格安スマホ(格安SIM)はセキュリティが脆い?必要な対策方法を解説

いくらスマホ代が安くなるとはいえ、セキュリティ面が脆弱になるのは避けたいところ。格安スマホ(格安SIM)は大丈夫なのでしょうか。

結論から言うと、大手キャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)とセキュリティレベルは変わりません。

なので、心配無用・・と言いたいところですが、最低限の対策として無料のセキュリティアプリは入れておいたほうがいいです。

この記事では、格安スマホのセキュリティ対策について、初心者でも分かるように詳しく解説しました。ぜひ、参考にしてくださいね。

1.はじめに:格安スマホ(格安SIM)だからセキュリティが脆いわけでは無い

格安スマホって、何となくセキュリティ面が怖いのですが。

セキュリティに関しては、ドコモやauと変わらないわよ。

安かろう悪かろうの発想で、格安スマホ(格安SIM)は安い代わりにセキュリティが甘いのでは?と考えてしまいますよね。

結論を言うと、答えはNOです。格安スマホでもセキュリティレベルは大手キャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)と変わりません。

格安スマホだからといって、マルウェア(ウイルスやワームなど不正プログラムの総称)に感染しやすくなったり、個人情報が流出したりすることはありません。

MEMO
格安スマホはデータ通信費が安くなるサービスなので、セキュリティとは無関係

2.Androidユーザーはセキュリティアプリ(無料)を入れておくと安全

じゃあ、何もセキュリティ対策しなくていいんですね?

iPhoneならいいけど、Androidは気にしたほうがいいかも。心配なら、無料版でいいからセキュリティアプリを入れておくといいわ。

格安スマホ=セキュリティが脆いわけではありませんが、だからといって完全に安心ではありません。

特に、非公式アプリをインストールできるAndroidは、ウイルス感染のリスクがあります。

意図せず、海外サイトやアダルトサイトに繋がったときなど危険なので、セキュリティアプリを入れおくと安心です。

導入するセキュリティアプリは、無料でも十分です。

おすすめセキュリティアプリ

  • ノートン モバイルセキュリティ
  • ウイルスバスター モバイル
  • Mobile Security & Antivirus
注意
セキュリティアプリのインストールは一つで十分。2つ以上インストールするとスマホの動作が重たくなります。

①ノートン モバイルセキュリティ

ノートン モバイルセキュリティ

ノートン モバイルセキュリティ

限りなく100%に近いウイルス検出率を誇るノートンモバイルセキュリティ。

危険なウェブサイトの検知や、紛失・盗難時の遠隔操作だけでなく、電話帳のバックアップ機能まで装備しています。

動作速度は全く問題ありません。機能は限られますが無料でも使用できます。

②ウイルスバスター モバイル

ウイルスバスター モバイル

ウイルスバスター モバイル

パソコン用のセキュリティソフトとしても名が知られているウイルスバスターモバイル。

パソコン版で培ったノウハウがスマホ版アプリでも活かされており、こちらも100%近いウイルス検出率を誇っています。

また、危険なWi-Fi接続を防ぐ機能も付いており、無料版でも十分すぎる性能です。

③Mobile Security & Antivirus

Mobile Security & Antivirus

Mobile Security & Antivirus

Mobile Security & Antivirusは無料のセキュリティアプリで最もウイルス検出率が高く、機能面も豊富です。

ウイルス検出率は99.5~99.9%と非常に高く、紛失・盗難の際の遠隔操作機能も装備。

また、ウェブサイトの閲覧中に危険サイトも検知するなど、有料アプリと変わらないクオリティを持っています。

しかし、有料ソフトと比べ動作がやや重いことが唯一の欠点です。

3.さらに心配なら格安SIM会社が提供する有料セキュリティアプリも利用できる

有料のセキュリティオプションってありますか?

ええ、格安SIMでも利用できるわよ。
必要ですかね?

