ZenFone Live (L1)はASUSから発売されているエントリーモデルのSIMフリースマホです。
スペックを抑えることで1万円台後半という安さを実現しており、初めてスマホを使う初心者に向いています。
DSDSに対応し、しかもトリプルスロットを搭載しているのも特徴です。電話専用の端末やサブ用途としてもおすすめです。
今回はZenFone Live (L1)のスペックや特徴などを詳しく解説していきます。
1.まずはZenFone Live (L1)の特徴を知ろう
1-1. 1万円台のお手軽スマホ
ZenFone Live(L1)の特徴をまとめると以下の通りです。
- 本体価格が安い
- 5インチクラスの本体サイズで5.5インチディスプレイを搭載
- トリプルスロット搭載でDSDSとmicroSDの併用が可能
- 顔認証対応
ZenFone Live (L1)の最大の特徴は税込みで20,000円を切る本体価格の安さです。その分だけスペックは抑えられていますが、SNSやブラウジングなど普段使いなら全く問題ありません。
ZenFone Live (L1)は5.5インチのディスプレイを搭載していますが、本体サイズは5インチクラスのスマホとほぼ同じです。
最近のスマホの中では比較的コンパクトで、片手で楽に持つことができます。
低価格ながらDSDSに対応している点も見逃せませんね。
3キャリアVoLTEにも対応しており、ドコモ系格安SIMとYモバイルやau系格安SIMとドコモ系格安SIMなど、多彩な組み合わせが可能です。
しかもトリプルスロットを搭載しているので、DSDSを利用しながらmicroSDカードを使って容量を増やすこともできます。
ZenFone Live (L1)は指紋認証には対応していませんが、代わりにインカメラを使った「顔認証」に対応しており、素早くロック画面を解除できます。
1万円台のスマホで顔認証に対応しているなんて驚きですね。
1-2.他のZenFoneシリーズよりスペックが抑えられている
ASUSのZenFoneシリーズは今回のZenFone Live (L1)以外にも、数多くのモデルがリリースされています。
- ZenFone 5シリーズ(ZenFone 5/5Z/5Q)
- ZenFone Maxシリーズ(ZenFone Max M1/Max Proなど)
ZenFone Live (L1)は他のZenFoneシリーズと比べるとスペックが低い代わりに価格が安い、スマホの入門モデルという位置づけになっています。
ZenFone 5シリーズはスペックやカメラ性能が比較的高く、ミドルユーザーからヘビーユーザーが対象です。
一方、ZenFone Maxシリーズはバッテリー持ちを重視したモデルで、ZenFone 5シリーズと比べるとスペックは抑えられています。
それらに対して、ZenFone Live (L1)はよりエントリーユーザー向けのモデルとなっており、スペックはかなり控えめです。
その代わり本体価格が非常に安く、初めてスマホを購入する人でも購入しやすくなっています。
1-3.シンプルで落ち着きのある見た目
ZenFone Live (L1)は非常にシンプルな外観をしています。上位モデルのような派手さや独特なデザインではないものの、すっきりとしていてシーンや場所を選ばず使えそうですね。
カラーリングはミッドナイトブラック、スペースブルー、シマーゴールド、ローズピンクの4種類が用意されています。
ミッドナイトブラックとスペースブルーは落ち着いた色合いでスーツに合いますし、シマーゴールドとローズピンクは女性にぴったりです。
ローズピンク
男性はスペースブルーがおすすめです。
スペースブルー裏
スペースブルー表
豊富なカラーリングから自分に合ったものを選べるのも魅力ですね。
1-4.カメラ性能は低い(自撮りはまずまず)
ZenFone Live (L1)はエントリークラスのスマホなので、カメラも特別性能が高いわけではありません。
イン・アウトともにシングルカメラですし、画素数もあまり高くありません。
しかし、「美人エフェクト」やパノラマ、低速度撮影など多彩なカメラモードを搭載しており、シチュエーションに合わせて最適なモードを使うことができます。
