この記事のポイント
「iPhone12を格安SIMで使ってみたいけど、どうすればいいの・・?」
iPhone12を劇的に安く運用できる格安SIM。しかし、どうやって乗り換えるのか分かりませんよね。
また、メリットだけでなくデメリットについても気になるところです。
そこで今回は、格安SIMでiPhone12を使ってみたい人に向けて完全ガイドを作成。申し込みから設定までの手順やiPhone12におすすめの格安SIMまで詳しく解説していきます。
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1.どれくらい安い?格安SIMでiPhone12を運用するメリット
iPhone12を格安SIMで運用するメリットは、何といっても安さです。実際、どのくらいの安さになるのか比較してみました。
格安SIMとキャリアの料金比較
格安SIM | キャリア | |
---|---|---|
5GB | 1380円 | – |
10GB | 1780円 | – |
20GB | 1980円 | 2980円 |
格安SIMは各社で料金が異なりますが、大体上記の相場に収まります。
キャリアは20GB+5分かけ放題の格安プラン(ahamo・povo・SoftBank on LINE)が使えるものの、格安SIMの方が割安です。
大容量ならキャリアの方がいいのですが、10GB以下で構わないなら格安SIMを使うべき。総務省調べでは実に6割以上のユーザーが月に5GBも消費していません。
そのため、ほとんどの方は格安SIMに乗り換えれば月額1300円~1800円くらいに収まります。iPhone12の本体代金が高くても、データ通信費がこの安さなら月々の負担はグッと下がりますよ。
2.格安SIMでiPhone12を利用するときの注意点
キャリアより速度が落ちる可能性あり
ほとんどの格安SIMでは、キャリアより速度が落ちます。特に顕著なのがお昼の通信速度です。
格安SIMは速度低下する
格安SIMの速度低下例
- 9時から12時:40Mbps
- 12時から13時:2Mbps
- 13時以降:25Mbps
酷い場合は1Mbpsまで落ち込むこともあります。
iPhone12の性能を引き出すなら速度の速い格安SIMを選びたい
iPhone 12は、全スマホの中でトップクラスの性能を誇ります。具体的には、端末の心臓部分であるチップが優秀で高性能コアを備えるCPU&最速のGPUを搭載。
サクサクとした気持ちのいいレスポンスで、高解像度の動画・画像再生など処理能力が格段に高いです。
そんなiPhone12の性能を完全に引き出すなら、回線の速度は非常に重要です。多くの格安SIMは速度を大きく落としますが、例外として
については速度低下を起こさずキャリアと変わらない速度が出ます。それぞれau・ソフトバンクのサブブランドなので通信品質が良好です。
格安SIMでも快適にiPhone12を楽しみたいなら、この2社から選ぶのが賢明ですよ。
持ち込み契約はSIMロック解除が必要な場合あり
手持ちのiPhone12を格安SIMで使う場合は、SIMロック解除が必要な場合があります。SIMロック解除が必要なケースは、端末と回線を同キャリアに合わせられないときです。
例えば、ドコモ端末をau回線の格安SIMで使用する場合、SIMロック解除が必要です。同キャリア(ドコモ端末&ドコモ回線)の組み合わせて申し込むなら不要です。
SIMロック解除が必要
端末と回線を同キャリアに合わせられない(例:ドコモ端末をau回線で使う)
SIMロック解除が不要
- ドコモのiPhone12 → ドコモ回線の格安SIMで契約
- auのiPhone12 → au回線の格安SIMで契約
- ソフトバンクのiPhone12 → ソフトバンク回線の格安SIMで契約
以下、キャリア別のSIMロック解除の手順です。オンラインで手続きすれば、手数料はかかりませんよ。
My docomo
- My docomoにログイン
- メニューから「サービス一覧」をタップ
- 「SIMロック解除」をタップ
- 「SIMロック解除を行う機種」を選択
- IMEI番号を入力
- 「SIMロック解除解除を申込む」「SIMロック解除の注意事項に同意する」にチェック
- 「手続きを完了する」をタップ
電話
151 (9:00~20:00、年中無休)に電話してSIMロック解除したい旨をオペレーターに伝える
ドコモショップ
本人確認書類とSIMロック解除する端末を持ってスタッフに申し出る
My au(スマホ、パソコン)
- SIMロック解除の手続きページにアクセス
- 「SIMロック解除のお手続き(My au)」をタップ
- My auにログイン
- SIMロック解除可否を確認してチェック
- 「次へ」をタップ
- 「この内容で申し込む」をタップ
auショップ
本人確認書類とSIMロック解除する端末を持ってスタッフに申し出る
My SoftBank
- My SoftBankにログイン
- メニューの「契約・オプション管理」をタップ
- 「オプション」をタップ
- 「SIMロック解除対象機種の手続き」をタップ
- IMEI番号を入力して「次へ」をタップ
