格安SIMとは

格安SIMを利用するユーザー数の割合を完全調査

グラフ

最近では格安SIMや格安スマホといった言葉が、多数のメディアに取り上げられ、その知名度は年々高まっています。

しかし、実際に周りを見ると大手キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)のスマホを使っている人ばかり。格安SIMのユーザーはあまり見かけません。

今回は格安SIMの利用率や契約者数などを詳しく解説。

なぜ格安SIMにしたのか?逆に、なぜ格安SIMにしないのか?についても詳しく考察していきます。

1.格安SIMを利用するユーザー数

まずは、格安SIMを利用するユーザー数の利用動向を見ていきましょう。

※記事内でデータの引用元として多数使用しているMMD(モバイルマーケティングデータ)研究所とは、モバイルに関する市場調査を行なう日本最大の研究機関です

1-1.全スマホユーザーに対する利用率

大手キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)を含めて、すべてのスマホユーザーのうち、格安SIMを利用している割合はどれくらいでしょうか?

結果は以下の通りです。

メインの携帯会社

引用元:MVNOの利用動向調査(MMD研究所)
調査対象:15歳~69歳の男女43,212人/調査期間:2017年3月3日~3月10日

調査の結果、格安SIMの利用率は10.8%であることが分かりました(厳密にはキャリア扱いとなるY!mobileも格安SIMとして含めた場合)。85.7%の方は大手キャリアを契約。割合としては、10人に1人が格安SIMを利用しています。

利用率は3年で10倍以上増加

スマホユーザー全体としては、利用率が10%程度にとどまる格安SIM。しかし、格安SIMの利用率は近年、急激な速度で伸びてきています。

2014年4月時点では、格安SIMの利用率はわずか0.6%。2016年4月には5.6%、2017年3月は7.4%に増加。3年間で格安SIMの利用率が10倍以上増加した計算になります。

1-2.契約数の推移

大手キャリアから格安SIMカードに乗り換える人はどれくらい増えているのでしょうか?

2017年6月30日に総務省が発表した興味深いデータがあります。

MVNO契約者の推移

引用元:電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(総務省)
※画像はクリックで拡大、MVNOとは格安SIMを提供するサービス会社のこと

このデータから2017年3月地点で、格安SIMの契約数は1,586万人ということが分かります。この数字は前年同期と比べて25%増加。わずか1年間で大きく増加しました。

さらに注目したいのが新規契約の純増数です。2017年3月の純増数は大手キャリアが83万台、格安SIMが101万台となりました。

MVNOの純増数

引用元:電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(総務省)
※画像はクリックで拡大、MNOとは大手キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)のこと

新規契約者の割合は、格安SIMが大手キャリアを上回っています。全体な利用率では大手キャリアの方が上ですが、契約数の増加スピードは格安SIMの方が上であることが分かります。

1-3.格安SIM会社の業界シェア

数ある格安SIM会社の中で、多くのユーザーに支持されているのはどこの通信事業者でしょうか?

結果は以下の通りです。

引用元:メインで利用している格安SIMサービス(MMD研究所)
調査対象:15歳~69歳の男女43,212人/調査期間:2017年3月3日~3月10日

総合シェア

SIMカードの種類別の業界シェアは以下の通りです。

音声通話SIMの業界シェア

音声通話SIMの業界シェア
  • 1位 楽天モバイル(27.1%)
  • 2位 mineo(14.1%)
  • 3位 OCNモバイルONE(9.2%)

※音声通話SIMとは通話が可能なSIMカードのことです

データ通信専用SIM業界シェア

データ通信専用SIMの業界シェア
  • 1位 OCNモバイルONE(16.2%)
  • 2位 楽天モバイル(10.8%)
  • 3位 IIJmio(9.6%)

※データ通信専用SIMとはネット専用のSIMカードのことです

格安SIMの業界シェアは楽天モバイル、OCNモバイルONEが上位を占めています。楽天市場で有名な楽天モバイル、NTTが運営するOCNモバイルONEは一般的には抜群の知名度を誇ります。

楽天モバイルとOCNモバイルONEに追随するのがmineoとIIjmioです。この2社は比較的新しい格安SIMサービスであり、近年はシェアが飛躍的に伸びています。

また、テレビCMで積極的に露出しているUQモバイルとBIGLOBEモバイルも、今後シェアを伸ばしていくと予想される格安SIMです。

2.格安SIMはいつから普及したのか?

2-1.一般的に普及した時期

そもそも、格安SIMや格安スマホはいつから一般に知れ渡ったのでしょうか?キーワードの検索傾向が分かるGoogleトレンドで調べてみました。

格安SIM

格安SIMは2013年10月頃から徐々に検索数増加しています。

格安simの普及

Googleトレンドの検索結果
※画像はクリックで拡大

格安スマホ

格安スマホは2014年4月から急激に検索数増加しています。

格安スマホの普及

Googleトレンドの検索結果
※画像はクリックで拡大

MVNOという言葉も格安スマホと同時期に検索件数が増加していました。

MVNOとは?

MVNO(仮想移動体通信事業者)とは格安SIM・格安スマホを提供するサービス事業者のことです。MVNOは大手キャリアから通信設備を借りて運営。独自のサービスや料金プランを提供しています。

2-2.格安SIMの認知度

格安SIM自体の認知度はどれくらいなのでしょうか?

