楽天カードのリボ払いはどのような仕組みなのでしょうか。
便利なリボ払いですが、手数料を知っておかないと大変なことになります。また、返済のイメージも事前に把握しておくことが大切です。
この記事では、楽天カードのリボ払いについて徹底解説。
返済シミュレーションでどれくらい手数料が取られるのか、あとになってリボ払いへ変更するにはどうすればいいのかなど、詳しく解説しています。
ぜひ、参考にして下さいね。
1.まずは仕組みを確認!楽天カードのリボ払いとは?
まずは、楽天カードのリボ払いについて詳しい仕組みを理解していきましょう。
1-1.毎月、自分で決めた一定額で返済できるのがリボ払い
リボ払いとは、利用した金額に関わらず毎月一定額を返済していく支払い方法です。
リボ払いと似た仕組みに分割払いがあります。分割払いは、分割回数に応じて支払う金額が決まります。
例:3万円の買い物をした場合
- リボ払い → 3000円から好きな金額で返済できる
- 分割払い(3回の場合) → 毎月1万円の返済となる
ご覧の通り、分割払いは分割回数によって返済額が決まりますが、リボ払いは自分で返済額をコントロールできるメリットがあります。
リボ払い=借金地獄と決めつける人がいますが、計画的に使えば便利なサービスです。
あとで詳しく解説しますが、利用した買い物ごとにショッピング払いからリボ払いに変更することもできます(例:買い物Aは一括払いで、買い物Bはリボ払いに設定)。
1-2.リボ手数料(金利)は15%
お金のレンタル量となるリボ手数料(金利)は15%です。
借入金×15%÷12
例えば、5万円の借入金なら、50000×0.15÷12=625円がリボ手数料となります。
楽天カードのリボ手数料15%ですが、他のクレジットカードと同じ水準です。高くも安くもありません。
「キャッシング」は上限金利が18%程度なので、リボ払いの方が有利となります。
1-3.最低返済額は3000円から
自由に返済額を決められるリボ払い。ただし、最低返済額は以下に決められています。
- 20万円まで:3000円
- 20万円以上:4000円~
20万円を超えた場合ですが、5万円の残高が増えるたびに最低返済額も+1000円加算されます。 例えば、30万円のリボ払いなら、最低返済額は6000円です。
返済額は経済状況に合わせて増額・減額しよう
リボ払いのメリットは毎月の返済額を設定できること。余裕があるときは多めに返済して、逆に切羽詰まっているときは少なめの返済額に変更しましょう。
返済額は楽天e-NAVIより変更できます。
1-4.リボ払いの返済シミュレーション
リボ払いの手数料や最低返済額がわかったところで、毎月の返済額がイマイチ理解できないかと思います。そこで、リボ払いの返済シミュレーションを作ってみました。
返済シミュレーション(5000円ずつ返済した場合)
■5万円のリボ払い
- 返済回数:10回
- 総返済額:53435円
- リボ手数料計:3435円
■10万円のリボ払い
- 返済回数:20回
- 総返済額:113120円
- リボ手数料計:13120円
■20万円のリボ払い
- 返済回数:40回
- 総返済額:251240円
- リボ手数料計:51240円
■30万円のリボ払い
- 返済回数:50回
- 総返済額:383115円
- リボ手数料計:83115円
ご覧の通り、金額が大きくなるほどリボ手数料も膨らんでいきます。
今回は5000円の返済額で計算しましたが、余裕があるときは「おまとめ払い」で繰り上げ返済することをおすすめします。
1-5.期間限定キャンペーンでポイント獲得できる場合も
楽天カードでは入会特典の他にリボ払いのキャンペーンを行うときがあります。 過去の例だと、ほぼ例外なくキャンペーン対象は自動リボ払いの設定&利用です。
貰える楽天スーパーポイントですが、直近だと7000ポイントの付与でした。大判振る舞いなのは、楽天にとって顧客のリボ払いは儲かるからでしょう。
キャンペーンが終了したら、自動リボ払いの設定は解除してOKです。最新キャンペーンの情報は、楽天カードの公式サイトにて確認して下さいね。
2.楽天カードのリボ払いは3種類ある
①通常リボ払い:利用方法は決済時にリボ払いを選択
こちらは、通常のリボ払いです。最初から決済時にリボ払いを選択します。
リボ払いの選択:Amazonにて
