この記事で分かること
- ヤフーカードの魅力
- ヤフーカードの欠点
- ヤフーカードを使うべき人
群を抜く知名度の高さを誇るヤフーカード。ヤフー関連サービスやPayPayでの優遇が目立ちます。
貯まるポイントはTポイント&PayPayボーナス。最大3%のポイント還元率も魅力です。
一方で、いくつかデメリットがあるのも見逃せないところ。ポイント切り捨てルールや海外旅行保険が付帯しない点は、事前に知っておきたい欠点です。
この記事では、ヤフーカードのメリット・デメリットを徹底解説。そのうえで、どんな人が向いているのか結論付けています。
おすすめできない人についてもまとめているので要チェック。ぜひ、参考にして下さいね。
1.はじめに:ヤフーカードとは?
ヤフーカードは、その名の通りYahoo! JAPANが提供するクレジットカードです。
最大の特徴はTポイントが貯まりやすいこと。普段でも1%の高還元率ですが、Yahoo!ショッピングやLOHACOの買い物なら3%に。
ヤフーカードはTポイントカードも一体となっているため、貯めたポイントをそのまま利用OK。マイルと交換することもできます。
また、Apple Payにも対応しているため、iPhoneやアップルウォッチでも決済可。
近年、nanacoチャージやPayPayチャージのポイント付与がなくなるなど改悪も続いていますが、依然として利便性の高いクレジットカードとしての地位を保っています。
基本情報
カード名称 | ヤフーカード |
---|---|
年会費 | 0円 |
国際ブランド | VISA・Mastercard・JCB |
支払い方法 | 一括・分割・リボ払い・ボーナス払い |
ポイント還元率 | 1%~3% (Tポイント) |
利用限度額 | 100万円 |
金利 (実質年率) |
リボ払い:18.0% キャッシング:18.0% |
締日 | 月末 |
支払日 | 翌月27日 |
家族カード | 無料 |
ETCカード | 550円 |
申し込み資格 | 18歳以上 (高校生不可) |
海外旅行保険 | なし |
電子マネー付帯 | なし |
発行会社 | ワイジェイカード株式会社 |
CHECK!
2.ヤフーカードのメリット7つ
①年会費(家族カード含む)が無料
まず、ヤフーカードは年会費が一切かからないのが魅力。「年間◯◯円以上利用したら無料・・」といった条件も付きません。
さらに支払いをまとめられる家族カードも発行無料です(Tポイントはそれぞれ貯まる)。
ETCカードを別途発行する場合は年会費550円かかる
②買い物するたび1%のTポイントが貯まる
何といってもヤフーカードを使う理由No.1はTポイントが貯まるからでしょう。ポイント還元率は1%と高水準です。
なお、ヤフーカードはTカードも同時に付帯できます。クレジットカード番号の下にTカード番号あり。
Tポイントカード機能あり
既にTカードをお持ちの方は、ヤフーカードにTポイントをまとめられます。
ヤフーカードの申し込み時にTカードを登録する
③Yahoo!ショッピング&LOHACOは毎回3%のポイント還元
ヤフーカードでは、同グループのYahoo!ショッピングとLOHACOに対する優遇が強力です。
ポイント還元率はなんと3%に。キャンペーン扱いではなく、いつでも3%還元されます。
3%還元の内訳
- Tポイント:2%
- PayPayボーナスライト:1%
普段、Yahoo!ショッピングかLOHACOを利用している方なら、面白いほどポイントがザクザク貯まります。
一点、PayPayボーナスライトは60日間の使用制限があるので注意して下さい。
といっても、PayPayはスマホ決済サービスなのでコンビニやドラッグストアで消費していけばポイントの有効期限切れは防げます。
④ヤフオク利用時の優遇あり
Yahoo!ショッピング、LOHACOほどではありませんが、ヤフーカードはヤフオクの優遇特典もあり。
ヤフオク優遇
