arrows M04は富士通から発売されているSIMフリースマホです。耐久力の高さとワンセグ・おサイフケータイに対応していることで人気となったarrows M03の後継機にあたります。
M03の良かったところはそのままに、MIL規格23項目に準拠し、泡ハンドソープで丸洗いができるなど、耐久力がさらに強化されています。ただし、スペックはあまり高くないので3Dゲームなどをプレイしたい人は要注意です。
今回はarrows M04の特徴とメリット、デメリットを詳しく解説します。
1.arrows M04のスペック
1-1.スペック表
発売日 | 2017年7月20日 |
---|---|
メーカー | 富士通 |
サイズ | 高さ:約144mm、幅:約71mm、厚さ:約8.0mm |
重量 | 約148g |
画面サイズ | 約5.0インチHD (720×1280) |
CPU | MSM8916 クアッドコア(1.2GHz) |
OS | Android 7.1 |
RAM(メモリ) | 2GB |
ROM(ストレージ) | 16GB |
カメラ性能 | アウトカメラ:1310万画素
インカメラ:500万画素 |
外部メモリ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大256GB) |
SIMサイズ | nanoSIM |
最大通信速度 | 下り:150Mbps 上り:50Mbps |
通信方式 | LTE:Band1/3/8/19/26
3G:Band1/5/6/8/19 GSM:850MHz/900MHz/1800MHz/1900MHz Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz /5GHz) |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 |
バッテリー容量 | 2580mAh(急速充電対応) |
対応回線 | ドコモ系格安SIM、au系格安SIM(VoLTE SIMのみ)、
ソフトバンク系格安SIM |
本体カラー | ホワイト、ブラック、ゴールド(楽天モバイル限定カラー)、デニムブルー(IIJmio限定カラー)、グリーン(mineo) |
VoLTE | ドコモ、au |
イヤホンジャック | 〇 |
防水 | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ | 〇 |
デュアルスタンバイ(DSDS) | × |
1-2.特徴
arrows M04のスペックの特徴としては防水、おサイフケータイ、ワンセグに対応している点が挙げられます。
いずれも海外製SIMフリースマホには搭載されていないことが多く、国産スマホならではの機能と言えます。とくにワンセグに対応している機種は非常に少ないので貴重です。
また、au VoLTEに対応しているのも大きな特徴です。ドコモ系格安SIMだけでなく、au系格安SIMでも問題なく使えます。
独自の付加価値がある一方、CPUは貧弱でメモリ・ストレージも最近の機種と比べると容量が少ないなど、基本的なスペックは低いです。普段使いなら問題ないでしょうが、ヘビーユーザーにとっては物足りないでしょう。
2. arrows M03と比較
arrows M04 | arrows M03 | |
---|---|---|
発売日 | 2017年7月20日 | 2016年7月28日 |
メーカー | 富士通 | 富士通 |
サイズ | 高さ:約144mm、幅:約71mm 厚さ:約8.0mm |
高さ:約144mm、幅:約72mm 厚さ:約7.8mm |
重量 | 約148g | 約141g |
画面サイズ | 約5.0インチHD (720×1280) | 約5.0インチHD (720×1280) |
CPU | MSM8916 クアッドコア(1.2GHz) | MSM8916 クアッドコア(1.2GHz) |
OS | Android 7.1 | Android 6.0 |
RAM(メモリ) | 2GB | 2GB |
ROM(ストレージ) | 16GB | 16GB |
カメラ性能 | アウトカメラ:1310万画素
インカメラ:500万画素 |
アウトカメラ:1310万画素
インカメラ:500万画素 |
外部メモリ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大256GB) | microSD/microSDHC/microSDXC(最大200GB) |
SIMサイズ | nanoSIM | nanoSIM |
最大通信速度 | 下り:150Mbps 上り:50Mbps | 下り:150Mbps 上り:50Mbps |
通信方式 | LTE:Band1/3/8/19/26
