この記事のポイント
- 格安SIMにMNP乗り換えするには、事前にドコモからMNP予約番号を取得して申し込む
- ドコモ端末を使う場合、ドコモ回線の提供がない格安SIMはSIMロック解除が必要
- お得な乗り換えタイミングは、いつでもあまり変わらないが強いて言えば月末
「ドコモから格安SIMに乗り換えるには、どうすればいいの・・?」
ドコモから格安SIMに乗り換えたいと思っても、具体的な方法がよく分かりませんよね。格安SIMはオンライン申し込みが基本なので、一人で対応しなくてはなりません。
そこで今回は、ドコモから格安SIMに乗り換える手順を詳しく解説。現在の電話番号を引き継げるMNP乗り換えをメインに説明していきます。
ドコモ端末を格安SIMで使う方法も解説しているので、参考にしてくださいね。
1.【MNP対応】ドコモから格安SIMに乗り換える手順
ドコモから格安SIMに乗り換える手順は、以下の通りです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
STEP1:ドコモからMNP予約番号を取得
現在の電話番号を格安SIMでも引き継ぎたい場合は、ドコモからMNP予約番号を取得します。詳しい取得方法は以下の通りです。
電話
151(受付は9:00〜20:00)に連絡してオペレーターにMNP予約番号の発行を希望する
※ドコモ携帯以外は0120-800-000から発信する
My docomo
My docomoにログインして、「My docomo各種サービス一覧」→「各種お申込・お手続き一覧」→「ご契約内容確認・変更」→「携帯電話番号ポータビリティ予約」を選択
オペレーターに連絡するときは引き止められる可能性があるため、強い意志で断りましょう。
なお、MNP予約番号の発行に手数料はかかりません。予約番号発行時点では解約扱いとならず、キャンセルや再取得も可能です。
新しい電話番号が欲しいならMNPは不要
格安SIMの乗り換えと同時に新しい電話番号を取得したい場合は、MNP予約番号を取得しないでください。
格安SIMに新規契約(MNPは選択しない)で申し込んだ後、開通を確認したらドコモを一般解約すればOKです。
STEP2:格安SIMに申し込む
多くの格安SIMは、MNP予約番号の有効期限が11日~13日残っていることが契約条件となるため、すぐに申し込みを行いましょう。
申込みは店舗・オンラインのいずれかで行いますが、通常はキャンペーンが充実しているオンライン契約がお得です。どの格安SIMも以下の流れで契約できます。
格安SIMの申込み手順
- 格安SIMの公式サイトにアクセス
- 端末セット・SIMカード単体契約を選択
- 音声通話SIMを選択
- 料金プランを選択
- MNPの有無を選択
- 契約者情報を入力
- 支払情報を入力
- 本人確認書類をアップロードして申込み
ポイントは、MNPの有無を選択する場面でMNPありを選ぶこと。MNPありにすると、MNP情報を入力欄が表示されます。
MNP情報を入力欄
こちらに、
- MNP予約番号
- 電話番号
- MNP予約番号の有効期限
の3点を入力してください。
[note title=”TOPIC”]まだ契約先の格安SIMが決まっていない方は、おすすめの格安SIMを比較の記事を参考に選びましょう[/note]店舗申込みを選ぶ場合は、本人確認書類を持って契約窓口に向かいましょう
STEP3:開通手続きを行う
SIMカードが届いたら、開通手続き(回線切り替え)を行います。開通手続きの手順は、格安SIMによって異なりますが以下の2パターンが基本です。
開通手続きのパターン
- マイページから手続き
- 専用ダイヤルへ連絡
いずれも1分で終わります。詳しい手順は各社で異なるため、格安SIMから送付されるマニュアルにて確認して下さい。
開通手続きの手順(マニュアル記載)
開通手続きが終わると、15分から1時間程度待って回線切り替えが完了します(時間帯が遅ければ翌日切り替え)。
以前の携帯会社は、回線切り替えが完了したと同時に自動解約となるため連絡は不要です。
[safe title=”POINT”]開通手続きを行わない場合は、数日経てば自動開通される[/safe]SIMのみ契約は最後に初期設定(APN設定)が必要
SIMのみ契約(手持ちの端末を使う)の方は、開通手続き後に最後の作業としてAPN設定が必要です。この設定が終わるとネットが繋がります。
※事前にWi-Fi接続が必要
ブラウザはSafariを使用しましょう。他のブラウザだと正常にダウンロードできない場合があります。
APN構成プロファイルのダウンロードURLは、契約先の携帯会社にてお知らせが届いているはずです。
ダウンロードURLにアクセスすると、APN構成プロファイルのインストール画面が自動的に立ち上がります。
そのまま「インストール」をタップしてください。
普段使っているiPhoneのロック解除ナンバーを入力します。
このあと、APN構成プロファイルのインストールが始まります。
※端末によって項目名が変わります
APN情報は以下の項目を入力します。
- 名前
- APN
- ユーザー名
- パスワード
- 認証タイプ
※入力すべき情報は、格安SIMから送られるマニュアルに記載されている
さらに詳しくは、以下の記事もご参考に。
難しい?格安スマホ(格安SIM)の初期設定を図説【5分で完了】
2.機種を変えずに乗り換えられる?
