この記事で分かること
- PayPay加盟店の具体的なメリット
- 加盟店に参加する前に知っておきたい注意点
- PayPay加盟店の登録手順
PayPayは国内でもっとも勢いのあるスマホ決済サービスの1つです。
キャッシュレス・消費者還元の対象にもなっており、PayPay加盟店になるだけで大幅な集客を見込めます。
しかも今なら初期費用や決済システム利用料といった各種費用がすべて無料です。PayPayの加盟店になるなら、今が絶好のチャンスです。
本記事ではPayPayの加盟店になるメリットと注意点、さらに加盟手に登録するための手順について詳しく解説しています。
1.PayPay加盟店になるメリット4つ
PayPay加盟店になると、以下のメリットがあります。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
①認知度ナンバー1のスマホ決済で集客アップが見込める
PayPay加盟店になる最大のメリットは集客アップが見込めることです。
現在、日本ではLINE Payや楽天Pay、d払い、メルペイなどさまざまなスマホ決済サービスが乱立しています。その中でも認知度ナンバー1なのがこのPayPayです。
実際の利用者数も非常に多く、2019年10月にはPayPayの登録ユーザー数は1,500万人を超えました。
今では支払いのメインがPayPayで、現金しか使えないお店は利用したくないという人も増えています。
逆に言えば、PayPayを導入することでそういったお客さんをお店に呼び込むことが可能です。
お店を利用してくれるお客さんが増えるのが、加盟店参加の最大のメリットでしょう。
②ユーザー数8億人のAlipayも利用可能に(中国人を取り込める)
PayPay公式より
PayPayを導入すると中国人観光客を取り込めるメリットもあります。
PayPayは中国や香港でもっとも普及しているAlipayというスマホ決済サービスと連携しており、PayPay加盟店ではAlipayによる支払いも可能です。
つまり、PayPayの加盟店になるだけでAlipayを利用している訪日外国人を取り込むことができます。
8億人以上と言われているAlipayユーザーを取り込むことができれば、さらに集客をアップさせることが可能です。
③初期導入費・月額固定費・決済システム利用料・入金手数料が全部無料
手数料0円
スマホ決済を導入する際に気になるのが初期費用や毎回の入金手数料といった各種費用です。
PayPayでは初期導入費、月額固定費はもちろん、決済システム利用料や入金手数料もすべて無料です。
一切費用をかけることなく導入できますし、導入後も手数料等はかかりません。
ただし、決済システム利用料と入金手数料については期間限定のキャンペーンなので注意しましょう。
[note title=”TOPIC”]無料になるのは決済システム利用料が2021年9月30日まで、入金手数料が2020年6月30日まで[/note]④累計決済額1万円以上で最短翌日の入金
PayPayでは累計決済額が1万円以上なら、最短翌日に売上を入金することができます。
入金タイミング
- ジャパンネット銀行:翌日
- その他の銀行:2~4営業日
入金タイミングは受け取る銀行口座によって異なります。受け取り口座がジャパンネット銀行の場合は、翌日に入金されます。
スマホ決済を導入する際に受け取りまでどれくらいかかるか心配な人も多いでしょうが、これだけ早く振り込んでくれるなら安心です。
補足:入金手数料が永年無料のジャパンネット銀行法人口座を開設しておきたい
ジャパンネット銀行は入金が早いだけでなく、入金手数料が永年無料というメリットがあります。
前述の通り入金手数料は2020年6月30日まで無料ですが、ジャパンネット銀行なら2020年7月以降もずっと入金手数料が無料です。
2020年7月以降、ジャパンネット銀行以外だと105円(税込)の手数料がかかります。
決して高額ではないものの、積み重なっていくと大きな出費となります。PayPayを利用するなら、ジャパンネット銀行の口座を開設しておくのがおすすめです。
2.PayPayの加盟店になる前に注意したいこと2つ
PayPayの加盟店になるとさまざまなメリットがありました。一方で、加盟店になる前にいくつか気を付けておくべきこともあります。
①「決済システム利用料0円」の適用はスキャン支払いのみ
決済システム利用料が無料になるのは前述の通りですが、実はこのキャンペーンが適用されるのは支払い方法がスキャン支払いの場合のみです。
PayPayでは大きく分けて2つの支払い方法があります。
PayPayの支払いシステム
- バーコード支払い:お客さんのスマホに表示したQRコードを店側が読み取る
- スキャン支払い:お店に設置されているQRコードをお客さんがスマホで読み取る
スキャン支払いはレジにバーコードを設置するだけでいいのでお店の負担が少ないです。
しかし、支払う側がQRコードをスキャンして料金を手入力しないといけないため、お客さんに負担がかかります。
スキャン支払い
バーコード支払いはお客さんのスマホに表示したQRコードをお店側が読み取るのでお客さんの負担は少ないですが、決済システム利用料が無料にならないのがデメリットです。
最初は決済システム利用料がかからないスキャン支払いでサービスを開始し、無料キャンペーン終了後にバーコード支払いへ変更するといいでしょう。
