白ロムとは?おすすめ販売店からSIMフリー端末との違いまで全解説

IPv6とIPv4の互換性なしのイメージ

白ロムって何・・・?

携帯電話用語の白ロム。一体どういう意味なのでしょうか。この記事では、白ロムの意味について徹底解説。

白ロムの販売店から使い方まで説明しています。この記事を読めば、友だちに白ロムを教えてあげることができるほど詳しくなるでしょう。ぜひ、参考にしてくださいね。

1.白ロムとは?

さっそく、白ロムの意味について理解していきましょう。

1-1.白ロムの意味

白ロムとはSIMカードが入っていない端末を意味します。一般的にはスマホを指しますが、SIMカードが入っていないガラケーやタブレットも白ロムの一種です。

白ロムとは?

白ロムの意味

SIMカードの意味がよくわからない方は、こちらの「SIMカードとは?」の記事も参考にしてください。

白ロムの反対の意味は黒ロムと言います。私たちが普段使っているスマホには、SIMカードが挿入されています。SIMカードが入っているスマホは通話やネットが可能です。この状態のことを通称黒ロムと呼ぶのです。

1-2.SIMフリー端末との違い

SIMフリー端末と白ロムは混同されがちですが、意味は異なります。

  • 白ロム:SIMカードが入っていない端末
  • SIMフリー端末:SIMロック解除されている端末

SIMロックとは、大手キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)が他社で端末を使えないように、SIMカードを設定することです。SIMフリー端末はSIMロックが解除されているため他社で自由に使用できます。

SIMフリー端末についてさらに詳しくは、「SIMフリースマホとは?」の記事で解説していますので参考にしてください。

※SIMカードが入っていないSIMフリー端末は?

SIMカードが入っていないSIMフリー端末も白ロムの定義に当てはまりますが、一般的には大手キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)で販売されていたSIMカード無しの端末を白ロムと呼んでいます。

1-3.白ロムを使うメリット

白ロムは中古販売店を中心に、頻繁に売買されています。なぜでしょうか?

それは、私たち一般ユーザーが白ロムを使うと以下のメリットがあるからです。

(1)端末代金を抑えて機種変更ができる

白ロムを使う目的の9割以上の方は、価格の安さが目当てです。白ロムの多くは中古スマホとなります。iPhoneやGALAXYなど人気機種も多数あり、中には新品同様の白ロムを低価格で入手することが可能です。

購入した白ロムはSIMカードを差し替えれば簡単に機種変更ができます。機種変更について詳しいやり方は後述します。

(2)サブの端末として利用できる

メインスマホの他にサブ機が欲しい方は白ロムがぴったりです。例えばメインのスマホをネットやアプリ専用にします。そして、サブの端末ではガラケーを再利用して、通話用にするといった使い方です。

その他、仕事とプライベートを分けたり、サブ機をゲーム専門にしたりと使い方のアイデアは無限大に広がります。

(3)販売終了した端末も使用できる

流れの早いスマホ業界はあっと言う間に過去の端末が販売終了となります。しかし、白ロムなら販売終了した端末でもSIMカードを差し替えて使用することができます。

中古販売店では販売が停止した端末を大量に取り扱っているため、選択肢の幅が大きく広がります。

1-4.修理・保証はどうなる?

白ロムが故障した場合の修理対応は以下のいずれかとなります。

(1)キャリアショップに持ち込み

白ロムに大手キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)のSIMカードを使用している場合は、キャリアショップにて修理の受付をしてもらえます。格安SIMを使用している場合は、キャリアショップで修理受付してもらえるかどうかは実際に聞いてみないと分かりません。

例えば、auの白ロムに格安SIMを挿して使っている場合、多くのケースではauショップに持ち込めば修理対応をしてくれます。しかし、auのSIMカードが入っていないと修理を断られることもあります。

はっきりとルールが決まっていないので、故障端末を持ち込む際は事前に問い合わせして修理対応の有無を確認した方がいいでしょう。

(2)メーカー修理

新品であれば1年間のメーカー保証が付いています。しかし、多くの白ロムは中古端末なので、有償による修理となるでしょう。メーカーによっては修理中に「代替機の貸し出し」があります。

なお、iPhoneの場合はApple Storeにて修理を受け付けてくれます。

(3)白ロム販売店の保証

白ロムの販売店では、1ヶ月から1年間の保証をつけてくれる場合があります。オークションなど個人間の取引には無いメリットです。

人気販売店の保証期間

  • イオシス:未使用品6ヶ月、中古1ヶ月
  • ダイワンテレコム:未使用品3ヶ月、中古21日

修理が難しい端末は交換対応となります。

(4)その他

上記以外の修理方法としては、

  • 格安SIM会社の保証
  • 一般修理業者

となります。格安SIM会社の保証は、白ロムでも加入できますが端末保証サービスに加入する必要があります。サービス料金は月額350〜500円程度です。

2.白ロムの販売店

メリットの大きい白ロムですが、どこで購入すればいいのでしょうか?