- 「解除手続きする」をタップ
ソフトバンクショップ
本人確認書類とSIMロック解除する端末を持ってスタッフに申し出る
IMEI番号の確認方法
- iPhone:「設定」→「一般」→「情報」→「IMEI」
- Android:「設定」→「端末管理」→「端末情報」→「端末の状態」→「IMEI情報」
3.【申し込みから設定まで】格安SIMでiPhoneを使う流れ
格安SIMでiPhoneを使う流れ
STEP1:iPhone12を用意する
iPhone12はアップルストアかキャリアで購入します。
格安SIMでは新しいiPhoneを購入できるOCNモバイルONEかmineo(マイネオ)で販売される可能性がありますが、現時点で発売はまだです。
アップルストアは高いイメージがありますが、キャリアと変わらないかむしろ安いです。手数料0円で分割購入もOKですよ。
データ移行はクイックスタートが便利
古いiPhoneからiPhone12に乗り換える場合、クイックスタートで簡単にデータ移行ができます。
やり方は、iPhone 12のアクティベーション(初めての起動で表示される初期設定)で「データを転送」→「iPhoneから転送」を選択するだけです。
STEP2:格安SIMに申し込む
現在の電話番号を引き継ぐ場合は、先にMNP予約番号を取得しておきます。
MNP予約番号の取得先
- ドコモ:151(受付9:00〜20:00)
- au:0077-75470(受付9:00~22:00)
- ソフトバンク:*5533(受付9:00~20:00)
MNP予約番号を取得できたら、格安SIMに申し込みましょう。どの格安SIMも、以下の流れで10分あれば契約できますよ。
申込みの流れ(オンライン)
- 格安SIMの公式サイトにアクセス
- SIMのみ契約を選択
- 音声通話SIMを選択
- 料金プランを選択
- MNPの有無を選択
- 契約者情報を入力
- 支払情報を入力
- 本人確認書類をアップロードして申込み
いくつかポイントを解説します。まず、端末セットではなくSIMのみ契約を選びましょう。
SIMのみ契約を選択
SIMサイズの選択は、iPhone12に適合するnanoを選びます。nanoを選べないときは、マルチSIM(あとからnanoに切り離せる)を選択してください。
SIMサイズはnanoを選ぶ
MNP乗り換えの方は、申し込み途中に表示されるMNP情報欄に取得した予約番号などを入力します。
MNP情報の入力欄
こちらに、
- MNP予約番号
- 電話番号
- MNP予約番号の有効期限
の3点を入力すれば電話番号が引き継がれますよ。その他は、画面の指示に沿って支払い情報などを入力していけば申し込みは完了です。
STEP3:開通手続き(回線切り替え)を行う
SIMカードが届いたら、開通手続き(回線切り替え)を行います。開通手続きの手順は、格安SIMによって異なりますが以下の2パターンが基本です。
開通手続きのパターン
- マイページから手続き
- 専用ダイヤルへ連絡
いずれも1分で終わります。詳しい手順は各社で異なるため、格安SIMから送付されるマニュアルにて確認して下さい。
開通手続きの手順(マニュアル記載)
開通手続きが終わると、15分から1時間程度待って回線切り替えが完了します(時間帯が遅ければ翌日切り替え)。
以前の携帯会社は、回線切り替えが完了したと同時に自動解約となるため連絡は不要です。
STEP4:SIMセットしてAPN設定を行う
最後の作業として、iPhone12でデータ通信を行うためのAPN設定を行います。まずは到着したSIMカードを取り出しましょう。
台紙からSIMカードを切り離す
その後、SIMピンでiPhone12側面のSIMスロットを開けて下さい(電源は切っておく)。スロットにSIMカードを載せて再度カチッと音がなるまで押し込みます。
SIMカードを挿入
SIMカードをセット出来たら、以下の流れでAPN設定を行います。
※事前にWi-Fi接続が必要
ブラウザはSafariを使用しましょう。他のブラウザだと正常にダウンロードできない場合があります。
APN構成プロファイルのダウンロードURLは、契約先の携帯会社にてお知らせが届いているはずです。
ダウンロードURLにアクセスすると、APN構成プロファイルのインストール画面が自動的に立ち上がります。
そのまま「インストール」をタップしてください。
普段使っているiPhone12のロック解除ナンバーを入力します。
このあと、APN構成プロファイルのインストールが始まります。
以上で、格安SIMでiPhone12を使う手順はすべて終了です。
4.iPhone12におすすめの格安SIM4選
iPhone12で利用する格安SIMは、以下を基準にして選ぶと間違いありません。
上記の格安SIMは、すべてiPhone12の動作確認が取れています。各社の特徴を詳しく見ていきましょう。
UQモバイル
トップクラスの通信速度を誇るUQモバイル。他社では1Mbps程度まで落ちるお昼の時間帯でも10Mbps以上の速度が出ます。
また、格安SIMで対応の少ない口座振替も利用OK。端末代金の支払いで口座振替に対応しているのは、UQモバイルだけです。