手持ちのドコモ端末(iPhone含む)でも、問題なく格安SIMへ乗り換えられます。ただし注意点として、SIMロック解除が必要な場合があります。
SIMロック解除が必要なケースは、ドコモ回線が使えない格安SIMに申し込むとき。例えば、au回線のUQモバイルでドコモ端末を使うなら、SIMロック解除が必要です。
- SIMロック解除が必要 → ドコモ回線の提供がない格安SIMに申し込む
- SIMロック解除が不要 → ドコモ回線対応の格安SIMに申し込む
ドコモ回線対応の格安SIMは、以下の記事でまとめているのでご参考に。
SIMロック解除が必要な場合は、以下の手順で解除できます。オンラインで手続きすれば、手数料はかかりませんよ。
My docomo
- My docomoにログイン
- メニューから「サービス一覧」をタップ
- 「SIMロック解除」をタップ
- 「SIMロック解除を行う機種」を選択
- IMEI番号を入力
- 「SIMロック解除解除を申込む」「SIMロック解除の注意事項に同意する」にチェック
- 「手続きを完了する」をタップ
※IMEI番号の確認方法
- iPhone:「設定」→「一般」→「情報」→「IMEI」
- Android:「設定」→「端末管理」→「端末情報」→「端末の状態」→「IMEI情報」
電話
151 (9:00~20:00、年中無休)に電話してSIMロック解除したい旨をオペレーターに伝える
ドコモショップ
本人確認書類とSIMロック解除する端末を持ってスタッフに申し出る
3.一番得する乗り換えタイミングとは?
月初より月末付近の方がお得感あり
特にお得なMNPのタイミングはありませんが、強いて言えば月末付近がおすすめです。
格安SIMの初月料金は日割り請求ですが、データ容量は満額貰えます。データ容量は翌月へ引き継げるので、1か月分タダで貰ったも同然です。
また、ドコモはほとんどのプランで解約月の日割りがないため、月初のMNPは損した気分になります。
注意点として、月末ギリギリだと開通手続きのタイミングで翌月にまたぐ可能性があります。1週間くらいは余裕を持っておく方がいいですよ。
契約縛りありなら更新月だと解約金0円
2年契約などドコモで契約縛りありのプランに加入している方は、更新月に解約すれば解約金を取られません。プランによっては9500円も節約できるためお得です。
更新月の調べ方は、My docomoにログインして「ご契約内容確認・変更」ページを見ると分かります。
調べた結果、更新月が近ければ(翌月など)少し待ってから乗り換えた方がいいでしょう。更新月が遠ければ解約金を払ってでも乗り換えてしまいましょう。
スマホ代が安くなるため、数カ月で元を取れますよ。
4.ドコモから格安SIMに乗り換える際のQ&A
ドコモのメールアドレスは無くなる?
ドコモを解約すると、いままで使っていたドコモメール(~@docomo.ne.jp)は消滅します。そのため、Gmailなどのフリーメールに移行しておきましょう。
格安SIMは申し込み時にメールアドレス(ドコモメール以外)が必要なので、どのみちフリーメールの取得は必要です。
どうしてもドコモメールを残したい場合はドコモの契約を最低限残して維持するしかない(維持費は月1000円くらいかかる)
dポイントは失効する?
dアカウントの登録メールアドレスがドコモメール以外なら手続き不要で失効しません。貯めたポイントはドコモ解約後でも使用できます。
ドコモメールで登録している場合は、dアカウントの継続利用手続きを行いましょう。
継続利用手続きの手順
- dアカウントにログイン
- dアカウント情報を変更(メールアドレスかSNSアカウントで継続利用の手続き)
※dアカウントを持っていない方は、ドコモ解約前にこちらのページから新規発行しておく
手数料はどれくらいかかる?
格安SIMへの乗り換え費用は、以下の通りです。
乗り換え費用の目安
- MNP転出手数料:0円
- ドコモの解約金:0円~9500円
- 契約事務手数料:3000円
MNP転出手数料は0円です(2020年4月より)。解約金もプラン内容によってはかかりません。
契約事務手数料は、格安SIM側でかかる初期費用です。キャンペーンで0円になるケースもありますが、ほとんどの格安SIMで発生します。
[note title=”TOPIC”]端末代金の残債は、完済前でも乗り換えOK(解約後に分割払いが継続する)[/note]空白期間はある?
オンライン乗り換えで気になるのが空白期間(通話・ネットが使えない期間)ですよね。結論から言うと、空白期間はありません。
SIMカードの発送を待つ間は、乗り換え前の携帯会社で通話・ネットが使えます。ただし注意点として、開通手続き後の回線切り替え中のときだけ15分から1時間くらい不通状態となります。
データ移行はどうすればいい?
格安SIMに端末セットで契約する場合は、新たな端末に自分でデータ移行する必要があります(SIMのみ契約ならデータ移行は不要)。
データ移行の方法は様々ありますが、電話帳など重要な情報はGoogleアカウントの同期で移行させる方法(Android・iPhone間でもOK)が便利です。
画像や動画ファイルは、クラウドサービス・データ移行アプリ・microSDなどで簡単に移行可能です。iTunesでもバックアップ&データ移行を行えます。
LINEの引き継ぎは、旧端末で事前に設定が必要です。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
機種変更で失敗しないLINEアカウントの引き継ぎ方ガイド【iPhone・Android対応】
5.まとめ
ドコモから格安SIMへの乗り換えは、実際にやってみると簡単です。電話番号を引き継ぐならMNP予約番号の取得を忘れずに。
オンライン乗り換えでも、空白期間はありませんよ。手持ちのドコモ端末を使う場合は、SIMロック解除が必要なケースがあるので事前にチェックしておきましょう。
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