この記事のポイント
- 格安SIMでタブレットを使う場合、手持ちの端末を利用するか回線とセット購入で契約する
- 注意点としてSIMロック解除となる場合がある、iPadは販売されていないなどがある
- 格安SIMでタブレットを使うメリットは、安さに加えてテザリング使い放題なども魅力的
「格安SIMでタブレットを使ってみたい!」
タブレットを極限まで安く使うなら格安SIMを利用するのが一番です。しかしながら、セット購入はできるのか、どの格安SIMを選べばいいのかなど疑問点が湧いてきます。
そこで今回は、格安SIMでタブレットを利用する方法について徹底解説。メリットだけでなくデメリットについても深く言及していきます。
ぜひ、ご参考に。
1.格安SIMでタブレットを使う方法とは?
手持ちのタブレットを活用する
格安SIMでタブレットを使う際は、新しい端末を購入する必要はありません。手持ちのタブレットを、そのまま活用することができます。
格安SIMで手持ちのタブレットを使用する流れ
- 格安SIMにSIMのみ契約(データ通信プラン)を行う
- SIMカードを手持ちのタブレットに挿入する
- 初期設定を行う
データSIMで契約する
手順としては、SIMカード(回線)だけを注文して手持ちのタブレットに入れ替えるだけ。利用するタブレットはiPadでもOKです。
端末セットで契約する
格安SIMでは、SIMカードとともにタブレット端末をセット購入できます。回線と端末の注文が1回で済むため、とっても楽な申し込み方法です。
端末セット契約の流れ
- 格安SIMに端末セットで申し込む
- SIMカードを手持ちのタブレットに挿入する
- 初期設定を行う
希望の端末を選ぶ
手持ちの端末を使う方法と比べて、対応機種を心配する必要はありません。
格安SIMにもよりますが、初期設定はSIMカードの挿入だけといったケースもあり初心者にはうってつけの契約方法です。
2.格安SIMでタブレットを使う際の注意点
格安SIMでタブレットを使う際は、以下の注意点があるので気を付けましょう。
SIMロック解除が必要な場合がある
格安SIMでキャリア版のタブレットを使う場合は、SIMロック解除が必要となることがあります。
格安SIMは、au・ドコモ・ソフトバンクのいずれかの回線で運営しているのですが、「au回線でドコモ版タブレットを使う」といったケースがNGです。
逆に、端末と回線を同キャリアに合わせるとSIMロック解除が不要な場合があります(端末によってはSIMロック解除が必要となる場合あり)。
SIMロック解除なしのケースあり
- au版タブレット → au系の格安SIMを使う
- ドコモ版タブレット → ドコモ系の格安SIMを使う
- ソフトバンク版タブレット → ソフトバンク系の格安SIMを使う
とりあえずSIMロック解除しておくのがおすすめ
端末と回線を同キャリアに合わせても、タブレット端末によってはSIMロック解除が必要です。
そのため、手持ちのキャリア版タブレットはどんな条件でもSIMロック解除しておいた方が無難です。
SIMロック解除は、どのキャリアもマイページから手続き可能で手数料もかかりませんよ。
Wi-Fiモデルは利用できない
SIMスロットがない関係で、Wi-Fiモデルのタブレットは格安SIMで使用できません。手持ちのタブレットを利用する方は、SIMスロットが付いているかどうか事前に確認しておきましょう。
もし、Wi-Fiモデルだった場合は、格安SIMではなくポケットWi-Fiや光回線の契約を検討して下さい。
iPadの購入はできない
格安SIMで販売されているタブレットに、残念ながらiPadはありません。そのため、どうしてもiPadが欲しいならドコモ・au・ソフトバンクかアップルストアにて購入する必要があります。
これから購入するなら、SIMフリーモデルのアップルストアがおすすめですよ。
iPad(mini/Air/Pro)を使えるおすすめの格安SIM(MVNO)【セット購入はダメ?】
購入できるタブレットの種類は限られる
格安SIMでタブレットをセット購入する場合、デメリットとなるのが種類の少なさ。
スマホと比べてあまり売れないタブレットは、数種類だけ申し訳無い程度に用意されているケースがほとんど。やや古い型となるのも微妙な点です。
スペック的には、日常使いには問題ない標準レベルが多いです。なお、セット販売すらない格安SIMもあるので注意して下さい。
3.格安SIMでタブレットを使うメリット
格安SIMでタブレットを使う際はいくつか注意点があるものの、大きなメリットもあります。デメリットよりメリットの方が大きいと感じたら、格安SIM×タブレットを利用してみて下さいね。
利用料金がとにかく安い
格安SIMでタブレットを運用する一番のメリットは、何といっても利用料金の安さです。タブレットは、Wi-Fiで運用しない場合は、データ通信費を携帯会社に支払う必要があります。
大手キャリアでタブレットを運用すると結構高いです。格安SIMなら月々1500円程度に収めることができます。
小容量なら1000円以下で運営することも可能です。
