【実測レビュー】UQモバイルのデータ無制限プラン（500kbps）は遅い？

「UQモバイルのデータ無制限プランが気になるけど、実際どうなの・・？」

UQモバイルでは、500kbpsに固定されたデータ無制限プラン（月額1980円）が用意されています。低速とはいえ無制限なので気になりますよね。

そこで今回は、実際にデータ無制限プランを契約して実測値をレビューしてみました。数値だけでなくアプリの使い勝手も体感レビューしているので参考にしてくださいね。

最終的に、どんな人におすすめできるプランなのかまとめています。

1.UQモバイルのデータ無制限プランとは？（料金・解約条件）

UQモバイルのデータ無制限プランは、500kbpsに速度制限される代わりに上限なしでデータ通信を使えます（iPhone・Androidともに対応）。

以前は通話機能を付けることができましたが、現在はデータSIMのみの提供です。LINEやSkypeなどIP通話は使えます。

最低利用期間金は設定されておらず、いつでも無料で解約できます。ただし、初期費用（SIMパッケージ料金）は3000円かかるのでご注意を。

利用用途として、スマホだけでなくSIMフリーのモバイルルーターで運用することも可能です。

2.【実測レビュー】データ無制限でも500kbpsは遅い？

実際にデータ無制限プランに契約してみました。

さっそくiPhoneにSIMセットして通信速度を測定してみます。

こちらが測定結果です。

実測値は500～510kbpsで落ち着きました。理論値（500kbps）通りですね。

公式記述にない発見としてバースト機能が付いていました。バースト機能とは、初速だけ一時的に速くなるサービスのことです。

最初の2秒くらいですが、4～5Mbpsの速度が出ました。初速が速いので、画像読み込みに役立ちます。

さて、実測値が分かったところで気になるのはアプリの使い勝手ですよね。以下、データ無制限プランで試した使用感をまとめてみました。

データ無制限プランの使用感

まず、Youtubeについては画質を落とせばなんとか再生できました。短い動画なら途中で止まることもありません。

InstagramとWEB閲覧はバースト機能である程度読み込んでくれます。ただ、表示されるまで20秒くらいかかるのでストレスは感じました。

テキスト中心のニュースサイトくらいなら問題なく閲覧できます。ゲームについてはどうぶつの森、パズドラ、ツムツムなど軽いアプリなら問題なし。

CGを駆使したゲームやポケモンGOは厳しかったです。

データ無制限なのでテザリングが使えたら・・と期待しましたが、こちらはきつかったですね。

テザリングだと実測値は実測値は300kbpsくらいまで落ちるため、メール閲覧くらいしか使えませんでした。

3.データ無制限プランの注意点

3日で6GB以上使うと速度制限にかかる

データ無制限プランは、残念ながら完全無制限ではありません。3日6GB以上データ消費すると速度制限にかかる可能性があります。

ネットワーク混雑回避のために、直近3日間（0～24時までを1日とし、当日を含む直近3日間の通信量）に6GB以上のご利用があったお客さまの通信速度を制限させていただく場合があります。制限速度は混雑状況に応じて変動します。

UQ公式より

制限時の速度は変動すると書かれていますが、大体200kbpsくらいまで下がります。ここまで遅くなると、メール・LINE以外の用途は使えません。

ちなみに、3日6GB以上はそう簡単に超えない数値です。500kbpsのデータ無制限プランなら、1日中データ通信しない限り制限にかかることはありませんよ。

通話機能はない（データSIMのみ）

データ無制限プランは通話機能が使えません。以前は、データ無制限+音声通話プラン（月額2680円）があったのですが2019年に受付終了しているのでご注意を。

UQモバイルで通話機能を使いたいなら、くりこしプランを選びましょう。

キャッシュバックを利用できない

UQモバイルでは、最大1万円のキャッシュバックを適用できます。適用条件はau以外の乗り換えかつSIMのみ契約であればOK、非常に緩い条件です。

しかし、キャッシュバック適用はくりこしプランのみ。データ無制限プランは対象外です。

データ無制限プランは、UQモバイルにとってサブ扱いなのでキャッシュバックに限らずあらゆる特典で冷遇されています。

UQモバイルをiPadProでテザリングした通信速度を計測したキャプチャ画像

4.【結論】データ無制限プランがおすすめな人は限られる

結論として、データ無制限プランがおすすめな人はかなり限られます。

データ無制限プランは、通信速度に妥協できる人のみおすすめできます。少しでも速度が遅いとストレスが溜まる方は、まったくおすすめできません。

利用用途が、テキスト中心のニュースサイトやLINEくらいなら大丈夫です。Instagram・TikTok・Youtube・テザリングなどの使用頻度が高い場合は、辞めておいた方が無難です。

動画やゲームが好きな方もおすすめはできません。通話機能が必要な方は、速度に関係なくデータ無制限プランは対応していないので注意して下さい。

5.【代替案】くりこしプランM/Lなら1Mbpsで使い放題

データ無制限プランではなく、くりこしプラン（UQモバイルのメインプラン）なら高速通信で実質使い放題です。くりこしプランM/Lには、1Mbpsの最低速度保証が付いています。

最低速度保証

1MbpsあればSNSやネットサーフィンはもちろん、動画再生も可能です。そのため、実質無制限でテザリングが使えます。

もちろん、速度制限時でも1Mbpsを下回ることはありません。データ無制限プランより500円高くなりますが（プランMの場合）、サービス品質を考慮すればむしろお得です。

なお、くりこしプランはすべて通話機能あり。データ無制限プランと違い電話番号が付与されますよ（通話しない場合は使わなくてOK）。

6.まとめ

UQモバイルのデータ無制限プランは、500kbpsに制限されるとはいえ3日で6GBを超えない限り使い放題です。実効速度も理論値通り500kbpsが出ます。

実際利用してみてまずまず快適でしたが、用途によってはやはりストレスが溜まりました。おすすめできるのは一部の人に限られるので注意しましょう。