ZenFone 4 MaxはASUSから発売されているSIMフリースマホです。バッテリー持ちの良さが売りの「ZenFone Max」シリーズの1つで、4100mAhという大容量バッテリーを搭載しています。
その他にもデュアルレンズカメラを搭載し、DSDS対応でトリプルスロット仕様であるなど20000円以下のスマホとしては機能が充実しており、コスパに優れています。
今回はZenFone 4 Maxのデザインやスペック、おすすめポイントと注意点などをまとめました。
1.ZenFone 4 MAXの外観・デザイン
まずは、ZenFone 4 MAXの外観・デザインについて詳しくレビューしていきます。
1-1.パッケージ・同梱物
ZenFone 4 MAXのパッケージです。
さっそく、中身を取り出してみました。
パッケージ内に入っていたのは、
- ZenFone 4 MAX本体
- イヤホン
- 充電器セット
- 説明書(メーカー保証付き)
でした。
1-2.前面・背面・側面
ZenFone 4 MAXの前面写真です。
手にとってみました。
今度は背面を撮影。ASUSマークとダブルレンズカメラが目立ちます。
側面は電源・ボリュームボタンが付いています。
側面左サイドには、SIMカード・micro SDスロットが付いています。SIMピンで開けるタイプですね。
下部は充電用のUSBケーブル差込口が付いています。
ZenFone 4 MAXは上部にイヤホンジャックが付いています。
1-3.外観の感想
ZenFone 4 Maxは20000円前後で購入できる低価格モデルですが、その外観には安っぽさは見られません。
背面はアルミ素材を利用したメタルボディで、スタイリッシュかつ高級感があります。
手触りもよく、サラサラとしていて質感も良好です。カラーリングはネイビーブラック、サンライトゴールド、ローズピンクの3つです。
ネイビーブラックとサンライトゴールドは落ち着いた色合いで、シーンを選ばず利用できます。
ローズピンクは派手すぎるわけではありませんが、どちらかというとかわいらしい色合いなので女性向けですね。
カラーリングによって大きく印象が変わるのもZenFone 4 Maxの外観の特徴と言えるでしょう。
2.ZenFone 4 MAXのカメラ性能
ここでは、ZenFone 4 MAXで街の風景や食事の写真を撮ってみました。デュアルレンズ搭載のZenFone 4 MAXはカメラ性能に力を入れています。
どれくらいの画質が期待できるのか、参考にして下さいね。
※写真をタップすると別画面で開きます
2-1.アウトカメラ
まずは、メインのアウトカメラで撮影してみます。こちら、森林の中を散策した時の1枚です。
天気が良かったので綺麗に撮影できました。
ランチ休憩の様子です。フードの色合いもいい感じです。
パンも美味しくいただきました。接写していますが、こんがりとした焼け目が綺麗に撮影できています。
こちらは自宅の置物です。色合いの参考にして下さい。
2-2.インカメラ・夜景
次は、インカメラで撮影してみました。
撮影しにくかったので、あまり綺麗には撮れていません。ですが、自撮りでしっかりと撮影すれば、クオリティはもっと上がります。
今度は夜景です。といっても田舎なので何もないですが。公園の木を遠くから撮影してみました。
田舎の街中を撮影。まずまずの画質でしょうか。
帰り際に何となく車内の速度メーターを撮影。メーターの細かなメモリが潰れず映っているのが分かります。
2-3.搭載カメラの特徴
ZenFone 4 Maxは背面に1300万画素+500万画素のデュアルレンズカメラを搭載しています。
500万画素のセカンドカメラは120°広角カメラになっており、広い背景を含めた写真やグループ写真の撮影に向いています。
メインカメラとセカンドカメラの切り替えはワンタッチでできるので、状況に合わせて素早い選択が可能です。
ただ、ZenFone 4 Maxは価格を抑えたエントリーモデルですし、売りはあくまでもバッテリーです。
カメラについてはそこまで高性能というわけではなく、カメラを重視する人だと物足りないでしょう。
普段使う分には全く問題ないカメラ性能ではありますが、背景をぼかしたり夜景をきれいに撮影したりといったことはできません。
3.ZenFone 4 MAXのスペック
続いて、ZenFone 4 Maxのスペックを見ていきましょう。
3-1.スペック一覧表
ZenFone 4 Maxのスペックを一覧表にまとめました。
発売日 | 2017年12月8日 |
---|---|
メーカー | ASUS |
サイズ | 高さ:約150.5mm 幅:約73.3mm 厚さ:約8.7mm |
重量 | 約156g |
画面サイズ | 5.2インチ、HD 1280×720 |
OS | Android 7.1.1 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 430 (オクタコアCPU) |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
