この記事のポイント
- 楽天モバイルに家族割はないが、4人で利用しても節約効果は十分にある
- 家族割ありの格安SIMと比べても、楽天モバイルの方が安い
- 家族間の通話料はRakuten Linkで無料にできる
「楽天モバイルに家族割はあるの・・？」
家族で楽天モバイル（UN-LIMIT）に乗り換えるとき、気になるのが家族割の有無ですよね。
結論からいうと、楽天モバイルに家族割はありません。ですが、元の月額料金が安いため節約効果は十分。
4人家族でも、合計8千円以下（一人当たり2千円）に余裕を持って抑えられます。
この記事では、家族で楽天モバイルを使いたい方に向けて料金イメージを詳しく解説。家族カードの利用有無や家族割が使える他の格安SIMなども合わせて説明していきます。
目次
1.楽天モバイル（UN-LIMIT）に家族割はあるの？
残念ながら、楽天モバイル（楽天アンリミット）には家族割がありません。家族割に近いシェアプランや複数回線割もなし。
旧楽天モバイル（キャリア移行前）で実質家族割として使えたプラス割（専用ページから2回線目を申込むと割引特典が貰える）も終了しました。
2.楽天モバイルは家族割無しでも十分すぎる安さ
家族割のない楽天モバイルですが、十分すぎるほどの安さです。
楽天モバイルの料金プラン
| データ容量 | 月額料金 （Rakuten UN-LIMIT VI） |
|---|---|
| 1GBまで | 0円 |
| 3GBまで | 1078円 |
| 20GBまで | 2178円 |
| 20GB以上 （無制限） |
3278円 |
楽天モバイルは従量制を用いているので、あまりデータを使わない月ならスマホ代を2178円以下に落とせます。3GB以下なら1078円の安さ。
反対に、20GB以上の大容量を使った場合は、50GBでも100GBでも3278円に収まります。自宅のネットをテザリングで賄えるなら、ポケットWi-Fiや光回線も不要に。
以下、家族4人で楽天モバイルに乗り換えたときの料金シミュレーションを行ってみましょう。
4人家族の料金シミュレーション
| 月額料金 | 毎月の データ消費量 |
想定 |
|---|---|---|
| 父 （2178円） |
15GB | 仕事でテザリングをたくさん活用 |
| 母 （1078円） |
2GB | 家にいることが多くあまりネットは使わない |
| 娘 （3278円） |
50GB | 動画・SNSが手放せない高校生 |
| 息子 （1078円） |
3GB | 高校受験を控えておりネットは制限中 |
家族4人の月額料金は7612円
一般的な家庭なら、スマホ代は上記のようなイメージではないでしょうか。
仕事でパソコンを開く父親と年ごろの娘はネットを多く使い、専業主婦の母と中学生の息子はあまりネットを使わない想定です。
4人合計のスマホ代はなんと7612円。一昔前なら、一人分のスマホ代ですね。
3.別居の家族も適用可！ワイモバイルなら家族割を使える
現在、家族割を適用できる格安SIMは3社に限られます。以前はUQモバイルも家族割がありましたが、新プラン移行に伴い新規受付を終了しました。
家族割ありの格安SIM
| 格安SIM | 割引額 |
|---|---|
| ワイモバイル | 1188円 |
| BIGLOBEモバイル | 220円 |
| mineo | 55円 |
割引額を考慮すればワイモバイルが候補でしょう。ワイモバイルでは、プランS（3GB）でも1188円の割引が受けられます。
さらに、ワイモバイルの家族割は離れてくらす別居の家族にも適用OK。実家の両親とも割引を共有できます。
また、パートナーやシェアハウスなど同居人がいれば、家族でなくても家族割を利用できますよ。ワイモバイルの家族割について詳しくは、以下の記事をご参考に。
家族割なしの楽天モバイルの方が安い？
家族割を適用したいならワイモバイルで・・と言いたいところですが、実は家族割なしの楽天モバイルと料金はほとんど変わりません。
ワイモバイルと料金比較
| データ容量 | 楽天モバイル | ワイモバイル （家族割適用あり） |
|---|---|---|
| 3GB | 1078円 | 990円 |
| 15GB | – | 2090円 |
| 20GB | 2178円 | |
| 25GB | – | 2970円 |
| 無制限 | 3278円 | – |
着目すべきは唯一同じデータ容量で並ぶ3GBプランです。わずかに100円程度ワイモバイルの方が安いくらいの差です。
