Y!mobile(ワイモバイル)には、SIMスターターキットというSIMカードが同封されたパッケージ商品があります。
家電量販店やAmazonで見かけたことがあるのではないでしょうか。
契約事務手数料が0円になるのが最大のメリットなのですが、現在は利用する価値がまったくなくなっています。
その理由は、SIMスターターキットを使わなくても、簡単に契約事務手数料を0円にできるからです。
この記事では、ワイモバイルのSIMスターターキットについて徹底解説。
どうして不要なのか、何か利用価値はないのか、実際に購入した上で詳しく考察しています。ぜひ、参考にしてくださいね。
1.はじめに:ワイモバイルのSIMスターターキットとは?
まず、こちらがSIMスターターキットの実物です。
SIMスターターキット
パッケージ内にはSIMカードが同封されています。
購入時点ではデータ通信できませんが、「専用ページ」で手続きすることでアクティベーション(ネットが使えるようになること)可能です。
最大のメリットは、契約事務手数料(3000円)を無料にできること。SIMスターターキット自体の購入費用がかかりますが、十分にお釣りが来ます。
[safe title=”POINT”]SIMスターターキットは「Amazon」が最安値(300円程度)[/safe] [note title=”TOPIC”]他の格安SIMで販売しているエントリーパッケージと似ているが、SIMカードがあらかじめ同封されている点が異なる[/note]なお、SIMスターターキットでは、
- スマホベーシックプランS/M/R(音声通話SIM)
- データSIMプラン
のいずれかに契約できます。MNPも可能です。
SIMスターターキットの販売店
- 家電量販店(店舗・オンライン)
- 大手ネット通販(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど)
SIMスターターキットには、購入後1ヶ月の有効期限期限がある
2.SIMスターターキットが不要な理由
①オンラインストアで通常契約しても契約事務手数料0円【重要】
SIMスターターキットを購入して専用ページから申し込めば契約事務手数料が0円になるわけですが、実は「ワイモバイルオンラインストアで通常契約」した場合でも契約事務手数料はかかりません。
「ワイモバイルショップ(店舗)」や家電量販店での契約は契約事務手数料が発生する。契約事務手数料0円はオンラインストアの契約のみ適用。
オンライン申込みで契約事務手数料0円のルールは2019年10月から開始されました。
そのため、2019年9月以前なら、わざわざSIMスターターキットを取り寄せるメリットがあったのですが、今ではまるで意味なし。
むしろ、余計なお金(パッケージ代金)がかかるうえ、契約の手間まで増えてデメリットしかありません。
②お得なキャンペーンが利用できない
ワイモバイルはオンラインで契約するユーザーに対して、あらゆる特典を用意しています。
契約事務手数料0円だけでなく、PayPayボーナスライトの還元や「タイムセール」を利用可能です。
例えば、PayPayポイントのキャンペーンでは、最大8000円以上の還元あり(キャンペーン時期によって変動)。
契約事務手数料0円の特典と併用できるため、1万円以上も得する計算に。
SIMスターターキット経由での申込みは、これらのキャンペーンを一切利用できないので、非常に損をします。
ワイモバイルの最新キャンペーンについては、以下の記事も参考にしてください。
【5月】Y!mobile(ワイモバイル)の最新キャンペーン&キャッシュバックまとめ
③端末セットで契約できない
SIMスターターキットを経由すると、SIMのみ契約に限られます。 端末セットでは契約できません。
手持ちの端末を利用するなら気にしなくていいのですが、ワイモバイル乗り換えと同時に端末も新しく購入したい方は注意しましょう。
④審査落ちしたら代金が返ってこない
SIMスターターキット経由で申し込んで万が一「審査落ち」した場合、パッケージ代金は返ってきません。
審査落ちなんて滅多にない・・と思いきや、クレジットカード会社からの承認拒否や住所の入力間違いなどで審査落ちすることが多々あります。
SIMスターターキットを利用していないのなら、何度申し込みにチャレンジしても金銭的に損することはありません。
⑤家族割の申込みが面倒
ワイモバイルでは毎月500円の割引が適用される「家族割」を利用できます。
通常申込(オンライン)なら、家族割適用の欄にチェックを入れるだけでOKなのですが、SIMスターターキットを使うと後日ワイモバイルオンラインストアに行って手続きしなければいけません。
これはかなり面倒です。
