HUAWEI Mate 20 Proは中国のスマホメーカー「HUAWEI(ファーウェイ)」から発売されているハイスペックなSIMフリースマホです。
最大の特徴であるカメラがさらに進化し、マクロ撮影や超広角撮影などこれまでのスマホでは撮れなかった写真が撮れるようになりました。
スペックも大きく向上し、3Dゲームなど負荷の大きいアプリもサクサク快適に動作します。ワイヤレス給電やディスプレイ内指紋認証など最新技術も盛りだくさんです。
価格は高いですが、スペックやカメラにとことんこだわりたい人におすすめです。
今回はそんなHUAWEI Mate 20 Proを実機レビュー。特徴やスペック、おすすめポイントなどをまとめました。
ぜひ、参考にしてくださいね。
1.まずは、HUAWEI Mate20 Proの外観をチェック
まずは、Mate20 Proの外観から。
前面は何といっても有機ELが美しい。側面まで画面で覆われており、発色もずば抜けて良いです。
6.39インチの大画面で迫力がありますね。
手に持った感じも違和感なし。重量は189gで、重くも軽くもなく普通でした。
こちらが裏面。
やはり目立つのがライカ製のトリプルカメラ。
次章で、じっくりとカメラ性能を見ていきます。
2.HUAWEI Mate20 Proのカメラ性能をレビュー
4000万+2000万画素の超広角レンズと800万画素の望遠レンズを備えるMate20 Pro。
執筆時点では、全スマホの中で最高クラスのカメラスペックです。実際に撮影すると、本当に凄かった・・。
以下、メインカメラの写真です。
ご覧の通り、一眼レフ並の綺麗さです。この記事に載せるため少し圧縮しているので、実際はさらに明瞭度が高いです。
最も実力を反映しているのが夜景。ファーウェイの下位機種「HUAWEI P30 lite」だと、ここまで鮮明に撮ることはできません。
フードの写真も桁違いに綺麗です。
AI補正が入り、食欲を掻き立てるオレンジ色が強く出ていますね。お店のパンフレットに使えるレベルです。
その他、ポートレートで撮ったハムスターや何気ない住宅街の写真も絵になる出来栄え。
今まで数々のSIMフリースマホをレビューしてきましたが、カメラ性能は確実にトップクラス(1位かもしれない)と断言できます。
なお、女子にとってはメインカメラ以上に大切なインカメラもテスト。
顔にボカシを入れたので伝わりにくいのですが、少し補正がかかって肌がツルンとしています。SNS映えを狙うなら、最高の相方になることでしょう。
3.ここが凄い!HUAWEI Mate20 Proのメリット
HUAWEI Mate 20 Proには、以下のメリットがあります。
- 高性能CPUと6GBメモリで3Dゲームがサクサク動作
- 4000万画素のありえないカメラ性能
- ワイヤレス充電&給電に対応した大容量バッテリーを搭載
- 防水・防塵に完全対応
- グラデカラーが綺麗
①高性能CPUと6GBメモリで3Dゲームがサクサク動作
HUAWEI Mate 20 Proは処理性能が非常に高いです。CPUにはHUAWEIが独自開発している「Kirin」シリーズの最新モデル「Kirin 980」を採用しています。
AI専用プロセッサ「NPU」を2つ搭載したことで、CPUパフォーマンスは75%、CPU電力効率は58%もアップしました。
メモリも6GBと大容量なので、動作の重い3Dゲームもサクサクプレイできます。スマホで3Dゲームをガッツリプレイするという人でも安心ですね。
②4000万画素のありえないカメラ性能
HUAWEI Mate 20 Proは何といってもカメラ性能の高さが魅力です。
4000万画素の広角レンズと2000万画素の超広角レンズ、そして800万画素の望遠レンズで構成される「Leicaトリプルレンズカメラ」は他のスマホを寄せ付けない圧倒的な性能を誇ります。
中でも注目なのが超広角レンズで、広い範囲を含めた風景写真を撮影することができます。
機種によっては広角レンズで撮影すると写真がゆがむことがありますが、Mate 20 Proの超広角レンズならそれもありません。
また、Mate 20 Proでは被写体に2.5cmまで近づいて撮影できる「マクロ撮影」にも対応。花や小物などをダイナミックに撮影できます。
他のスマホでは難しい夜景やマクロ撮影、ズーム写真などもMate 20 Proなら簡単に撮影可能です。
AI性能も向上(インスタ映えも完璧)
前モデルMate 10 Proで初搭載されたAIによるシーン判別はMate 20 Proにももちろん搭載されています。
AIの性能が向上しており、1500以上のシナリオと25種類のカテゴリを認識し、最適な撮影モードに自動で設定してくれます。
複数の被写体が映っている場合は、それぞれの被写体ごとに設定してくれるので、たくさんの被写体が映っていても違和感のない写真が撮影可能です。
暗所での撮影にも強く、「夜景モード」を利用することでノイズや白飛びのない美しい夜景が撮影できます。
③ワイヤレス充電&給電に対応した大容量バッテリーを搭載
HUAWEI Mate 20 Proは4200mAhの大容量バッテリーを搭載しています。電力効率のいいKirin 980も相まって、バッテリー持ちは非常に良いです。
HUAWEI独自の急速充電にも対応し、30分で70%まで充電することが可能です。
