この記事のポイント
- LINEモバイルよりLINEMOの方が、料金・速度ともに上回っている
- LINEモバイルからLINEMOへの移行手数料は0円
- 電話番号を引き継ぐならMNP予約番号を取得しておく
「LINEモバイルよりLINEMOの方がいいの・・?」
「もしかして、LINEモバイルのままだと損してる・・?」
LINEモバイルは2021年にサービスが終了し、新たにLINEMO(ラインモ)がスタートしました。そこで気になるのが両者の違い。
結論から言うと、安さも速度もLINEMOの方が上です。そのため、LINEモバイルユーザーは移行しないと大きく損をします。
この記事では、LINEモバイルユーザーに向けてLINEMOへ乗り換える方が得なのか徹底解説。詳しい乗り換え手順も解説していきます。
1.LINEモバイルとLINEMOの違いとは?
まずは、LINEモバイルとLINEMOの違いについて理解しておきましょう。
LINEモバイルとLINEMOの違い
LINEモバイル | LINEMO | |
---|---|---|
月額料金 | 1210円~ | 990円~ |
種別 | 格安SIM | キャリア |
かけ放題 | 10分 ※アプリ経由 |
5分 無制限 |
通信速度 | 1~60Mbps | 30~70Mbps |
端末販売 | あり | なし |
回線 | ドコモ au ソフトバンク |
ソフトバンク |
口座振替 | 非対応 | 対応 |
デビットカード | 非対応 | 対応 |
テザリング | 〇 |
|
iPhone利用 | 〇 | |
LINE使い放題 | 〇 |
ざっくり言うと、LINEモバイルは格安SIMなのに対して、LINEMOはソフトバンクの格安プラン(キャリア扱い)です。詳しくは後述しますが、料金・速度ともにLINEMOが上回ります。
2.LINEモバイルユーザーは今すぐLINEMOに乗り換えた方がいい理由
ずばり言ってしまうと、LINEモバイルユーザーはLINEMOに乗り換えないと大損します。その理由は以下の通りです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
小容量でも大容量でも安くなる
LINEMOの方が良さそうだけど、安さだけが最後の砦・・といった理由でLINEモバイルを使い続けているなら、大きく損をしています。以下、両者の料金プランです。
料金比較
LINEモバイル | LINEMO | |
---|---|---|
2GB | 1210円 | – |
3GB | – | 990円 |
5GB | 1628円 | – |
10GB | 2420円 | – |
20GB | – | 2728円 |
30GB | 3520円 | – |
まず小容量ですが、LINEモバイルが2GBで1210円なのに対してLINEMOは3GBで990円です。使えるデータ容量が増える上に、料金が安くなります。
さらに、大容量でも大きな差があります。LINEモバイルは10GBで2420円ですが、LINEMOは20GBで2728円です。
わずか300円アップするだけで、使えるデータ容量が10GBから20GBへ2倍もアップ。圧倒的に、LINEMOの方が割安です。
速度が劇的に速くなる
料金が安くなるだけでなく、速度もLINEMOの方が上回ります。
理由としては、LINEモバイルはドコモ・au・ソフトバンクから回線を借り受けて運営しているのに対して、LINEMOはソフトバンク回線そのものだからです。
顕著に差が出るのがお昼の時間帯です。回線をレンタルしているLINEモバイルは、キャリアのユーザーを優先させるために帯域制限にかかり速度が1~3Mbpsくらいに低下します。
一方、LINEMOはキャリアなので帯域制限はなし。1日を通してずっと安定した速度を保ちます。
5G対応もLINEMOだけ
LINEモバイルは、次世代規格の5Gに対応していません。そのため、今後5Gエリアが広がっても恩恵を受けることはできず。
LINEMOなら5G対応なので、エリア内なら100Mbpsを超える超高速通信が可能です。
速度制限にかかっても動画を視聴できる
どの携帯会社でも、基本データ容量を使い切ると速度制限がかかります。しかし、制限後の速度は各社で異なります。
