この記事のポイント
- 格安SIMではオプション料金なしでテザリングを使える
- テザリングの対応状況は、iPhoneが完全対応でAndroidはドコモの一部機種で使えない
- ワイモバイルやUQモバイルなど速度の速い格安SIMだとテザリング時の快適性が増す
「格安SIMでテザリングは使えるの・・?」
格安SIMでは無料でテザリングを使えます。ですが、機種によって対応状況が分かれるので注意が必要です。
この記事では、格安SIMでテザリングを使う方法を徹底解説。対応機種の調べ方やテザリングの設定手順など詳しく説明していきます。
テザリング向きの格安SIMも紹介しているので、ぜひご参考に。
1.格安SIMは無料でテザリングが使える
格安SIMは無料でテザリングが使えます。申込みも不要です。
ドコモ・au・ソフトバンクはプランによってテザリング料が500円かかるのでお得感がありますね。
テザリングを使えば、スマホからあらゆる通信機器にネット接続できます。
テザリングのイメージ
外出先でもタブレットやパソコンを利用できますよ。
2.iPhoneは使える?テザリング対応の機種
格安SIMでは、機種によってテザリングの対応状況が異なります。
テザリングの対応状況
- iPhone:対応
- Android:一部のドコモ端末を除いて対応
まず、iPhone・iPadはどの格安SIMでもテザリング対応です。OSを最新バージョンにアップデートしていれば間違いなく使用できます(iOS12以降ならOK)。
iPhoneはテザリング対応
Androidは、仕様の問題で一部のドコモ端末のみテザリング不可です。詳しい対応状況は、各社で公表している動作確認端末一覧ページにて確認できます。
主な格安SIMの動作確認端末一覧ページ
こちらから手持ちの端末を検索して、テザリング項目が「〇」になっているかどうかチェックしてみましょう。
なお、格安SIMに端末セットで契約する場合は、確実に対応しているので調べる必要はありません。
【動作確認端末一覧ページに載っていなかった場合】
手持ちのAndroid端末が動作確認端末一覧ページに載っていなかった場合ですが、古いドコモ端末以外なら高確率でテザリング対応しています。確実な保証はありませんが、テザリングできる可能性の方が高いと考えておきましょう。
3.格安SIMでテザリングを使うための設定手順
テザリングの接続方法は3つあります。
3つの接続方法
メリット | デメリット | |
---|---|---|
①Wi-Fi | 最も簡単で一般的 | 特になし |
②USB | 速度が一番速い | USBケーブルが必要 |
③Bluetooth | バッテリー消費しない | 速度が非常に遅い |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Wi-Fi接続
一般的に利用されるのはWi-Fiテザリングです。普段はこちらの設定手順でテザリングを使いましょう。
iPhoneの設定手順
- 「設定」アプリをタップ
- 「インターネット共有」をタップ
- ネットワーク名とパスワードを確認
- 接続先の通信機器で「ネットワーク名」をタップしてパスワードを入力
※iPadも同様の手順で設定できる
ネットワーク名は「◯◯(自分の名前)のiPhone」となる場合が多いです。
パスワードは好きな文字列に変更が可能です。テザリング中は画面に「インターネット共有中」と表示されます。
Androidの設定手順
- 「設定」アプリをタップ
- 「データ通信・機内モード」をタップ
- 「テザリング」をタップ
- 「Wi-Fiテザリング」をタップ
- Wi-Fiアクセスポイントの情報を設定
- 「保存」をタップ
- 接続先の通信機器で「ネットワーク名」をタップしてパスワードを入力
AndroidはOSや機種によって表記が一部異なりますが、基本的には上記の流れでテザリングできます。
Wi-Fiアクセスポイントの情報を設定する際は、セキリティの項目で「WPA2 PSK AES」を選ぶと個人情報が漏れにくくなるのでおすすめです。
USB接続
USBテザリングはWi-Fiテザリングと比べて通信品質が良くて速度が速いです。 また、端末を充電しながら使えるのも利点です。
より高速でテザリングを使いたいなら、USBテザリングを利用しましょう。
iPhoneの設定手順
- USBケーブルで端末をつなぐ
- 「インターネット共有」をタップ
- 接続方法の確認画面が立ち上がるので「USBのみ」をタップ
Androidの設定手順
- USBケーブルで端末をつなぐ
- 「設定」→「データ通信・機内モード」をタップ
- 「テザリング」→「USBテザリング」をタップ
Bluetooth接続
Bluetoothは通信速度が最大10分の1程度まで遅くなるためおすすめしませんが、バッテリーをほとんど消費しないメリットがあります。
バッテリー残量が残っていない中でテザリングが必要な状況になったらBluetooth接続を使うといいでしょう。
iPhoneの設定手順
- 「インターネット共有」をタップ
- 接続方法の確認画面が立ち上がるので「Wi-FiとBluetoothをオンにする」をタップ
Androidの設定手順
- 「設定」→「データ通信・機内モード」をタップ
- 「テザリング」→「Bluetoothテザリング」をタップ
4.テザリング中の速度はどれくらい?