また、HUAWEI Mate 20 Proはワイヤレス充電にも対応しています。ワイヤレス充電も急速充電に対応しており、従来のワイヤレス充電よりも素早い充電が可能です。
さらに、ワイヤレスで他のスマホを充電できる「ワイヤレス給電」にも対応しています。
iPhone 8のようなワイヤレス充電に対応したスマホを、Mate 20 Proの背面に重ね合わせるだけで充電ができてしまう驚きの機能です。
④防水・防塵に完全対応
HUAWEI Mate 20 Proは防水・防塵に対応しています。前モデルのMate 10 Proも防水・防塵仕様でしたが、防水の等級が他の防水スマホより1つ低いIPX7でした。
Mate 20 Proでは防水の等級が最高の「IPX8」になり、より水回りで使っても壊れにくくなりました。
お風呂にも持ち込めますし、キャンプやアウトドアなどで写真を撮影する人でも安心して使えます。
⑤グラデカラーが綺麗
HUAWEI Mate 20 Proはフラグシップモデルの名に恥じない、芸術的で美しいデザインに仕上がっています。
指紋認証センサーをディスプレイに内蔵したことで、前面のほとんどはディスプレイになり、本体背面もすっきりとしています。
カラーリングはトワイライトとミッドナイトブルーの2色です。Mate 20 Proはカラーリングによって本体の素材も雰囲気もガラリと異なるのが特徴です。
トワイライトは「グラデーションカラー」になっており、鮮やかなブルーからパープル、そしてブラックまで少しずつ色が変化していきます。
本体はツルツルとしていて光沢があり、どこから見ても美しく輝いています。
ミッドナイトブルーはトワイライトからうって変わり、深みのある落ち着いた色合いです。
本体表面には滑り止めと指紋がつきにくい特殊加工ガラスを使用しており、滑りにくく手にしっかりフィットします。
派手さを求めるならトワイライト、ビジネスでも使いたいならミッドナイトブルーを選ぶと良いでしょう。
4.HUAWEI Mate20 Proのデメリット
非常に高いスペックを誇るHUAWEI Mate 20 Proですが、注意点もいくつかあります。
- micro SDカードが使えず、代わりのNMカードはかなり割高
- 本体価格が11万オーバーとかなり高い
①micro SDカードが使えず、代わりのNMカードはかなり割高
HUAWEI Mate 20 Proではmicro SDカードが利用できません。代わりにHUAWEIが独自に開発した「NMカード」を外部メモリとして利用します。
NMカードはnano SIMカードと全く同じサイズなのがメリットです。しかし、販売価格がmicro SDカードより圧倒的に高いというデメリットがあります。
大手家電量販店などでは128GBのNMカードが20000円前後で販売されています。
一方、microSDカードならメーカーにもよりますが同じ容量でも3,000円ほどで購入できます。こう見ると、NMカードはかなり割高です。
Mate 20 Proはストレージが128GBあるので、普通に使う分には全く問題ありません。しかし、アプリや写真を大量に保存する場合は足りなくなる恐れがあります。
そうなるとNMカードを買うしかないですが、何度も言うようにNMカードはかなり高いので気を付けましょう。
②本体価格が11万オーバーとかなり高い
HUAWEI Mate 20 Proは本体価格が11万円オーバーとかなり高いです。
最近ではSIMフリースマホもスペックが向上し、10万円前後のものも増えていますが、その中でもMate 20 Proはとくに高額な部類に入ります。
一括で購入するのはなかなか難しい金額ですね。Mate 20 Proを購入する際は分割払いを利用する、MVNOのキャンペーンを利用してセット購入するなどの工夫が必要でしょう。
[note title=”TOPIC”]現在は、10万円以下で購入可能です[/note]5.HUAWEI Mate20 Proのハイグレードなスペックを考察
次はHUAWEI Mate 20 Proのスペックを確認していきましょう。
5-1.スペック一覧と特徴まとめ
HUAWEI Mate 20 Proのスペックを一覧表にまとめました。
発売日 | 2018年11月30日 |
---|---|
メーカー | HUAWEI |
サイズ | 高さ:約157.8mm 幅:約72.3mm 厚さ:約8.6mm |
重量 | 約189g |
画面サイズ | 6.39インチ、2K+ 3120×1440 |
OS | Android 9 + EMUI 9.0 |
CPU | Kirin 980 (オクタコアCPU) |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
カメラ性能 | アウト:4000万画素+2000万画素+800万画素 イン:2400万画素 |
外部メモリ | HUAWEI NM カード(最大256GB) |
SIMサイズ | nano SIM×2 |
バッテリー容量 | 4200mAh (急速充電、ワイヤレス充電/給電対応) |
本体カラー | ミッドナイトブルー トワイライト |
デュアルSIM | ◯(DSDV) |
防水 | 防水:IPX8 防塵:IP6X |
おサイフケータイ | × |
