ZenFone 6はASUSから発売されているハイスペックスマホです。アウトカメラが180度回転する「フリップカメラ」になっているのが最大の特徴です。
顔認証や自撮りをする際はこのフリップカメラがインカメラの役目を果たすため、インカメラを搭載していません。
フリップカメラにより高性能なアウトカメラを使って自撮りが撮れるだけでなく、ノッチのないベゼルレスディスプレイを実現しています。
この記事ではZenFone 6のメリット・デメリットやスペックについて詳しく解説します。ぜひ、参考にしてくださいね。
1.ZenFone 6は180度回転するフリップカメラが最大の特徴
1-1.従来のカメラの概念を壊したフリップカメラ
ZenFone 6最大の特徴は何といってもカメラでしょう。従来のスマホと違い、ZenFone 6にはインカメラがありません。
代わりにアウトカメラが180度回転するフリップカメラとなっており、自撮りや顔認証の際にはアウトカメラをインカメラとして使います。
フリップカメラ
フリップカメラを採用しインカメラが不要になったことで、
- 高性能なアウトカメラで自撮りが撮れる
- スマホ本体を動かさなくてもカメラだけを動かして角度調節ができる
といったメリットが生まれました。
1-2.現スマホで最強のセルフィー撮影(4800万画素)ができる
ZenFone 6はセルフィー撮影でもアウトカメラを使うため、現スマホの中でも最高クラスの自撮りが撮影できます。
一般的なスマホではインカメラで自撮りを撮影します。しかし、インカメラはアウトカメラより性能が低いことがほとんどです。
フリップカメラ採用のZenFone 6は自撮りも高性能なアウトカメラで撮影します。
アウトカメラ(メインカメラ)は4800万画素のソニー製のイメージセンサー「IMX586」を搭載しており、他のスマホのインカメラでは撮れない高画質な写真を撮影可能です。
さらに、1300万画素のセカンドカメラは125°の超広角撮影に対応しています。広い背景を含めた風景写真が撮れますし、大人数での自撮りも撮りやすいです。
スマホカメラの評価を行う「DxOMark」のスマートフォン自撮り部門で、ZenFone 6は国内で発売されているスマホの中で最高レベルの評価を受けています。
また、フリップカメラは0度~180度の範囲で自由に角度を調節できます。スマホ本体を動かさなくてもいいので楽ですね。
1-3.オートパノラマ・4K自撮り動画・HDR++モードも撮影可能
オートパノラマはフリップカメラが自動で動き、パノラマ撮影をしてくれるモードです。
従来のパノラマモードと違い、スマホを自分で動かす必要はありません。縦方向はもちろん、横方向のパノラマも撮れます。
また、ZenFone 6では4K 60fpsによる動画撮影にも対応しています。電子式手ブレ補正にも対応しているので、ブレの少ない動画が撮影可能です。
もちろん、フリップカメラを回転することで自撮り動画の撮影もできます。4K 60fps+電子式手ブレ補正で自動動画が撮影できるのはZenFone 6が初めてです。
その他、ZenFone 6では従来のHDR+モードに加えて「HDR++モード」も搭載しています。
HDR++モードを活用することで、逆光状態や明かりが少ない薄暗い場所でも白飛びと黒つぶれを抑えた明暗がくっきりとした写真が撮影可能です。
2.カメラ性能以外も見逃せないZenFone 6のメリット
フリップカメラという他のスマホにはないカメラで注目を浴びるZenFone 6ですが、もちろんカメラ性能以外にも見逃せないメリットがたくさんあります。
メリット
- フラッグシップモデルの割に価格が安い
- 画面占有率92%のオールスクリーン
- 5000mAhの大容量バッテリー
