g08はフランスのスマホメーカー「wiko」が開発し、NTTレゾナントが「gooのスマホ」ブランドとして発売しているSIMフリースマホです。低価格ながらDSDSに対応し、5.7インチの縦長ディスプレイやデュアルレンズインカメラを搭載するなどコスパに優れています。
メタル素材を利用した本体はハイスペックスマホのような高級感があり、見た目や質感にこだわる人にもおすすめです。今回はg08の外観やスペック、カメラ性能などを詳しくレビューします。
1.g08のスペック
続いて、g08のスペックや特徴を見ていきましょう。
1-1.スペック一覧表
g08のスペックは以下の通りです。
発売日 | 2018年2月23日 |
---|---|
メーカー | Wiko |
サイズ | 高さ:約152.3mm 幅:約72.8mm 厚さ:約8.3mm |
重量 | 約162g |
画面サイズ | 5.7インチ、HD+ 1440×720 |
OS | Android 7.1 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 430 オクタコア 1.4GHz x4, 1.1GHz x4 |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
カメラ性能 | アウトカメラ:1600万画素 インカメラ:2000万画素+800万画素 |
外部メモリ | micro SD SDHC SDXC(最大128GB) |
SIMサイズ | nano SIM×2 |
通信方式 | FDD-LTE: B1(2100) / B3(1800) / B5(800) / B7(2600) / B8(900) / B18(800) / B19(800) / B20(800) / B26(800) / B28(700) TDD-LTE: B38(2600) / B41(2500) W-CDMA: B1(2100) / B2(1900) / B5(800) / B6(800) / B8(900) GSM: 850 / 900 / 1800 / 1900 MHz Wi-Fi:IEEE802.11 b/g/n(2.4GHz) |
バッテリー容量 | 3,000mAh |
本体カラー | チェリー・レッド ディープ・ブリーン ブラック、ゴールド |
デュアルSIM | DSDS対応 |
防水 | × |
おサイフケータイ | × |
1-2.端末の特徴
g08の主な特徴は以下の通りです。
- SIMカードスロットとmicroSDカードスロットが独立したトリプルスロット仕様
- 18:9の縦長ベゼルレスディスプレイを採用
- 高品質な自撮りが取れるデュアルレンズインカメラを搭載
- RAMが大容量
g08は2つあるSIMカードスロットとは独立してmicroSDカードスロットが用意されています。いわゆる「トリプルスロット仕様」になっており、2枚のSIMカードを挿してDSDSを利用しつつ、microSDカードで容量を増やすことが可能です。
ディスプレイはここ最近のスマホのトレンドであるアスペクト比18:9の縦長ディスプレイを採用しています。しかも左右のベゼルが狭いベゼルレスデザインなので、画面サイズは5.7インチと大型ながら、本体サイズは比較的コンパクトです。
前面には2000万画素+800万画素のデュアルレンズカメラを搭載しています。通常の撮影よりも自撮りをたくさん行うという人にはうれしいですね。g08はRAMが4GBと比較的大容量なのも特徴です。
20,000円以下で購入できるスマホは多くてもRAMは3GBであることが多いので、g08は同価格帯のスマホよりRAMが多くて処理性能に優れています。
1-3.外観・デザインの感想
g08はスタイリッシュで大人向けのデザインなスマホです。20,000円前後と低価格ですが、本体はメタル素材を採用しており質感が良いです。安っぽさが全くないので、ビジネスなどで利用していても恥ずかしくありません。
カラーリングはチェリー・レッド、ディープ・ブリーン、ブラック、ゴールドの4種類です。いずれも派手過ぎず、深みのある落ち着いたカラーなのが特徴です。とくにwiko独自のカラーであるブリーン(ブルー+グリーン)は他社製スマホにはない独特な高級感を持っています。
1-4.g07++と比較
g08を同じgooのスマホである「g07++」と比較してみました。
※スペックが高い方が赤
g08 | g07++ | |
---|---|---|
