この記事のポイント
- 速度が速い格安SIMはキャリアの格安プラン(ahamo・povo・LINEMO)とサブブランド(UQモバイル・ワイモバイル)
- 最速クラスから少し落ちていいなら、データ通信費の安い楽天モバイルや激安で端末購入できるOCNモバイルONEもおすすめ
「どんなに遅くても速度が遅いのは絶対嫌!」
「どの格安SIMを選べば快適なの・・?」
スマホ代が一気に安くなる格安SIMですが、いくら激安でも速度が遅くなるのは辛いですよね・・。特に、動画・テザリング・ゲームなどを重視するなら、なおさら通信速度は重要です。
実を言うと、速度に優れた格安SIMは近年大幅に増加しました。
以前は、UQモバイルとワイモバイルくらいしか選択肢が無かったのですが、現在はキャリア回線そのものを使うプラン(ahamoなど)が登場したため、安さと速さのどちらも両立できます。
この記事では、速度が速いおすすめの格安SIMを徹底比較。安いうえに、快適にデータ通信を楽しめる格安SIMをご紹介しますね。
本記事では、楽天モバイルとキャリアの格安プラン(ahamo・povo・LINEMO)も実質格安SIMと言えるため比較対象として考慮しています
1.なぜ多くの格安SIMは速度が遅いのか?
結論から言うと、格安SIMの速度が遅い理由は帯域制限をかけられるからです。格安SIMは、3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から回線を借りて運用しています。
そのため、スマホユーザーが急増するお昼の時間帯などは、キャリアのユーザーを優先するために格安SIMの帯域が絞られるというわけです。
酷いときは、動画再生やテザリングの利用が厳しい1Mbps以下まで遅くなります。
速度低下のイメージ
格安SIMの中でも回線増強を頑張っている通信事業者はありますが、大元の回線がキャリアのものなので完全には改善できない構造となっています。
2.速度が速い格安SIMの選び方
キャリアの格安プランかサブブランドを選ぶ ※お昼の速度低下なし
シンプルながら、最も重要視すべきなのがキャリアと近い位置にいる格安SIMを選ぶこと。具体的には、キャリアの格安プランかサブブランドが圧倒的に速いです。
キャリアの格安プランは、
- ahamo
- povo
- LINEMO
の3つ。それぞれドコモ・au・ソフトバンクが運用しており、回線も本家と変わりません。
そのため、実質格安SIMなのに速度が異常に速いんですね。お昼に速度低下することなく、1日を通して快適な通信を行えます。
ちなみに、キャリア移行した楽天モバイルも、自社回線を持っているため回線混雑が起きにくく速いです。
キャリアサブブランドは、
- UQモバイル
- ワイモバイル
が該当します。この2社は、それぞれauとソフトバンクのサブブランドなのですが、明らかに通信品質が優れています。
恐らく、親会社から回線利用の優遇を受けているのでしょう。
※データ引用元:MMD研究所
リアルタイムより平均値を重視する
格安SIMのリアルタイム速度は、みんそくなどで確認できます。注意点として、リアルタイム速度は参考にはなるのですが、日によってランキングがころころ変わるのが難点です。
そのため、リアルタイムよりも平均速度を見た方が確実です。次章から、平均速度を参考にした速度の速い格安SIMを紹介していきますね。
5G対応を考慮する
執筆時点では、まだまだエリアの狭い5Gですが、いずれ全国に広がることは目に見えています。5G対応の格安SIMは少数派ですが、無料で対応する事業者もチラホラと増えてきています。
5G対応なら、100Mbpsを軽く超えるハイスピードに。必須項目ではありませんが、なるべく対応ありの格安SIMを選びましょう。
3.速度が速いおすすめ格安SIMを比較
数ある格安SIMの中で、特に通信品質に優れているのは以下の通りです。
おすすめ格安SIM
平均速度 (ダウンロード) |
月額料金 | 5G通信 | |
---|---|---|---|
ahamo ※最速 |
88.96Mbps | 2970円 | 対応 |
楽天モバイル ※安い |
29.68Mbps | 0円~ | 対応 |
povo | 69.43Mbps | 0円~ | 対応 |
LINEMO | 45.34Mbps | 990円~ | 対応 |
ワイモバイル | 61.47Mbps | 2178円~ | 対応 |
UQモバイル | 44.60Mbps | 1628円~ | 対応 |
OCNモバイルONE | 44.23Mbps | 770円~ | 非対応 |
※通信速度のデータはみんそくから引用
各社の特徴について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