3G:Band1/5/6/8/19 GSM:850MHz/900MHz Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n |
LTE:Band1/3/8/19/26
3G:Band1/5/6/8/19 GSM:850MHz/900MHz Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz /5GHz) |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.1 |
バッテリー容量 | 2580mAh(急速充電対応) | 2580mAh(急速充電対応) |
対応回線 | ドコモ系格安SIM、au系格安SIM(VoLTE SIMのみ)、
ソフトバンク系格安SIM |
ドコモ系格安SIM、au系格安SIM(VoLTE SIMのみ)、
ソフトバンク系格安SIM |
本体カラー | ホワイト、ブラック、ゴールド(楽天モバイル限定カラー)、デニムブルー(IIJmio限定カラー)、グリーン(mineo) | ブラック、ホワイト、ピンク、シャンパンゴールド(楽天モバイル限定カラー)、グリーン(mineo限定カラー) |
VoLTE | ドコモ、au | ドコモ、au |
イヤホンジャック | 〇 | 〇 |
防水 | 〇 | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 | 〇 |
ワンセグ | 〇 | 〇 |
デュアルスタンバイ(DSDS) | × | × |
arrows M04を前モデルであるarrows M03と比較してみました。スペックだけを見てみると、ほとんど差がないことが分かります。
OSのバージョンがAndroid6.0からAndroid7.1にアップデートされているのと、対応しているmicro SDカードの容量が増加しているという違いはありますが、CPUやメモリ、ストレージ、カメラなどそれ以外の部分は全く同じです。
外観も若干サイズと重さが異なるのと、カラーバリエーションが違うだけでほぼ同じです。つまり、スペック的にはarrows M03とM04はほとんど同じということになります。
泡で本体を丸洗いできるようになった、より多くのMIL規格に準拠したなど、耐久性ではM03から進化していますが、M03の時点で優れた耐久性だったのであまり大きな変化とは言えません。
価格についてはarrows M04・M03ともに32,000円前後とスペックが低い割には高いです。しかし、型落ちモデルであるM03は値下げされたり、割引価格で購入出来たりすることが多くなっているので、M04より安いと言えます。
新しいOSを使いたい人、泡ハンドソープで丸洗いできることに魅力を感じる人はarrows M04が良いでしょう。逆に、OSが古くても気にしない人やスマホを洗う必要はないと考えている人はarrows M03を購入したほうがお得です。
また、現在M03を利用している人も無理してM04に乗り換える必要はないでしょう。
3.arrows M04のメリット・デメリット
3.メリット
ここではarrows M04のメリット・デメリットを見ていきます。まずはメリットです。
(1)耐久力がさらに強化され、 MIL規格23項目に準拠
前モデルのM03は米国国防総省が定めたMIL規格の14項目に準拠した耐久性の高さが売りでした。
arrows M04ではその耐久力がさらに強化され、防水・防塵はもちろん新たに浸漬や粉塵、氷結などを加えた23項目に準拠しています。
ディスプレイには傷がつきにくいCorning Gorilla Glass 3が採用され、画面周囲に0.3mmのフチを立てて落下時にも画面が直接地面に当たりにくくなっています。
それにより、MIL規格に加えて、落下試験や曲げ試験など、富士通独自のさまざまな試験を実施し、こちらもしっかりとクリアしています。
耐久力がとにかく高いので、キッチンやお風呂といった水回りはもちろん、アウトドアやウィンタースポーツなどでも安心して使うことができます。
(2)泡ハンドソープで本体を丸洗いできる
arrows M04は耐久力が高くなっただけでなく、泡ハンドソープで本体を丸洗いできるようになりました。
汚れてもキレイに洗うことができるので、いつまでも清潔な状態を保つことができます。手がベタベタしがちな料理中のレシピの閲覧や、子供用のスマホとして良いですね。
(3)ワンセグとおサイフケータイが利用できる
arrows M04は国内で需要が高いワンセグとおサイフケータイの両方に対応しています。とくにワンセグは国内メーカーのスマホでも対応している機種が少ないのでかなり貴重です。
ワンセグ用のアンテナが内蔵されているので、別途アンテナを接続する必要もありません。テレビを見たい時にすばやく見ることができます。
(4)国内3キャリアに対応
arrows M04はM03に引き続き、ドコモ、au、ソフトバンクのすべての回線に対応しています。ドコモ系格安SIMはもちろん、au系格安SIMでも利用できるので、幅広い選択肢があります。