発売日 | 2018年2月23日 | 2017年12月4日 |
メーカー | Wiko | コヴィア・ネットワークス |
サイズ | 高さ:約152.3mm 幅:約72.8mm 厚さ:約8.3mm |
高さ:約152mm 幅:約75.6mm 厚さ:約7.9mm |
重量 | 約162g | 約150g |
画面サイズ | 5.7インチ、HD+ 1440×720 |
5.5インチ、FHD 1920×1080 |
OS | Android 7.1 | Android 7.0 |
CPU | Qualcomm Snapdragon430, オクタコア 1.4GHz x4, 1.1GHz x4 |
MT6750T オクタコア 1.5GHz ×4, 1.0GHz ×4 |
RAM | 4GB | 4GB |
ROM | 64GB | 64GB |
カメラ性能 | アウトカメラ:1600万画素 インカメラ:2000万画素+800万画素 |
アウトカメラ:1600万画素 インカメラ:1300万画素 |
外部メモリ | micro SD SDHC SDXC(最大128GB) |
micro SD SDHC SDXC(最大128GB) |
SIMサイズ | nano SIM×2 | micro SIM + nano SIM |
バッテリー 容量 |
3,000mAh | 3,000mAh |
通信方式 | FDD-LTE: B1(2100) / B3(1800) / B5(800) / B7(2600) / B8(900) / B18(800) / B19(800) / B20(800) / B26(800) / B28(700) TDD-LTE: B38(2600) / B41(2500) W-CDMA: B1(2100) / B2(1900) / B5(800) / B6(800) / B8(900) GSM: 850 / 900 / 1800 / 1900 MHz Wi-Fi:IEEE802.11 b/g/n(2.4GHz) |
LTE: B1(2100) / B3(1800) / B8(900) / B19(800) W-CDMA: B1(2100) / B6(800) / B8(900) GSM: 850 / 900 / 1800 / 1900 MHz CDMA2000: BC0(800) / BC6(2000) Wi-Fi:IEEE802.11 a/b/g/n(2.4GHz/5GHz) |
本体カラー | チェリー・レッド ディープ・ブリーン ブラック ゴールド |
シャイニングブルー マットブラック シルバー |
デュアルSIM | DSDS対応 | DSDS対応 |
防水 | × | × |
おサイフ ケータイ |
× | × |
スペックを比べてみると、処理性能はよく似ています。CPUはg08のSnapdragon 430のほうがg07++のMT6750Tよりやや性能が上ですが、どちらもミドルクラスのオクタコアCPUなので、そこまで大きな差はありません。
メモリとストレージはどちらも4GB/64GBで全く同じですし、バッテリー容量やデュアルSIMに対応している点も同じです。g08とg07++で大きく異なるのはカメラ性能と通信方式です。
g08はインカメラがデュアルレンズになっており、画素数も高いのでg07++より美しい自撮りを撮影できます。自撮りを重視する場合はg08のカメラのほうが良いでしょう。通信方式を見てみると、LTEについてはg08のほうが対応している周波数が多いです。
ただし、g07++はauの3G回線である「CDMA2000」に対応しているという大きな特徴があります。CDMA2000に対応しているSIMフリースマホはほとんどなく、auのガラケーで使っているSIMカードをSIMフリースマホでも使いたいという人にはかなり貴重です。
一方、g08はCDMA2000には対応していませんが、au VoLTEには対応しているのでau VoLTE SIMを使って電話やデータ通信ができます。したがって、auのガラケーのSIMカードを使いたいならg07、ドコモ回線やau VoLTEを利用する格安SIMで使うならg08が良いでしょう。
2.g08のカメラ性能
こちら、g08で撮影した写真です。カメラ性能を図る参考にしてくださいね。
(1)接写
明るい日に花を接写。
ついでに猫も撮ってみました。
(2)昼の風景
同じ場所からデジタルズームでアップしてみました。
(3)夜景
日没前の写真です。