ahamo ※最速&安定度1位
平均速度
- ダウンロード:88.96Mbps
- アップロード:12.99Mbps
- ping:51.3ms
5G通信
- 対応(無料)
ahamo(アハモ)は国内で最も優れていると言われるドコモ回線をそのまま使用しています。ドコモ本家のスピードなので、驚異的な速さです。
格安SIMはもちろん、キャリアを含めた全携帯会社でNo.1と言えるでしょう。100Mbps超えは日常茶飯事で、5Gエリアなら光回線を上回る500Mbpsを超えることも。
また、安定度も際立っており、1日を通してストレスフリーの通信が楽しめます。
速度以外のメリットとしては、5分かけ放題が標準付属。5分で足りない場合は、+1100円と格安料金で無制限かけ放題を利用できます。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
20GB | 2970円 ※5分かけ放題込 |
楽天モバイル ※安い
平均速度
- ダウンロード:29.68Mbps
- アップロード:17.54Mbps
- ping:52.74ms
5G通信
- 対応(無料)
楽天モバイルは、ずば抜けて速いわけではありませんが、自社の楽天回線を使っている関係で回線混雑はなし。お昼に速度低下しやすい格安SIMと比べて安定度が段違いです。
また、楽天モバイルは何といっても安さがメリット。1GBまでなら月額料金が0円で、大容量の20GBでも2178円に収まります。
ライバルのahamo・povo・LINEMOと比べて速度は劣りますが毎月600円ほど安く使えるのが大きいです。最速にこだわらないのなら、かなりおすすめできます。
さらに、楽天モバイルではRakuten Linkを使うことにより国内通話がどこにかけても0円に。自分の電話番号が利用可能で、相手はアプリを立ち上げていなくてOKです。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 (Rakuten UN-LIMIT VI) |
---|---|
1GBまで | 0円 |
3GBまで | 1078円 |
20GBまで | 2178円 |
20GB以上 (無制限) |
3278円 |
povo
平均速度
- ダウンロード:69.43Mbps
- アップロード:11.14Mbps
- ping:48.95ms
5G通信
- 対応(無料)
povo(ポヴォ)はauが提供する格安プランです。基本料金は0円で、そこからトッピングでプラン(データ容量)を追加していきます。
3GBプランはLINEMOと同じ990円。キャリア品質でこの安さは反則技ですね。
着目したいのは大容量20GBの料金。30日で2700円なのですが、90日以上のまとめ買いならひと月あたりの20GB料金が2163円に。
速度もau本家の回線なので圧倒的な速さです。平均で60Mbpsを超えるため、動画再生やゲームはもちろんテザリングも快適に使えますよ。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
データ使い放題(24時間) | 330円 |
1GB(7日) | 390円 |
3GB(30日) | 990円 |
20GB(30日) |
2700円 |
60GB(90日) | 6490円 |
150GB(180日) | 12980円 |
LINEMO
平均速度
- ダウンロード:45.34Mbps
- アップロード:11.89Mbps
- ping:41.22ms
5G通信
- 対応(無料)
ソフトバンク回線をそのまま利用するLINEMOは、キャリア品質の通信速度です。ソフトバンクユーザーの方は、違約金や手数料が免除されるためそのまま乗り換えてもいいでしょう。
料金は、20GBの他に3GB(ミニプラン)を利用できます。
現状、全携帯会社の3GBプランで最も人気があると予想されるLINEMO。月990円の安さは格安SIMと変わりません。
それでいて、通信品質がキャリアと同じなので、まさに格安SIM潰しのプランと言えるでしょう。
また、LINEMOではLINEアプリのデータ消費がありません(通話も含む)。そのため、実際は3GBプランでも3GB以上のデータ消費が可能です。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
3GB | 990円 |
20GB | 2728円 |
ワイモバイル
平均速度
- ダウンロード:61.47Mbps
- アップロード:14.17Mbps
- ping:40.37ms
5G通信
- 対応(無料)
ワイモバイルの速度が速い理由は、ソフトバンク回線のレンタルに加えて自社回線を併用しているから。
