転職サイトdodaやanで有名な、パーソルキャリアが提供するミイダス。スマホで簡単登録するだけで、自分の市場価値を知ることが可能です。
また、登録直後から面接確約オファーを受け取れるのもミイダスの強みとなっています。
今回は、実際に登録してみて感じたミイダスのメリット・デメリットを赤裸々に書いていきます。
ユーザーの評判も鋭く考察。「全然使えない」といった口コミも、掘り下げていきますよ。
ミイダスに登録すべきか迷っている、あるいは何ができるのかサービス内容が知りたい、そんな人はこの記事を参考にして下さいね。
1.最短5分で自分の市場価値が分かる!ミイダスに登録してみました
ミイダスに登録すると、自分の市場価値を知ることができます。
本格的な転職活動に入る前に、自分と同じ職種・学歴の人がどれくらいの市場価値を持っておくのか知ることは、とても有益です。
ミイダスの登録ですが、ゆっくりと入力していき10分くらいかかりました。急いで入力できるなら、5分で終わるかと思います。
ミイダスの詳しい登録手順は以下の通り。
プロフィールでは、以下の項目を入力していきます。
- 性別
- 生年月日
- 第一言語
- お住まいの都道府県
- 最終学歴
- 出身大学名
- 出身大学の学部
- 最終学歴の卒業年
- 6ヶ月以上の離職経験
- 経験社数
出身大学名以外は選択式なので楽です。
職務経歴では、以下の項目を入力していきます。
- 現在の就業状況
- 直近会社の入社年月
- 現在の就業先会社名
- 業種
- 従業員数
- 雇用形態
- 役職
- 年収
- メインに経験した職種
現在の就業先会社名以外は選択式となります。
実務経歴では、職務経歴で入力した「メインに経験した職種」をさらに詳しく掘り下げていきます。
例えば、営業を選んだ場合は、担当顧客・営業スタイル・営業目標達成率・営業成績の組織内順位などを選択式で入力していきます。
語学・資格項目では、以下の項目を入力していきます。
- 英語力
- EXCELスキル
- 普通自動車免許の有無
- 保有資格
保有資格以外は選択式です。
ここまでの入力で、現在の市場価値が表示されます。
この流れで、最後にミイダスの本登録を行います。同ページ内の「ミイダスに登録してオファー内容を見る」をタップしましょう。
メールアドレスの場合は、SMSで認証コードを受け取り入力します。
自分の情報を知られたくない企業がある場合(現在お勤めの会社など)に登録します。
以下の希望項目を入力します。
- 勤務地
- 業種
- 企業規模
- 契約形態
- 最低年収
- 職種
最後に、転職意欲・転職を検討している理由などの項目を選択して終了です。
ミイダスの登録に成功すると「ユーザーの登録が完了しました!」の画面が表示されます。
ユーザーの登録が完了したら、マイページから実際のオファーを見てみましょう。
会社名をタップすれば、募集の内容や会社の概要などを閲覧できますよ。
2.ユーザーの反応はどう?ミイダスの評判を調査
さて、ミイダスに対するユーザーの評判が気になったので調べてみました。
まずは辛辣な悪評から。
ミイダス、オファー年収がポジション詳細の予定年収のMAX値より高いんだけど大丈夫か?
— ぱたを (@PoppoDayo2018) August 27, 2019
ミイダスって年収査定もクソほど適当だしロクな求人来ないけど息してるのかな。
— ふぃん@FP&A (@fpa_fin) August 27, 2019
ミイダスで適正年収調べたら700万とかでてきて草なんだが
— どざさま (@soinenja) August 18, 2019
適正年収(自分の市場価値)が高すぎるとの意見が目立ちました。
確かに、適正年収が過大評価されているのは、実際に感じましたね。その他の意見もリサーチ。
転職サービスでミイダスってのがあって、市場価値出してくれるんやけどどんなロジックでなんだろ。
僕のプロフ見て企業からスカウトやオファー来るけど、記載されてる市場価値とオファー年収全然違う気がする、、、
あなた市場価値高めだから転職した方が良いよって感じで促進するためなんかな?— Kazumaru (@biz_kazu) August 6, 2019
ミイダスの仕組みについて気になるとの意見。結構深い考察ですね。
口コミ通り、「市場価値が高いあなたは転職しなさい」と促しているのは間違いなし。その背中押しとして、市場価値が表示されるわけです。
市場価値の算出は、入力項目を点数で計算しているのでしょう。大学名や企業名も点数が割り振られているはずです。
ミイダス、なんか年収400万とか書いてる、調べてみるとヘンテコな求人が多い印象。あんまり信じすぎると時間を無駄にしそう。
— annualleave.link (@Annualleave_jpn) August 26, 2019
変な求人が来た記憶はないので、受け手の主観でしょうね。
ミイダスに登録しているのだが、、低い年収提示の、職種も全く専門外のオファーが何度も来たりするのだが……なぜなの。。