②今後の手数料がどうなるかは未定
2021年9月30日までは決済システム利用料が無料ですが、それ以降の手数料は未定です。
無料のまま継続するのか、それとも利用料がかかるようになるのか分かりませんし、利用料がかかる場合はいくらになるのかも分かりません。
PayPayは「もし2021年9月30日以降から利用料が発生する場合は半年前までに連絡する」としています。
いきなり利用料が発生する、といったことにはならないので安心ですね。
3.個人事業主もOK!PayPay加盟店の登録手順
ここからはPayPayの加盟店登録の手順を見ていきましょう。
PayPayは法人だけでなく個人事業主も登録できます。登録するための資格は必要なく、簡単な審査を通過すれば利用可能です。
加盟店登録の手順は以下の通りです。
まずは、簡単な情報として、名前・メールアドレス・電話番号・事業形態(法人・個人事業主)を入力します。
入力が終わったら「確認する」をタップして下さい。
「PayPayより(お客様の氏名) 加盟店登録の続きはこちら」の件名でメールが届きます。
メール内のリンクから申し込みフォームにアクセスして下さい。
以下、必要書類です。
法人
法人番号(書類は不要)
個人事業主
次のうち、いずれか(運転免許証・運転経歴証明書・パスポート・国民健康保険被保険者証・在留カード・住民票の写し・印鑑登録証明書)
共通
- 中古品・リサイクル品・古物の取扱有:古物商許可証
- 施術所に該当:開設届出済証明書
- 旅行代理店に該当:旅行業登録票
- 医療相談、法律相談を行っている:資格認定証/登録証
- 運転代行業:自動車運転代行業認定証
審査完了後、登録住所にPayPayコードキットが送られます。
以上、PayPayの導入は完了です。わからないことがあれば、電話サポート(0120-957-640)も利用できます。
4.【考察】PayPay加盟店になることで危険性はあるのか?
「PayPayを導入することに危険性はないのか?」と不安を持っている人もいるでしょう。
実際、2018年末に実施された「100億円還元キャンペーン」ではクレジットカードが不正利用される被害がありました。
しかし現在は、不正利用防止の技術が進んだため、PayPay導入の危険性はほぼ0です。
最初に不正利用の被害に遭って以降、本人確認プロセスを強化したり、クレジットカードの利用限度額を下げたりといった対策を実施しました。
この強化により、現在は不正利用が発生していません。
また、万が一PayPayによる不正取引があっても加盟店には取引金額の全額を補償してくれます。
不正利用による被害者への補償はすべてPayPayが負担。加盟店側が負担することはありません。
5.補足:キャッシュレス消費者還元事業の申請は終了
キャッシュレス消費者還元事業の申請は2020年3月末で終了しました。
キャッシュレス・消費者還元事業とは、対象の店舗でキャッシュレス決済を利用すると最大5%の還元を受けられる国の補助金事業
終了済みですが、参考資料としてキャッシュレス・消費者還元事業の申請条件を以下にまとめておきます。
キャッシュレス・消費者還元事業に参加できるのは、以下の条件を満たす「中小・小規模事業者」に限ります。
業種分類 | 条件(どちらか一方を満たせばOK) | |
---|---|---|
資本金 および出資の総額 |
常時使用する従業員数 | |
製造業/その他 | 3億円以下 | 300人以下 |
卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
小売業 | 5,000万円以下 | 50人以下 |
サービス業 | 5,000万円以下 | 100人以下 |
フランチャイズチェーンの場合、本部が大企業でも加盟店が中小・小規模事業者の条件を満たすならキャッシュレス・消費者還元事業に参加できます。
ただし、その場合の還元率は5%ではなく2%です。また、課税所得の平均額によっては上記の条件を満たしても対象から外れる可能性があります。
キャッシュレス・消費者還元の参加条件の詳細についてはこちらの資料もチェックしてください。
6.この記事のまとめ
PayPayは知名度が抜群で利用者も多いです。PayPayの加盟店になるだけで、集客効果が期待できます。
今なら初期費用に加えて決済システム利用料や入金手数料も無料なので、まったく費用をかけることなく導入可能です。
しかも国の補助金事業である「キャッシュレス・消費者還元」の対象事業者でもあるため、より一層たくさんのお客さんにお店を利用してもらうチャンスです。
これを機にPayPay加盟店になって、売上を伸ばしましょう。
おさらい
PayPay加盟店になるメリットは?
知名度1位のスマホ決済「PayPay」のユーザーを取り込めるので、集客アップを期待できます。また、中国人が使用するAlipayユーザーにも対応しています。
加盟するうえで注意点はある?
「決済システム利用料0円」を実現するには、お客さんに負担となるスキャン支払いでなければなりません。そのため、決済システム利用料は「あり」と考えておきましょう。
加盟店の登録はどうすればいい?
申込みページにて申請した後、必要書類をアップロードします。審査が終わるとPayPayコードキットが届きます。