「楽天モバイルとUQモバイルの違いを知りたい」
「どちらを選べばいいのか迷う・・」
楽天モバイルとUQモバイル、どちらを選ぶべきか迷っていませんか?どちらも知名度が高く、大手キャリアに比べると月額料金も安いため迷いやすいかもしれません。
しかし、料金や通信速度、サポート体制などサービス内容は大きく異なります。後悔しないためにも楽天モバイルとUQモバイルをしっかり比較し、違いを理解したうえで選択しましょう。
本記事では楽天モバイルとUQモバイルの違いをさまざまな項目で徹底比較してみました。どちらにするか迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
【結論】楽天モバイルとUQモバイルはどっちを選ぶべき?
楽天モバイルとUQモバイルには、それぞれメリット・デメリットがあります。そのため、どちらが良いかは人によって違います。
まずは結論として、それぞれどのような人におすすめなのかを見ていきましょう。
楽天モバイルがおすすめな人
次に当てはまる人は楽天モバイルがおすすめです。
- とにかく安く利用したい人
- データ通信を無制限に使いたい人
- 通話料を0円にしたい人
- 端末代金を激安で購入したい人
- 海外へ行くことが多い人
とにかくスマホ代を抑えたい、という人には楽天モバイルがおすすめです。小容量でも大容量でも、UQモバイルより割安です。
月額料金だけでなく端末も大量ポイント還元により安く購入できます。
さらに、専用アプリを使えば国内通話が無制限にかけ放題に。データ通信費も通話料も両方お得です。
その他、楽天モバイルはデータ通信も無制限に使えます。動画視聴やゲームなどを頻繁に利用するヘビーユーザーにピッタリです。
UQモバイルがおすすめな人
以下のような人にはUQモバイルがおすすめです。
- 通信速度を重視する人
- auの電気やネット回線を利用している人
- サービスエリアにこだわる人
- 店舗でサポートを受けたい人
UQモバイル最大のメリットは通信速度の速さです。大手キャリアにも負けない速度が安定して出るため、速度を重視したい人でも満足できますよ。
通常の料金は楽天モバイルより割高ですが、auの電気やネット回線とセットで利用すると割引が適用されて楽天モバイルより安くなります。
auひかりやauでんき、WiMAXを使っているならスマホもUQモバイルを選ぶとよりお得です。また、対応エリアの広さもUQモバイルの魅力です。
UQモバイルは実店舗が多く、auショップ/au Styleでもサポートを受けることが可能です。スマホ初心者やシニア層など、スマホに詳しくない人でも安心して利用できます。
項目別!楽天モバイルとUQモバイルを徹底比較
ここからは楽天モバイルとUQモバイルを項目別で比較していきます。
料金プラン
まず注目すべきは両者の料金体系の特性です。
楽天モバイルは、
- 0~3GB:1,078円
- 3~20GB:2,178円
- 20GB超(無制限):3,278円
という3段階の従量プランを採用しています。
利用した分だけの請求で、自動的に最も割安な料金が適用されるため、ライトユーザーから大容量ユーザーまで無駄がありません。
UQモバイルは以下の通り。
- 「コミコミプランバリュー」:データ35GB+10分かけ放題で3,828円
- 「トクトクプラン2」:~5GB 2,948円/30GB最大4,048円
かつてあった3GB/15GB/25GBの旧定額は新規申込不可です。
また、auひかり・でんき・WiMAXなどau系サービスとのセット割(自宅セット割)が適用されると、さらに約1,100円安くなります。
両者の料金イメージを比較すると、小容量から大容量まで多くのパターンで楽天モバイルが割安となりますが、自宅セット割やキャンペーンをフル活用できる環境の人はUQも競争力があります。
通信速度
「どれだけ速いか」「つながりやすいか」は実用上とても重要なポイントです。
楽天モバイルは5G・4Gともに設備増強が進み、日中や深夜も30~100Mbps台が多くなっています。
ただし、ピーク時間や郊外・建物内・地下など一部で速度低下やつながりにくさが報告されるエリアが残ります。
一方、アップロードは比較的安定していて、SNS投稿や動画アップなど上り通信を多く使う場合にも使いやすさが目立ちます。
UQモバイルは100%au本体ネットワークを利用し、平均ダウンロード速度は50~120Mbps超と「格安SIM」中トップクラス。
昼や夕方など混雑時も品質低下が小さく、動画再生やオンラインゲームなども快適。特にダウンロード(受信)では楽天モバイルより優位な時間帯が大半です。
アップロード速度では楽天モバイルに及ばないこともありますが、ほとんどの人にとって体感差は小さいと言えるでしょう。