⑥過去にトラブルが起きている
SIMスターターキット経由の申込みは、過去にいくつかトラブルが起きています。
以下、実際に投稿された口コミです(Amazonより)。
プランの選択して同意して次に進んだらずっとこの画面(システムエラー)しか出てこないんだけど。お客様センターの電話はずっと繋がらないし最悪でしかない。何回やり直しても同じ。これのために大事な1日がなくなった。
今なら、『「契約事務手数料」3,000円(税抜)が不要になる』との文言につられて、購入したが、どういうわけだか、「SIMカード番号(19桁の数字)」さえ、間違えずに入力しても、SIMカード番号の入力が間違っていますとはねられる。
SIMカード到着後、iPhoneのブラウザで開通手続きを行ったら支払いのカード名義(なぜか全角カナ)入力のところを何度正確に入力してもエラー(というか入力しているのにも関わらず未入力状態のまま)となってしまい、手続きを進められなかった。困ったので近所のY!Mobile店舗に相談しに行ったところ、「AmazonでSIM買ったのですが…」「なんですかそれ?」と言われ、そもそもSIMスターターキットなるものがAmazonで売られていること自体を店員が知らなかった。
このスターターキットを購入して契約したところ、請求情報で事務手数料3000円が請求されていました。
なぜ、このようなトラブルが頻出するのかは不明ですが、最近の口コミでも多々問題が起きているようです。
時間とお金の無駄とは、まさにこのこと。トラブルを回避できるかは運次第です。
3.唯一利用してもいいのは、データSIMプランで通信品質を確かめたい人のみ
これまでの説明通り、SIMスターターキットを利用する意味は99%ないのですが、データSIMプランで通信品質を確かめたいのなら唯一利用価値があります。
データSIMプランとは、980円で1GBのデータ通信が利用できるサービスのこと(通話は不可)。SIMスターターキットを経由しなければ契約できません。
解約金はかからないので、1ヶ月だけ契約してワイモバイルの通信品質を確かめるにはもってこいです。実際に僕も、この用途でSIMスターターキットを購入しました。
SIMスターターキットの中身
通信品質を確認した後はすぐに契約を解除することをおすすめします。
1GBで980円はかなり割高です。他の格安SIMなら500円台でデータSIMを契約できます。
なお、ワイモバイルの通信品質は格安SIMで最高レベルなので、僕みたいに疑り深い性格な人を除いて、今さらテストする意味はほぼないかと思います。
4.【まとめ】SIMスターターキットはお金と時間を無駄にします
この記事では、ワイモバイルのSIMスターターキットについて詳しく解説してきました。
契約事務手数料を0円にできるSIMスターターキット。
以前なら、利用価値がありましたが、現在はSIMスターターキットなしでも契約事務手数料を無料にできるので、購入する意味がなくなりました。
余計なお金と時間を浪費するだけです。
データSIMプランで通信品質をお試しした方のみ利用価値がありますが、ワイモバイルは格安SIMで最高速度を誇ることは周知の事実。今さらテストする意味はほぼないでしょう。
ワイモバイルには、面倒ならSIMスターターキットを使わず申し込んでくださいね。
【2021年】スマホ代を劇的に下げるなら?
安さ重視→楽天モバイル
1GB以内なら0円、20GBでも全携帯会社で最安の2178円に。さらにRakuten Linkで通話料はどこにかけても無料です。
今なら誰でも5000ポイント還元&3ヵ月無料キャンペーン中。ポイント還元で実質0円の端末もあり。iPhoneは最安値で購入できます。
月額料金 | 初期費用・解約金 | iPhone販売 |
---|---|---|
0円~ | 0円 | あり |
品質重視→LINEMO
ソフトバンク回線をそのまま利用するLINEMOは通信品質が良好です。料金は、3GB 990円と20GB 2728円の2種類のみ。
LINEアプリはデータ消費なしで使い放題。キャリア品質なのに格安SIMより割安です。通話重視なら、無制限かけ放題を利用できます。
月額料金 | 初期費用・解約金 | iPhone販売 |
---|---|---|
990円~ | 0円 | なし |
自分は500円で加入できる初期に申し込みました。当時は1ギガ500円は割安でした。今はそこにenjoyパック(500円)を付けて1000円でenjoyパック特典の500メガ(計1.5ギガ)とヤフーショッピングの500円引き、ヤフーショッピングでのPayPayポイント還元特典などを受けています。そういう意味ではオトクに使えていると思います。尚、2枚刺しできるスマホにつきメインSiMは別にあります。