カメラ性能 | アウトカメラ:1300万画素+500万画素 インカメラ:800万画素 |
外部メモリ | microSDXC/SDHC/SD (最大256GB) |
SIMサイズ | nano SIM×2 |
通信方式 | FDD-LTE:B1~B5/B7/B8/B12/B17~B19/B26/B28 TD-LTE:B38/B41 W-CDMA:B1/B2/B5/B6/B8/B19 GSM/EDGE: 850/900/1,800/1,900MHz Wi-Fi:IEEE 802.11b/g/n |
バッテリー 容量 |
4,100mAh (急速充電対応) |
本体カラー | ネイビーブラック サンライトゴールド ローズピンク |
デュアルSIM | 〇(DSDS対応) |
防水 | × |
おサイフ ケータイ |
× |
3-2.ZenFone 4 MAXの特徴
ZenFone 4 Maxの特徴は以下の通りです。
- 4100mAhの大容量バッテリー搭載
- エントリーモデルながらデュアルレンズカメラを搭載
- au VoLTE対応
- トリプルスロット仕様でDSDSとmicroSDの併用が可能
ZenFone 4 MaxはこれまでのMaxシリーズ同様、電池持ちの良さが売りです。バッテリー容量は4100mAhと大容量で、リバースチャージ機能で他の端末の充電もできます。
スペック的にはエントリーモデルに位置付けられるZenFone 4 Maxですが、背面にはデュアルレンズカメラを搭載しています。
カメラを重視しているわけではないのでそこまで性能は高くないですが、普通に使う分には問題ありません。
ZenFone 4 Maxはドコモおよびソフトバンク回線だけでなく、au VoLTEにもしっかり対応しています。
au系格安SIMで使いたい人に向いています。DSDSに対応し、2枚のSIMカードを同時に待受けられるのもZenFone 4 Maxの魅力です。
しかもトリプルスロット仕様なので、microSDカードも同時に使えます。
3-3.端末の使用感
まず、手のおさまりは、画面が大きいため、女性や子どもなど手が小さい人だと握りにくいかもしれません。
両手で持たないと落としてしまう場合があるため注意です。成人の男性ならまったく問題ありません。
重さは、他のスマートフォンと同じぐらいですね。ZenFone 4 MAXの性能ですが、他の機種と比べても処理能力が高いと感じます。
複数アプリの起動、動作の重いアプリの起動の両方で軽快に使用できています。インターネットの読み込みも早く、特に問題がありません。タップの反応もいいです。
反応が良すぎて慣れるまでは違和感があります。期待はずれな点は指紋認証です。
指と指紋認証部分の接する角度が少し異なるだけで認証できなくなります(指紋登録した時と同じ角度で指を置く必要がある)。
iPhoneの指紋認証と比べると精度が落ちますね。バッテリーの持ちはいい感じです。余裕で1日持っています。
カメラについては、一眼レフとまでは言いませんが、明るい場所の撮影なら十分綺麗です。夜景でも、被写体が発光物であれば綺麗に映ります。
ワンセグなど日本製独自の昨日はありませんが、格安SIM用のSIMフリースマホとしては、とても満足しています。特に大きな不便は感じていません。
3-4.ZenFone 4 MAX Proと比較
ZenFone 4 Maxのスペックを、ビックカメラグループ独占販売の特別版「ZenFone 4 Max Pro」と比較してみました。
ZenFone 4 Max | ZenFone 4 Max Pro | |
---|---|---|
発売日 | 2017年12月8日 | 2017年12月23日 |
メーカー | ASUS | ASUS |
サイズ | 高さ:約150.5mm 幅:約73.3mm 厚さ:約8.7mm |
高さ:約154mm 幅:約76.9mm 厚さ:約8.9mm |
重量 | 約156g | 約181g |
画面 サイズ |
5.2インチ、HD 1280×720 |
5.5インチ、HD 1280×720 |
OS | Android 7.1.1 | Android 7.1.1 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 430 (オクタコアCPU) |
Qualcomm Snapdragon 430 (オクタコアCPU) |
RAM | 3GB | 4GB |
ROM | 32GB | 32GB |
カメラ 性能 |
アウトカメラ:1300万画素+500万画素 インカメラ:800万画素 |
アウトカメラ:1300万画素+500万画素 インカメラ:800万画素 |
外部 メモリ |
microSDXC/SDHC/SD (最大256GB) |