これで、自動的に支払いはリボ払いに移行されます。毎月の支払額はe-NAVIにて設定可能です。
もし、リボ払いが使えない店舗の場合は、とりあえず一括/分割払いで決済しましょう。その後、楽天カード側の設定で、リボ払いに変更できます(あとからリボ払い)。
②あとからリボ払い:支払いが間に合わないときに変更できる
あとからリボ払いは、その名の通り支払い方法をあとになってリボ払いに変更できるサービスです。
買い物Aは分割払いのままで、買い物Bはリボ払いといった使い分けもできる
今月の支払いが間に合いそうにない場合には、あとからリボ払いで負担を減らすことができます。
あとからリボ払いに変更可
- 翌月1回払い(通常の支払い)
- 分割2回払い
- ボーナス1回払い
- キャッシング1回払い
分割3回以上やボーナス2回払いなどは、あとからリボ払いが使えないので注意しましょう。
あとからリボ払いの変更手順
- 「楽天e-NAVI」にログイン
- メニューから「お支払い」をタップ
- 「お支払い金額の調整」をタップ
- あとからリボ払い「変更する」をタップ
ちょっとしたテクニックとして、初回引き落としを分割払いにしておき、残債をリボ払いにする方法もあります。
10万円の商品を2回払いで購入。1回目は分割払いで5万円支払い、2回目以降は残債の5万円をリボ払いで5000円ずつ支払う
あとからリボ払い変更の締切日は当月払いが5日まで、翌月払いが20日まで
あとからリボ払いの締切日ですが、毎月20日までとなります(リボ払い反映は翌月から)。 5日までに手続きすれば、当月からリボ払いに変更可能です。
- 前月21~5日までに手続き → 当月27日からリボ払い
- 6日~20日までに手続き → 翌月27日からリボ払い
キャッシングのあとからリボ払いは、当月払いの締め切りが前月末となる
早めにリボ払いの支払いを開始したい場合は5日までに。翌月に繰り越して遅らせたい場合は、6~20日にあとからリボ払いを設定するといいでしょう。
③自動リボ払い:すべての支払をリボ払いにする
自動リボ払いとは、ショッピング1回払いの買い物が、自動的にすべてリボ払いになるサービスです。
リボ払いの変更手続きをしなくていい、決済時に「リボ払いで」と言わなくていいメリットがあります。
支払いサイクルは、月末までのリボルビング残高を、翌月27日に支払う流れです(支払額は3000円から決められる)。
普段は、自動リボ払いを解除しておこう
便利な自動リボ払いですが、利用しない場合は設定を解除しておきましょう。
特に自動リボ払いの設定をしていない方は、最初から解除されています。ですが、どうしても心配なら、以下の変更手順にて未登録の状態を確認できます。
知らない間に支払いがすべてリボ払いになってしまうと、手数料がかさんで損をする場合があります。
自動リボ払いの解除手順
- 「楽天e-NAVI」にログイン
- メニューから「お支払い」をタップ
- 「お支払い金額の調整」をタップ
- 自動でリボ払いの「登録・変更する」をタップ
- 「解除する」をタップ
以上で完了です。
3.楽天カードのリボ残高は、おまとめ払いで一括返済できる
リボ払いを続けていると、取られる手数料も大きくなってしまいます。そのため、経済的に余裕が出てきたら、おまとめ払いでリボ残高を一括返済してしまいましょう。
リボ残高は、楽天e-NAVIにて確認できます
おまとめ払いの手順
- 「楽天e-NAVI」にログイン
- メニューから「お支払い」をタップ
- 「お支払い金額の調整」をタップ
- リボ残高のおまとめ払い「変更する」をタップ
- 「全額払い」を選んで「確認画面へ」をタップ
以上で完了です。なお、一括返済できない場合は、好きな金額を指定して繰り上げ返済することも可能です。
4.【まとめ】楽天カードはリボ払いが使える、利用する際は計画的に
この記事では、楽天カードのリボ払いについて詳しく解説してきました。リボ払いの手数料は実質年率15%です。
最低返済額は3000円からOK。あとから、支払う金額を変更できますし、一括返済も可能です。
なお、ショッピング1回払いや分割2回払いから、リボ払いに変更することも可能。毎月の返済が苦しい場合に利用できます。
リボ払いは非常に便利なサービスですが、便利過ぎるゆえ使いすぎには注意しましょう。 リボ払いを利用する際は計画的に。