ここでは、白ロムの販売店について詳しく見ていきます。

2-1.ネット通販のおすすめショップ

白ロムの購入は、以下のネット通販がおすすめです。

  • イオシス(おすすめ)
  • ダイワンテレコム(おすすめ)
  • ムスビー
  • ドスパラ
  • Amazon

Amazonは専門店ではありませんが、マーケットプレイスを中心に豊富な白ロムが揃います。その他の販売店は買取りも行う老舗で、実店舗を展開しているショップもあります。端末価格が安いだけでなく、保証もしっかりとしています。

未使用品やSIMロック解除済みの白ロムも販売されているので、じっくりと端末を探してみましょう。iPhoneはもちろん、XperiaやGALAXYなど人気機種が購入できます。また、スマホだけでなく、ガラケーやタブレットも購入可能ですよ。

2-2.オークション・フリマアプリからも購入可能

白ロムは個人間の取引も盛んに行われています。オークションやフリマアプリで、携帯電話本体のカテゴリーに販売されている中古品の多くは白ロムです。

個人間取引で白ロムを購入する場合は、出品者の評価と端末の状態をしっかり確認しましょう。稀に赤ロム(過去に利用料金の滞納があった携帯電話)が出品されている場合があります。

※赤ロムの解説は後述します

リスクが怖い場合はネット通販から白ロムを購入しましょう。

2-3.iPhoneの価格相場

iPhoneは換金率がいい機種なので、中古でも値段は高いです。それでも、白ロムなら新品価格から40%くらい安く購入できます。

iPhone7 32GBの価格

  • 白ロム(中古美品):38000円〜44000円
  • 大手キャリア:64800円
  • Apple Store:66000円

3.白ロムの使い方

白ロムを購入した後は、どうやって使用すればいいのでしょうか?

ここでは、大手キャリアで機種変更する場合と格安SIMを使う場合を中心に詳しく解説していきます。

3-1.大手キャリアで機種変更する場合

大手キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)で使用中の端末から白ロムに機種変更する場合は、基本的にSIMカードを入れ替えるだけです。現在使用している端末からSIMカードを抜いて、白ロムに入れ替えましょう。

注意点として現在使用している端末と白ロムは同キャリアでなければなりません。

■同キャリアの例:現在、ドコモのスマホを使っているなら白ロムもドコモのスマホを使う

ドコモのSIMカードはドコモの端末でないと動作しないため、ソフトバンクやauの白ロムは使えないのです。ただし、SIMフリーの白ロムならドコモのSIMカードはもちろん、あらゆる携帯会社で利用可能です。

白ロムの使い方

白ロムの使い方 SIMフリーなら選択肢が広がる

キャリアショップで手続きが必要な場合

白ロムの機種変更はSIMカードを入れ替えるだけですが、以下の場合はキャリアショップにて手続きが必要となります。

  • ガラケー、スマホ間の機種変更
  • 3G端末、4G端末間の機種変更
  • SIMカードサイズが異なる

SIMカードサイズは、mini SIM、nano SIM、micro SIMの3種類があるので、白ロム購入前に現在の端末と同じSIMカードサイズか確かめておきましょう。SIMカードサイズは端末のスペック表に記載されています。メーカーHPや白ロム販売店にてチェックできます。

SIMサイズの確認

SIMカードサイズはメーカーHPのスペック表に記載

3-2.格安SIMに持込契約する場合

白ロムを使って格安SIM会社と契約する方法は以下の通りです。

  • ドコモの白ロム → ドコモ系の格安SIM会社で契約する
  • auの白ロム → au系の格安SIM会社と契約する
  • SIMフリーの白ロム → ほぼすべての格安SIM会社と契約可能

(1)ドコモの白ロム

ドコモの白ロムは同キャリアの格安SIM会社なら、そのまま持込契約が可能です。

ドコモ系の格安SIM

ドコモ系でおすすめの格安SIMを比較

(2)auの白ロム

auの白ロムは一部の端末でSIMロック解除が必要となります。

au系の格安SIM

au系でおすすめの格安SIMを比較

SIMロック解除が必要かどうかは、格安SIM会社の公式サイトの動作確認済端末一覧から確認できます。

動作確認済み端末一覧

格安SIM会社で確認できる動作確認済端末 手持ちの端末があるか調べてみよう

(3)SIMフリーの白ロム

SIMフリーの白ロムはほぼすべての格安SIMが利用できます。一部、通信規格の関係で古い機種が使えない場合もありますが、近年発売された白ロムなら格安SIMの利用は問題ないと考えて差し支えありません。