ただし、au回線は4G LTEを利用するau VoLTEのみ対応です。3G回線による音声通話には対応していないため、au系の格安SIMで通話をしたい場合は必ずVoLTE SIMが使える格安SIMを選ぶようにしましょう。
3-2.デメリット
続いて、arrows M04のデメリットを見ていきましょう。
(1)スペックは前モデルから据え置きで低いまま
arrows M04の前モデルであるarrows M03はCPUやメモリ容量、ストレージ容量などが前々モデルであるM02とほとんど変わっておらず、スペックが低いのがデメリットでした。
そのデメリットは残念ながらM04でも改善していません。M04のスペックはM03から据え置きなので、2017年に発売されたスマホとしてはかなり低いです。
とくにCPUは前々モデルのM02と全く同じで、普段使いならなんとか使えるレベルです。3Dゲームのプレイや、Android7.0の新機能である「マルチタスキング」などを利用するのは難しいでしょう。
メモリ2GB、ストレージ16GBも最近のスマホとしては物足りないです。ある程度画像や音楽を保存したいなら、microSDカードは必須です。
M04はスペックの高さではなく耐久性の高さや、ワンセグとおサイフケータイに対応といった付加価値の高さが魅力なのは事実です。しかし、1世代前どころか2世代前のスマホとほぼ同じスペックというのはやはり物足りないですね。
(2)指紋認証非対応
arrows M04は指紋認証センサでロック画面を解除する指紋認証に非対応です。これはM03でも指摘されていたデメリットなのですが、後継機であるM04にも指紋認証は搭載されていません。
指紋認証はSIMフリー端末ではもはや当たり前になっており、海外製なら1万円台のスマホでも搭載していることが多いです。
防水やワンセグ、おサイフケータイなどでコストがかかるのは分かりますが、30,000円オーバーのarrows M04に搭載されていないのは残念ですね。
(3)スペックの割には価格が高い
arrows M04はM03からスペックが据え置きで低く、指紋認証にも対応していないということでした。これで価格が安くなっていればまだ良いですが、M03が販売された時と同じ32,000円前後となっています。
いくら防水やワンセグ、おサイフケータイが使えるとはいえ、このスペックで30,000円越えは高いです。ほぼ同じスペックであるM03が値下げされていることを考えると余計割高に感じてしまいます。
同価格帯のスマホだとHUAWEI P10 liteやZenFone 3、AQUOS sense liteなどがありますが、いずれもarrows M04より性能がかなり高いです。
とくにAQUOS sense liteはarrows M04と同じく国産スマホで、防水・防塵とおサイフケータイに対応し価格もほぼ同じですが、CPUの性能が高くメモリやストレージもM04より多いです。
耐久力の高さやワンセグが使えることに価値を見出せるならarrows M04はおすすめできますが、コスパを重視するなら他のスマホのほうが良いでしょう。
4.arrows M04を購入できるMVNO
前モデルのarrows M03は数少ない国産のSIMフリースマホということで取り扱っているMVNOが非常に多かったです。その後継機であるarrows M04もM03に負けないくらい、取り扱っているMVNOが多いです。
arrows M04を購入できるMVNOは以下の通りです。
- BIGLOBEモバイル 1,490円×24ヶ月(一括購入不可)
- DMMモバイル 33,800円
- IIJmio 32,800円
- LINEモバイル 32,800円
- mineo 31,800円
- NifMo 31,112円
- QTモバイル 33,600円
- イオンモバイル 37,800円
- 楽天モバイル 34,800円
(長期優待ボーナス2年で24,800円、長期優待ボーナス3年で14,800円) - FiiMo 32,800円
arrows M04を取り扱っているMVNOの中には、現在でもarrows M03を取り扱っているものも多いです。そのため、購入する際にM03とM04を間違えないように気を付けましょう。
5.まとめ
いかがでしたか?
今回は富士通のSIMフリースマホ(格安スマホ端末)について、詳しく解説してきました。arrowsシリーズは、日本製のSIMフリースマホの中で、特に人気の機種です。
ハイスペックではありませんが、ミドルスペック機種として十分な性能を持ちます。防水機能付きで、おサイフケータイやワンセグを利用したい方は、他に候補となる機種がほとんどないため、arrowsM04を選ぶといいですよ。
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