なぜなのかわからないわ。#ミイダス— ドラちゃん (@labc0383_cd) August 7, 2019
これは同感。恐らく、ミイダス側のシステムがまだ完璧ではなく、ノイズを拾ってしまうのでしょう。
専門外でも、募集文など何らかの文脈を拾ってきて、ヒットさせてしまっているのだと思われます。
数は多くないのでそこまで不満ではありませんが、今後さらに精度を上げてほしいものです。
ミイダスのおパーソナリティ診断、かなり効果あるな
— ナッシングプラン-ASH (@hans_run) August 23, 2019
ミイダスには、いわゆる性格診断のようなもの(パーソナリティ診断)があるのですが、これが面白いくらいあたります。
パーソナリティ診断
5分くらいで診断できるので、適職探しのためにも暇な時間にチャレンジしてみることをおすすめします。
ちなみに、パーソナリティ診断以外に、ストレス要因や相性のいい上司関係などを診断できる、コンピテンシー診断も活用できます。こちらも面白いですよ。
コンピテンシー診断
悪評ばかり紹介してきましたが、最後にミイダスから好条件のオファーが届くとのご意見も。
ミイダスに登録していると、めちゃくちゃ好条件の企業から面接確約オファーが届くんだけど(通るかは別として)、せっかく来るのにいま受けても4月までは待ってもらえないだろうから受けられなくて、つらい〜
— うみ (@1ao21) August 27, 2019
好条件オファーもきっちり届くのがミイダスの強みです。
CHECK!
3.ここが惜しかった!ミイダスのデメリット
ミイダスには、以下のデメリットがあります。
デメリット
- 適正年収(自分の市場価値)が盛られている
- オファー待ちの仕組みなので、こちらから求人検索できない
- 転職エージェントの手厚いサービスには劣る
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①適正年収(自分の市場価値)が盛られている
ミイダスに登録すると、自分に近い属性の人のオファー年収実績を見ることができます。
私の場合、年収400万円の32歳で登録したのですが、類似ユーザーオファー年収実績が874万円という結果に。
正直、かなりテンションが上がったのですが、冷静に考えると400~550万円くらいのレンジが妥当でしょう。
もちろん、保有資格や職種など細かな条件で分かれるのでなんとも言えませんが、この結果はやや盛りすぎなのかなと。
類似ユーザーの中でも、特段に成功した人をピックアップした値が表示されているような気がしました。
まあ、やる気が出るという点では、多少盛られている方がいいのかもしれませんが・・。
②オファー待ちの仕組みなので、こちらから求人検索できない
ミイダスは、入力した項目を参考に適職を抽出して、企業からのオファーを待つ仕組みとなります。
そのため、こちらから求人検索して応募するわけではありません。完全に待ちのスタイルです。
ただ、オファーの件数がものすごいので、実際はそんなにデメリットとは感じないかもしれません。
より、オファー件数を増やしたい場合は、メニューから以下の項目をタップ。
- 企業をフォローする
- プロフィールを更新する
- 職務経歴書を記入する
企業側から検索されやすいように、各項目でアピールします。
フォロー機能ですが、気になる企業があれば「フォローする」をタップします。
フォローしておくことで、企業から直接連絡が来ることがあります(面談とは別に電話質問をしてくれることも)。
③転職エージェントの手厚いサービスには劣る
転職に関して手取り足取り面倒を見てくれる転職エージェント。
ミイダスは、転職エージェントのサービスではありませんので、転職活動をエージェントに丸投げする・・なんてことはできません。
転職エージェントを使えば、求人紹介だけでなくスケジュールの調整や裏情報の提供、面接のアドバイスなどサポートしてくれます。実際、書類選考や面接の通過率もアップします。
転職エージェントは、自分で転職活動をしたい人には不要ですが、キャリアに自信がない、あるいは初めての転職で心配な人は利用したいサービスです。
転職エージェントを併用する場合は、ミイダスと同じ会社の「doda」を活用することをおすすめします。
4.実際に使って分かったミイダスのメリット
ミイダスには、以下のメリットがあります。
メリット
- マーケットに対する自分の市場価値を把握できる
- 書類選考なしの面接確約オファーを次々と受け取れる
- 現在の年収400万円程度でも高収入のオファーがある
- 優良企業の登録が多い
- 転職エージェントを使わず一人で転職活動ができる
- アプリ内で企業のデータベースを閲覧できる
こちらも、詳しく見ていきましょう。
①マーケットに対する自分の市場価値を把握できる
ミイダスを使う目的ですが、転職活動だけでなくマーケットに対する自分の市場価値を知ることができる点が大きな魅力です。
