HUAWEI nova lite 2はHUAWEIから発売されているエントリーモデルのスマホです。20,000円台と低価格ながら18:9の縦長ディスプレイに高性能なダブルレンズカメラ、顔認証など最新のトレンドをこれでもかと詰め込んでいます。
前モデル「nova lite」もコスパの高さで大ヒットしましたが、nova lite 2も圧倒的なコスパを誇り、幅広い人におすすめです。今回はHUAWEI nova lite 2の特徴やおすすめポイント、デメリットなどを詳しく解説します。
1.HUAWEI nova lite 2の外観・デザイン
まずは、HUAWEI nova lite 2の外観・デザインについて詳しく見ていきましょう。
1-1.前面・背面・側面
前面
背景を変えて2パターン撮ってみました。液晶画面が綺麗ですね。
背面
背面で目立つのは、デュアルレンズカメラと指紋認証センサーです。デュアルカメラの画質については、あとで詳しく解説します。指紋認証センサーはロック解除はもちろん、自撮り(セルフィー)を撮る時のボタンにもなります。
側面
側面は特に変わった点はありません。左右の側面は電源スイッチとSIMスロット、下側はUSBケーブルとイヤホンジャックの差込口が付いています。
1-2.SIMスロットの開け方
HUAWEI nova lite 2でデータ通信を行うには、SIMカードが必要です。SIMカードはSIMスロットから挿入します。
SIMスロットはSIMピンを小さな穴に挿せば開きます。
こちらがSIMスロットから取り出したSIMトレイ。
SIMトレイにSIMカードを載せます。
カチッと音がするまで差し込めば、SIMカードの挿入は完了です。
1-3.外観の感想
HUAWEI nova lite 2はとても2万円台とは思えない外観をしています。背面素材にはメタル素材を採用しており、ハイスペックスマホのような高級感が漂っています。手触りもサラサラとしていて、質感も非常に良いです。
カラーリングはブルー、ブラック、ゴールドの3種類です。いずれも深みがある落ち着いた色合いで、大人向けでビジネスシーンでも違和感がなく、スーツにも似合います。
端末の使用感
手の収まりはよく、重さも軽いため特に使用感に関して気になることはありませんでした。バッテリーの発熱もありません。ボディがやや薄いので、ポケットからするりと落ちそうになるのは気を付けなければなりません。アプリの動作も問題なし。いい意味で普通の使用感でした。
2.HUAWEI nova lite 2のカメラ
続いて、HUAWEI nova lite 2のカメラ性能を見ていきましょう。
2-1.アウトカメラ
自然の風景をメインにアウトカメラで撮影してみました。デュアルカメラなので、コスパのいい機種とは思えないクオリティです。
夏だったので海に行ってきました。
いい感じで撮影できています。
青空の色味もいいです。ちなみに、エフェクトはかけていない状態です。
海からの帰り道、木々を見上げた風景です。
2-2.夜景
今度はメインカメラで夜景を撮ってみました。
ディズニーランドでシンデレラ城を撮影。人がもの凄く多かったです。
横向きに撮るとワイドに広がって全体像が分かりやすいです。なかなかのクオリティですね。
2-3.インカメラ
女子にとっては、アウトカメラ以上にインカメラが重要ですよね。果たしてクオリティはいかに?