とくに「美人エフェクト」を使えば美しい自撮りが撮れるので、InstagramなどのSNSを多用する人におすすめです。
2.ZenFone Live (L1)のスペック
ここからはZenFone Live (L1)のスペックを詳しく見ていきましょう。
2-1.スペック一覧表
ZenFone Live (L1)のスペックを一覧表にまとめました。
発売日 | 2018年12月21日 |
---|---|
メーカー | ASUS |
サイズ | 高さ:約147.2mm 幅:約71.7mm 厚さ:約8.1mm |
重量 | 約140g |
画面サイズ | 5.5インチ、HD+ 1440×720 |
OS | Android 8.0 |
CPU | Snapdragon 430 (オクタコアCPU) |
RAM | 2GB |
ROM | 32GB |
カメラ性能 | アウトカメラ:1300万画素 インカメラ:500万画素 |
外部メモリ | microSDXC/SDHC/SD (最大2TB) |
SIMサイズ | nano SIM×2 |
バッテリー 容量 |
3,000mAh |
本体カラー | スペースブルー ローズピンク シマーゴールド ミッドナイトブラック |
デュアルSIM | 〇 (DSDS) |
防水 | × |
おサイフ ケータイ |
× |
2-2. 前作のZenFone Liveと比較
ZenFone Live (L1)のスペックを、前モデルにあたるZenFone Liveのスペックと比較してみました。
ZenFone Live (L1) | ZenFone Live | |
---|---|---|
発売日 | 2018年12月21日 | 2017年7月14日 |
メーカー | ASUS | ASUS |
サイズ | 高さ:約147.2mm 幅:約71.7mm 厚さ:約8.1mm |
高さ:約141.1mm 幅:約71.7mm 厚さ:約7.9mm |
重量 | 約140g | 約120g |
画面 サイズ |
5.5インチ、HD+ 1440×720 |
5.0インチ、HD 1280×720 |
OS | Android 8.0 | Android 6.0.1 |
CPU | Snapdragon 430 (オクタコアCPU) |
Snapdragon 400 (クアッドコアCPU) |
RAM | 2GB | 2GB |
ROM | 32GB | 16GB |
カメラ 性能 |
アウト:1300万画素 イン:500万画素 |
アウト:1300万画素 イン:500万画素 |
外部 メモリ |
microSDXC/SDHC/SD (最大2TB) |
microSDXC/SDHC/SD (最大128GB) |
SIM サイズ |
nano SIM×2 | nano SIM×2 |
バッテリー 容量 |
3,000mAh | 2,650mAh |
本体 カラー |
スペースブルー ローズピンク シマーゴールド ミッドナイトブラック |
ネイビーブラック ローズピンク シャンパンゴールド |
デュアル SIM |
◯ (DSDS) |
◯ |
防水 | × | × |
おサイフ ケータイ |
× | × |
エントリーユーザー向けの低価格スマホであるのはZenFone LiveもZenFone Live (L1)も同じです。
しかし、ZenFone Live (L1)は大幅にスペックが強化されているのが分かりますね。とくに大きな違いがディスプレイサイズとDSDSへの対応です。
ZenFone Liveのディスプレイサイズは5インチでしたが、ZenFone Live (L1)ではより大きな5.5インチになりました。
それでも本体サイズは縦に少し大きくなっただけで、横幅は全く同じです。
ベゼルを削ることで、ZenFone Liveのコンパクトさを維持しつつディスプレイを大型化することに成功しています。
ZenFone LiveはデュアルSIMでしたがDSDSには対応せず、2つ目のSIMカードスロットがmicroSDカードスロットも兼ねていました。
それに対してZenFone Live (L1)ではDSDSに対応し、2つのSIMカードで同時に待受けできるようになりました。
しかもトリプルスロット搭載なので、同時にmicroSDカードが使えます。RAMこそ2GBで共通ですが、CPUが強化されストレージ容量とバッテリー容量も増えました。