本当に白ロムが使えるかどうか心配な場合は、格安SIM会社の公式サイトから動作確認済端末一覧ページを確認しておきましょう。

※ソフトバンクの白ロムは格安SIMで使えない

ソフトバンクの白ロムを格安SIMで使う場合は、SIMロック解除が必要です。ソフトバンク回線を利用した格安SIMが徐々に増えているので、もう2~3年待てばソフトバンクスマホをそのまま持込契約できる通信事業者が増えてくると思いますが、現状はほぼありません。

ソフトバンクの白ロムをSIMロック解除するには、元の契約者が手続きを行う必要があり白ロム購入者は手続きができません。ソフトバンクの白ロムは格安SIMと相性が悪いので、購入しない方がいいでしょう。SIMロック解除済みのソフトバンクスマホなら白ロムでもOKです。

3-3.白ロムのSIMロック解除はできる?

白ロムはSIMロック解除は以下の条件があります。

  • 元の契約者のみ手続き可能
  • 解約から100日以内
  • 購入日から180日経過

白ロムのSIMロック解除は端末の購入履歴がある契約者のみ可能です。つまり、手続きできるのは元の契約者のみとなります。また、元の契約者でも解約から100日以内であること、端末購入日から180日が経過している必要があります。

※auもSIMロック解除不可に

以前は大手キャリアの中でauのみ、元の契約者でなくても白ロム購入者がSIMロック解除することができました。しかし、2017年12月から元の契約者でなければ手続きができないルールに変更されました。

4.赤ロムに注意

最後に白ロムと似ているようでまったく異なる赤ロムについて解説します。

4-1.赤ロムとは

赤ロムとは、携帯会社からネットワーク利用制限をかけられてデータ通信ができなくなった端末を意味します。元の契約者が分割払いを終える前に端末を売りに出してしまい、その後残債の支払いを滞納した場合に赤ロムとなってしまいます。

元の契約者の事情は知らずに白ロムを購入した方は、使用途中でいきなり赤ロムになって端末が利用できなくなるリスクがあります。

4-2.赤ロムの見分け方

端末が赤ロムの状態になっているかどうかは、大手キャリアのネットワーク利用制限(赤ロム)確認ページに端末のIMEI番号(製造番号)を入力することで確認ができます。15桁のIMEI番号は、設定アプリ内の端末情報の項目で確認できます。その他、端末の裏側や電池パックに記載されている場合もあります。

4-3.利用中に赤ロムになった場合の対処法

どんなに気をつけていても、元の契約者の都合で白ロム利用中に突然赤ロムになってしまう場合が稀にあります。赤ロムになった場合の対処法は以下の通りです。

(1)赤ロム保証を利用する

赤ロム保証されている販売店なら、万が一途中で赤ロムになっても、端末を交換・返品対応してくれます。以下の通販サイトは赤ロム永久保証を付けているため、有効期限無しでいつ赤ロムになっても対応してくれます。

赤ロム保証のある通販サイト

  • イオシス
  • ムスビー
  • ドスパラ
  • じゃんぱら

白ロムを取り扱っている通販サイトの場合、買い取りの時点で赤ロムには十分気をつけています(販売者側も赤ロムを掴んでしまうと赤字となる)。そのため、途中で急に赤ロムになる確率は限りなく0に近いです。

(2)当事者間で解決

オークションなど個人間で白ロムを取引する場合は、対策方法として、購入前に「赤ロム保証」、「ネットワーク利用制限なし」などの記述を確認しておきましょう。それでも、赤ロムになってしまった場合は当事者に連絡して状況を確認するしかありません。

これいといった有効手段は無いため、赤ロムが怖い方は多少値段が高くても、信頼できる店舗や通販サイトを利用した方がいいですよ。

5.まとめ

いかがでしたか?

この記事では、白ロムとは何か、どこで購入してどうやって使えばいいのか解説してきました。白ロムを使えば人気機種も安く手に入るため、利用したいところです。

注意点として、SIMロック解除や格安SIMの利用条件がやや複雑なので、この記事を参考にしっかりと確認しておきましょう。赤ロムのリスクもあるため、白ロムの購入は通販サイトがおすすめですよ。

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