この記事のポイント
- トクするサポート+は機種変更時に端末を返却すると25回目以降の支払いが免除される
- 気を付けたい注意点として返却時の端末状態が悪ければ別途料金が発生する
- 旧トクするサポートで大きな罠だったオプション料金の支払い(実質半額にならない)はなくなった
「トクするサポート+が気になるけど、実際どうなの・・?」
「複雑な条件で隠された罠はないの・・?」
「良いことばかり言って、デメリットがあるんでしょ・・?」
ソフトバンクでは、iPhoneをはじめ最新機種を実質半額で購入できるトクするサポート+を利用できます。実質半額と聞くと甘美な響きですが、やはり気になるのがデメリット。
細かな契約条件の中に罠が潜んでいないか心配になりますよね。
そこで今回は、トクするサポート+についてサービス内容はもちろんデメリットからおすすめな人まで徹底解説。解約条件なども含めて、詳しく説明していきます。
1.ソフトバンクのトクするサポート+(プラス)とは?
端末の返却を条件に25ヵ月目以降の残債が免除される
トクするサポート+の仕組みを一言でまとめると、「端末の支払い回数48回のうち半分の24回分の支払いが免除されるサービス」となります。
トクするサポート+の仕組み
高額な最新iPhoneでも、半額で使えてしまうのが大きな魅力です。
ただし、条件として端末の返却が必要です。実質レンタルになってしまいますが、2年ごとに新しいiPhoneを使い続けられるのがメリットです。
1年買い替えオプションを使えば前倒しで機種変更できる
トクするサポート+は25ヵ月目以降の支払いが免除されるシステムです。しかし、25カ月を待たずに新しい端末に変えたくなるときもあるでしょう。
その場合は、1年買い替えオプションを使って前倒しで機種変更が可能です。1年と名前が付いていますが、24ヵ月目までならいつでもオプションを行使できますよ。
1年買い替えオプション
- 13ヵ月~24ヵ月目の間に機種変更ができる
- 24回目まで分割支払いは継続する
- 25カ月~42ヵ月目の支払いは免除される
例えば13ヵ月目でオプションを行使したら、旧端末は1年で返却して機種変更が可能です。
その場合、本来支払うべきである24回目までの分割払いは継続されたままで、25カ月~42ヵ月目の支払いは免除される仕組みです。ややこしく感じますが、冷静に見れば単純な仕組みです。
端末を返却しない場合でも損はしない
もし、利用している端末が滅法気に入ってしまい返却したくないと思ったら?その場合は、返却しなくてOK。48回払いで端末を購入することになります。
以前なら損をしていた
実は、以前のトクするサポートではオプション料金が発生したため、端末を返却しないと損でした。
ですが、現在のトクするサポート+ではオプション料金がかからないため、端末を返却しなくても損はなし。単に、48回払いで端末を購入するだけです。
機種変更しないときは特典B(PayPay還元)の適用となる
トクするサポート+は、機種変更することが前提のプログラムとなっています。もし機種変更せずに、端末の回収のみとなった場合は特典Bの適用に切り替わります。
- 特典A:機種変更時に最大24回の残債が免除
- 特典B:機種変更なしで端末の回収のみとなった場合にPayPayボーナスを付与
※特典Aは通常のトクするサポート+のサービス内容と考えてOK
特典Bは機種回収後にソフトバンクの定める査定額がPayPayボーナスとして付与されます。回収を申請できるのは13ヵ月目以降です。
残債が残っている場合は、全額支払いが必要なので注意して下さい。
[safe title=”POINT”]通常は、特典Bは使用しないものだと考えておくべき[/safe]2.罠はある?トクするサポート+(プラス)のデメリット
画面割れなど状態が悪ければ22000円を支払う
端末を回収するとき、一般的な経年劣化なら問題ありませんが、状態が酷い場合は査定基準を満たしていないとみなされ22000円の支払いが発生します。
以下、査定基準の目安です。
査定基準を満たしていないと判断される可能性あり
- 電源が入らない
- スリープが起動しない
- 改造されている
- 変形している
- 液晶表示に異常がある
- タッチパネル操作ができない
- 画面割れがある
- カメラやボタンに破損がある
上記の中で特に注意したいのが画面割れでしょう。事前に保護フィルムやケースでカバーしておくことが大切です。
保証に入るなら、あんしん保証パックよりモバイル保険
端末の回収時までに画面が割れたらどうしよう・・とビクビクしたくないなら、端末保証に加入するのが安心です。
ソフトバンク本家のあんしん保証パックでも構いませんが、月額1309円と高いのがネック。そこで活用したいのが月額770円のモバイル保険です。
こちら、ソフトバンクではない外部サービスとなりますが、ソフトバンク版iPhoneでもしっかり保証(Apple正規修理)してくれます。
保証サービスの比較
あんしん保証パック with AppleCare Services |
モバイル保険 | |
---|---|---|
保険料/月 | 1309円 | 770円 |
対象 | 1台 | 3台 |
修理時の 自己負担金 |
あり | なし |
Apple正規修理 | 〇 | 〇 |
あんしん保証パックよりかなり有利なので、画面割れや故障が心配な方はモバイル保険の加入を検討してみましょう。
特典Bの適用だとお得感が薄い
トクするサポート+では、機種変更せずに端末の回収のみとなった場合、特典Bが適用されます。
特典Bは、端末回収時に査定額をPayPay還元してくれるのですが、還元額は正直なところ微妙です。
ソフトバンクのトクするサポート+で特典Bを利用する場合、端末返却の上、48回払いして、PayPayで還元されるみたいだけど、還元額が安過ぎて使い物にならんな。特典Aとの差が酷過ぎるような。
— rikya (@rikyast) June 9, 2021