端末の種類・iPhone販売
端末購入時の選択肢とコスパも重要です。
楽天モバイルはAndroid/iPhoneどちらも正規新品のみを豊富に揃え、常時20機種前後のラインナップ。
最新のiPhoneシリーズの販売があり、分割購入や機種変更も柔軟です。中古端末の取り扱いはありません。
UQモバイルは、Android端末は国内メーカー・人気機種を中心に新製品をラインナップ。
iPhoneについても最新モデルの新品販売を継続。さらに独自の「認定中古iPhone」の取り扱いもあり、コスパ重視の人にも対応しています。
新品の最新iPhoneが欲しいなら楽天モバイル・UQモバイルのどちらも選択可能です。中古iPhoneや型落ちモデルを安価に手に入れたい人はUQモバイルが断然有利です。
サービスエリア
サービスエリアで比較するとUQモバイルに軍配が上がります。UQモバイルのサービスエリアは親ブランドであるauと全く同じです。
4G回線の人口カバー率は99%を超えており、全国各地で使えます。
楽天モバイルは、ネットワークが現在も拡大中で、4G人口カバー率は2025年2月時点で99.9%に到達しました。以前よりも大幅に改善しており、全国47都道府県で楽天回線の4G/5Gともに利用可能です。
九州や中国、四国地方など従来エリアの弱かった地帯でも5Gエリアが拡大しています。
ただし、依然として地方・山間部・屋内・高層ビル内などで「繋がりにくい」「圏外」になるケースも他社よりは見受けられます。
都心部の利便性は高いですが、通信の安定感・全国隅々までのカバーではUQモバイル(au)に一歩劣ります。
サポート体制
サポート体制についてもUQモバイルがリードしています。
まず、オンラインサポートについてはどちらも同じくらいの品質ですが、楽天モバイルの方がサポートに繋がりにくく使いづらさがあります。
店舗サポートもUQモバイルが上です。楽天モバイルも店舗数を着実に増やしており、1,000店舗(家電量販店内カウンター含む)を突破しました。
ですが、UQモバイルは独自店舗「UQスポット」に加えて親ブランドであるauのauショップ/au Styleでもサポートを受けることが可能です。
全国2,700店舗以上のネットワークが利用できます。楽天モバイルの2倍以上ですね。
楽天モバイルも比較的店舗数が多いのですが、UQモバイルはそれ以上です。サポート体制重視ならUQモバイルがおすすめです。
通話オプション
続いては通話オプションを比較してみましょう。
通話料オプション比較
楽天モバイル | UQモバイル | |
---|---|---|
無制限かけ放題 | 無料 | 月額1,870円 |
制限つきかけ放題 | 10分かけ放題:月額1,100円 | 10分かけ放題:月額880円 無制限かけ放題:月額1,980円 |
専用アプリ | 無制限かけ放題:必要 10分かけ放題:不要 |
不要 |
楽天モバイルは専用アプリ「Rakuten Link」から発信すると通話料が無料です。通話品質は通常の電話より劣りますが、無料で無制限に通話できるのはUQモバイルにはない魅力と言えます。
とにかく通話料を抑えたい人には楽天モバイルがおすすめです。
UQモバイルのかけ放題はいずれも有料ですが、専用アプリが必要ありません。標準アプリで適用されるため、手間がかからず通話品質も良好です。
多少通話料がかかっても良いので、品質を重視したい人に向いています。ただ、通話料無料のRakuten Linkが強力なので、通話重視の人は楽天モバイルを選んだ方がいいでしょう。
キャンペーン
楽天モバイルは、SIMのみ契約で、端末セット契約ともに圧倒的なポイント還元キャンペーンが常時展開されています。
金額は格安SIM業界の中では突出しており、ポイントは月額料金や楽天の各種サービスにも利用可能です。
一方のUQモバイルもキャンペーンが充実しており、SIMのみ他社MNPでau PAY残高還元、端末同時購入でも大幅割引と魅力です。
ただし、UQモバイルはauやpovoからの乗り換えや新規契約では特典が減額または対象外になるケースが多く、その場合の還元額は大幅に下がるため注意が必要です。
特典を最大限に受けたい場合、au・povo以外からの乗り換えや新規MNPが有利です。
楽天モバイルの還元額は非常に高額ですが、UQモバイルは即時端末値引きが使いやすいという強みがあります。なお、キャンペーンの内容や適用条件は月ごとに変わるため、申込時は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
支払い方法
支払い方法については楽天モバイルもUQモバイルも互角です。