【0円あり】最安はどこ?格安SIMの料金(音声通話・データのみ)を比較
子供のプレゼントにもピッタリ
格安SIM×タブレットで意外と多い需要がプレゼント。特に、子供に与えるタブレットとしてピッタリです。
子供なら、仕事で使うわけではないので通信品質は格安SIMレベルで十分。それでいて利用料金も安いため、経済的な負担も最小限に抑えられます。
データ通信のみ簡単に契約できる
携帯会社の契約は何かと面倒です。しかし、格安SIMにてタブレットで使うデータ通信のみ(通話機能なし)を契約する場合はとっても簡単。
データ通信のみなら、ほとんどの格安SIMでは本人確認書類の提出が不要です。そのため、オンラインから5分程度で申し込みが完了します。
ちなみに、データ通信のみだと通話機能ありの音声通話SIMと比べて利用料金が安くなるのもメリットです。
無料でテザリングが使える
端末をWi-Fiルーター代わりにできるテザリング。auとソフトバンクはプランによって有料(550円/月)なのですが、格安SIMなら無料で利用可能です。
どの格安SIMを選んでも、無料かつ申し込み不要でテザリングが使えますよ。
スマホとデータ容量をシェアできる
タブレットだけでなく、スマホも格安SIMに乗り換えたい場合は、データシェア(シェアプラン)が便利です。
データシェアの利用方法
- 音声通話SIMでスマホを契約
- タブレット用のデータSIMを追加契約
データシェアを使う場合は、まずスマホを音声通話SIMで通常契約します。その後、タブレット用のデータSIMを追加で発行します。
追加SIMを発行できる
2枚のSIMカードでスマホ+タブレットを使い分ける流れです。10GBプランを契約したのなら、7GBをスマホ、3GBをタブレットに使用するイメージですね。
新たに追加SIMを注文する際は、契約した格安SIMのマイページから簡単に申し込みできますよ(新規契約時に同時注文できる格安SIMもある)。
格安SIMによってデータシェア(シェアプラン)は使えない場合がある
【2022年】シェアプラン(複数回線)を利用できる格安SIMを完全比較
4.タブレット向けプラン&セット購入ありのおすすめ格安SIM
タブレットを運用する格安SIMは、以下の方法で選ぶと失敗がありません。
- データ無制限でタブレットを使いたい → 楽天モバイル
- 端末セットで契約したい → mineo・IIJmio
- 動画見放題オプションを使いたい → BIGLOBEモバイル
各社の詳しい特徴を見ていきましょう。
楽天モバイル
キャリア移行したため厳密には格安SIMではありませんが、楽天モバイルはかなりおすすめです。その理由は、どの携帯会社にもないデータ使い放題(3278円/月)を提供しているから。
低速ではなく高速での使い放題なので、好きなだけゲームや動画を楽しめます。また、テザリングを使えばポケットWi-Fi代わりにすることも可能です。
楽天モバイルは定額制なので、あまりデータを使わない月は0~2178円に収まるのもメリット。3GB以内なら1078円となっています。
その他、独自回線を使うため、格安SIMより通信速度が速くて快適です。注意点として、タブレットの販売はないので、手持ちの端末を利用しましょう。
セット販売
- なし
料金プラン
データ容量 | 月額料金 (Rakuten UN-LIMIT VI) |
---|---|
1GBまで | 0円 |
3GBまで | 1078円 |
20GBまで | 2178円 |
20GB以上 (無制限) |
3278円 |
【2022年】楽天モバイル(UN-LIMIT)はタブレット対応?動作確認済み端末の調べ方や設定手順を解説
mineo(マイネオ)
mineoは880円~1925円でタブレット向けのプランを利用可能。20GB使っても2千円以内に収まります。
トリプルキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)に対応しているため、SIMロック解除なしでキャリア版タブレットを使うことも可能です。
mineoユーザーだけの独自特典として、自由にデータ容量を引き出せるフリータンクを使えるのが魅力的。今月のデータ残量がピンチなときは、大いに役立ちます。
フリータンク以外にも、ユーザー同士でデータ容量を受け渡しできるパケットギフトや家族でデータ容量を分け合えるパケットシェアなど独自のサービスを利用できます。
スマホ(音声通話SIM)+タブレット(データSIM)を組み合わせれば、複数回線割の適用も可能です。
セット販売
- HUAWEI MediaPad M5 Lite
料金プラン
月額料金 |
||
---|---|---|
データSIM ※タブレット向け |
音声通話SIM | |
1GB | 880円 | 1298円 |
5GB | 1265円 | 1518円 |
10GB | 1705円 | 1958円 |
20GB | 1925円 | 2178円 |
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルの最大の特徴は、エンタメフリーオプションが使えること。このオプションは、Youtubeをはじめとする動画アプリがカウントフリーで見放題に。
