この記事のポイント
- AQUOS sense3 SH-M12は、大容量バッテリーに加えて防水機能ありで耐衝撃に優れている
- 致命的なデメリットはないが、カメラ性能が最高ではないことに注意
- 同じスマホをずっと使い続けたい人に向いている機種
「AQUOS sense3 SH-M12が気になる・・詳しいレビューを見たい!」
AQUOS sense3 SH-M12はシャープから発売されているSIMフリースマホです。高コスパで大ヒットしたAQUOS sense2の後継モデルに当たります。
防水&おサイフケータイ対応の特徴はそのままに、処理性能の向上や大容量バッテリーを搭載。MIL規格準拠・DSDV対応など全体的なスペックは前作より大幅に進化しています。
日本製でコスパに優れるSIMフリースマホが欲しい人にピッタリと言えるでしょう。
この記事ではAQUOS sense3 SH-M12を徹底レビュー。カメラ性能など口コミからメリット・デメリットをまとめました。
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完全防水&おサイフケータイ対応で、致命的なデメリットがない無難な機種。最近は大きく値下がりしているので購入のチャンスです。
1.AQUOS sense3 SH-M12のスペック
発売日 | 2019年11月27日 |
---|---|
メーカー | SHARP |
サイズ | 高さ:約147mm 幅:約70mm 厚さ:約8.9mm |
重量 | 約167g |
画面 | 5.5インチ、FHD+ 2160×1080 |
OS | Android 9 |
CPU | Snapdragon 630 (オクタコアCPU) |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
カメラ性能 | アウト:1200万画素+1200万画素 イン:800万画素 |
外部メモリ | microSD (最大512GB) |
バッテリー容量 | 4000mAh |
本体カラー | ライトカッパー シルバーホワイト ブラック |
防水 | 防水:IPX5・IPX8 防塵:IP6X |
おサイフケータイ | ◯ |
ワンセグ | ✕ |
DSDV | ◯ |
2.AQUOS sense3 SH-M12のデザイン
AQUOS sense3 SH-M12の外観は、歴代のアクオスシリーズ同様にシンプルな見た目です。人を選ばないデザインと言えます。
正面
裏面
欲を言えば、全面の液晶がノッチだったら良かったのですが、その他は気になるところなし。画面はフルHD+なので綺麗です。
角が丸いので可愛らしさもあり。女性にもおすすめできるデザイン性です。
3.評判・口コミから分かるAQUOS sense3 SH-M12のメリット
ここからはAQUOS sense3 SH-M12のメリットを見ていきましょう。ユーザーの口コミは価格.comを参照しています。
発売当時(2019年11月)の評価です
①最大1週間電池持ちする大容量バッテリー
朝7時から夜10時まで、LINE、YouTube、ネットサーフィンなど、AQUOS sense2 が残り約15%のところ、同じ条件で本機は約50%前後
4000mAhという大容量なので1日持ち歩いてても80%を下回ることはほぼないです。仕事で朝と休憩時と帰りにしか使わないとなると90%台のまま帰ってくることがザラです。
AQUOS sense3 SH-M12最大のメリットはバッテリーです。
これまでAQUOSのバッテリー容量は3000mAh前後でしたが、AQUOS sense3 SH-M12はシリーズ史上最大となる4000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。
バッテリー容量が増えたことで、最大1週間という電池持ちを実現しています。
従来のAQUOSも電池持ちは良かったですが、AQUOS sense3 SH-M12の電池持ちはそれ以上です。
また、AQUOS sense3 SH-M12は急速充電技術「USB Power Delivery」に対応し、付属の充電器を使って通常の2.5倍の早さで充電ができます。
急速充電を利用する際は電池の劣化が心配かもしれません。
しかし、AQUOS sense3 SH-M12は急速充電を繰り返しても電池が劣化しにくいように充電を賢くコントロールする「インテリジェントチャージ」に対応しているので安心です。
②IGZO液晶ディスプレイを搭載
IGZO液晶ディスプレイ
AQUOS sense3 SH-M12はシャープが独自開発したIGZO液晶ディスプレイを搭載しています。美しいディスプレイで写真や動画、ゲームなどを楽しめます。