LINEモバイルの最低速度は200kbpsなのですが、LINEMOなら1Mbpsに。1Mbpsあれば、動画の再生も可能です。
制限後の速度
- LINEモバイル:200kbps
- LINEMO:1Mbps※
※ミニプラン(3GB)は300kbps
LINEモバイルの200kbpsだと、動画はもちろんWEBサイト閲覧も困難です。LINEくらいしかまともに使えません。
LINEMOの1Mbpsなら実質動画見放題(普通画質)ですし、WEBサイトもストレスなく閲覧可能です。
ミニプラン(3GB)だと最低速度は1Mbpsではなく300kbpsとなってしまいますが、それでもLINEモバイルより速いです。普段の速度だけでなく、制限後の速度もLINEMOが上回っています。
アプリ経由なしのかけ放題に加入できる
LINEモバイル・LINEMOともに、かけ放題オプションに加入できます。しかし、その内容には大きな差があります。
かけ放題の違い
LINEモバイル | LINEMO | |
---|---|---|
オプション料金/月 | 968円(10分) | 550円(5分) 1650円(無制限) |
アプリ経由 | あり | なし |
着目したいのは料金ではなくアプリ経由についてです。LINEモバイルは、専用アプリを経由した通話となるため、発信の手間がかかる上に音質が悪いです。
一方、LINEMOのかけ放題はアプリ経由無しの音声回線なので、通話品質が圧倒的にいいですし発信が面倒ではありません。また、無制限かけ放題を選べるのも利点です。
わずかにオプション料金は上がってしまいますが、かけ放題を重宝するなら使い勝手に優れるLINEMOの方がおすすめです。
サービス向上の未来がない
LINEモバイルは、新規受付の停止に伴って新たなサービス提供も事実上終わりました。お得なキャンペーンも利用できませんし、新しい端末に機種変更するのも不可能になります。
過去には、LINEポイント付与特典の廃止がありましたが、今後さらなる特典やサービスの終了が相次ぐでしょう。悪くなることはあっても、良くなることはなし。
現在進行形でサービス向上しているLINEMOに乗り換えた方が合理的です。
3.一部、LINEモバイルにとどまってもいい人
100人中99人はLINEMOに乗り換えた方がいいのですが、もしSNSデータフリーまたはSNS音楽データフリーオプションを数十GBレベルで極端に使う人ならLINEモバイルにとどまってもいいかもしれません。
LINEモバイルのデータフリーオプション
データフリー対象 | オプション料金 | |
---|---|---|
LINEデータフリー | LINE | 0円 |
SNSデータフリー | LINE |
308円 |
SNS音楽データフリー | LINE LINE MUSIC |
528円 |
オプション料金が308円~528円かかるので、SNSデータフリーなしのLINEMOの方がお得になる可能性は高いのですが、普段のSMSの使い方を見直してみてLINEモバイルの方が得だと思えば無理に移行しなくていいでしょう。
LINEアプリに関しては、LINEMOでもデータフリー
4.LINEモバイルからLINEMOに乗り換える際の注意点
LINEモバイルからLINEMOに乗り換える際、以下の点に注意しましょう。
- 店舗サポートはなくなる
- MNP転出手続きが必要
- キャリアメールはない
- SNSカウントフリーはない
- 端末の購入ができない
まず、LINEMOはオンライン限定サービスなので、店舗サポートがありません。とは言え、LINEモバイルも店舗サポートはなしに等しいため、あまり変わりはありません。
MNP転出手続きについてですが、LINEモバイルからLINEMOの乗り換えでも必要です。電話番号を引き継ぎたい場合は、LINEモバイルからMNP予約番号を取得しておきましょう。
その他、LINEMOはソフトバンク本体のサービスながらLINEモバイルと同じくキャリアメールの提供はありません。Gmailなど、フリーメールを活用して下さいね。
SNSカウントフリーのサービスが無くなる点と端末の購入ができない点にもご注意を。
5.LINEMOへの乗り換えで移行手数料はかからない
LINEモバイルからLINEMOに乗り換える際、移行手数料はかかりません。
手数料なし
- MNP転出手数料:0円