ワイモバイルは、イーモバイル時代にキャリア参入を目指した過去があり、自社回線を構築していました。結局キャリア参入はなくなりましたが、その後にワイモバイルの回線へと引き継ぎ。
自社回線なので回線混雑がなく、他の格安SIMとは一線を画す存在となっています。平均速度は親会社のソフトバンクとほぼ変わりません。
プラン価格は他社より割高ですが、家族割やおうち割 光セットに加入できるなら-1188円引きに。最安の月額料金は990円となります。
その他、オンライン契約なら最新iPhoneを18000円引きで購入できるのもメリットです。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
3GB | 2178円 |
15GB | 3278円 |
25GB | 4158円 |
UQモバイル
平均速度
- ダウンロード:44.6Mbps
- アップロード:8.76Mbps
- ping:51.36ms
5G通信
- 対応(無料)
UQモバイルは、多くの格安SIMが1Mbps程度まで速度低下するお昼でも、30Mbps以上の速度が出ます。
UQモバイルが圧倒的に速い理由は、auから回線の優遇を受けているから。au回線をレンタルする格安SIMは他にもありますが、明らかにUQモバイルだけ好待遇です。
公式発表はありませんが、恐らく帯域の割当を広くとっているのでしょう。
その他の特徴として、格安SIMでは対応の少ない口座振替を利用OK。端末代金の支払いでも口座振替を選択できます。
さらに今なら、SIMのみ契約に限り1万円キャッシュバックを受け取れますよ。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
3GB | 1628円 |
15GB | 2728円 |
25GB | 3828円 |
OCNモバイルONE
平均速度
- ダウンロード:44.23Mbps
- アップロード:10.07Mbps
- ping:54.41ms
5G通信
- 非対応
OCNモバイルONEは、キャリアの格安プランでもサブブランドでもありませんが、近年の回線増強により速度が大幅に速くなりました。
以前は速度の遅い格安SIMの代表格だったのですが、NTT運営のプライドなのか大規模な増強を行った模様です。
ちなみに、OCNは他の格安SIMの回線接続を手伝う立場(MVNE)なので、ビジネス上自社が遅いわけにはいかなかったのかもしれません。
なお、OCNモバイルONEは端末代の安さが全格安SIMでトップ。他社の半額以下になることもあります。
最速でなくてもいい&端末を激安価格で購入したいなら非常におすすめです。
料金プラン
データ容量 | 月額料金 |
|
---|---|---|
データSIM | 音声通話SIM | |
1GB | – | 770円 |
3GB | 858円 | 990円 |
6GB | 1188円 | 1320円 |
10GB | 1628円 | 1760円 |
4.補足:nuroモバイルはイメージだけで速くない
nuroモバイルは、nuroブランドを冠しているせいか速度の速い格安SIMと勘違いしている方が多いです。最速の光回線「nuro光」のイメージが強いのでしょう。
残念ながら、nuroモバイルの速度は速くはありません。ドコモ・au・ソフトバンクの3社から回線をレンタルしているため、一般的な格安SIMと変わらず。
全体の中では、標準よりやや遅いくらいの速度です。
5.まとめ
格安SIMの速度は、大手キャリアの格安プラン(ahamo・povo・LINEMO)とサブブランドであるワイモバイルとUQモバイルが圧倒的に速いです。
速度にこだわるなら、これらの事業者から選べば間違いありません。
多少妥協できるなら楽天モバイルやOCNモバイルONEなど、データ通信費と端末代が安上がりな格安SIMもおすすめですよ。
【2021年】スマホ代を劇的に下げるなら?
安さ重視→楽天モバイル
1GB以内なら0円、20GBでも全携帯会社で最安の2178円に。さらにRakuten Linkで通話料はどこにかけても無料です。
今なら誰でも5000ポイント還元&3ヵ月無料キャンペーン中。ポイント還元で実質0円の端末もあり。iPhoneは最安値で購入できます。
月額料金 | 初期費用・解約金 | iPhone販売 |
---|---|---|
0円~ | 0円 | あり |
品質重視→LINEMO
ソフトバンク回線をそのまま利用するLINEMOは通信品質が良好です。料金は、3GB 990円と20GB 2728円の2種類のみ。
LINEアプリはデータ消費なしで使い放題。キャリア品質なのに格安SIMより割安です。通話重視なら、無制限かけ放題を利用できます。
月額料金 | 初期費用・解約金 | iPhone販売 |
---|---|---|
990円~ | 0円 | なし |