エンタメフリーオプションのオプション料金は1078円(音声通話SIMなら308円)となっており、動画見放題であることを考慮すれば十分に元が取れます。
また、BIGLOBEモバイルはデータシェア(シェアプラン)が使えるので、スマホ+タブレットで格安SIMを使いたい方にもぴったりです。
セット販売
- HUAWEI MediaPad M5 Lite
料金プラン
月額料金 | ||
---|---|---|
データSIM ※タブレット向け |
音声通話SIM | |
1GB | – | 1078円 |
3GB | 990円 | 1320円 |
6GB | 1595円 | 1870円 |
12GB | 2970円 | 3740円 |
20GB | 4950円 | 5720円 |
30GB | 7425円 | 8195円 |
IIJmio(みおふぉん)
IIJmioは2/4/8GBなど、他の格安SIMではあまり提供できていないデータ容量を契約できます。特におすすめなのが、8GB(1738円)プラン。
他社ではあまり取り扱っていない中容量プランとなっており、ちょうどいいデータ容量を利用できます。
IIJmioは、SIMフリースマホの品揃えも豊富です。Motoシリーズ、中古iPhone、ゲーミングスマホといった幅広いラインナップが揃います。
スマホ+タブレットを組み合わたい方にも重宝する格安SIMです。
セット販売
- LAVIE T11 T1175/BAS
- LAVIE T11 T1195/BAS
料金プラン
月額料金 |
||
---|---|---|
データSIM ※タブレット向け |
音声通話SIM | |
2GB | 748円 | 858円 |
4GB | 968円 | 1078円 |
8GB | 1408円 | 1518円 |
15GB | 1738円 | 1848円 |
20GB | 1958円 | 2068円 |
5.格安SIMで使えるおすすめのSIMフリータブレット
格安SIMと組み合わせるSIMフリータブレットを購入するなら、どの端末がいいのでしょうか。結論から言うとスペックと販売実績から、
- iPad
- HUAWEI MediaPad
のいずれかがおすすめです。
iPadシリーズ
タブレットの人気を独占するiPadシリーズ。Apple製品が好きなら、他の選択肢はありません。
iPad を格安SIMで使う場合は、Wi-Fi+Cellularモデルを選択してください。正規シリーズの他、Air・Pro・miniがありますが、選び方は以下をご参考に。
iPadシリーズの選び方
- iPad:通常のiPadを使いたい
- iPad Air:大画面がいいけど価格は抑えたい
- iPad Pro:動画編集など高度な処理を行いたい
- iPad mini:持ち運びやすさを重視したい
新型iPadでも格安SIMで利用可能です。ネットが使えればOK程度の方は、iPad Pro以外を選んで下さいね。
HUAWEI MediaPadシリーズ
コスパを求めるならHUAWEI MediaPadシリーズがおすすめ。HUAWEIはSIMフリースマホでも絶大な人気を誇っていますが、SIMフリータブレットの業界でも、その存在感は圧倒的です。
MediaPadはMシリーズとTシリーズに細分化されます。安いのはTシリーズで、スペックは抑えめですが2万円台で購入できます。
3Dゲームを楽しみたいなら、Mシリーズです。Kirin製の最新CPUに、高いメモリを備えます。
正直、iPadのような見た目のおしゃれさはありませんが、機能性と価格を求めるなら、こちらのMediaPadシリーズに決めましょう。
※SIMカードとセット購入
6.まとめ
格安SIMとタブレットを組み合わせれば、毎月の利用料金を劇的に安くできます。いくつか注意点はありますが、許容できるのならぜひ活用してみるべし。
手持ちのキャリア版タブレットを利用しても構いませんし、新たにSIMフリータブレットをセット購入してもOK。スマホと一緒に乗り換えるのもありですよ。
【2021年】スマホ代を劇的に下げるなら?
安さ重視→楽天モバイル
1GB以内なら0円、20GBでも全携帯会社で最安の2178円に。さらにRakuten Linkで通話料はどこにかけても無料です。
今なら誰でも5000ポイント還元&3ヵ月無料キャンペーン中。ポイント還元で実質0円の端末もあり。iPhoneは最安値で購入できます。
月額料金 | 初期費用・解約金 | iPhone販売 |
---|---|---|
0円~ | 0円 | あり |
品質重視→LINEMO
ソフトバンク回線をそのまま利用するLINEMOは通信品質が良好です。料金は、3GB 990円と20GB 2728円の2種類のみ。
LINEアプリはデータ消費なしで使い放題。キャリア品質なのに格安SIMより割安です。通話重視なら、無制限かけ放題を利用できます。
月額料金 | 初期費用・解約金 | iPhone販売 |
---|---|---|
990円~ | 0円 | なし |