次は日没後。フラッシュは炊いていません。
フラッシュを炊いて愛猫を撮影
3.g08のおすすめポイント
(1)DSDSとmicroSDカードを同時に使える
g08は2つのSIMカードスロットとは別にmicroSDカードスロットが用意されている「トリプルスロット仕様」になっています。そのため、2枚のSIMカードを同時に待ち受けする「DSDS」とmicroSDカードを併用可能です。
一般的なDSDS対応機では2つ目のSIMカードスロットがmicroSDカードスロットを兼ねていることが多く、DSDS利用中はmicroSDカードが使えません。
トリプルスロット仕様のスマホは種類が少ないため、g08はDSDSとmicroSDカードを併用したい人にとっては貴重な端末と言えます。
(2)デュアルレンズインカメラで高品質な自撮りが撮影可能
g08はインカメラが2000万画素+800万画素のデュアルレンズカメラになっており、高品質な自撮りが撮影できます。800万画素のセカンドカメラは120°の超広角カメラになっており、広い範囲を含めた自撮りや大人数でグループセルフィの撮影も可能です。
g08は普通の写真より自撮りをたくさん撮る人におすすめです。
(3)クリアケースと保護フィルムが付属
g08は付属品が非常に充実しています。充電器やイヤホンといった一般的なものはもちろん、専用のクリアケースや保護フィルム、SIMピンを保護できるキーホルダーまでついています。
クリアケースはTPU素材を使っており、ちゃんとしたケースを買うまでの繋ぎとしてはもちろん、メインのケースとしても十分に利用可能です。
(4)充実したスペックと機能ながら価格は2万円前後とリーズナブル
g08は普段使いには問題ないスペックにトリプルスロット、デュアルレンズインカメラを搭載するなど機能も充実しています。それにもかかわらず、価格は20,000円前後とリーズナブルで、コストパフォーマンスは高いです。
とくに「そこまでスペックはいらないけどDSDSを使いたい」という人にはもってこいのスマホです。
3.g08の注意点
さまざまなおすすめポイントがあるg08ですが、いくつか注意点もあります。
(1)Wi-Fiの11acおよび5GHz帯には非対応
g08が対応しているWi-Fi規格は「IEEE802.11 b/g/n(2.4GHz)」で、最新規格の「11ac」や5GHz帯には対応していません。最新規格や5GHz帯に対応していないからといってWi-Fiが遅くて使い物にならない、とはなりませんが、こだわる人は要注意です。
(2)ディスプレイサイズの割には解像度が低い
g08は5.7インチという大型ディスプレイの割には、解像度がHD+(1440×720)と低いです。5インチ後半~6インチ前後の他社のスマホの場合はフルHD(1920×1080)やフルHD+(2160×1080)であることが多く、それらと比べると文字がやや粗く感じます。
感じ方には個人差もあるので、実際に家電量販店などで実機の画面を確認すると良いでしょう。
4.g08を購入できるMVNO
g08はNTTグループの1つである「NTTレゾナント」が展開する「gooのスマホ」ブランドのスマホです。したがって国内のMVNOのうち、g08を取り扱っているのは同じNTTグループのOCNモバイルONEのみです。
OCNモバイルONEでのg08の販売価格はデータ通信専用SIMおよびSMS対応SIMとの通常セットでは16,500円、音声通話SIM限定の「らくらくセット」では16,800円となっています。
5.g08の評価まとめ
g08は10,000円台後半という価格でありながらスペック・機能ともに充実しており、非常に高いコスパを誇ります。3Dゲームをプレイしたい人など、よほどヘビーユーザーでなければ全く問題ないでしょう。
とくに手ごろな価格でDSDSを利用したい人におすすめです。DSDS対応機としてはかなり安いですし、しかもトリプルスロット仕様なのでDSDSとmicro SDカードを併用できます。
ハイエンドスマホと見間違えるような上質なデザインも見逃せません。低価格ながらプラスチックではなくメタル素材を利用した本体は高級感があります。開発メーカーWikoのコーポレートカラーでもある「ブリーン」は他社にはない独特な雰囲気を醸し出しています。
スペックや機能だけでなく、見た目も重視したいという人でも、十分満足できる仕上がりです。
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