昼間の天気のいい日にセルフィー。インスタでいいねが貰えそうな出来栄えです。セットした髪型も毛先までしっかり撮影できています。
こちらは、遊園地で撮影。後ろのカラフルなアトラクションも、鮮やかな色味で写っています。
2-4.その他
接写・ズーム
人がいなかったので、電車の中で前の座席シートを撮影。接写でもカラフルな色味がボケずにしっかりと撮影できています。
昼間のディズニーランド
せっかく、ディズニーランドに行ったら綺麗に写真を撮りたいですよね。こちらは、入場ゲート付近で、やや遠目からシンデレラ城を撮影。青空をバックにくっきりとした写真が撮れました。
曇りの日
今度は青空ではなく、天気の悪い日に撮影。どんよりとした曇り日ですが、味のある1枚が撮れました。
2-5.デュアルレンズの性能とカメラモード
HUAWEI nova lite 2のカメラはとても2万円台とは思えない性能の高さを誇ります。アウトカメラは1300万画素+200万画素のデュアルレンズカメラになっており、背景を自由にぼかす「ワイドアパーチャ」や人物の背景を自動でぼかす「ポートレートモード」が利用できます。
ぼかし過ぎるとやや不自然にぼけてしまう時もありますが、2万円台ということを考えると十分すぎるクオリティです。
他にも
- シャッタースピードやWBを調節できる「プロ写真」
- 料理をおいしそうに撮影できる「ナイスフード」
- 光や水の流れを撮影しやすい「ライトペインティング」
など、さまざまなカメラモードを搭載しており、多彩な写真を撮影できます。上位モデルであるnova 2や、同社のハイスペックスマホであるP20 Pro、Mate 10 Proなどと比べるとどうしても劣りますが、20,000円台のスマホとしては十分すぎる性能です。
3.HUAWEI nova lite 2のスペック
ここでは、HUAWEI nova lite 2のスペックを詳しく見ていきます。類似端末との比較やベンチマークテストも行っていきますよ。
3-1.スペック一覧表
HUAWEI nova lite 2のスペックは以下の通りです。
発売日 | 2018年2月9日 |
---|---|
メーカー | HUAWEI |
サイズ | 高さ:約150.1mm 幅:約72.05mm 厚さ:約7.45mm |
重量 | 約143g |
画面サイズ | 5.65インチ、FHD+ (2160×1080) |
OS | Android 8.0 |
CPU | HUAWEI Kirin 659 オクタコアCPU (4 × 2.36GHz + 4 × 1.7GHz) |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
カメラ性能 | アウトカメラ:1300万画素+200万画素 インカメラ:800万画素 |
外部メモリ | micro SD(最大256GB) |
SIMサイズ | nano SIM×2 |
通信方式 | FDD LTE:B1/3/5/7/8/19/20 WCDMA:B1/2/5/6/8/19 GSM:850/900/1800/1900MHz Wi-Fi:IEEE802.11 b/g/n(2.4GHz) |
バッテリー容量 | 3,000mAh |
本体カラー | ブルー、ブラック、ゴールド |
デュアルSIM | 〇(DSDSは非対応) |
防水 | × |
おサイフケータイ | × |
3-2.端末の特徴
HUAWEI nova lite 2の特徴は以下の通りです。
- 18:9の縦長ディスプレイを採用
- 比較的高性能なオクタコアCPUを搭載
- ワイドアパーチャ対応のダブルレンズカメラを搭載
- 指紋認証と顔認証の両方に対応
HUAWEI nova lite 2では18:9の縦長ディスプレイを採用しています。ベゼルも細いため、5.65インチと大画面ながら、本体サイズは5.2インチのスマホとほぼ同じです。CPUはHUAWEIの子会社が独自に開発しているKirinのミドルレンジモデル「Kirin 659」を搭載しています。処理速度の速いオクタコアCPUで、サクサクと動作します。
アウトカメラには1300万画素+200万画素のダブルレンズカメラを搭載しています。今では当たり前になりつつある2眼カメラですが、2万円台のスマホに搭載されているのは珍しいです。もちろん、背景をぼかす「ワイドアパーチャ」にも対応しています。
nova lite 2は発売当初は指紋認証のみ対応でしたが、その後のアップデートで顔認証にも対応しました。認証精度も高く、非常に便利です。
3-3.HUAWEI P10 liteと比較
HUAWEI nova lite 2を、同社の大ヒットモデル「P10 lite」とスペックで比較してみました。
HUAWEI nova lite 2 | HUAWEI P10 lite | |
---|---|---|
発売日 | 2018年2月9日 | 2017年6月9日 |
メーカー | HUAWEI | HUAWEI |
サイズ | 高さ:約150.1mm 幅:約72.05mm 厚さ:約7.45mm |
高さ:約146.5mm 幅:約72mm 厚さ:約7.2mm |
重量 | 約143g | 約146g |
