ZenFone 4は台湾のスマホメーカーASUSの大人気シリーズ「ZenFone」の最新モデルです。シリーズ初となるデュアルレンズカメラを搭載しており、カメラにこだわる人におすすめできる1台となっています。
最新のCPUを搭載し、メモリやストレージの容量も増加するなど、スペックも大きく向上しているので、3Dゲームなど重たいアプリもサクサク動きます。今回はZenFone 4の特徴やメリット、デメリットを詳しく解説します。
1.ZenFone4のスペック
1-1.スペック表
発売日 | 2017年9月23日 |
---|---|
メーカー | ASUS |
サイズ | 高さ:約155.4mm、幅:約75.2mm、厚さ:約7.5mm |
重量 | 約165g |
画面サイズ | 5.5型ワイド Super IPS+液晶 (1080×1920) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 660 (オクタコアCPU) |
OS | Android 7.1.1 |
RAM(メモリ) | 6GB |
ROM(ストレージ) | 64GB |
カメラ性能 | アウトカメラ:1200万画素+800万画素 インカメラ:800万画素 |
外部メモリ | microSD(最大2TB) |
SIMサイズ | nanoSIM×2 |
最大通信速度 | 下り:600Mbps 上り:150Mbps |
通信方式 |
|
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
バッテリー容量 | 3300mAh(急速充電対応) |
対応回線 | ドコモ系格安SIM au系格安SIM ソフトバンク系格安SIM |
本体カラー | ムーンライトホワイト、ミッドナイトブラック |
VoLTE | ドコモ、au |
イヤホンジャック | 〇 |
防水 | × |
おサイフケータイ | × |
ワンセグ | × |
デュアルスタンバイ(DSDS) | 〇 |
1-2.特徴
ZenFone 4はシリーズで初めてデュアルレンズカメラを搭載しているのが最大の特徴です。メインカメラはF値1.8の大口径レンズで明るい写真が撮影可能、セカンドカメラは120°の広角カメラでワイドな撮影が可能になっており、状況に応じて使い分けることができます。また、カメラ以外の部分もスペックが強化されています。
CPUにはQualcomm社の最新プロセッサである「Snapdragon 660」を搭載し、メモリ容量が6GBと多いので3Dゲームやマルチタスキングも問題なく利用可能です。ストレージ容量も64GBと比較的多いので、たくさんのアプリや画像を保存できます。
このほかにも急速充電対応バッテリーや高性能な指紋センサーを搭載し、DSDSとau VoLTEに対応するなどスキがありません。価格は60,000円前後と高めですが、それに見合ったスマホと言えます。
1-3.スペックを抑えた「カスタマイズモデル」
一部のMVNOではZenFone 4のスペックを抑えた「ZenFone 4 カスタマイズモデル」を取り扱っています。カスタマイズモデルはCPUがSnapdragon 660から630に変更され、メモリ容量が6GBから4GBに減っています。それ以外のスペックについては同じです。
通常のZenFone 4よりスペックが低くなっているものの、よほどヘビーユーザーでなければ全く問題ないでしょう。Snapdragon 630でも3Dゲームは十分プレイできますし、メモリも4GBあれば足りなくなることはないでしょう。しかもスペックを下げた代わりに価格が45,000円前後と安くなっています。
基本的な使い勝手は通常のZenFone 4と変わらないので、よほどスペックにこだわらない場合はカスタマイズモデルを購入するのも良いでしょう。
2.ZenFone3と比較
※スペックが優れている項目を赤文字にしています
ZenFone 4 | ZenFone 3 | |
---|---|---|
発売日 | 2017年9月23日 | 2016年9月28日 |
メーカー | ASUS | ASUS |
サイズ | 高さ:約155.4mm、幅:約75.2mm、厚さ:約7.5mm | 高さ:約146.8mm、幅:約73.9mm、厚さ:約7.69mm |
重量 | 約165g | 約144g |
画面サイズ | 5.5型ワイド Super IPS+液晶 (1080×1920) | 5.2型 IPS液晶(1080×1920) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 660 (オクタコアCPU) | Qualcomm Snapdragon 625 (オクタコアCPU) |