Mate 20 ProはSIMフリースマホの中でもトップクラスの高いスペックを誇ります。
CPUにはAI処理専用プロセッサ「NPU」を2つ搭載する「Kirin 980」を採用しており、従来モデルの「Kirin 970」と比べて処理速度と電力効率が大幅にアップしました。
アウトカメラには「Leicaトリプルレンズカメラ」を搭載。
レンズを切り替えることで最大5倍のズームや超広角な写真、さらに2.5センチのマクロ撮影まで可能です。もちろん、AIによる被写体の自動判別も利用できます。
Mate 20 Proはバッテリー回りも優秀です。バッテリー容量は4,200mAhと大容量で、電池持ちが非常に良いです。
置くだけで充電できる「ワイヤレス充電」にも対応し、手軽に充電することができます。
生体認証は顔認証と指紋認証を採用しています。指紋認証はディスプレイに内蔵したセンサーで指紋を認証する「ディスプレイ内指紋認証」を搭載。
精度もよく、画面に触れるだけでロックを解除可能です。
5-2.前作Mate10 Proと比べてカメラ性能が大幅アップ
HUAWEI Mate 20 Proのスペックを、前モデルである「HUAWEI Mate 10 Pro」と比較してみましょう。
HUAWEI Mate 20 Pro | HUAWEI Mate 10 Pro | |
---|---|---|
発売日 | 2018年11月30日 | 2017年12月1日 |
メーカー | HUAWEI | HUAWEI |
サイズ | 高さ:約157.8mm 幅:約72.3mm 厚さ:約8.6mm |
高さ:約154.2mm 幅:約74.5mm 厚さ:約7.9mm |
重量 | 約189g | 約178g |
画面サイズ | 6.39インチ、2K+ 3120×1440 |
6.0インチ、FHD+ 2160×1080 |
OS | Android 9 + EMUI 9.0 | Android 8 + EMUI 8.0 |
CPU | Kirin 980 (オクタコアCPU) |
Kirin 970 (オクタコアCPU) |
RAM | 6GB | 6GB |
ROM | 128GB | 128GB |
カメラ性能 | アウト:4000万画素+2000万画素+800万画素 イン:2400万画素 |
アウト:1200万画素+2000万画素 イン:800万画素 |
外部メモリ | HUAWEI NM カード (最大256GB) |
利用不可 |
SIMサイズ | nano SIM×2 | nano SIM×2 |
バッテリー 容量 |
4200mAh (急速充電、ワイヤレス充電/給電対応) |
4000mAh (急速充電対応) |
本体カラー | ミッドナイトブルー トワイライト |
ミッドナイトブルー チタニウムグレー |
デュアルSIM | ◯(DSDV) | ◯(DSDV) |
防水 | 防水:IPX8 防塵:IP6X |
防水:IPX7 防塵:IP6X |
おサイフ ケータイ |
× | × |
HUAWEI Mate 10 Proは発売当初、高いスペックと最高性能のカメラが話題になりましたが、その後継機であるMate 20 Proはそれを上回る最先端技術とカメラを搭載しています。
もっとも進化したのはカメラでしょう。AIのシーン判別に対応し、夜間にも強いLeicaダブルレンズカメラを搭載するなど、Mate 10 Proのカメラ性能も非常に高いです。
しかし、Mate 20 Proのトリプルレンズカメラはさらにその上を行きます。AIが識別してくれるシーンが大幅に増え、より被写体に最適なモードで撮影が可能です。
ハード面でも性能が向上し、Mate 10 Proではできないズーム撮影やマクロ撮影もできます。
夜景モードの性能もアップし、より手軽に美しい夜景が撮影可能です。バッテリー面でもMate 20 Proは大きく進化しています。
Mate 10 Proよりバッテリー容量が大きくなり、さらにワイヤレス充電&給電も利用可能です。
その他にも指紋認証センサーがディスプレイに内蔵されたり、防水の等級が上がっていたりと、細かい部分でもMate20 Proは進化しています。
Mate 10 Proもハイスペックで完成度の高いスマホですが、よりスペックやカメラを重視するならMate 20 Proがおすすめです。
6.【10万以下あり】HUAWEI Mate20 Proを購入できるMVNO
HUAWEI Mate 20 ProはMVNOとセット購入することもできます。
通常だと11万円以上と高額なMate 20 Proですが、MVNO(格安SIM)とのセットなら8万円台で購入することも可能です。
7.【まとめ】ハイスペックなスマホを求める人にぴったり
HUAWEI Mate 20 ProはSIMフリースマホの中でもトップクラスの高いスペックを誇ります。
とくに驚くのがカメラ。一眼レフのメーカーがぼやきそうなほど、高品質な撮影ができます。
レンズを切り替えることで最大5倍のズームや超広角な写真、さらに2.5センチのマクロ撮影まで可能です。
その他、バッテリー容量やメモリも完璧です。1日中ゲームをしても問題ありませんし、レスポンスもサクサク。
高価格ではありますが、ハイスペックなスマホを求める人には、Mate20 Proが最高の相方になりますよ。