エントリー向けであることに変わりはありませんが、ZenFone Live (L1)はより快適に使えるエントリーモデルのスマホだと言えますね。
3.ZenFone Live (L1)のおすすめポイント
ここからはZenFone Live (L1)のおすすめポイントを見ていきましょう。
(1)トリプルスロット搭載(DSDS対応)
ZenFone Live (L1)は2枚のSIMカードを同時に待受けできる「DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)」に対応しています。
仕事とプライベートで電話番号を使い分けたり、格安SIMと大手キャリアの通話SIMを併用したりする際に便利です。
さらに、microSDカードスロットがSIMカードスロットと独立して用意されている「トリプルスロット」を搭載しています。
他のDSDS対応機だとDSDSを利用するとmicroSDカードが使えなくなりますが、ZenFone Live (L1)ならDSDSとmicroSDカードを併用することが可能です。
この価格でDSDSに対応、さらにトリプルスロットを搭載しているスマホはほとんどありません。電話がメインで安いDSDS対応スマホが欲しい人におすすめです。
(2)VoLTE対応で通話が高音質
ZenFone Live (L1)は国内3キャリア(ドコモ、au、Y!mobile)のVoLTEに対応しています。どのキャリアのSIMを使ってもVoLTEによる高品質な電話を楽しむことができます。
また、au系格安SIMの場合はau VoLTEに対応している機種でしか使えないのですが、SIMフリーでau VoLTEに対応している機種は少ないので貴重ですね。
手ごろな価格でau VoLTE対応スマホが欲しい人にもおすすすめです。
(3)コンパクトで軽い
ZenFone Live (L1)はここ最近発売されたスマホの中では本体サイズが比較的コンパクトです。
ディスプレイサイズは5.5インチですが、ベゼル(縁)を削って画面を大きくしているため、本体サイズは5.0インチ台のスマホと同じでコンパクトです。
手の小さい女性でも片手でらくらく操作できます。重量も140gと非常に軽く、長時間持っていても疲れません。
4.ZenFone Live (L1)の注意点
続いてZenFone Live (L1)の注意点やデメリットを見ていきましょう。
(1)ゲームには不向き
ZenFone Live (L1)は価格を安くするためにスペックをかなり抑えています。CPUはエントリーモデルですし、メモリ容量も2GBと少なめです。
SNSやブラウジング、動画視聴といった普段使いであれば問題なく利用できますが、3Dゲームなど負荷の大きなアプリを利用する場合は明らかにパワーが足りません。
ゲームをプレイする場合はもう少しスペックの高いスマホ(ZenFoneシリーズならZenFone 5など)を利用するのがおすすめです。
ゲームにおすすめのSIMフリースマホはこちら
- OPPO R17 Pro(おすすめ)
- ZenFone 5
(2)防水やおサイフケータイはなし
ZenFone Live (L1)には防水・防塵やおサイフケータイといった機能は付いていません。
どちらも日本国内では需要の高い機能ですが、海外メーカー製スマホの場合は搭載していないことが多いです。
防水やおサイフケータイを使いたい場合はシャープや富士通といった国内メーカーのSIMフリースマホを選びましょう。
防水・おサイフケータイありの日本製スマホ
5.ZenFone Live (L1)の評価まとめ
以上、ZenFone Live (L1)のスペックや特徴、メリット・デメリットをまとめました。
ZenFone Live (L1)は税込みで1万円台後半という価格の安さが売りのエントリースマホです。
スペックは低いですが普段使いなら問題ないので、初めてのスマホやサブ端末としておすすめです。
低価格ながらDSDSに対応し、トリプルスロットも搭載しています。手ごろな価格でDSDS対応スマホが欲しい人にも向いていますね。
SIMフリースマホの購入を検討しているなら、以下の記事も参考にしてくださいね。