う~ん、無料アプリだけで十分だと思うけど、心配性なら入れておいて損はないわ。

セキュリティレベルをさらに高めたい場合は、有料オプションに加入しておくと万全です。

ここでは、セキュリティオプションを利用できる格安SIMをご紹介していきますね。

[note title=”TOPIC”]リストに無い格安SIMも、主要会社ならセキュリティオプションは必ず用意されている[/note]

①楽天モバイル(マカフィーモバイルセキュリティ)

楽天モバイルのロゴ

マカフィーモバイルセキュリティ:月額300円

機能

  • 端末内部のウイルススキャン
  • 悪質サイトブロック
  • プライバシー保護
  • バッテリー最適化
  • 紛失・盗難時の遠隔操作

楽天モバイルはパソコン用ソフトでも定評のマカフィーを利用可能。モバイル版にカスタマイズされたセキュリティアプリです。

最新のマルウェア検出率は100%近い最高スコアを獲得。性能面の信頼は抜群です。

CHECK!

楽天モバイルの詳細を見る

②OCNモバイルONE(マイセキュア for スマートフォン)

OCNモバイルONE

マイセキュアforスマートフォン:月額250円

機能

  • 端末内部のウイルススキャン
  • 悪質サイトブロック
  • 個人情報保護(IDやパスワードなど)
  • 紛失・盗難時の遠隔操作

もともとインターネットプロバイダとして有名なOCNは、プロバイダサービスでも提供しているマイセキュアのスマホ版を用意しています。

最低限の機能はすべてカバー。ただし、ウイルスの検出率が公表されていません。

やや不安ではありますが、実績から問題ないと判断できるでしょう。

CHECK!

OCNモバイルONEの詳細を見る

③mineo(ウイルスバスターモバイル)

マイネオ

ウイルスバスターモバイル:月額270円

機能

  • 端末内部のウイルススキャン
  • 不正アプリのインストール前ブロック
  • アプリのアクセス権限チェック
  • アプリの脆弱性チェック
  • 不正アプリクリーナー
  • 銀行アプリスキャン
  • 不正サイトへのアクセスブロック

mineoはパソコンのセキュリティソフトでもトップクラスの信頼度を誇るウイルスバスターに加入できます。

ウイルス検出率が100%に限りなく近い数値を誇ります。 また、機能面も非常に豊富で、セキュリティだけでなくスマホの最適化など便利機能も付属します。

CHECK!

mineoの詳細を見る

④BIGLOBEモバイル(セキュリティセット・プレミアム)

biglobe sim

セキュリティセット・プレミアム:月額380円

機能

  • 端末内部のウイルススキャン
  • 悪質サイトブロック
  • 迷惑電話・SMS遮断
  • メールウイルスチェック
  • 迷惑メールブロック
  • オンラインバックアップ
  • パスワード管理

インターネットサギウォール:月額300円

機能

  • フィッシィング詐欺をブロック
  • ワンクリック詐欺をブロック

BIGLOBEモバイルでは、2つのセキュリティオプションが用意されています。

セキュリティセット・プレミアムは、パソコンも合わせて3台まで利用できます。インターネットサギウォールは、その名の通りネット詐欺を検知するソフトです。

なお、2つのオプションを同時契約すると、200円引きが適用されて月額480円となります。

CHECK!

BIGLOBEモバイルの詳細を見る

⑤イオンモバイル(イオンスマホセキュリティ)

イオンモバイル

イオンスマホセキュリティ:月額150円

機能

  • 端末のウイルススキャン
  • 端末内の不要なデータを削除
  • 当月のデータ使用量をチェック

イオンモバイルセキュリティは月額150円と安価なのが魅力です。ただし、使用できる機能は最低限に絞られます。

無料のセキュリティアプリとあまり変わらないので、安いと言えどわざわざ契約しなくてもいいでしょう。

CHECK!

イオンモバイルの詳細を見る

⑥NifMo(常時安全セキュリティ24モバイル)

Nifmo

常時安全セキュリティ24モバイル:月額200円

機能

  • ウイルススキャン
  • 悪質サイトブロック
  • 紛失・盗難時の遠隔操作

こちらは、NifMoオリジナルのセキュリティアプリです。安く利用できるのはメリットですが、機能面がやや乏しいです。

ウイルスの検知率も公表されていないためやや不安ですが、実績から大部分のウイルス感染は防げるでしょう。

CHECK!