具体的な金額は分かりませんが、機種変更するケースよりお得感は薄れます。また、特典B適用の場合は、端末代金の全額払い(48回)が必要です。
支払いが実質半額になるほどのPayPay還元はないので注意して下さい。
加入しない選択肢は取れない
トクするサポート+は、端末購入時に48回払いを選択すると自動で適用されます。任意で加入を外すことはできません。
48回払い選択で自動適用
トクするサポート+は、オプション料金がかからないので不要なら使わなければいいだけ。とはいえ、強制的に加入となるのは少し気持ち悪いですね。
購入したiPhoneが自分のものにならない
トクするサポート+は、端末を返却することで最大半額分の支払いを免除してくれる仕組みです。考え方としては実質レンタルなので、購入したiPhoneが自分のものにはなりません。
とは言え、データの移行は可能なので思い出の写真やアプリのデータが消えることはありませんよ。
3.オプションの途中解約は不要
トクするサポート+はオプション料金がかからないので、利用しない場合は解約しなく構いません。
ですが、どうしても解約しないと気持ち悪い方は、ソフトバンクに申請することで途中解約が可能です。
ソフトバンク解約後でも適用OK
ソフトバンクを解約する(または他社に乗り換える)ケースですが、トクするサポート+のオプション契約は残したままにできます。
もし、トクするサポート+も同時解約したいなら別途申請しましょう。
なお、ソフトバンク解約後にトクするサポート+を利用する場合、新たな機種は当然ながらソフトバンクで購入しなければなりません。
返金措置はない
ちなみに、トクするサポート+を解約しても返金措置は一切無いので注意して下さい。
ただ、機種変更せずに端末を返却すればPayPay還元があるので、こちらを返金(今までの支払いの一部回収)と考えることもできます。
4.ワイモバイルやLINEMOに乗り換えても引き継げる
同じソフトバンクグループのワイモバイル・LINEMOは、ソフトバンクから違約金や契約事務手数料なしで乗り換えられます。
そのとき気になるのがトクするサポート+を引き継げるかどうか。こちら、問題なく引き継げるため安心して下さい。
ワイモバイル・LINEMO以外の他社に乗り換えても引き継ぎOK
SIMロック解除は手続き不要
ワイモバイルとLINEMOはSIMロック解除された端末しか使用できません。
そのため、ソフトバンク端末を使い回すならSIMロック解除が必須なのですが、こちら同じソフトバンクグループということで自動解除される仕組みとなっています。
手動で解除手続きする必要はありません。
5.旧トクするサポートと比べて大幅改善
現在のトクするサポート+は、以前のトクするサポート(2021年1月終了)と比べて、サービス内容が大きく改善されました。
- プログラム利用料(オプション料金)がなくなった
- 機種変更必須ではなくなった
- 48回払いの選択で自動適用されるようになった
特に大きいのはプログラム利用料がなくなったこと。以前は、トクするサポートを活用するために月額429円の支払いが必要でした。
そのため、iPhoneを実質半額で購入できるというのは嘘であり、重大な罠となっていました。
とても人におすすめできるプログラムではありませんでしたが、現在のトクするサポート+は利便性が大幅アップしており危険な落とし穴が見当たりません。
ユーザーの指摘を受けて、サービス内容を改善したのだと思われます。
6.トクするサポート+(プラス)の利用がおすすめな人
トクするサポート+の利用がおすすめな人は以下の通りです。
- 2年ごとに新しい機種を使いたい
- 実質半額で新しいiPhoneを使いたい
トクするサポート+の魅力は、何といっても常に新しいiPhoneを安く利用できること。ちょうど買い替え時期の2年ごとに機種変更できるのもいいですね。
端末の返却は必要となりますが、4年間も同じ機種を使うよりは返却ありで2年ごとに最新機種を使った方が合理的です。
7.トクするサポート+(プラス)に関するQ&A
回線契約なしでも加入できる?
加入できます。ソフトバンクの契約はなしでも構いません。
機種変更するときはソフトバンクオンラインショップで申し込みます。このときも、ソフトバンクの回線契約はなしで大丈夫です。
「回線は料金の安いLINEMOを使って、端末はソフトバンクのトクするサポート+で購入する」といった賢い使い方が可能ですよ。
iPhone以外の対象機種はある?
トクするサポート+はiPhone購入をメインとして考えられたプランですが、対象機種は他にもあります。
主な対象機種
- iPhone
- Google Pixel
- Xperia
- AQUOS
- arrows
- シンプルスマホ
iPhone以外の人気だとGoogle Pixelシリーズです。5G対応の最新機種も、トクするサポート+を適用できますよ。
オプションの申し込み方法は?
トクするサポート+の申し込みは、端末支払い時に48回払いを選択することで自動適用されます。
強制的にオプションを付けられる・・と不安になるかもしれませんが、先述した通りトクするサポート+は無理に利用する必要はありません。
オプションを行使しなければ、そのまま端末を購入するだけで得も損もなし。
現段階でトクするサポート+を利用するか分からないけど、2年後に気が変わるかもしれないのでとりあえず付けておく(自動で付く)ものと考えてOKです。
8.まとめ
ソフトバンクのトクするサポート+は、端末の返却を条件に25回目以降の端末代金の支払いを免除してくれる便利なサービスです。
オプション料金はかからないので、利用しないなら解約の必要はなし。以前のトクするサポートと比べて、罠となるデメリットもほぼなくなっています。
2年ごとに新しいiPhoneを購入したい方は、活用すべきです。
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