- 本人確認不要
- 1%還元
- 商品補償あり
還元率は1%なので、通常支払と変わらず。ただ、ヤフオク出品時の本人確認が不要になるのと、中古品含めて商品補償(ショッピングガード保険)が適用されるのは魅力的。
個人出店の中古品に補償が付くのは心強いです。
⑤PayPayにチャージ可&ボーナスがもらえる
ヤフーカードはPayPay残高にチャージできる唯一のカードです。
2020年2月の改悪によりチャージに付与されるポイント(1%もらえていた)は無くなってしまったのですが、PayPay支払いに対するボーナスは健在。
ヤフーカードの引き落とし設定でPayPayを使うと、最大1.5%のPayPayボーナスが付与されます。
PayPayの還元率(ヤフーカード)
- 基本:0.5%
- ひと月で100円以上の決済を50回以上:+0.5%
- ひと月で利用金額10万円以上:+0.5%
※Yahoo!JAPAN対象サービスなら、さらに+0.5%
ヤフーカード以外は、上記のボーナスが対象外です。通常、クレジットカードの還元率は1%未満なので、1.5%を達成できるなら相当お得です。
ポイント達成条件が難しくなったものの、依然としてPayPayユーザーにとってはヤフーカードが最強であることは間違いありません。
⑥ショッピングガード保険が無料で付帯
ヤフーカードには無料でショッピングガード保険が付帯します。
この保険は、ヤフーカードで購入した商品が対象。商品破損または盗難から90日以内に申請すれば、保険を適用できます。
ショッピングガード保険
補償対象 | 1万円以上の商品 ※海外も対象 |
---|---|
支払限度額 | 100万円 |
自己負担額 | 3000円 |
担保期間 | 90日 |
支払限度額が100万円もあるのは心強いです。前述の通り、ヤフオクをはじめとした中古品でも対象です。
補償金額ですが、基本的には自己負担額を抜いた全額が戻ってきます。ただし、修理できる商品は修理代金の補償になる場合もあります。
⑦オプションでプラチナ補償を付けられる
こちらは月額490円のオプション扱いですが、ヤフーカード限定でプラチナ補償を付けることができます。
詳しい補償内容は以下の通り。
プラチナ補償
補償名 | 補償内容 |
---|---|
修理補償金 | メーカー保証あり:修理費用の100% メーカー保証なし:修理費用の50% |
破損補償金 | 購入・落札金額の90% |
宅配郵送事故補償金 | 購入・落札金額の90% |
盗難補償金 | 購入・落札金額の60% |
返品補償金 | 購入・落札金額の50% |
携帯電話水濡れ・全損補償金 | 保証サービス提供者への支払い金額 |
交通トラブルお見舞い金 | 入院1日につき3000円 |
電子デバイス災害補償金 | 購入・落札金額の修理費用 |
車上荒らし被害補償金 | 購入・落札金額(5万円まで) |
自転車事故賠償責任補償金 | 2/5/10万(人身事故・物損事故) |
お悔やみ帰省お見舞い金 | 交通料金(3万円まで) |
旅行・イベントキャンセル補償金 | チケット代・キャンセル代全額 |
海外旅行けが・病気お見舞い金 | 治療費(5万円まで) |
海外旅行持ちもの損害補償金 | 購入・落札金額の50% |
海外旅行思わぬ出費補償金 | 予定外の費用(5万円まで) |
なりすまし賠償責任補償金 | 損害賠償額(10万円まで) |
ネット売買トラブルお見舞い金 | 弁護士費用(5万円まで) |
個人情報漏洩過失責任補償金 | 損害賠償額(10万円まで) |
ご覧の通り、適用できる補償は18種類と大量です。日々の生活で、とりあえず保険を付けておかないと不安・・といった方には、かなり心強い内容です。
初月は無料なので、本当に必要かどうか1ヶ月かけて吟味してみるのもいいでしょう。
個人的には、フリマアプリ・オークションをよく利用する方、海外出張が多い方に向いていると思います。
CHECK!
