この記事のポイント
- 故障安心パックは必要なし(保証内容に対して料金が高い・iPhoneが対象外)
- これから端末保証に入るならモバイル保険がおすすめ
「ワイモバイルの故障安心パックって、必要なの・・?」
Y!mobile(ワイモバイル)では、端末故障時の修理・交換オプションとして故障安心パックが用意されています。
契約時しか加入できないため、申込みの際は必要かどうか判断に迫られます。
結論から言うと、故障安心パックは不要です。オプション内容に多数の欠点があります。
本記事では、なぜ故障安心パックがおすすめできないのか詳しく解説していきます。
OUTLINE -読みたい項目をタップ-
1.ワイモバイルの故障安心パックとは?
ワイモバイルの故障安心パックは、
- 故障安心パックプラス
- 故障安心パックライト
でサービス内容が分かれます。詳しく見ていきましょう。
故障安心パックプラス(端末セット契約向け)
オプション料金:690円
保証内容
サービス内容 | 自己負担金 | |
---|---|---|
故障保証サービス | 自然故障の修理 | 0円※ |
破損保証サービス | 外装破損の交換 | 最大1500円※ |
故障交換サービス | 新端末に交換 | 7500円~12500円 |
水漏れ・全損保証サービス | 水没・全損の修理 | 5000円 (修理不可の場合あり) |
盗難・紛失保証サービス | 盗難・紛失時の端末購入 | 機種による (およそ1万円) |
電池パック無料・内蔵型バッテリー交換修理割引サービス | バッテリーの無料進呈、交換割引 | バッテリー交換3000円※ |
紛失ケータイ捜索サービス | スマホ紛失時に位置検索 | 0円 |
セキュリティトラブル補償 | 不正アプリ・ウイルス被害の補償 | 上限5000円まで保証 |
データ復旧支援サービス | 電源の入らない端末のデータ復旧 | 0円 |
※iPhone対象外
故障安心パックプラスは、端末セット契約向けの保証です。故障端末の修理・交換に加えてウイルス被害やデータ復旧もサポートしてくれます。
古い端末は修理部品の取り寄せが難しいため、修理受付を終了する可能性があります。近年発売された端末なら問題ありません。
iPhoneは修理ではなく交換対応
故障安心パックプラスは、iPhoneセットで契約した場合でも利用できます。ただし、多くのサービスが対象外です。
iPhone対象外
- 自然故障の修理
- 外装破損の交換
- 水没・全損の修理
- バッテリーの無料進呈、交換割引
利用するとしたら、交換サービスくらいでしょう。修理はできません。
故障安心パックライト(SIMのみ契約向け)
- オプション料金:月額500円
- 保証内容:端末故障時に指定機種と交換(自己負担あり)
故障安心パックライトは、SIMのみ契約(手持ちの端末を利用)する方向けの端末保証です。保証内容は、故障安心パックプラスと比べて非常にシンプルです。
修理受付はなし。その代わり、指定機種に限り新品端末と自己負担金(取り替え手数料)ありで交換できます。
外部参考:保証対象の指定機種
指定機種は、ワイモバイル専売のAndroid OneやiPhoneが中心です。
残念ながら、現在使用中のキャリア端末でワイモバイルに乗り換えたい方は、ほとんどが対象外でしょう。
XperiaやGalaxyは保証なし。iPhoneも一部に限られます。
さらに、2019年10月から取替手数料が値上がりしました。現状、対象者が非常に限られる微妙なオプションと言えます。
修理・交換の流れ
故障端末の修理・交換は、電話(151)かワイモバイルショップで受け付けてくれます。電話の場合は、対応できるサービスが限られます。
故障安心パックプラス
- 修理
- 故障交換サービス
- 盗難・紛失保証サービス
- 水濡れ・全損保証サービス
故障安心パックライト
- 取り替えサービス
その他の修理・交換はワイモバイルショップにて申込みましょう。修理対応の場合は、希望すれば代替機(無料)を貸してくれます。
修理期間は2週間が目安です。故障端末は一度メーカーに送られるため、やや時間がかかります。
解約方法(日割りなし)
もし、途中で故障安心パックを解約したくなった場合は、いつでも手続きできます(縛り条件なし)。