microSDXC/SDHC/SD (最大256GB) |
SIM サイズ |
nano SIM×2 | nano SIM×2 |
通信方式 | FDD-LTE:B1~B5/B7/B8/B12/B17~B19/B26/B28 TD-LTE:B38/B41 W-CDMA:B1/B2/B5/B6/B8/B19 GSM/EDGE: 850/900/1,800/1,900MHz Wi-Fi:IEEE 802.11b/g/n |
FDD-LTE:B1~B5/B7/B8/B12/B17~B19/B26/B28 TD-LTE:B38/B41 W-CDMA:B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19 GSM/EDGE: 850/900/1,800/1,900MHz Wi-Fi:IEEE 802.11b/g/n |
バッテリー 容量 |
4100mAh (急速充電対応) |
5000mAh (急速充電対応) |
本体カラー | ネイビーブラック サンライトゴールド ローズピンク |
ネイビーブラック サンライトゴールド ローズピンク |
デュアル SIM |
〇 (DSDS対応) |
〇 (DSDS対応) |
防水 | × | × |
おサイフ ケータイ |
× | × |
ZenFone 4 MaxとZenFone 4 Max Proのスペックはほぼ同じです。異なるのは、
- ディスプレイサイズ
- メモリ
- バッテリー容量
の3つだけです。ディスプレイサイズはZenFone 4 Maxが5.2インチ、4 Max Proが5.5インチとProのほうがやや大きくなっています。
ディスプレイが大きいほうがゲームや動画の迫力が増しますが、その分だけ本体も大きく重量も増えています。携帯性とどちらを優先するかですね。
メモリはZenFone 4 Maxが3GBなのに対してZenFone 4 Max Proは4GBに増えています。Proのほうが複数のアプリを起動した際の安定感が高いです。
ただ、どちらもエントリークラスのCPUであることを考えると、そこまでメモリを必要とすることはあまりないでしょう。
ZenFone 4 MaxとZenFone 4 Max Proでもっとも大きな違いはバッテリー容量です。4 Maxのバッテリー容量4100mAhも十分大容量ですが、Proはさらに多い5000mAhとなっています。
バッテリー容量が多い分だけバッテリー持ちは良くなるので、バッテリーを重視するなら当然ZenFone 4 Max Proのほうが有利です。
販売価格はどちらも20000円前後で差はほとんどありません。
コンパクトなスマホを使いたいならZenFone 4 Max、少しでもスペックを重視したいならZenFone 4 Max Proを選ぶと良いでしょう。
3-5.AnTuTuベンチマーク
ZenFone 4 Maxのベンチマークスコアを計測してみました。
ベンチマーク総合結果
CPU性能のテスト
CPU性能のテスト2
バッテリー性能のテスト
総合点:55996
- CPU:28106
- GPU:8879
- UX:16036
- MEM:2975
ZenFone 4 MAXのベンチマークスコアはおよそ56000点でした。一昔前のXperiaとほぼ同じ水準です。
約2万円の機種にしては、ミドルスペック級のスコアなのでまずまずでしょう。日常使いで満足という方は、ZenFone 4 MAXで十分です。
ただし、もう2~3000円予算を出せれば、ベンチマーク80000点超えの「HUAWEI nova lite 2」が購入できます。
低価格でもスペックにこだわりたいなら、ZenFone 4 MAXよりHUAWEI nova lite 2を選んだ方が満足度は高まるでしょう。
4.ZenFone 4 MAXのおすすめポイント
ここからはZenFone 4 Maxのおすすめポイントやメリットを見ていきましょう。
(1)4100mAhの大容量バッテリーで電池持ちを気にせず使える
ZenFone 4 Maxでもっともおすすめできるポイントはバッテリー持ちの良さです。
4100mAhという大容量バッテリーを搭載しており、最大約37日間という驚異的な連続待ち受け時間を実現しています。
普通に使っても2,3日は充電不要なので、バッテリー切れの心配をせず利用できます。急速充電にも対応しており、約3.5時間でフル充電が可能です。
15分充電すれば約2時間の通話が可能なので、急いでいるときも安心です。
これまでのZenFone Maxシリーズ同様、他のスマホやタブレットを充電できる「リバースチャージ」にも対応しています。
モバイルバッテリー代わりになりますし、スマホの2台持ちをする人にもおすすめです。
(2)トリプルスロット仕様でDSDSとmicroSDカードの併用ができる
ZenFone 4 Maxは2つの電話番号を同時に待受けるDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応しています。