コントラストやバックライト輝度を自動調整する「アウトドアビュー」に対応しており、屋外でも画面が見やすいです。
③完全防水・防塵に対応
AQUOS sense3 SH-M12は防水・防塵に対応しています。防水等級はIPX5/8、防塵等級はIP6Xとどちらも最高等級で、水回りでも故障の心配は不要です。
防水対応スマホでもお風呂での使用はできないモデルが多いですが、AQUOS sense3 SH-M12なら
- 湯船や温泉、石けん、洗剤、入浴剤の入った水には浸けない
- 浴室温度40℃以下、湿度99%以下で連続使用2時間以内の範囲で使用
といった条件を満たせば、お風呂でも安心して使えます。
④耐衝撃性に優れている
AQUOS sense3 SH-M12は防水・防塵だけでなく、耐衝撃をはじめとする以下の19項目のMIL規格をクリアしています。
MIL規格クリア
- 防水(浸漬/雨滴)
- 防塵
- 防塵(風塵)
- 耐衝撃/耐振動
- 耐日射
- 耐湿
- 高温保管(固定/変動)
- 高温動作(固定/変動)
- 低温動作/低温保管
- 温度耐久
- 低圧保管/低圧動作
- 氷結(結露/氷結)
本体は曲げや捻りに強いアルミボディを採用し、高いところから落下しても壊れにくいです。1つのスマホを長く安心して使いたい人に向いています。
⑤日常使いに問題ないスペック性能
一般的な操作については過不足がない。
特別速いと言うこともないでしょうが、遅いとかストレスとは無縁です。
私の使い方では遅い(もっさり)と感じたことはないです。YouTubeはよく見ます、ゲームは全くしません。重いWebサイトでもサクサク表示します。
処理能力は他の機種に比べると大したことないらしいですが今のところ特に大きな不便は感じてません。
AQUOS sense3 SH-M12はハイスペックスマホではないものの、日常使いには全く問題ないスペックです。
CPUにはミドルレンジ向けのSnapdragon 630を搭載しています。比較的処理性能が高く、SNSやブラウジングなどの用途ならサクサク快適です。
メモリも4GBあり、よほど重たいものでなければ3Dゲームも動きます。ROMも64GBあるので、大量にゲームや写真、動画を保存するのでなければ十分です。
約3万円の価格を考慮すると妥当なスペックで、コストパフォーマンスは高いです。
⑥シリーズ初のDSDV対応
AQUOS sense3 SH-M12は2枚のSIMカードを同時に待受けできるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応しています。
DSDV対応はAQUOSシリーズでは初めて。2つの電話番号を使い分ける、大手キャリアと格安SIMを併用するなど便利な使い方ができます。
DSDV対応自体は珍しくありませんが、防水・おサイフケータイ・DSDVのすべてに対応しているスマホはほとんどないため貴重です。
4.評判・口コミから分かるAQUOS sense3 SH-M12のデメリット
①カメラ性能が最高ではない
価格が安いので暗所には多少弱いが、今流行りの超広角カメラもあるため、明るい場所であれば超広角での撮影の楽しみは増えるかとは思います。
詳しいレビュアーによるとイマイチのようだが、自分の用には十分足りる、今回はじめて超広角付きを使うけれど便利、だがこうなるともう少し両方のレンズ画角に差をつけたほうが便利だと思う
PCに転送して鑑賞するとアラも見えますが、液晶での鑑賞に不満は無いです。必要なら、レフ機を使用するのでメモ写真程度の使用です。
AQUOS sense3 SH-M12のカメラ性能は決して悪くはありません。
背面カメラは標準レンズ・広角レンズのデュアルカメラを搭載。AI機能に対応しており、前モデルより確実に性能は良くなっています。
広角撮影
標準撮影
ご覧の通り十分に綺麗なのですが、同価格帯のHUAWEIやOPPOに比べるとカメラ性能が劣ります。
さらに高画質なカメラを目指すなら、AQUOS sense3 SH-M12ではなく海外製のSIMフリースマホを選ぶ方がいいでしょう。
②ノッチデザインではない
ここ最近のスマホはディスプレイ上部に切り欠けがあるノッチを採用したデザインが流行しています。対して、AQUOS sense3 SH-M12のディスプレイにはノッチがありません。
好みの問題なのでノッチが嫌な人もいますが、一般的にはノッチがあることでディスプレイが広がりスタイリッシュに見えます。
AQUOS sense3 SH-M12は、ベゼルが太いためやや古い印象です。デザインについてこだわりがある人は、一度実物で確認することをおすすめします。
