な乗り換えタイミングは、いつでもあまり変わらないが強いて言えば月末
「auから格安SIMに乗り換えるには、どうすればいいの・・?」
auから格安SIMに乗り換えたいと思っても、具体的な方法がよく分かりませんよね。格安SIMはオンライン申し込みが基本なので、一人で対応しなくてはなりません。
そこで今回は、auから格安SIMに乗り換える手順を詳しく解説。現在の電話番号を引き継げるMNP乗り換えをメインに説明していきます。
au端末を格安SIMで使う方法も解説しているので、参考にしてくださいね。
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1.【MNP対応】auから格安SIMに乗り換える手順
auから格安SIMに乗り換える際の手順は、以下の通りです。
すべての乗り換えが完了するまで、オンライン乗り換えなら3日が目安です。各工程を詳しく見ていきましょう。
STEP1:auからMNP予約番号を取得
格安SIMにMNP乗り換え(電話番号を引き継ぐ申し込み方法)するには、auからMNP予約番号を取得する必要があります。オンラインからは取得できません。
口頭だけでなくSMSでもMNP予約番号が通知されるので、メモを取り損ねても大丈夫です。オペレーターに引き止められても、強い意志で断りましょう。
なお、MNP予約番号の発行に手数料はかかりません。予約番号発行時点では解約扱いとならず、キャンセルや再取得も可能です。
新しい電話番号が欲しいならMNPは不要
格安SIMの乗り換えと同時に新しい電話番号を取得したい場合は、MNP予約番号を取得しないでください。
格安SIMに新規契約(MNPは選択しない)で申し込んだ後、開通を確認したらauを一般解約すればOKです。
STEP2:格安SIMに申し込む
多くの格安SIMは、MNP予約番号の有効期限が11日~13日残っていることが契約条件となるため、すぐに申し込みを行いましょう。
申込みは店舗・オンラインのいずれかで行いますが、通常はキャンペーンが充実しているオンライン契約がお得です。どの格安SIMも以下の流れで契約できます。
格安SIMの申込み手順
- 格安SIMの公式サイトにアクセス
- 端末セット・SIMカード単体契約を選択
- 音声通話SIMを選択
- 料金プランを選択
- MNPの有無を選択
- 契約者情報を入力
- 支払情報を入力
- 本人確認書類をアップロードして申込み
ポイントは、MNPの有無を選択する場面でMNPありを選ぶこと。MNPありにすると、MNP情報を入力欄が表示されます。
MNP情報を入力欄
こちらに、
- MNP予約番号
- 電話番号
- MNP予約番号の有効期限
の3点を入力してください。
STEP3:開通手続きを行う
SIMカードが届いたら、開通手続き(回線切り替え)を行います。開通手続きの手順は、格安SIMによって異なりますが以下の2パターンが基本です。
開通手続きのパターン
- マイページから手続き
- 専用ダイヤルへ連絡
いずれも1分で終わります。詳しい手順は各社で異なるため、格安SIMから送付されるマニュアルにて確認して下さい。
開通手続きの手順(マニュアル記載)
開通手続きが終わると、15分から1時間程度待って回線切り替えが完了します(時間帯が遅ければ翌日切り替え)。
auとは、回線切り替えが完了したと同時に自動解約となるため連絡は不要です。
SIMのみ契約は最後に初期設定(APN設定)が必要
SIMのみ契約(手持ちの端末を使う)の方は、開通手続き後に最後の作業としてAPN設定が必要です。この設定が終わるとネットが繋がります。
※事前にWi-Fi接続が必要
ブラウザはSafariを使用しましょう。他のブラウザだと正常にダウンロードできない場合があります。
APN構成プロファイルのダウンロードURLは、契約先の携帯会社にてお知らせが届いているはずです。
ダウンロードURLにアクセスすると、APN構成プロファイルのインストール画面が自動的に立ち上がります。
そのまま「インストール」をタップしてください。
普段使っているiPhoneのロック解除ナンバーを入力します。
このあと、APN構成プロファイルのインストールが始まります。
※端末によって項目名が変わります
APN情報は以下の項目を入力します。
- 名前
- APN
- ユーザー名
- パスワード
- 認証タイプ
※入力すべき情報は、格安SIMから送られるマニュアルに記載されている
さらに詳しくは、以下の記事もご参考に。