解約方法
- My Y!mobile:メニュー内の「オプションサービスの変更」より手続き可
- 電話:116に連絡して音声ガイダンスに従い解約(24時間OK)
注意点として、解約月のオプション料金は日割り請求になりません。月初解約でも満額請求される点に気をつけましょう。
2.必要なし!故障安心パックがいらない理由
保証内容に対して料金が高い
故障安心パックはコスパがいいと言えません。
まず、故障安心パックプラスは、月額690円で保証が一台のみ。1年間の負担金は8280円です。
ただし、1年目は無料のメーカー保証があるため、実際に保証を利用するには2年目からでしょう。仮に、2年間保険料を払うと16560円。
自然故障を除けば、ここからさらに自己負担金が発生します。1台のスマホを修理するのに、結局2万円以上の出費が必要です。
この金額なら、故障時に民間の修理業者を使った方がいいでしょう。
また、故障安心パックライトも自己負担金ありの交換サービスです。数年後の故障なら、新しい端末を買い替える時期。
保証を利用する機会は滅多にないはずです。
自己負担金がない、あるいは保証対象の端末が2台以上なら納得できますが、現状の保険制度では割高感は否めません。
SIMのみ契約は実質保証なし
ワイモバイルは、SIMのみ契約(手持ちの端末を使う)する人への保証が弱いです。
故障安心パックライトに加入していれば端末交換できますが、指定機種が非常に限られています。ワイモバイル販売端末との交換なので微妙です。
また、大切なデータを保存している人は、交換ではなく修理したいケースもあるでしょう。
ですが、手持ち端末の修理保証はまったくなし。SIMのみ契約でワイモバイル以外の端末を使う方は、実質保証なしの自己責任です。
iPhoneのサービス対象外が多すぎる
日本人の2人に1人はiPhoneユーザーです。にもかかわらず、ワイモバイルはiPhoneに対する保証が弱すぎます。
毎月690円も支払っているのに、iPhoneの故障はほぼすべてが対象外。せめて、画面割れくらいは修理してほしいものです。
実質、iPhoneユーザーは何も保証してくれません。
CHECK!
3.端末保証を付けるならモバイル保険が最適
モバイル保険とは、月額700円で3台の通信機器を保証してくれるサービスです。別会社(保険専門)のサービスなので、ワイモバイルを解約した後でも継続できます。
- 合計3台まで補償される(iPadやゲーム機もOK)
- iPhoneの高額な画面割れ修理も全額保証
- 盗難でも保証してくれる
- 家族名義で購入した端末も本人が利用していれば登録OK
- 中古端末でも条件を満たせば加入できる
- 正規店(Appleストア含む)の修理代金を請求できる
- 通信キャリアが変わっても保証継続
故障安心パックプラスとの違い
故障安心パックプラス | モバイル保険 | |
---|---|---|
月額料金 | 690円 | 700円 |
保証対象 | 1台 | 3台 |
自己負担金 | あり | なし |
iPhone | 非対応 | 対応 |
ワイモバイル以外の端末 | 非対応 | 対応 |
故障安心パックプラス(690円)とほぼ同額ながら、非常に手厚い保証内容です。自己負担金なしで高額な修理も完全対応。
また、3台の保証なので1台あたり233円の保険金です。
iPhoneユーザーの方は、問答無用でモバイル保険を選びましょう。修理費用が高額な画面割れも、自己負担無しで全額保証してくれます。
iPhoneシリーズ | 修理代金 |
---|---|
11 Pro Max/XS Max | 35800円 |
11 Pro/XS/X | 30400円 |
11/XR | 21800円 |
8 Plus/7 Plus | 18400円 |
8/7 | 16400円 |
CHECK!
4.まとめ
故障安心パック(プラス・ライト)は、残念ながら利用すべきオプションではありません。
保障内容に面倒な条件が多く付いており、結局は修理費用が高く付きます。また、iPhoneユーザーはまったく使えません。
今から端末保証を付けるなら、故障安心パックとほぼ同額のモバイル保険を利用しましょう。
モバイル保険ならワイモバイル以外の端末でも保証されます。加入・解約のタイミングはいつでもOKです。