画面サイズ | 5.65インチ、FHD+、2160×1080 | 5.2インチ、FHD、1920×1080 |
OS | Android 8.0 | Android 8.0 (アップデートで対応) |
CPU | HUAWEI Kirin 659 オクタコアCPU (4 × 2.36GHz + 4 × 1.7GHz) |
HUAWEI Kirin 658 オクタコアCPU (4 × 2.1GHz + 4 × 1.7GHz) |
RAM | 3GB | 3GB |
ROM | 32GB | 32GB |
カメラ性能 | アウトカメラ:1300万画素+200万画素 インカメラ:800万画素 |
アウトカメラ:1200万画素 インカメラ:800万画素 |
外部メモリ | micro SD(最大256GB) | micro SD(最大128GB) |
SIMサイズ | nano SIM×2 | nano SIM×2 |
通信方式 | FDD LTE:B1/3/5/7/8/19/20 WCDMA:B1/2/5/6/8/19 GSM:850/900/1800/1900MHz Wi-Fi:IEEE802.11 b/g/n(2.4GHz) |
FDD LTE:B1/3/5/7/8/19/20/26 TDD-LTE:B41 WCDMA:B1/5/6/8/19 GSM:850/900/1800/1900MHz Wi-Fi:IEEE802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) |
バッテリー 容量 |
3,000mAh | 3,000mAh、急速充電対応 |
本体カラー | ブルー、ブラック、ゴールド | サファイアブルー、ミッドナイトブラック、プラチナゴールド、サクラピンク、パールホワイト |
デュアルSIM | 〇(DSDSは非対応) | 〇(DSDSは非対応) |
防水 | × | × |
おサイフ ケータイ |
× | × |
HUAWEI nova lite 2とHUAWEI P10 liteはどちらもコスパ重視のミドルレンジスマホで、スペックは似ているところが多いです。CPUはnova lite 2がKirin 659、P10 liteがKirin 658となっており、nova lite 2のほうがやや性能が上です。とは言え、実際に使ってみると誤差レベルの違いですし、RAMとROMは全く同じなので、処理速度に違いはほぼありません。
サイズについても、縦長ディスプレイを採用したnova lite 2のほうがディスプレイは大きいですが、本体サイズはほぼ同じです。
nova lite 2とP10 liteで大きく異なるのは、
- カメラ性能
- 通信方式
- バッテリー
の3つです。まずカメラです。P10 liteもカメラの評価は高かったですが、シングルレンズなので背景をぼかしたりすることはできませんでした。しかし、nova lite 2はダブルレンズカメラになり、本格的な撮影が可能になりました。カメラを重視するならnova lite 2のほうが良いでしょう。
一方、通信周りはP10 liteのほうが優れています。P10 liteはau VoLTEに対応しており、au系の格安SIMが利用できます。nova lite 2はau VoLTE非対応なので、au系の格安SIMは使えません。さらにWi-Fiを見てみると、P10 liteは最新規格の11acおよび5GHz帯に対応しています。
nova lite 2は11acにも5GHzにも対応しておらず、Wi-Fi環境についてはP10 liteのほうが優れています。バッテリー容量はどちらも3,000mAhですが、P10 liteは急速充電に対応しており、素早い充電が可能です。nova lite 2は急速充電に対応していないので、充電速度でP10 liteに劣ります。
まとめると、基本的にはスペックが高いnova lite 2がおすすめですが、au系格安SIMを使いたい人はP10 liteのほうが良いでしょう。
3-4.AnTuTuベンチマーク
ベンチマークソフト「Antutu」でスコアを計測してみました。
総合点:88826
- CPU:42011
- GPU:13081
- UX:24335
- MEM:9399
HUAWEI nova lite 2の総合スコアは「88826」でした。このスコアなら普段使いは全く問題ありません。GPUの値はやや低いので重い3Dゲームは無理ですが、軽いゲームなら十分動作します。
30,000~40,000円くらいするスマホでも80,000台のスコアであることが多いです。例えば価格が倍近く高いAQUOS sense plusでも87,000ほどです。そう考えると、20,000円台で90,000近いスコアをたたき出すHUAWEI nova lite 2のコスパは凄まじいですね。
4.HUAWEI nova lite 2のおすすめポイント
まずはHUAWEI nova lite 2のおすすめポイントを見ていきましょう。
(1)低価格ながら高性能なダブルレンズカメラを搭載