au VoLTEにも対応しており、幅広いSIMカードの組み合わせが利用可能です。しかもSIMカードスロットとは別にmicroSDカードスロットが用意されているトリプルスロット仕様です。
そのため、DSDSを利用しつつ、microSDカードで容量を増やすことができます。
トリプルスロット仕様のスマホは種類が少ないため、DSDSとmicroSDカードを併用したい人には貴重な選択肢です。
(3)本体前面に精度の高い指紋センサーを配置
ZenFone 4 Maxは本体前面に指紋センサーが配置されています。
前面と背面のどちらが良いかは好みもありますが、前面配置だとスマホを机に置いたままでも指紋認証ができるのがメリットです。
認証精度も非常に良く、センサーを触ると瞬時にロック画面が解除されます。
※追記
しばらく使っていると、感度がイマイチとなりました。指紋センサーについては、あまり期待しないほうがいいでしょう。
(4)これだけ充実しながら20000円以下で購入できるコスパの高さ
ZenFone 4 Maxは発売から1年近く経過していますが、現在も売れ筋ランキングの上位につけるほど人気です。
その理由はコストパフォーマンスの高さにあります。
- 普段使いには問題ないスペック
- 4100mAhの大容量バッテリー搭載
- au VoLTE & DSDS対応
- トリプルスロット仕様
これだけの特徴を持ちながら販売価格は20000円を下回り、19000円前後とリーズナブルです。
メインのスマホはもちろん、バッテリー持ちの良いサブ端末が欲しい人にとっても購入しやすい価格と言えますね。
5.ZenFone 4 MAXの注意点
大容量バッテリーとトリプルスロット、そしてコスパの良さが売りのZenFone 4 Maxですが、いくつか注意点もあります。
(1)カメラ性能はそこまで高くない
ZenFone 4 Maxはアウトカメラがデュアルレンズ仕様になっています。
オートフォーカスや電子式手ブレ補正に対応していますし、セカンドカメラに切り替えれば120°の広角な写真も撮れるなど、価格を考えれば機能は十分です。
しかし、カメラの性能自体はそこまで高くありません。
普段使いであれば問題ありませんが、背景をきれいにぼかしたいなど、ある程度カメラにこだわる人だと物足りないでしょう。
良くも悪くも20000円のスマホとしては妥当なカメラ性能と言えます。同価格帯のスマホでカメラにもある程度こだわりたい人には「HUAWEI P20 lite」がおすすめです。
(2)3Dゲームなど負荷の大きいアプリの利用には不向き
ZenFone 4 MaxはオクタコアCPUと3GBメモリを搭載しており、SNSや動画視聴など普段使いであれば全く問題ありません。
しかし、3Dゲームなど負荷の大きいアプリを利用するにはスペックが足りず不向きです。
ある程度ゲームをプレイするならSnapdragon 600番台のCPUと4GB以上のメモリを搭載したミドルハイクラス以上のスマホを利用しましょう。
(3)防水・防塵やおサイフケータイには非対応
低価格ながら様々な機能を持つZenFone 4 Maxですが、
- 防水
- おサイフケータイ
- ワンセグ
といった日本向けの機能には対応していません。
これらの機能の需要が高いのは主に日本だけなので、海外メーカー製であるZenFone 4 Maxに搭載されていないのはしょうがないかもしれませんね。
防水やおサイフケータイといった機能は「AQUOS sense plus」、「arrows M04」など国内メーカー製のスマホであればほとんど対応しています。
また、海外メーカー製ならHTCのU11 lifeやU12+も防水とおサイフケータイが利用可能です。防水、おサイフケータイ、ワンセグを使いたい場合はこれらのメーカーのスマホを選びましょう。
6.ZenFone 4 MAXを購入できるMVNO
ZenFone 4 Maxは発売からやや時間が経っているものの、コスパの良さでロングセラー商品となっています。そのため、現在でも取り扱っているMVNOは多いです。
ZenFone 4 Maxを購入できるMVNOは以下の通りです。
7.ZenFone 4 MAXの評価まとめ
以上、ZenFone 4 Maxの特徴やスペック、おすすめポイントなどをまとめました。ZenFone 4 Maxは大容量バッテリーを搭載し、電池持ちが非常に良いのが売りです。
スペックはあまり高くないので3Dゲームなどには向きませんが、普段使いであれば電池持ちを気にせず、快適に利用できます。
au VoLTEとDSDSに対応し、さらにトリプルスロットでmicroSDカードを併用することも可能です。トリプルスロット仕様のスマホは少ないので貴重ですね。
これだけ充実していながら価格は19000円ほどと手ごろで、高いコストパフォーマンスを誇ります。
単純にコスパの良いスマホを探している人にもおすすめです。