格安SIMでテザリングを使う場合、どれくらいの速度が出るのでしょうか。結論から言うと、契約する格安SIMや時間帯によって大きく変わります。
テザリング中の速度目安
- UQモバイル・ワイモバイル:28〜32Mbps
- 他の格安SIM:14〜16Mbps※
※お昼の時間帯は1Mbps程度
快適にテザリングできるのは、UQモバイルとワイモバイルです。この2社は、キャリアのサブブランドなので優遇された速度が出ます。
UQモバイルのテザリング速度
他の格安SIMは15Mbpsくらいの速度が見込めます。それでも十分ですが、お昼は一気に速度低下してしまうので注意してください。
5.格安SIMでテザリングを使うときの注意点
格安SIMでテザリングを使うときは、以下の点に注意して下さい。
- 動画やゲームを使いすぎるとデータ容量が大きく減る
- 音声通話SIMとデータSIMでテザリング可否が変わる端末がある
- バッテリー消費が激しくなるので残量を見ておく
まず気を付けたいのが、テザリング先で動画やゲームを楽しみたい方。あまり長時間使用しすぎるとデータ容量があっという間になくなります。
特に、更新やダウンロードが必要な時は、データ消費しやすいです。大容量データをやり取りするときは、テザリングよりもWi-Fi接続を優先しましょう。
また、同じ端末でも音声通話SIMとデータSIMでテザリング対応が変わる場合があります。完全対応のiPhoneもデータSIMだと非対応に変わるときがあるので気を付けて下さい。
その他、テザリング中はバッテリー消費が激しくなるため電池残量には十分に注意して下さいね。
6.テザリング向けの格安SIMとは?
テザリングをたくさん使いたいなら、速度の速い格安SIMを選ぶのが大前提です。そのうえで、各社の特徴を見極めて契約先を選びましょう。
テザリングにおすすめの格安SIM
テザリングの快適度 (通信速度) |
安さ | |
---|---|---|
ワイモバイル | ◎ 1位 |
〇 |
UQモバイル | ◎ 2位 |
◎ |
OCNモバイルONE | 〇 3位 |
◎ |
ワイモバイル
- 最高速度の格安SIMを求める
- 無制限かけ放題を使いたい
- ショップサポートが欲しい
自社回線を使うワイモバイルは、他社との回線混雑がないため圧倒的な通信速度を誇ります。通信品質は全格安SIMでNo.1。
平均速度は40~60Mbpsで、格安SIMながら親会社のソフトバンクと変わらない速さです。
+1000円で時間無制限のかけ放題の利用OK。ワイモバイルショップが充実しているため、実店舗でアフターサポートを受けることも可能です。
料金プラン
シンプルS | シンプルM | シンプルL | |
---|---|---|---|
月額料金 |
1980円 | 2980円 | 3780円 |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
※シンプルプランM/Lは最低通信速度が1Mbps
UQモバイル
- 速度の安定感が大事
- 口座振替で契約したい
- 人気の格安SIMを選びたい
トップクラスの通信速度を誇るUQモバイル。他社では1Mbps程度まで落ちるお昼の時間帯でも10Mbps以上の速度が出ます。
また、格安SIMで対応の少ない口座振替も利用OK。端末代金の支払いで口座振替に対応しているのは、UQモバイルだけです。
アプリ経由なしのかけ放題やショップの充実度など、大手キャリアに匹敵するサービスレベルです。
料金プラン
くりこしプラン | |||
---|---|---|---|
S | M | L | |
月額料金 | 1480円 | 2480円 | 3480円 |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
※くりこしプランM/Lは最低通信速度が1Mbps
OCNモバイルONE
OCNモバイルONEは、格安SIMの中で屈指の安さを誇ります。端末代が非常に安く、他の格安SIMと比べて半額で購入できることも。
また、月額料金も最安レベルです。安さだけでなく、回線増強により通信速度も従来より大幅アップしました。
MUSICカウントフリーによりAmazon music・Google Play Music・LINE MUSICなどデータ消費なし。
Wi-Fiスポットの無料サービスも付いており、データ消費を節約する仕組みが整っています。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 | |
---|---|---|
データSIM | 音声通話SIM | |
1GB | – | 1180円 |
3GB | 880円 | 1480円 |
6GB | 1380円 | 1980円 |
10GB | 2280円 | 2880円 |
20GB | 3800円 | 4400円 |
30GB | 5380円 | 5980円 |
7.楽天モバイル(UN-LIMIT)ならデータ無制限でテザリングできる
楽天モバイル(UN-LIMIT)は、月額2980円でデータ使い放題。すべての携帯会社で、最強のプラン内容です。
通信速度も良好で、常に20Mbpsあたりで安定。最低1Mbpsが保証されているため、動画が止まることはありません。
また、通話し放題の楽天Linkも無料で利用OK。楽天市場の獲得ポイントが常に+1倍となる特典も付いています。
契約事務手数料は0円。データ無制限でテザリングを使いたいなら格安SIMではなく楽天モバイルを選びましょう。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 (Rakuten UN-LIMIT VI) |
---|---|
1GBまで | 0円 |
3GBまで | 980円 |
20GBまで | 1980円 |
20GB以上(無制限) | 2980円 |
※パートナー回線エリア(au)は5GBまで
8.まとめ
格安SIMでは、どの通信事業者でも無料でテザリングを使えます。iPhoneは完全対応。
Androidは、手持ちの端末で持ち込み契約するなら動作確認済端末ページでテザリングの利用可否をチェックしておくと確実です。
テザリング向きの格安SIMは、やはり速度が大事。ワイモバイルやUQモバイルなど、速度に優れた格安SIMならストレスなくテザリングを使用できますよ。
データ無制限でテザリングしてみたいなら、楽天モバイルも検討してみて下さいね。