- 最高レベルのCPU「Snapdragon 855」搭載でサクサク
①フラッグシップモデルの割に価格が安い
ZenFone 6はスペックが非常に高いフラグシップモデルとしては価格が比較的安いです。
ここ最近のASUSはHUAWEIやOPPOといった中国メーカーに押され気味となっています。
HUAWEIもOPPOもコストパフォーマンスの良さで人気を博しており、それらに対抗する形でZenFone 6も比較的安い価格設定がされているわけですね。
実際に、ZenFone 6をHUAWEIのフラグシップモデル「HUAWEI Mate 20 Pro」とOPPOのフラグシップモデル「OPPO Reno 10x Zoom」と比較してみました。
ZenFone 6 | HUAWEI Mate 20 Pro | OPPO Reno 10x Zoom | |
---|---|---|---|
実売価格 (税込) |
6GB:75,000円前後 8GB:89,000円前後 |
93,000円前後 | 105,000円前後 |
CPU | Snapdragon 855 | Kirin 980 | Snapdragon 855 |
メモリ | 6GB/8GB | 6GB | 8GB |
ストレージ | 128GB/256GB | 128GB | 256GB |
アウトカメラ | 4800万画素+1300万画素 | 400万画素+2000万画素+800万画素 | 4800万画素+800万画素+1300万画素 |
バッテリー | 5000mAh | 4200mAh | 4065mAh |
3機種ともスペックやカメラに優れるハイスペックスマホですが、その中でもZenFone 6の価格が安いですね。
とくにメモリ6GB版は75,000円前後と、Snapdragon 855搭載モデルとしては破格の安さを誇ります。
出来るだけ安くハイスペックスマホを使ってみたい人にとっては、この安さはありがたいですね。
②画面占有率92%のオールスクリーン
ZenFone 6は前面のほぼすべてがディスプレイになっている「オールスクリーン ナノエッジディスプレイ」を搭載し、92%という高い画面占有率を誇ります。
フリップカメラを採用したことでインカメラが不要になったため、ノッチすらありません。
少しでもディスプレイを広くするためにノッチを採用している端末は多いですが、ノッチが嫌いな人も多いでしょう。
ZenFone 6はノッチがありませんから、ノッチが嫌いな人でも使えますね。
③5000mAhの大容量バッテリー
ZenFone 6は5000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、最大35日という驚異的な連続待ち受け時間を実現しています。
もちろん普通にスマホを使ってそこまで持つことはないでしょうが、それでも2~3日は充電不要なレベルです。
また、急速充電規格「Quick Charge 4.0」にも対応しているため、電池がなくなっても素早く充電することができます。
さらに、別売りのOTGケーブルを利用することで他のスマホやイヤホンを充電する「リバースチャージ」にも対応しています。ZenFone 6さえあれば、モバイルバッテリーも不要ですね。
④最高レベルのCPU「Snapdragon 855」搭載でサクサク
ZenFone 6はクアルコム製CPUの最新モデル「Snapdragon 855」を搭載しており、処理性能が非常に高いです。
メモリも6GBまたは8GBと大容量なので、動作の重い3Dゲームもサクサク快適に動作します。
3Dゲームを頻繁にプレイする人にも最適ですね。
3.ここがダメ!ZenFone 6のデメリットとは?