カメラの項目でもお話ししましたが、nova lite 2は高性能なダブルレンズカメラを搭載しているのが最大のおすすめポイントです。ハイスペックスマホではもはやダブルレンズカメラが当たり前です。しかし、価格が安いエントリークラスではまだシングルカメラだったり、ダブルレンズでも性能が低かったりします。
それに対して、nova lite 2は20,000円台と低価格ながらダブルレンズカメラを搭載しています。しかも背景をぼかすワイドアパーチャやポートレートモードに対応するなど比較的性能は高いです。手ごろな価格でダブルレンズカメラを使ってみたい人におすすめです。
(2)処理速度が比較的速い
HUAWEI nova lite 2は独自開発のCPU「Kirin 659」を搭載しています。ミドルレンジ向けのオクタコアCPUですが処理速度が比較的速く、価格が2倍近くする他社製スマホとほぼ同じ性能です。ブラウジングやSNS、地図アプリ、動画視聴といった普段使いなら全く問題ありませんし、よほど重くなければ3Dゲームもプレイできます。
価格を抑えたいけどある程度はスペックも重視するという人でも満足できる処理速度です。
(3)指紋認証・顔認証ともに精度が高い
HUAWEI nova lite 2は指紋認証に対応している他、アップデートでインカメラを利用した顔認証にも対応しました。指紋認証はもはやSIMフリースマホでは当たり前になりつつあります。しかし、顔認証はまだまだ対応機種が少ないので、20,000円台のスマホで対応しているのは驚きです。
しかもどちらも非常に精度が高く、素早くロック画面の解除が行えます。2つの認証を併用することができるので、普段は指紋認証、手袋をしているときは顔認証、といったように使い分けると良いでしょう。
(4)圧倒的なコストパフォーマンス
HUAWEI nova lite 2が何よりも優れているのがコストパフォーマンスの良さです。もちろん価格を考慮しないならもっとスペックやカメラ性能の高いスマホはあります。
しかし、20,000円台という安さで、
- 高性能なダブルレンズカメラ
- 18:9の縦長ディスプレイ
- オクタコアCPUと3GBメモリで必要十分な処理速度
- 指紋認証と顔認証に対応
など、これだけの特徴を持ったスマホは他にありません。重たい3Dゲームをプレイしたい、一眼レフのような写真を撮りたいなど、特別なこだわりがないのであれば、nova lite 2は幅広い人におすすめできるSIMフリースマホだと言えます。
5.HUAWEI nova lite 2の注意点
さまざまなメリットがあるnova lite 2ですが、一方で注意点もいくつかあります。
(1)au VoLTE非対応
HUAWEI nova lite 2はau VoLTEに非対応です。au VoLTEに非対応なので、au系の格安SIMを使うことができません。ドコモ回線とソフトバンク回線については問題なく利用できます。したがって、nova lite 2で格安SIMを使う場合はドコモもしくはソフトバンクの回線を利用した格安SIMを利用しましょう。
(2)Wi-Fiは11acと5GHz帯に非対応
HUAWEI nova lite 2のWi-Fi対応規格は「IEEE802.11 b/g/n(2.4GHz)」となっており、11acおよび5GHzには非対応です。低価格帯のモデルではコストカットのためにこのような仕様になっていることが多く、nova lite 2も20,000円台という価格ですのでしょうがないのかもしれません。
11acと5GHz帯に対応していないからといって、Wi-Fiが遅くて使い物にならないということはありません。しかし、Wi-Fiにこだわりがある人は要注意です。
6.HUAWEI nova lite 2を購入できるMVNO
HUAWEI nova lite 2は人気のスマホなので、数多くのMVNOでセット購入を取り扱っています。
nova lite 2をセット購入できるMVNOと価格は以下の通りです。
- BIGLOBEモバイル:1,080円×24ヶ月(一括購入不可)
- DMMモバイル:25,980円
- FiiMo:25,800円
- IIJmio:21,800円
- LINEモバイル:25,980円
- LinksMate:24,800円
- LIBMO:22,800円
- mineo:22,800円
- NifMo:22,223円
- OCNモバイルONE:16,800円※
- QTモバイル:23,760円
- イオンモバイル:25,800円
- エキサイトモバイル:23,800円
- 楽天モバイル:25,980円
※らくらくセットの価格。データSIMとのセットは22,800円
7.HUAWEI nova lite 2の評価まとめ
今回はHUAWEI nova lite 2の特徴やおすすめポイント、デメリットなどを解説しました。18:9の縦長ディスプレイにダブルレンズカメラ、顔認証など最近のスマホのトレンドをおさえ、オクタコアCPUと3GBメモリを搭載するなどスペックも高いです。
それにも関わらず本体価格は2万円台半ばと安く、他のスマホを圧倒するコストパフォーマンスを誇ります。SIMフリースマホ選びで迷ったら、とりあえずnova lite 2を選んでおけば間違いないでしょう。