- 事務手数料(LINEMOの初期費用):0円
- 解約手数料(LINEモバイル):0円※
※12か月未満の利用なら1100円発生する
金銭的な負担なしでLINEMOへ乗り換えられますよ。
6.LINEモバイルからLINEMOに乗り換える手順
LINEモバイルからLINEMOには、以下の流れで乗り換えます。
各手順を詳しく見ていきましょう。
手順1:端末をどうするか決める
LINEMOでは端末(スマホ)の販売がありません。そのため、自分で端末を用意する必要があります。
選択肢は以下の2つです。
- 手持ちの端末を使う ※SIMロック解除が必要
- 新たにSIMフリースマホを購入する
LINEMO公式の動作確認端末ページに載っていない端末は動作保証外なので注意
手持ちの端末を使う
LINEモバイルで購入した端末ならSIMフリーなので、そのままLINEMOで使用できます。
ドコモ・au・ソフトバンクで購入したものなら、SIMロック解除が必要です。ソフトバンクの方も必須なので注意して下さい。
SIMロック解除はオンライン(My docomo・My au・My SoftBank)で手続きできますが、ログインできなくなってしまった場合はショップにて手続きしてもらいましょう。
LINEMO(ラインモ)で動作確認されている対応機種とは?【対応機種以外でも使える可能性あり】
新たにSIMフリースマホを購入する
新しい端末を使いたいなら、SIMフリースマホを購入しましょう。SIMフリースマホの購入先は、
- アップルストア
- 家電量販店
- ネット通販
がメインです。iPhoneが欲しい場合はアップルストア一択です。中古で安くスマホ買いたいならイオシスがおすすめですよ。
手順2:MNP予約番号を取得する
現在の電話番号を引き継ぐ場合は、LINEモバイルからMNP予約番号を取得します。
MNP予約番号の取得手順
- LINEモバイルのマイページにログイン
- 「解約・MNP転出」をタップ
- MNP転出欄の「発行する」をタップ
- 契約者情報を入力して「次へ」をタップ
- 最終確認して「申し込む」をタップ
LINEMOで新しい電話番号を取得したい場合は、MNP予約番号の取得は不要です
手順3:LINEMOに申し込み
LINEMOの申し込みはおよそ10分で完了します。ソフトバンクショップでは申し込めないので、必ずオンラインを利用します。
初月料金は日割りなので、いつ申し込んでも損はありませんよ。本人確認書類を事前に準備しておくとスムーズです。
申し込みの流れ
- LINEMOの公式サイトにアクセス
- 電話番号を引き継ぐか選択
- プラン内容を確認して通話オプションを選択
- MNP情報を入力
- 契約者情報を入力
- 本人確認書類をアップロード
画面の手順通り進めていけば迷うことはありません。このあと、審査が行われて問題がなければ商品発送のお知らせがメールに届きます。
手順4:開通手続きを行う
SIMカードは、2~3日で到着します。受け取ったら、LINEMO回線切替窓口(0800-919-3448)に連絡して開通させましょう。
開通手続きが完了してしばらくすると回線がLINEMOに切り替わります。回線切り替え後、LINEモバイルは自動的に契約が解除されるため、解約の連絡を入れる必要はありませんよ。
eSIMはメールでお知らせが届くので、案内に従って開通手続きを行ってください
手順5:APN設定を行う
最後に、LINEMOの電波を受信するために必要な初期設定(APN設定)を行います。
iPhoneはAPN構成プロファイルをダウンロード、Androidは端末の設定アプリからアクセスポイントの追加を行います。詳しくは、LINEMO公式にて手順を確認して下さいね。
以上で、LINEMOの乗り換えは完了です。お疲れ様でした!
【MNP転入】LINEMO(ラインモ)に乗り換える手順を開通まで詳しく解説
7.まとめ
LINEモバイルとLINEMOを比較すると、サービスレベルは圧倒的にLINEMOが上であることが分かります。そのため、LINEモバイルユーザーなら、早めに移行を考えましょう。
乗り換え手順ですが、MNP予約番号を取得して公式サイトから申し込めばOK。端末の購入はできないのでご注意を。
SIMカードの到着を待つ間は、LINEモバイルの契約で通話もデータ通信も使えるので安心して下さいね。