手持ちのiPhone12を安く快適に使用できます。アプリ経由なしのかけ放題やショップの充実度など、大手キャリアに匹敵するサービスレベルです。
料金プラン
くりこしプラン | |||
---|---|---|---|
S | M | L | |
月額料金 | 1480円 | 2480円 | 3480円 |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
※くりこしプランM/Lは最低通信速度が1Mbps
ワイモバイル
- 最高速度の格安SIMを求める
- 無制限かけ放題を使いたい
- ショップサポートが欲しい
自社回線を使うワイモバイルは、他社との回線混雑がないため圧倒的な通信速度を誇ります。通信品質は全格安SIMでNo.1。
平均速度は40~60Mbpsで、格安SIMながら親会社のソフトバンクと変わらない速さです。
+1000円で時間無制限のかけ放題の利用OK。ワイモバイルショップが充実しているため、実店舗でアフターサポートを受けることも可能です。
料金プラン
シンプルS | シンプルM | シンプルL | |
---|---|---|---|
月額料金 |
1980円 | 2980円 | 3780円 |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
※シンプルプランM/Lは最低通信速度が1Mbps
mineo
トリプルキャリアに対応するmineo(マイネオ)は、au・ドコモ・ソフトバンクのiPhone12でそのまま乗り換えOK(SIMロック解除不要)です。
mineoユーザーになると、自由にデータ容量を引き出せるフリータンクが使えます。今月のデータ残量がピンチなときは、大いに役立つシステムです。
その他、パケットギフトやパケットシェアなど独自のサービスが充実。毎月のデータ消費が5GB以下ならスマホ代は1500円以下に落とせます。
料金プラン
データSIM | 音声通話SIM | |
---|---|---|
1GB | 800円 | 1180円 |
5GB | 1150円 | 1380円 |
10GB | 1550円 | 1780円 |
20GB | 1750円 | 1980円 |
※ドコモ・au・ソフトバンク回線すべて共通価格
※+200円で5G通信に対応
OCNモバイルONE
OCNモバイルONEは、格安SIMの中で屈指の安さを誇ります。新しいiPhoneを取り扱っており、iPhone12をセット購入できる可能性があります。
月額料金は最安レベル。さらに、回線増強により通信速度も従来より大幅アップしています。
MUSICカウントフリーによりAmazon music・Google Play Music・LINE MUSICなどデータ消費なし。
Wi-Fiスポットの無料サービスも付いており、データ消費を節約する仕組みが整っています。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 | |
---|---|---|
データSIM | 音声通話SIM | |
1GB | – | 1180円 |
3GB | 880円 | 1480円 |
6GB | 1380円 | 1980円 |
10GB | 2280円 | 2880円 |
20GB | 3800円 | 4400円 |
30GB | 5380円 | 5980円 |
5.データ無制限でiPhoneを使いたいなら楽天モバイル
楽天モバイル(UN-LIMIT)は、月額2980円でデータ使い放題。すべての携帯会社で、最強のプラン内容です。
通信速度も良好で、常に20Mbpsあたりで安定。最低1Mbpsが保証されているため、動画が止まることはありません。
また、通話し放題の楽天Linkも無料で利用OK。楽天市場の獲得ポイントが常に+1倍となる特典も付いています。
契約事務手数料は0円。データ無制限でiPhone12を使いたいなら格安SIMではなく楽天モバイルを選びましょう。eSIMで申し込むことも可能です。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 (Rakuten UN-LIMIT VI) |
---|---|
1GBまで | 0円 |
3GBまで | 980円 |
20GBまで | 1980円 |
20GB以上(無制限) | 2980円 |
※パートナー回線エリア(au)は5GBまで
6.まとめ
格安SIMでiPhone12を利用すると、劇的に安く運用できます。注意点としてSIMロック解除が必要なケースがあるのと、速度が落ちる可能性がある点に気を付けましょう。
乗り換え方法は、iPhone12を用意して希望の格安SIMに申し込むだけ。開通手続きとAPN設定を行い、iPhone12で格安SIMが使えます。
契約先の格安SIMを選ぶときは、安さだけでなく速度も基準に入れるといいですよ。実質的な格安SIMである楽天モバイルも考慮すべきです。
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