2.機種を変えずに乗り換えられる?
手持ちのau端末(iPhone含む)でも、問題なく格安SIMへ乗り換えられます。ただし注意点として、SIMロック解除が必要な場合があります。
SIMロック解除が必要なケースは、au回線が使えない格安SIMに申し込むとき。例えば、ドコモ回線のOCNモバイルONEでau端末を使うなら、SIMロック解除が必要です。
- SIMロック解除が必要 → au回線の提供がない格安SIMに申し込む
- SIMロック解除が不要 → au回線対応の格安SIMに申し込む
au回線対応の格安SIMは、以下の記事でまとめているのでご参考に。

SIMロック解除が必要な場合は、以下の手順で解除できます。オンラインで手続きすれば、手数料はかかりませんよ。
My au(スマホ、パソコン)
- SIMロック解除の手続きページにアクセス
- 「SIMロック解除のお手続き(My au)」をタップ
- My auにログイン
- SIMロック解除可否を確認してチェック
- 「次へ」をタップ
- 「この内容で申し込む」をタップ
auショップ
本人確認書類とSIMロック解除する端末を持ってスタッフに申し出る

3.一番得する乗り換えタイミングとは?
月初より月末付近の方がお得感あり
特にお得なMNPのタイミングはありませんが、強いて言えば月末付近がおすすめです。
格安SIMの初月料金は日割り請求ですが、データ容量は満額貰えます。データ容量は翌月へ引き継げるので、1か月分タダで貰ったも同然です。
また、auはほとんどのプランで解約月の日割りがないため、月初のMNPは損した気分になります。
注意点として、月末ギリギリだと開通手続きのタイミングで翌月にまたぐ可能性があります。1週間くらいは余裕を持っておく方がいいですよ。
契約縛りありなら更新月だと解約金0円
2年契約などauで契約縛りありのプランに加入している方は、更新月に解約すれば解約金を取られません。プランによっては9500円も節約できるためお得です。
更新月の調べ方は、My auにログインして「契約確認・変更」ページを見ると分かります。
調べた結果、更新月が近ければ(翌月など)少し待ってから乗り換えた方がいいでしょう。更新月が遠ければ解約金を払ってでも乗り換えてしまいましょう。
スマホ代が安くなるため、数カ月で元を取れますよ。
4.auからの乗り換えにおすすめの格安SIM
auから乗り換える格安SIMは、以下を基準にして選ぶと間違いありません。
各社の特徴を詳しく見ていきましょう。
UQモバイル
- 速度の安定感が大事
- 口座振替で契約したい
- 人気の格安SIMを選びたい
トップクラスの通信速度を誇るUQモバイル。他社では1Mbps程度まで落ちるお昼の時間帯でも10Mbps以上の速度が出ます。
また、auのサブブランドなので、auから最も乗り換えやすい格安SIMです。auのスマホをそのまま利用できます。
格安SIMで対応の少ない口座振替も利用OK。端末代金の支払いで口座振替に対応しているのは、UQモバイルだけです。
アプリ経由なしのかけ放題やショップの充実度など、大手キャリアに匹敵するサービスレベルも特徴的。auから違和感なく乗り換えられます。
料金プラン
くりこしプラン | |||
---|---|---|---|
S | M | L | |
月額料金 | 1480円 | 2480円 | 3480円 |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
※くりこしプランM/Lは最低通信速度が1Mbps
OCNモバイルONE
OCNモバイルONEは、格安SIMの中で屈指の安さを誇ります。端末代金は他の格安SIMと比べて半額以下になることも。
月額料金も最安レベルです。さらに、回線増強により通信速度も従来より大幅アップしています。
MUSICカウントフリーによりAmazon music・Google Play Music・LINE MUSICなどデータ消費なし。
Wi-Fiスポットの無料サービスも付いており、データ消費を節約する仕組みが整っています。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 | |
---|---|---|
