この記事のポイント
- ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルは、価格以外に海外ローミングやデータ使い放題の有無などで違いがある
- キャリアごとに特徴があり、どれを選ぶべきかは用途によって変わる
2021年より大手3キャリアが楽天モバイル対抗の格安プランをスタートさせました。そのため、
- ahamo(ドコモ)
- povo(au)
- LINEMO(ソフトバンク)
- 楽天モバイル
の4キャリアは価格が拮抗しています。安くなったのはいいものの、どれを選べばいいのか分かりませんよね。
そこで本記事ではahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルを徹底比較。各プランの違いと選び方を解説していきます。
1.【比較表】ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルの違いとは?
ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルのサービス内容を一覧表にまとめました。
4キャリアの全体比較
ahamo | povo | LINEMO | 楽天モバイル | |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 2,970円 | 2,728円 | 2,728円 | 0~3,278円 |
データ容量 | 20GB | 20GB | 20GB | 無制限 (一部5GB) |
海外ローミング | 〇 (無料) |
〇 (時期未定) |
〇 (有料) |
〇 (2GB無料) |
5分かけ放題 | 無料 | 550円 | 550円 | – |
完全かけ放題 | 1,100円 | 1,650円 | 1,650円 | 無料 |
端末購入 | 〇 | ✕ | ✕ | 〇 |
店舗 | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替 |
クレジットカード 口座振替 |
クレジットカード | クレジットカード デビットカード 口座振替 |
データ使い放題 | ✕ | △ (トッピング) |
△ (LINEのみ) |
〇 (楽天回線エリアのみ) |
こうして比較すると意外にたくさんの違いがあることが分かります。とくに大きな違いが料金(かけ放題含む)、海外ローミング、店舗での取り扱い、データ使い放題の4項目です。
- 料金:楽天モバイルが最安
- 海外ローミング:ahamoがお得
- 店舗:楽天モバイルのみ店舗対応あり
- データ使い放題:楽天モバイルは使い放題、povo/LINEMOも限定的な使い放題あり
それぞれ詳しく見ていきましょう。
料金は楽天モバイルが最安
月額料金はいずれも3,000円前後です。しかし、楽天モバイルのみ利用したデータ通信量によって料金が変動します。
楽天モバイルの月額料金
- 1GB未満:0円
- 1~3GBまで:1,078円
- 3~20GBまで:2,178円
- 20GB以上:3,278円
データ通信量が20GB以下の場合は楽天モバイルが安くなります。とくに1GB未満は完全無料と驚異的です。
しかも楽天モバイルはプラン料金にかけ放題も含まれています。電話をたくさんかける人なら大手キャリアとの差はさらに大きくなります。
例えば月20GBで完全かけ放題ありなら、楽天モバイルはahamo・povo・LINEMOより2,000円近く安価です。
料金比較(20GB+かけ放題)
- 楽天モバイル:2,178円
- ahamo:4,070円
- povo/LINEMO:4,378円
パートナー回線エリアは上限(5GB)があるので注意
ただし、楽天モバイルをパートナー回線エリアで使う場合は月5GBしか利用できません。
パートナー回線エリアに住んでおり、なおかつ5GB以上のデータ通信を使う場合は大手3キャリアのプランから選びましょう。
海外ローミングはahamoがお得
ahamoは海外ローミングが無料です。追加費用なしで、海外でも月20GBまでデータ通信を利用できます。
楽天モバイルも無料ですが、海外ローミングでは月2GBしか利用できません。LINEMOは有料ですし、povoに至っては提供予定となっているだけで詳細は不明です。
楽天モバイルのみ店舗対応
4キャリアの格安プランのうち、楽天モバイルのみ店舗で対応してくれます。
契約はもちろん、機種変更やSIMサイズ変更なども店舗で可能です。また、分からないことがあれば専門のスタッフに相談できます。
ahamo・povo・LINEMOはオンライン専用です。キャリアショップでの契約やサポートには対応していません。
ahamo以外はデータ通信使い放題のサービスがある
ahamo以外はデータ使い放題のサービスがあります。
povoは月額220円で24時間データ通信が使い放題です。旅行や出張などで出かける際や、1日でドラマを一気見したい時などに活用できます。
LINEMOはLINEが使い放題です。トーク、音声通話、ビデオ通話を無制限に利用できます。
楽天モバイルは、オプション不要でデータ無制限です。
2.ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルの共通点
ここまで4キャリアの格安プランの違いについて解説しましたが、共通点も多いです。
共通点
- iPhoneで利用可能
- 超過後の速度は1Mbps※