NifMoの詳細を見る

補足:小さなお子さんには、TONEモバイルのTONEファミリー(無料)がおすすめ

TONEモバイル

小さな子供が安全に使える格安スマホとして、おすすめできるのがTONEモバイルです。

TONEファミリー」という、子供向けのセキュリティオプションが無料で使えます。

TONEファミリー

 

TONE見守りアプリ

→子供の現在地、アプリの利用状況を確認。

 

あんしんインターネット

→アダルトサイト、出会い系サイトなど有害サイトをブロック。制限レベルは小学生、中学生、高校生の3段階。

 

アプリ制限

→インストールするアプリを制限する機能。保護者にリクエストを行い承認してもらうルールを利用できる。

 

時間制限

→スマホを利用する時間を30分単位で設定。「1日6時間まで」、「8時から20時まで」、「休日は制限なし」など自由な設定が可能。

CHECK!

TONEモバイルの詳細を見る

4.その他、普段から気を付けたいセキュリティ対策

最後に、セキュリティに関して普段から気を付けておくべきことをまとめたから、確認してちょうだい。

セキュリティアプリがあればほぼ万全ですが、以下のことも普段から気をつけていれば完璧です。

  • 提供元不明アプリをダウンロードしない(Android)
  • ポップアップ広告は無視する
  • OSのバージョンを最新にしておく
[note title=”TOPIC”]さらに詳しいセキュリティ対策を知りたい場合は「こちらの記事」へ[/note]

①提供元不明アプリをダウンロードしない(Android)

AndroidはGoogle Play Store以外でも、非公式アプリをダウンロードできます。非公式アプリはウイルス感染の危険性が高いのでダウンロードは控えておいた方がいいです。

提供元不明の非公式アプリをダウンロードしないためには、以下の設定を行いましょう。

提供不明アプリをダウンロードしない設定

  1. メニュー画面で「設定」をタップ
  2. 「セキュリティ」をタップ
  3. セキュリティ設定メニュー一覧が表示される
  4. 「提供元不明アプリ」の欄にチェックが入っていない状態にする
MEMO
iPhoneは最初から非公式アプリをインストールできないので設定は不要

どうしても非公式アプリをインストールするなら、怪しいアクセス許可(権限)を要求されないか確認する

「画像編集アプリをインストールするのに、なぜか電話帳のアクセス許可を求められる」、こんなアプリは要注意です。

アクセス権限を求めるメッセージはついつい読み飛ばして許可をタップしがちですが、おかしな点がないか十分に確認しておきましょう。

②ポップアップ広告は無視する

ポップアップ広告とは、「ウイルスが検出されました。ウイルスを取り除くには、アプリをダウンロードする必要があります」など、アプリのインストールを促す偽のメッセージのことです。

怪しいアダルトサイトなどでよく出現します。

もし、ポップアップ広告が出てきても無視して下さい。絶対にウイルス感染はしていません。

危機感を煽ってウイルスが仕込まれているアプリをインストールさせることが本当の狙いなので、どんなメッセージが表示されても無視することが大事です。

③OSのバージョンを最新にしておく

OSを最新バージョンにアップデートしておくだけでも、有効なウイルス対策になります。

OSのアップデートは以下の方法で行いましょう。

iPhone
  1. 「設定」をタップ
  2. 「一般」をタップ
  3. 「ソフトウェアアップデート」をタップ
Android
  1. 「設定」をタップ
  2. 「端末情報」をタップ
  3. 「ソフトウェア更新」をタップ
  4. 「今すぐ更新」をタップ

OSだけでなくアプリのアップデートもこまめに行なっておくとベストです。

5.【まとめ】格安スマホのセキュリティ対策を万全にしておこう

この記事では、格安スマホ(格安SIM)のセキュリティ対策について詳しく解説してきました。

大手キャリアと比べて、セキュリティが劣っているわけではない格安スマホ。

しかし、だからといって万全なわけではありません。マルウェアの驚異は常に潜んでいます。

特に、Androidはウイルス感染しやすいので、セキュリティアプリを導入しておくといいでしょう。

基本は無料アプリで大丈夫ですが、さらに完璧を求めるなら格安SIMで提供しているセキュリティオプションも活用してみて下さいね。

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