支払い方法の比較
支払い方法 | 楽天モバイル | UQモバイル |
---|---|---|
クレジットカード | 〇 | 〇 |
デビットカード | △ | △ |
口座振替 | 〇 (110円の手数料がかかる) |
〇 (手数料無料) |
ポイント | 〇 (クレジット・デビットカード払い時のみ) |
✕ |
どちらもクレジットカード・デビットカード・口座振替で支払えます。ただし、楽天モバイルで使えるデビットカードは楽天銀行デビットカードのみで他のカードは使えません。
一方でUQモバイルは月払いに対応するデビットカードであれば利用できます。
また、楽天モバイルで口座振替を利用する場合は毎月110円の手数料がかかります。UQモバイルなら口座振替でも手数料がかかりません。
支払いの利便性はUQモバイルが上ですが、楽天モバイルでは楽天ポイントを支払いに充てることが可能です。
楽天ポイントがたくさん貯まっている人は、よりスマホ代を節約できるためお得です。
楽天モバイルにあってUQモバイルにないサービス
楽天モバイルにあってUQモバイルにないサービスを以下にまとめました。
- 楽天市場でのポイント還元率アップ
- 海外ローミングが月2GBまで無料
- 留守番電話が無料
- 無制限かけ放題が無料
- 初期費用やSIMカード再発行手数料などの費用が無料
- 従量制の料金プラン
- 端末購入時のポイント還元
楽天モバイルを契約すると楽天市場のポイント還元率が大きくアップ。
楽天市場のヘビーユーザーなら、ポイント還元率アップのためだけに楽天モバイルを契約するのもおすすめです。
楽天ポイントが貯まりやすい
また、楽天モバイルは海外でも利用できます。月2GBまでの制限がありますが、追加料は一切かかりません。
一方でUQモバイルも海外で使えますが、追加料金が必要です。海外でも安く使いたいなら楽天モバイルを選びましょう。
その他、UQモバイルでは留守番電話を利用する際に月額330円のオプション料がかかりますが、楽天モバイルなら無料です。
無制限かけ放題と合わせて、電話を多用する人にはうれしいポイントと言えます。
さらに、楽天モバイルは契約時の初期費用やSIMカード再発行手数料といった各種費用もすべて無料です。余計な費用がかからないのもUQモバイルにはないメリットでしょう。
あらゆる手数料が0円
従量制の料金プランや端末購入時のポイント還元(機種によっては実質0円)も楽天モバイルだけの特典です。
UQモバイルにあって楽天モバイルにないサービス
一方、UQモバイルにあって楽天モバイルにないサービスは以下の通りです。
- 対象のネットまたは電気とセットで月額料金が割引(家族も対象)
- 学割で学生とその家族がお得
- auかんたん決済が使える
- auから簡単に乗り換えられる
UQモバイルをauでんきまたは対象のネット回線(auひかりやWiMAXなど)とセットで利用すると「自宅セット割」が適用され、月額料金が割引されます。
自宅セット割を利用できる場合、月額料金は楽天モバイルより安くなります。また、自宅セット割は家族(離れて住んでいてもOK)にも適用可能です。
auでんきや対象のネット回線を利用している場合はUQモバイルがおすすめですよ。
さらに、UQモバイルでは学割キャンペーンも定期的に実施されています。学割の内容は時期によって異なりますが、主に18歳未満の学生とその家族が割引対象です。
18歳未満の家族がいるなら、UQモバイルを選ぶとスマホ代を節約できます。また、UQモバイルではauのスマホ決済サービス「auかんたん決済」の利用が可能です。
楽天モバイルにも「楽天モバイルキャリア決済」がありますが、こちらはGoogle Playでしか利用できません。大手キャリアと同機能のキャリア決済を使いたい人はUQモバイル一択ですね。
その他、UQモバイルはauから簡単に乗り換えられます。
楽天モバイルとUQモバイルの共通点一覧
ここまで楽天モバイルとUQモバイルの違いを比較してきましたが、以下のような共通点があります。
共通点
- 契約縛りなし
- 解約金も原則0円
- 月額料金は大手キャリアより大幅に安くなる
- 通信速度は安定している
- 店舗サポートあり
楽天モバイルとUQモバイルはどちらも契約縛りがありません。1年以上の利用なら、いつでも解約金をかけることなく解約できます。
月額料金は利用するデータ容量やセット割の有無で変動しますが、どちらも大手キャリアより大幅に安くなる点では共通です。
他の格安SIMに比べると通信速度が安定しており、店舗サポートも受けられます。ただ安いだけでなく、サービス内容が充実しているのも共通ポイントですね。
楽天モバイル・UQモバイル間で乗り換えるべき人