調査結果は以下の通りです。

格安SIMの認知度

引用元:格安SIMの認知、利用状況(MMD研究所)
調査対象:15歳~69歳の男女43212人/調査期間:2017年3月3日~3月10日

格安SIMの認知度は87.8%、内容理解は44.1%でした。

多くの方は格安SIMという言葉は知っているようです。しかし、サービス内容まではまだ認知度が半分程度となっています。さらに、利用検討は21.7%と、認知度が高い割には格安SIMの乗り換えを考えている人は少ないのが現状です。

2-3.認知度が高い割に普及が遅れる理由

徐々に契約者数は増えているとはいえ、利用率が1割程度にとどまる格安SIM。認知度が高いのに、どうして格安SIMに乗り換えない人が多いのでしょうか?

格安SIM・格安スマホに乗り換えない方の理由は様々です。しかし、ほとんどの方がはっきりとした理由を持っていません。

格安SIMにしない理由

引用元:格安スマホの利用意向(MMD研究所) ※画像はクリックで拡大
調査対象:16歳以上の男女1670人/調査期間:2015年3月13日~3月16日

この調査では、格安スマホにしない理由は、

  • 今の携帯会社が安心だから 56.8%
  • 契約がわかりにくそう 26.4%

となっています。

データには表れていませんが、面倒くさそうというのもユーザー心理に根付いていると考えられます。

名前は知っていても内容までは詳しく知らない格安SIMや格安スマホ。使い慣れている携帯電話会社から乗り換えるのは不安に感じてしまう方が多いようです。

3.なぜ大手キャリアから格安SIMに乗り換えたのか?

ここでは、大手キャリアから格安SIMに乗り換えたユーザーについて、その理由を詳しく掘り下げます。

格安SIMに乗り換えたユーザーは、以下の理由があると考えられています。

3-1.月額料金が安い

格安SIM・格安スマホに乗り換える最大のメリットは利用料金の安さです。料金プランにもよりますが、月々1,000~2,000円の月額料金で契約が可能。月々3000~4000円になったとしても、大手キャリアと比べて半額以下の料金です。

また、以前は通話プランの乏しさが格安SIMのデメリットでしたが、最近では格安SIMでも時間無制限のかけ放題オプションや通話料が半額程度になる通話アプリが登場。

通話中心のユーザーも格安SIMに乗り換えやすくなりました。

3-2.料金プランが分かりやすい

格安SIM会社が提供する料金プランは、安いだけでなく内容も分かりやすいことが大きな特徴です。

格安SIMの料金はデータ通信量ごとに決定。かけ放題や端末保証などはオプションとして別途支払い、全体的に分かりやすい料金プランです。

格安SIMに比べて大手キャリアの料金プランは非常に複雑で、キャリアショップのスタッフでさえ理解できていない場合があります。

3-3.SIMフリー端末(格安スマホ)の性能が向上

SIMフリー端末(SIMロック解除されているスマートフォン)は格安SIMを契約する際にセットで購入できます。

以前のSIMフリー端末は安かろう悪かろうの機種が多々ありました。しかし、現在では、キャリアのスマホより高性能な機種が登場しています。

また、キャリアのスマホと同レベルの性能でも、格安SIM会社のSIMフリー端末の方が安く購入できるのも大きな魅力です。

3-4.通信速度が許容範囲

格安SIMは値段が安い代わりに、通信速度・通信品質が大手キャリアに劣ります。しかし、日常的な使い方でしかスマホを使わない一般ユーザーなら、格安SIMの通信速度・通信品質でも十分です。格安SIMの平均的な通信速度は5Mbpsくらいです。通信速度が遅い時間帯でも0.6~1Mbps程度は出ます。

通信速度は1Mbpsでれば、メールやSNS、ネットサーフィン、普通画質の動画視聴は快適に行えます。回線混雑により通信速度が低下する時間帯でも、0.5~1Mbpsは出るので、高画質動画の視聴やゲームアプリのマルチプレイなどを除けば、特に問題ない通信速度です。

一般的なスマホユーザーであれば、ほとんどの方は格安SIMでも十分使えます。

3-5.あまりデータ通信をしない

格安SIMに乗り換える理由に、データ通信をあまりしないという方も多くいます。

1ヶ月のデータ通信量引用元:スマホユーザーの1カ月のデータ通信使用量(MMD研究所)
有効回答数:1343人/調査期間:2014年8月19日~8月20日

スマホ利用者の5割以上は1ヶ月のデータ通信量が3GB未満のライトユーザーです。ネットサーフィンやLINE、SNS中心の方がほとんど、ということになります。

3GB未満のデータ通信量なら、用途に合った容量の少ないプランを選ぶことで、月額料金を大幅に節約することができます。

また、データ通信だけでなく、通話は無料通話アプリで十分という方も、格安SIMに乗り換える方が多いです。

4.まとめ

いかがでしたか?

今回は格安SIMの利用者について、利用率やユーザー数の増加について詳しく見てきました。

格安SIM利用者の割合だけを見ると、まだまだ大手キャリアには届きませんが、純増数はすでに格安SIMが大手キャリアを上回っています。認知度の割には普及が遅れていますが、格安SIM契約者の勢いは年々増しています。

日常的な使い方なら、一般ユーザーのほとんどが必要十分と言われる格安SIM。今後のユーザー数はますます増えていくでしょう。

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