OS | Android 7.1.1 | Android 6.0 (Android 7.0へアップデート可能)) |
RAM(メモリ) | 6GB | 3GB |
ROM(ストレージ) | 64GB | 32GB |
カメラ性能 | アウトカメラ:1200万画素+800万画素 インカメラ:800万画素 |
アウトカメラ:1600万画素 インカメラ:800万画素 |
外部メモリ | microSD(最大2TB) | microSD(最大2TB) |
SIMサイズ | nanoSIM×2 | microSIM×1 nanoSIM×1 |
最大通信速度 | 下り:600Mbps 上り:150Mbps | 下り:300Mbps 上り:50Mbps |
通信方式 |
|
|
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.2 |
バッテリー容量 | 3300mAh(急速充電対応) | 2650mAh |
対応回線 | ドコモ系格安SIM au系格安SIM ソフトバンク系格安SIM |
ドコモ系格安SIM au系格安SIM ソフトバンク系格安SIM |
本体カラー | ムーンライトホワイト、ミッドナイトブラック | サファイアブラック、パールホワイト、クリスタルゴールド |
VoLTE | ドコモ、au | ドコモ、au |
イヤホンジャック | 〇 | 〇 |
防水 | × | × |
おサイフケータイ | × | × |
ワンセグ | × | × |
デュアルスタンバイ(DSDS) | 〇 | 〇 |
ZenFone 4のスペックを先代モデルのZenFone 3と比較してみました。ZenFone 3は高いスペックながら価格はリーズナブルで現在も高い人気を誇りますが、ZenFone 4ではスペックがさらに進化しています。CPUはZenFone 3がSnapdragon 625なのに対して、ZenFone 4は最新モデルのSnapdragon 660を搭載しています。
どちらもミドルハイクラスですが、660のほうが高い性能を誇ります。メモリが3GBから6GBに、とストレージは32GBから64GBと、ともに倍の容量になりました。とくにメモリ6GBはハイスペックスマホと同じ容量なので、複数アプリを切り替えながら使ったり、マルチタスキングで2つのアプリを同時に使ったりといった使い方ができます。
さらに大きく進化したのがカメラです。ZenFone 3の背面カメラは1600万画素のシングルカメラでしたが、ZenFone 4の背面カメラは1200万画素+800万画素のデュアルレンズカメラになっています。明るい写真が撮影できるメインカメラと広角レンズを搭載したセカンドカメラを瞬時に切り替えられるようになっており、多彩な写真が撮影できます。
その他にも容量が増加し急速充電に対応したバッテリーを搭載していたり、下りの最大通信速度が600Mbpsにアップしていたりと、スペックに関してはZenFone 4のほうが上です。その代わり、ZenFone 4の販売価格は60,000円前後と少し高めに設定されています。
もともとコスパに優れていたZenFone 3はZenFone 4発売以降に値下げされ、現在は35,000円前後とお手頃な価格で購入できます。ZenFone 3のスペックはZenFone 4には劣るものの決して低くはありません。3Dゲームも問題なくこなせますし、カメラもシングルカメラながら高性能なので、まだまだ現役で使えるスマホです。
スペックにこだわるならZenFone 4、価格重視ならコスパに優れるZenFone 3を選びましょう。
3.ZenFone4のメリット・デメリット
ここからはZenFone 4のメリットとデメリットを見ていきます。
3-1.メリット
(1)高性能なデュアルレンズカメラを搭載
ZenFone 4には高性能なデュアルレンズカメラが搭載されています。メインカメラはソニー製のイメージセンサーとF値1.8の大口径レンズを搭載し、一般的なスマホのカメラの約5倍も光を取り込めます。薄暗い場所や夜間でも、明るく鮮明な写真を撮影可能です。
セカンドカメラは120°の広角カメラを搭載しています。通常の約2倍のワイドさで撮影ができるので、背景を含めた自撮りや大人数での集合写真も撮りやすいです。メインカメラとセカンドカメラはワンタッチで切り替わるので、状況に合わせて素早くカメラを選べます。
他にも0.03秒でフォーカスする2種類のオートフォーカスに光学式・電子式の両方の手ぶれ補正、4K動画の撮影など、数多くの機能を持っています。
(2)ハイスペックスマホに迫る高い性能