データSIM | 音声通話SIM | |
1GB | – | 1180円 |
3GB | 880円 | 1480円 |
6GB | 1380円 | 1980円 |
10GB | 2280円 | 2880円 |
20GB | 3800円 | 4400円 |
30GB | 5380円 | 5980円 |
mineo
mineo(マイネオ)は、毎月のデータ消費が5GB以下ならスマホ代を1500円以下に落とせます。au回線対応なので、auスマホのまま乗り換えOK(SIMロック解除不要)です。
mineoユーザーになると、自由にデータ容量を引き出せるフリータンクが使えます。今月のデータ残量がピンチなときは、大いに役立つシステムです。
その他、パケットギフトやパケットシェアなど独自のサービスが充実していますよ。
料金プラン
データSIM | 音声通話SIM | |
---|---|---|
1GB | 800円 | 1180円 |
5GB | 1150円 | 1380円 |
10GB | 1550円 | 1780円 |
20GB | 1750円 | 1980円 |
※ドコモ・au・ソフトバンク回線すべて共通価格
※+200円で5G通信に対応
5.auから格安SIMに乗り換える際のQ&A
auのメールアドレスは無くなる?
auを解約すると、いままで使っていたauメール(~@ezweb.ne.jp)は消滅します。そのため、Gmailなどのフリーメールに移行しておきましょう。
格安SIMは申し込み時にメールアドレス(auメール以外)が必要なので、どのみちフリーメールの取得は必要です。
au WALLETポイントは失効する?
auに契約していると、知らず識らずのうちにau WALLETポイントが貯まっています。
au WALLETポイントは1ポイント=1円で使用可能。auを解約すると消滅するので、解約(MNP転入完了)する前に使い切っておきましょう。
au WALLETポイントの主な使いみち
- au WALLETプリペイドカードにチャージ
- au料金の支払い
- ネットショップの支払い
ネットショップは、au Payマーケット、モバオク、au WALLET Marketなどで利用できます。
au WALLET Marketでポイント消費
手数料はどれくらいかかる?
MNP転出手数料はかかりません(2020年4月から無料化)。そのため、格安SIMへの乗り換えで必要な初期費用は、
- 契約事務手数料(3000円)
- auの解約金(1000円~9500円)
となります。auの解約金は、2年契約Nのプランなら1000円です。
2年契約は9500円かかりますが、24~25ヶ月目の更新期間なら0円です。更新期間は、My auから確認できます。
更新期間の確認方法
- My auにログイン
- 「ご契約内容 / 手続き」をタップ
- 「ご契約情報」をタップ
空白期間はある?
オンライン乗り換えで気になるのが空白期間(通話・ネットが使えない期間)ですよね。結論から言うと、空白期間はありません。
SIMカードの発送を待つ間は、乗り換え前の携帯会社で通話・ネットが使えます。ただし注意点として、開通手続き後の回線切り替え中のときだけ15分から1時間くらい不通状態となります。
データ移行はどうすればいい?
格安SIMに端末セットで契約する場合は、新たな端末に自分でデータ移行する必要があります(SIMのみ契約ならデータ移行は不要)。
データ移行の方法は様々ありますが、電話帳など重要な情報はGoogleアカウントの同期で移行させる方法(Android・iPhone間でもOK)が便利です。

画像や動画ファイルは、クラウドサービス・データ移行アプリ・microSDなどで簡単に移行可能です。iTunesでもバックアップ&データ移行を行えます。
LINEの引き継ぎは、旧端末で事前に設定が必要です。詳しくは以下の記事を参考にしてください。

6.まとめ
auから格安SIMへの乗り換えは、実際にやってみると簡単です。電話番号を引き継ぐならMNP予約番号の取得を忘れずに。
オンライン乗り換えでも、空白期間はありませんよ。手持ちのau端末を使う場合は、SIMロック解除が必要なケースがあるので事前にチェックしておきましょう。