- 1GBの追加料金は550円
- 5G対応
- 事務手数料0円
- 解約金0円
- MNP転出手数料0円
- テザリング対応
- 家族割なし
※楽天モバイルはパートナー回線でデータを超過したときの速度(楽天回線エリアは速度低下なし)
いずれのプランも事務手数料、解約金、MNP転出手数料が無料です。万が一合わなくても、好きなタイミングで解約できます。
3.失敗しない4キャリアの選び方
結局、4キャリアでどれがおすすめなのか・・?ということですが、1社に絞り込むことはできません。その理由は、用途によっておすすめが変わるからです。
以下、4キャリアの比較結果から、それぞれどんな人におすすめかできるのかまとめてみました。
4キャリアの選び方
キャリア | おすすめな人 |
---|---|
ahamo | ・5分かけ放題を利用する ・海外へ行くことが多い |
povo | ・電話のかけ放題が不要な ・データ使い放題のトッピングを活用したい |
LINEMO | ・電話のかけ放題が不要な ・LINEのヘビーユーザー |
楽天モバイル | ・データ通信をあまり使わない ・楽天回線エリアに住んでいてデータ通信をたくさん使う ・店舗でのサポートが欲しい |
さらに、詳しく見ていきましょう。
ahamoがおすすめな人
ahamoは次のような人におすすめです。
- 5分かけ放題を利用する
- 海外へ行くことが多い
まず、ahamoは5分かけ放題が無料です。かけ放題を利用する場合はpovo、LINEMOより安くなります。
ある程度電話を利用するなら安上がりです。かけ放題を含めた最安は楽天モバイルですが、パートナー回線エリアでは5GBしか使えません。
また、楽天モバイルのかけ放題は、通話アプリ(Rakuten Link)を経由させる必要があります。
また、海外ローミングを無料で利用できるのもahamoの強み。海外へ行く頻度が高い人にもahamoはおすすめですよ。
通信速度の安定度も4キャリアで1番
povoがおすすめな人
povoは次のような人におすすめです。
- 電話のかけ放題が不要
- データ使い放題のトッピングを活用したい
povoはかけ放題が不要なら、月額料金は2,728円とahamoより安くなっています。かけ放題不要な方にぴったりです。
また、povoはトッピングによりさまざまなサービスを付加できます。中でも24時間データ通信使い放題は他社にはない大きな魅力です。
LINEMOがおすすめな人
LINEMOがおすすめなのは以下のような人です。
- 電話のかけ放題が不要
- LINEのヘビーユーザー
月額料金や5分かけ放題が有料な点はpovoと全く同じです。povo同様、電話のかけ放題が不要ならahamoより安くなります。
また、LINEMOはLINEが使い放題です。LINEだけで毎月数GB利用するようなヘビーユーザーなら、LINEMOに変えると恩恵を受けられるでしょう。
楽天モバイルがおすすめな人
次のような人には楽天モバイルがおすすめです。
- データ通信をあまり使わない
- 楽天回線エリアに住んでいてデータ通信をたくさん使う
- 店舗でのサポートが欲しい
ahamo・povo・LINEMOは20GBのプランしかないため、データ通信をあまり使わない人だと損をします。
一方、楽天モバイルはデータ通信量に応じて月額料金が変動、1GB以下なら完全無料で3GB以下なら1,078円です。20GBも必要ない人は、最も安くなります。
また、楽天回線エリアならデータ通信を無制限に利用可能です。データ通信をたくさん使うヘビーユーザーにもおすすめです。
その他、楽天モバイルは4キャリアの格安プランで唯一、店舗で取り扱われています。対面サポートが欲しい人でも安心です。
4.まとめ
最後に、各社の特徴を簡単におさらいしましょう。
- ahamo:かけ放題込みなら3キャリアで最安、海外ローミング無料
- povo:かけ放題なしならahamoより安い、データ使い放題のトッピング
- LINEMO:かけ放題なしならahamoより安い、LINEが使い放題
- 楽天モバイル:データ無制限、20GB以下も安い、店舗対応あり
基本的に楽天回線エリアに住んでいるなら楽天モバイルがおすすめです。変動制の料金プランなので、ライトユーザーもヘビーユーザーもお得になります。
楽天回線エリア外に住んでいる場合は大手3キャリアの格安プランがおすすめです。
電話を利用するならahamo、電話なしならpovo、電話なしでLINEをよく使うならLINEMOを選ぶといいですよ。
【2021年】スマホ代を劇的に下げるなら?
安さ重視→楽天モバイル
1GB以内なら0円、20GBでも全携帯会社で最安の2178円に。さらにRakuten Linkで通話料はどこにかけても無料です。
今なら誰でも5000ポイント還元&3ヵ月無料キャンペーン中。ポイント還元で実質0円の端末もあり。iPhoneは最安値で購入できます。
月額料金 | 初期費用・解約金 | iPhone販売 |
---|---|---|
0円~ | 0円 | あり |
品質重視→LINEMO
ソフトバンク回線をそのまま利用するLINEMOは通信品質が良好です。料金は、3GB 990円と20GB 2728円の2種類のみ。
LINEアプリはデータ消費なしで使い放題。キャリア品質なのに格安SIMより割安です。通話重視なら、無制限かけ放題を利用できます。
月額料金 | 初期費用・解約金 | iPhone販売 |
---|---|---|
990円~ | 0円 | なし |