ZenFone 4はミドルスペックとハイスペックの間の「ミドルハイクラス」に位置付けられていますが、性能はハイスペックに迫るほど高いです。CPUのSnapdragon 660は高性能ながら省電力性にも優れた最新モデルのCPUで、3Dゲームなど負荷の大きいアプリもサクサク動きます。
さらにメモリは6GBと容量が非常に多く、こちらはハイスペックスマホ並みです。ストレージは64GBなのでハイスペックスマホにはやや劣りますが、それでもかなり多いのでたくさんのアプリや写真を保存できます。最大2TBものmicro SDカードに対応しているので、万が一ストレージ容量が足りない場合も安心です。
(3)指紋認証センサーが本体前面に移動
これまでのZenFoneでは本体背面に指紋認証センサーが搭載されていましたが、ZenFone 4では本体前面、ディスプレイの下の方に移動しました。これにより、机に置いたままでも指紋認証によるロック画面の解除が可能になり、使い勝手が向上しました。もちろん指紋認証の精度も非常に高く、わずか0.3秒という速さでロックを解除できます。
(4)急速充電対応の大容量バッテリーを搭載
ZenFone 4は3,300mAhの大容量バッテリーを搭載しています。CPUのSnapdragon 660が非常に電力効率に優れているということも相まって、電池持ちはかなり良いです。さらに、ASUS独自の急速充電技術「ASUS Boost Masterテクノロジー」に対応しており、わずか36分間で約50%まで充電が可能できます。
5分充電するだけで電話2時間分の電力を確保できるので、急いでいる時でも安心ですね。
3-2.デメリット
続いて、ZenFone 4のデメリットを見ていきましょう。
(1)DSDS中はmicroSDカードが使えない
ZenFone 4は2枚のSIMカードを同時に待受け出来るDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応しています。2つの電話番号を使い分けたい時などに便利ですが、DSDS利用中はmicro SDカードが使えないのがデメリットです。
ZenFone 4にはmicro SIMカードスロットが1つ、nano SIMカードスロットが1つあります。このうちnano SIMカードスロットがmicro SDカードスロットも兼ねています。つまり、DSDSを利用し両方のSIMカードスロットが埋まると、micro SDカードスロットも埋まってしまうので、結果的にmicro SDカードが利用できなくなります。
ZenFone 4はストレージ容量が64GBと比較的多いので普通に使っていればmicro SDカードがなくても問題ありません。しかし、アプリや画像をたくさん保存するヘビーユーザーの場合は足りなくなる恐れもあるので気を付けましょう。
(2)防水・防塵やおサイフケータイ、ワンセグには対応していない
ZenFone 4は防水・防塵やおサイフケータイ、ワンセグといった日本人向けの機能には対応していません。これらの機能は海外製SIMフリースマホでは搭載されていないことが多いです。防水・防塵やおサイフケータイ、ワンセグを使いたい場合は富士通やシャープなど、国内メーカーが開発しているSIMフリースマホを利用しましょう。
4.ZenFone4を購入できるMVNO
ASUSの「ZenFone」シリーズはSIMフリースマホの中でも屈指の人気を誇り、数多くのMVNOで取り扱われています。その最新モデルであるZenFone 4も高い人気で、たくさんのMVNOで購入可能です。
ZenFone 4を購入できるMVNOは以下の通りです。
- BIGLOBEモバイル:2,150円×24ヶ月(一括購入不可)
- DMMモバイル:56,800円
- IIJmio:56,800円
- mineo:56,400円
- NifMo:53,334円
- OCNモバイルONE:56,800円(らくらくセットは50,800円)
- UQモバイル:61,344円
(マンスリー割りによりプランSなら実質53,028円、プランM以上なら42,228円) - エキサイトモバイル:54,800円
- 楽天モバイル:56,800円
(長期優待ボーナス2年なら46,800円、長期優待ボーナス3年なら36,800円)
5.まとめ
いかがでしたか?
今回はSIMフリースマホ(格安スマホ端末)の中でも特に人気の高いZenFone4について詳しく解説してきました。ZenFoneシリーズは主要な格安SIM会社であれば、必ずと言っていいほど取扱を行っています。価格が安い割にハイスペックモデルに近い品質を持っているため、非常に人気です。
今回のZenFone4はカメラ性能やバッテリーが、前回のZenFone3よりもバージョンアップしています。価格・スペックのバランスから、間違いなく買いの機種なので、検討している方は契約をおすすめします。