デメリット
- 液晶画面が有機ELではない
- 防水・防塵&おサイフケータイは非対応
①液晶画面が有機ELではない
最近のフラグシップモデルではディスプレイに有機ELを採用することが多いですが、ZenFone 6のディスプレイは従来の液晶ディスプレイを搭載しています。
おそらく価格を抑えるためにあえて有機ELではなく液晶ディスプレイにしたのでしょう。ですが実際、液晶ディスプレイだからといって画質が悪いということはありません 。
大きな画面サイズも相まって、迫力のある映像を楽しめます。
ただ、これまで有機ELを搭載したハイスペックスマホを使っていた人や、ゲームや動画の画質にこだわりがある人だと物足りないかもしれません。
気になる人は家電量販店などで実機を触って画質を確かめてみるといいでしょう。
②防水・防塵&おサイフケータイは非対応
ZenFone 6は防水・防塵やおサイフケータイといった機能には非対応です。
これまで日本国内向けに数々のSIMフリースマホを発売しているASUSですが、意外にも防水やおサイフケータイに対応したスマホは一度も出ていません。
そろそろASUSからも防水やおサイフケータイに対応したスマホが出てほしいですね。
4.ZenFone 6のスペックを考察
ZenFone 6のスペックをまとめました。
発売日 | 2019年8月23日 |
---|---|
メーカー | ASUS |
サイズ | 高さ:約159.1mm 幅:約75.4mm 厚さ:約9.1mm |
重量 | 約190g |
画面 | 6.4インチ、2340×1080 |
OS | Android 9.0 |
CPU | Snapdragon 855 (オクタコアCPU) |
メモリ | 6GB/8GB |
ストレージ | 128GB/256GB |
カメラ性能 | 4800万画素+1300万画素 |
外部メモリ | microSD (最大2TB) |
バッテリー容量 | 5000mAh |
本体カラー | トワイライトシルバー ミッドナイトブラック |
デュアルSIM | ◯ (DSDV) |
防水 | ✕ |
おサイフケータイ | ✕ |
ワンセグ | ✕ |
ZenFone 6は6GBメモリ/128GBストレージモデルと8GBメモリ/256GBストレージモデルの2種類がラインナップされています。
普通に使う分には6GBメモリ/128GBストレージで十分です。
3Dゲームを頻繁にプレイする人や大量のアプリをダウンロードする人など、スペックにこだわるなら8GB/256GBモデルを選びましょう。
ZenFoneシリーズではお馴染みとなったDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応しています。VoLTEはドコモ、au、Y!mobileが利用可能です。
しかもnano SIM2枚とmicroSDカード1枚を同時に利用できる「トリプルスロット」を搭載しています。
これまで廉価モデルであるZenFone Maxシリーズではトリプルスロットが搭載されていましたが、フラグシップモデルで搭載するのは初めてです。
5.ZenFone 6がおすすめな人とは?
ここまでに解説したメリット・デメリットやスペックを考慮すると、ZenFone 6は以下の人におすすめです。
- アウトカメラ/インカメラともに重視する人
- 手ごろな価格でハイスペックなスマホが欲しい人
- ノッチが嫌いな人
- DSDVとmicroSDカードを併用したい人
- バッテリー持ちのいいハイスペックスマホが欲しい人
ZenFone 6の特徴はなんといっても高性能なカメラです。その高性能なカメラをアウトカメラだけでなくインカメラとしても活用します。
アウトカメラとインカメラの両方を重視する人はZenFone 6がとくにおすすめです。
ZenFone 6は最新のCPU「Snapdragon 855」に6GBまたは8GBのメモリを搭載しており、スペックはAndroidスマホの中でもトップクラスです。
それでいて6GB版が75,000円前後、8GBが89,000円前後とフラグシップモデルとしては比較的価格が抑えられています。
手ごろな価格でハイスペックなスマホを購入したい人にぴったりですね。
ZenFone 6はフリップカメラを採用したことで、ノッチのないスッキリとしたディスプレイを実現しています。ノッチが嫌いな人でも問題なく使えますよ。
これまでDSDV+トリプルスロットという組み合わせはZenFone Maxシリーズの特徴でしたが、ついにフラグシップモデルであるZenFone 6にも採用されました。