5.AQUOS sense3 plusと比較
同じ時期に兄弟モデルのAQUOS sense3 plusが発売されてました。名前が似ていますが、どのような違いがあるのか比較してみましょう。
AQUOS sense3 plusとスペック比較
AQUOS sense3 SH-M12 |
AQUOS sense3 plus | |
---|---|---|
販売価格 | 約35,000円 | 約45,000円 |
発売日 | 2019年11月27日 | 2019年12月13日 |
メーカー | SHARP | SHARP |
サイズ | 高さ:約147mm 幅:約70mm 厚さ:約8.9mm |
高さ:約160mm 幅:約75mm 厚さ:約8.7mm |
重量 | 約167g | 約175g |
画面 | 5.5インチ、FHD+ 2160×1080 |
6.0インチ、FHD+ 2220×1080 |
OS | Android 9 | Android 9 |
CPU | Snapdragon 630 (オクタコアCPU) |
Snapdragon 636 (オクタコアCPU) |
メモリ | 4GB | 6GB |
ストレージ | 64GB | 64GB |
カメラ性能 | アウト:1200万画素+1200万画素 イン:800万画素 |
アウト:1220万画素+1310万画素 イン:800万画素 |
外部メモリ | microSD (最大512GB) |
microSD (最大512GB) |
バッテリー容量 | 4000mAh | 4000mAh |
本体カラー | ライトカッパー シルバーホワイト ブラック |
ムーンブルー ホワイト ブラック |
防水 | 防水:IPX5・IPX8 防塵:IP6X |
防水:IPX5・IPX8 防塵:IP6X |
おサイフケータイ | ◯ | ◯ |
ワンセグ | ✕ | ✕ |
DSDV | ◯ | ◯ |
似ている部分も多いですが、全体的にAQUOS sense3 plusのほうが優れています。
CPUはAQUOS sense3 SH-M12がSnapdragon 630なのに対して、AQUOS sense3 plusはより性能が高いSnapdragon 636を搭載。
ディスプレイもサイズ・解像度ともにAQUOS sense3 SH-M12より大きいです。
メモリ容量も6GBと大容量なので、3DゲームをプレイしたいならAQUOS sense3 plusが快適です。
一方、AQUOS sense3 SH-M12はMIL規格に準拠していましたが、AQUOS sense3 plusはMIL規格に非対応。壊れにくさはAQUOS sense3 SH-M12が上です。
バッテリー、防水・防塵、おサイフケータイ対応などの特徴は同じです。したがって、
- スペックを重視するならAQUOS sense3 plus
- 価格や耐久性重視ならAQUOS sense3 SH-M12
といった選び方がおすすめ。価格を考慮すれば、AQUOS sense3 SH-M12で十分です。
[note title=”TOPIC”]楽天モバイル専売のAQUOS sense3 liteとはほぼ同じスペックだが、カメラ・DSDV対応など細かい違いがある[/note]6.【総合評価】AQUOS sense3 SH-M12がおすすめな人・おすすめでない人
AQUOS sense3 SH-M12がおすすめな人・おすすめでない人を以下にまとめました。
おすすめな人
- 電池持ちを重視する
- 同じスマホを長く使いたい
- 防水+おサイフケータイに対応した日本製スマホを使いたい
おすすめでない人
- 3Dゲームなど負荷の大きいアプリを使う
- 日本製じゃなくていいからカメラにこだわりたい
AQUOS sense3 SH-M12は電池持ちが抜群で耐久性にも優れています。過酷な環境でも故障しにくいため、同じスマホを長く使いたい人に向いています。
また、防水・おサイフケータイ・DSDVに同時対応しているのも魅力。海外製スマホはほとんどないので貴重です。
処理速度についてはハイエンドモデルには劣るものの、ゲームをしないなら問題なし。負荷の大きいアプリには向きませんが、SNSやネットサーフィンがメインなら必要十分です。
7.まとめ
AQUOS sense3 SH-M12は手ごろな価格ながら必要十分なスペックを備えます。
大容量バッテリーに加えて防水・おサイフケータイ・DSDVに対応。MIL規格準拠の耐久性がありコスパはなかなか良いです。
DSDV+防水+おサイフケータイを同時に満たすスマホはあまり見かけません。日本製のSIMフリースマホを購入したいなら候補に入れましょう。