すでに楽天モバイルまたはUQモバイルを契約中で乗り換えを検討している人もいるでしょう。
ここでは既に楽天モバイルまたはUQモバイルに契約している人向けに乗り換えるべきかどうかを解説します。
UQモバイルから楽天モバイルに乗り換えた方がいい人
UQモバイルを利用中の人で、次に当てはまる人は楽天モバイルへの乗り換えを検討しましょう。
- 大容量プランでもデータ通信量が足りない
- セット割を利用していない
- 通話料を無料にしたい
- 楽天市場のヘビーユーザー
- 端末を安く購入したい
楽天モバイルはデータ通信を無制限に使えます。UQモバイルでもっとも容量が多いプランでも足りない場合は楽天モバイルがおすすめです。
自宅セット割を利用できない場合も、楽天モバイルに乗り換えると月額料金が安くなります。単身者や他の光回線を使っている人でとにかく安く使いたいなら楽天モバイルがピッタリです。
通話料も楽天モバイルなら無料にできますよ。
また、楽天モバイルユーザーは楽天市場のポイント還元率がアップします。楽天市場のヘビーユーザーなら契約はマストです。
楽天モバイルからUQモバイルに乗り換えた方がいい人
すでに楽天モバイルを利用中の人で、次に当てはまる人はUQモバイルへの乗り換えを検討しましょう。
- auでんきやauひかり、WiMAXを利用中
- 月間のデータ通信量が30GB程度までで十分
- 楽天モバイルのエリアや速度に不満がある
- 楽天モバイルのサポートに不満がある
auでんきやauひかりを利用している場合、UQモバイルに乗り換えると自宅セット割が適用されます。
月額料金が楽天モバイルより安くなるため、UQモバイルへ乗り換えるのがおすすめです。また、UQモバイルは全国各地をカバーしており、通信速度も安定しています。
楽天モバイルの速度に不満がある人、あるいは頻繁に繋がらない時がある人も乗り換えを検討しましょう。
その他、サポートを重視する人もUQモバイルがおすすめです。電話・チャットともに繋がりやすいのはUQモバイルです。
店舗サポートも、UQモバイルならUQスポットだけでなくauショップ/au Styleでもサポートを受けられます。
近くに楽天モバイルの店舗がない場合も、店舗でサポートを受けられる可能性が高いですよ。
楽天モバイルとUQモバイルをデュアルSIMで併用するのはあり?
楽天モバイルとUQモバイルはDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)対応スマホで併用することが可能です。併用することで、お互いのデメリットをカバーできます。
楽天モバイルとUQモバイルを併用するメリット
- 楽天モバイルの電波の悪さをUQモバイルでカバーできる
- データ通信を速度の速いUQモバイルで使える
- 楽天モバイルの無制限かけ放題(Rakuten Link)を無料で追加できる
DSDVの使い方としてはデータ通信はUQモバイルを利用して、電話は楽天モバイルの無料通話サービスを利用する形がいいでしょう。
また、端末購入をポイント還元がお得な楽天モバイルで行うのもありです。
楽天モバイルとUQモバイルを併用するときの料金は約3,000円
3GB料金としては正直高いのですが、UQモバイルのプランに1,078円で無制限かけ放題を付けられる(楽天モバイルのRakuten Linkを使用)と考えればお得です。
通信品質を重視しつつ、かけ放題を無料にしたい人は楽天モバイルとUQモバイルの併用がおすすめですよ。2回線契約が必要なのでやや手間がかかりますがメリットは十分です。
なお、楽天モバイルとUQモバイルを併用する際はDSDV対応スマホが必要です。
iPhoneはiPhone XR以降の機種でnanoSIM+eSIMもしくはeSIM+eSIMによるDSDVに対応しています。片方を物理SIMで契約し、もう片方をeSIMで契約してください。
AndroidはGoogleのPixelシリーズ(4以降)をはじめ複数のモデルでDSDVに対応しています。楽天モバイル・UQモバイルで販売中の機種も多くがDSDV対応です。
現在のスマホがDSDVに対応していない場合は楽天モバイル・UQモバイルでのセット購入も検討しましょう。
まとめ
以上、楽天モバイルとUQモバイルをさまざまな項目で比較しました。
楽天モバイルは格安でデータ通信も電話も使い放題になります。やや繋がりにくいときがありますが、とにかく安く使いたい人にピッタリです。
UQモバイルは通信品質が良く、サービスエリアも全国各地をカバーしています。自宅セット割を利用できる場合は月額料金も安くなります。
このように、お互いメリット・デメリットがあります。違いをしっかり比較し、自分に合った方を選んでくださいね。