スペックやカメラを重視しつつ、DSDVとトリプルスロットを併用したい人にもおすすめです。ZenFone 6は5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、電池持ちが非常に良いです。
従来の大容量バッテリー搭載スマホはエントリークラス~ミドルクラスのスマホがほとんどだったので、フラグシップモデルでこの大容量バッテリーは貴重と言えます。
ハイスペックなスマホで長時間ゲームをプレイしたい人にうってつけです。
6.ZenFone 6を安く購入できるおすすめのMVNO(格安SIM)
ZenFoneシリーズは国内で人気の高いSIMフリースマホであり、取り扱うMVNO(格安SIM)が多いです。最新モデルのZenFone 6についても、多くのMVNOが取り扱いを発表しています。
その中でも、とくに安く購入できるおすすめのMVNOが以下の3つです。
おすすめMVNO
- IIJmio
- OCNモバイルONE
- LINEモバイル
①IIJmio【キャンペーンの手厚さ&老舗の安心感】
キャンペーンを利用することで安く購入できるのが「IIJmio」です。
IIJmioにおけるZenFone 6の販売開始価格は以下の通りです。単体で購入するより約4,000円安いです。
一括払い | 分割払い(24回) | |
---|---|---|
ZenFone 6 6GB版 | 64,800円 | 2,750円 |
ZenFone 6 8GB版 | 79,800円 | 3,350円 |
さらにIIJmioはお得なキャンペーンを頻繁に実施しており、タイミングが良ければさらに安く購入できます。
音声通話SIMとのセット契約なら、ギフト券がもらえることも。
また、IIJmioは格安SIMとしては老舗であり、安定したサービスを長期間にわたって提供しているという安心感もあります。
最近では格安SIMの運営会社が他の格安SIMに買収されることがよくありますが、IIJmioならその心配もないでしょう。
CHECK!
②OCNモバイルONE【端末代金の最安値を狙うなら】
とにかく端末本体を安く購入したいなら「OCNモバイルONE」がおすすめです。
OCNモバイルONEにおけるZenFone 6の販売開始価格は以下の通りです。
一括払い | 分割払い(24回) | |
---|---|---|
ZenFone 6 6GB版 | 62,800円 | なし |
ZenFone 6 8GB版 | 73,800円 | なし |
しかも他社からMNPで乗り換えるなら5,000円、同時に指定オプション(10分かけ放題+ウィルスバスターマルチデバイス月額版)加入なら3,000円の割引を追加で受けられます。
Snapdragon 855搭載モデルが約5万円で購入できるのはOCNモバイルONEだけです。
CHECK!
③LINEモバイル【LINE・SNS使い放題でデータプランが安い】
LINEやSNSのヘビーユーザーにおすすめなのが「LINEモバイル」です。LINEモバイルは対象のサービスがデータ通信量を消費しなくなる「データフリー」が使えます。
すべてのプランでLINEが対象ですし、コミュニケーションフリープラン・MUSIC+プランならTwitterやInstagramといったSNSも使い放題です。
LINEやSNSがメインの人ならLINEモバイルにすることで普段よりデータ通信量が少ないプランに移行できるので、結果的に毎月のスマホ代を大幅に節約できます。
CHECK!
④BIGLOBEモバイル【Youtube見放題】
動画好きの方におすすめなのが「BIGLOBEモバイル」です。BIGLOBEモバイルは「エンタメフリーオプション」でYoutubeやAbemaTVがカウントフリーで見放題に。
3GBプラン+エンタメフリーオプション(月額480円)で月額2000円以下。端末代金を合わせても圧倒的なコスパです。
さらに、当サイトとBIGLOBEモバイルのタイアップで3000円分のキャッシュバックもあります。
CHECK!
7.【まとめ】最高性能のカメラを体感できるZenFone 6
以上、ZenFone 6のメリット・デメリットやスペックについて解説しました。ZenFone 6はスペックもカメラも高性能なハイスペックスマホです。
フリップカメラによって他のスマホでは撮れない高画質な自撮りが撮れますし、ノッチがなくなったことでディスプレイもスッキリしました。
CPUには最新のSnapdragon 855を搭載し、負荷の大きい3Dゲームも快適にプレイ可能です。
これだけ充実して価格は6GB版が7万円台半ば、8GB版が8万円台後半とフラグシップモデルとしては比較的手ごろな価格に抑えられています。
カメラやスペックにこだわりたいけど10万円以上は出せない、という人にピッタリの1台です。