ただ、ワイモバイルの家族割が適用されるのが2回線目（2人目）から。そのため、大家族でなければ家族割無しの楽天モバイルの方が安くなってしまいます。
3GBプランに家族4人で乗り換えた場合
- 楽天モバイル：1078円×4人＝4312円
- ワイモバイル：990円×3人+1回線目 2178円＝5148円
ご覧の通り、最も家族割がお得なワイモバイルに乗り換えたとしても楽天モバイルの方がお得です。そのため、無理に家族割にこだわらなくてOKですよ。
4.家族名義では申し込めないが家族カードは利用OK
楽天モバイルは、本人名義でないと申し込めませんが家族カードの利用はOKです。家族カードを使えば、家族全員の支払いをまとめることができます（あとから支払いを分けることも可）。
どの家族カードでも使えますが、せっかくならSPU対象の楽天カードがおすすめです。楽天モバイルの利用と合わせて、ポイント獲得率が常に＋2倍となります。
楽天カードは一度に5枚まで作成OK。限度額を設定すれば、子供が使いすぎる心配もありません。
新規入会の方は、楽天カード申込みの際に「家族カード」→「申し込む」にチェックを入れると家族カードを発行できます。
楽天カードは家族カード対応
5.家族間の通話はRakuten Linkで無料にできる
楽天モバイルは家族間の通話割引がありませんが、Rakuten Linkを使えば無料通話が可能です。Rakuten Linkとは、無料で通話やメッセージが使えるコミュニケーションアプリのこと。
利用できるのは楽天モバイルユーザーのみで、オプション料金はかかりません。
Rakuten Linkで出来ること
- 通話
- メッセージ
- SMS
- グループチャット
- 国際通話（海外から日本）
- ビデオ通話
- ウォレット機能
- ニュース閲覧
- クーポン利用
- 留守電再生
※すべて無料
上記の機能がすべて無料に。通話の際、相手がRakuten Linkアプリを立ち上げる必要はありません。
家族に限らず他社の携帯電話・固定電話宛でも無料通話が利用可能ですよ。
海外から国内への国際通話も、対象国ならRakuten Linkで無料通話（国際SMSもOK）が利用可能。海外にいる家族と無料で連絡が取れます。
6.家族で楽天モバイルを使うときの注意点
家族（特に小さなお子さんがいる家庭）で楽天モバイルに申し込みたいとお考えの方は、以下の点に注意しましょう。
18歳未満の契約は保護者の同意書が必要
18歳未満の方は、自分の本人確認書類（マイナンバーカードや健康保険証など）に加えて保護者の同意書も必要です。契約時に表示される案内に従って同意書をアップロードして下さい。
楽天モバイルショップで契約する場合は、同意書ではなく保護者の本人確認書類が必要です。事前に準備してから、お子さんと一緒に来店しましょう。
[note title=”TOPIC”]18歳未満の契約に関して、以前は楽天モバイルショップのみ受け付けだったが2021年6月よりオンライン申し込みが可能になった[/note]フィルタリングアプリは有料サービス
18歳未満の方は、法令でフィルタリングアプリの利用を義務付けられています。
携帯会社によっては、無料のフィルタリングアプリが用意されていますが、残念ながら楽天モバイルでは有料です。
楽天モバイルのフィルタリングアプリ
- アプリ名：あんしんコントロール by i-フィルター
- オプション料金：330円/月
できれば無料にしてほしかったところですが、楽天モバイルでは契約事務手数料・解約金・各種手数料が0円なので、ここは我慢して支払いましょう。
シェアプランの提供はない
楽天モバイルではシェアプランの提供がありません。
キャリア移行後の楽天アンリミットでは無制限プランが登場したため、もしシェアが可能なら誰しもがデータ使い放題になってしまいます。
そのため、物理的にシェアプランを実施することはできないんですね。なお、旧プランにはデータシェアというオプションがありましたが、楽天アンリミットでは無くなっています。
7.まとめ
楽天モバイル（UN-LIMIT）には家族割がありません。ですが、そもそもの料金が安いためコスパは十分です。
家族割を利用できるワイモバイルと比べても、同等以上の安さです。家族間の通話料は、Rakuten Linkを使えば無料にできます。
いくつか注意点はありますが、楽天モバイルは家族での乗り換えを検討するに値する携帯会社と言えるでしょう。