3.ヤフーカードのデメリット3つ
①海外旅行保険が付帯しない
ヤフーカードの大きなデメリットとなっているのが海外旅行保険です。残念ながらヤフーカードには一切、海外旅行保険が付きません。
そのため、万一海外で病気になったり事故を起こしたりした場合は、高額請求のリスクが付きまといます。
とくに、アメリカ・ヨーロッパは医療費が高いので要注意。重症の場合は数百万円を請求されることも。
アジア圏でも、シンガポールや香港は医療費が高いです。楽天カードなど、年会費無料でも海外旅行保険が付帯するカードもあるので残念ですね。
②最強還元率ではない
1%のポイント還元は十分に高水準ですが、上には上がいるのも事実。ヤフーカードよりポイント還元率が高い代表的なカードとして、
- リクルートカード(1.2%還元)
- REXカード(1.25%)
などがあります。0.2%程度の違いですが、積み重なると大きく変わってくるので要注意。その他、楽天ユーザーは楽天市場のポイント還元が3%となる楽天カードの方が有利です。
最強還元率ではないヤフーカードですが、PayPay利用時は最高の還元率ですしヤフー関連のサービスをよく利用しているのなら他のカードよりお得になることがほとんど。
基本還元率だけの単純比較ではなく、普段利用するサービスも考慮すべきです。
③毎回の支払いで99円以下はポイント切り捨て
重大なデメリット
地味に痛いデメリットなのが99円以下の端数切り捨てルール。
切り捨てルールはどのカードも共通なのですが(稀に四捨五入してくれるカードもある)、問題となるのがポイント集計の時期。
ポイント集計が月に一度なら、99円以下の端数切り捨ては1回で済みます。しかし、毎回の支払いでポイント集計する場合は、端数切捨てが常に行われることに・・。
残念ながら、ヤフーカードのポイント集計は利用毎。そのため、コンビニなどで少額決済を繰り返すと、相当な取り逃しとなってしまいます。
よく比較されるライバルの楽天カードであれば、月額毎のポイント集計なので端数の切り捨ては月1回のみ。ヤフーカードより有利なポイント集計です。
少額決済を繰り返す方は、ヤフーカードだとポイント取り逃しが多くなってしまうため気をつけて下さい(確実にポイント還元率1%を下回る)。
4.参考:貯めたTポイントの使いみちは豊富
ちなみに、貯めたTポイントの使いみちは、かなり広範囲です。
税金や公共料金(Yahoo!公金払い)、ふるさと納税などに利用できます。もちろん、ネットショッピングやTポイント提携店で現金同様に使用するのもOKです。
最近では、貯めたTポイントを資産運用するのも流行っています。SBIネオモバイル証券ならTポイント投資が可能に。
ミニ株(単元未満株)対応なので、数百円分のTポイントから株取引ができます。
5.ヤフーカードがおすすめな人・おすすめでない人
メリット・デメリットからヤフーカードの全体像がくっきりと見えてきました。ヤフーカードのおすすめな人、おすすめでない人は以下の通りです。
おすすめな人
- Tポイントが一番貯まるカードが欲しい
- スマホ決済はPayPayしか使わない
- Yahoo!ショッピングかLOHACOをよく利用する
- 年会費無料のカードでポイ活したい
- 購入商品に対して保険を付けたい
おすすめでない人
- Tポイントユーザーではない
- PayPay以外のスマホ決済を使っている
- 海外旅行保険を重視する
- 少額決済が多い
まず、ヤフーカードがおすすめな人は、ずばりTポイントを貯めている方。現状、ヤフーカード以上にTポイントが貯まりやすいカードは思いつきません。
とくに、Yahoo!ショッピングかLOHACOを利用しているなら即決レベルで入手したいカードです。
また、PayPayユーザーの方にもおすすめ。
最高還元率は2.5%から1.5%にダウンしましたが(チャージ分のポイント付与がなくなった)、それでもPayPayで最もお得にポイントが貯まるカードとして君臨しています。
年会費無料ながら、優秀なポイ活ができるのは魅力です。
逆におすすめできないのが、現在貯めているのがTポイントでない方。
これからTポイントに一元化するのならいいのですが、そうでないなら無理してヤフーカードにしなくてOKです。PayPay以外のスマホ決済を使っている方も同様です。
その他、ヤフーカードには海外旅行保険が付かない、99円以下の少額支払いが毎回切り捨てされるといったデメリットがあります。
普段の利用シーンからデメリットが許容できる方のみ、申し込みましょう。
[note title=”TOPIC”]ヤフーカードのデメリットが許せない方は、同じく年会費無料の楽天カードを選ぶべき。楽天カードなら海外旅行保険付帯でポイントの取り逃しがありません(99円以下切り捨ては月1回のみ)。[/note]CHECK!
6.この記事のまとめ
この記事では、ヤフーカードについてメリット・デメリットを解説してきました。
何といってもメリットはTポイントが貯まること。汎用性の高いTポイントは現金同様に使えます。
スマホ決済サービスの雄、PayPayと相性がいいのも魅力です。
一方でいくつかデメリットもあり、一癖あるのがヤフーカード。
人によっては契約しないほうがいい場合もあるので、許容できるか慎重に検討してみてください。とはいえ、年会費はかからないので金銭的な損はありませんよ。
おさらい
ヤフーカードはどんなメリットがありますか?
Tポイント、PayPayの還元が大きな魅力です。その他、年会費無料やショッピングガード保険付帯などのメリットもあります。
ヤフーカードはどんなデメリットがありますか?
99円以下はポイント付与対象にならない点が手痛いデメリットです。また、海外旅行保険も付帯しません。
ヤフーカードがおすすめな人とは?
最も利用価値が高いのが、Tポイントを貯めたい人です。PayPay、Yahoo!ショッピング、LOHACOユーザーにもおすすめできます。