絶対的な価値ではなく相対的な価値を知ることができるため、自分を客観視できます。本格的にキャリアデザインを行うなら、非常に強力なツールです。
また、自分と同じくらいの年で業種も職種も同じ属性の人が、どれくらいの年収を貰っているのか?適正年収を知る上で重要な情報を取得できます。
②書類選考なしの面接確約オファーを次々と受け取れる
面接確約オファーとは、その名の通り面接することを約束してくれるオファーのこと。書類選考はパスされるので、いちいち履歴書を書く手間がありません。
ミイダスで届くオファーは、すべて面接確約となります。年収400万円で登録した私ですが、希望条件一致で届いた面接確約オファーは65件でした(登録初日の件数)。
ちなみに、年収アップ確定のオファーは黄色枠で表示されます。
年収アップ確定のオファー
口コミでは、トンチンカンなオファーが届くと書かれていましたが、営業希望の私はすべて営業職のオファーが届いていました。
このあたり、職種によって多少精度が変わるのかもしれません。
③現在の年収400万円程度でも高収入のオファーがある
決して数は多くないのですが、年収400万円程度の登録でも面接確約の高収入オファーが来ました。
実際に届いた、目ぼしいオファーを2件ご紹介。
まずは1つ目。年収600~1200万円のレンジで、ポジション詳細は不動産コンサルタント。コンサルといっても、業務内容は顧客との面談です(集客業務なし)。
もう一つは、年収800~900万円。生保の営業です。成果報酬に自信があるなら、このオファーもありですね。
と、こんな感じで希望職種に関する高収入オファーが届きます。キャリアップを狙うなら、ミイダスに登録して実際のオファー内容を見てみると、いいですよ。
④優良企業の登録が多い
ミイダスの仕組みは、企業側にとっても様々なメリットがあります。具体的には、ユーザーデータの閲覧や求人内容の編集、掲載期間に対して料金が発生しません。
その結果、採用コストが低く抑えられると企業間で評判となり、多数の優良企業が登録することに(5万社以上)。
以下、ミイダスに登録している企業の一部です。
味の素 / キッコーマン / アサヒビール / 武田薬品工業 / KDDI / アディダスジャパン / 東レ / GEジャパン / 日本テレビ放送網 / 任天堂 / アマゾンジャパン / 三井化学 / トレンドマイクロ / 損保ジャパン日本興亜 / ミスミ / PHILIPS / 横浜銀行 / 千趣会 / ぴあ / DeNA / イビデン / 旭化成 / IHI / テルモ / キリンビール / 日本農薬 / ヨネックス / カプコン / NEC / 小糸製作所 / 日本板硝子 / デュポン / プラダジャパン / 第一精工 / フジクラ / NOK / 日産自動車 / ブラザー工業 / 帝国データバンク / アートネイチャー / エフテック / 三菱ふそうトラック・バス / 吉本興業 / 日テレ7 / 三菱マテリアル / 積水ハウス / 三菱ガス化学 / 出光興産 / TDK / 伊藤忠テクノソリューションズ / GSユアサ / 住友ゴム / JX金属 / PwCコンサルティング合同会社 / エイベックス / ヤマハ発動機 / PwCアドバイザリー合同会社 / SECOM / アイシン精機 / 明治安田生命 / エイチ・アイ・エス / 松竹 / エクセディ / 日本信号 / オリエンタルランド / 東京ガス / オリックス銀行 / カルソニックカンセイ / グラクソ・スミスクライン / セイコーエプソン / ボッシュ / ヨロズ エスビー食品 / 京セラ / 九州電力 / 栗田工業 / オリンパス / 三菱自動車工業 / 山下ゴム / 住友林業 / デンソー / アミューズ / 昭和シェル石油 / IDC大塚家具 / サイバーエージェント / 大和ハウス工業 / 日本ヒューレット・パッカード / 東北電力 / アビームコンサルティング / 日本オラクル / アルプスアルパイン / 浜名湖電装株式会社(デンソーグループ) / 富士フイルム / ブルームバーグ
⑤転職エージェントを使わず一人で転職活動ができる
デメリットで転職エージェントのサポートが無いことを上げましたが、裏を返せば一人で転職活動ができるのも、ある意味メリットです。
便利な転職エージェントのサービスですが、エージェントとの頻繁なやり取りは避けられません。実際、エージェントとの面談に足を運ぶのも面倒です。
また、転職エージェントは確実性を重視する傾向にあり(転職成功が成果となるため)、チャレンジングなオファーを掲示しないケースがあります。
その他、転職エージェントの性格によって紹介企業がバラバラになる場合も。
システマティックなミイダスと違い転職エージェントは人のサポートになるため、どうしてもムラが出てしまうのです。
一人でじっくりと比較検討しながら、転職活動を進めていきたい場合は、あえて転職エージェントは使わず、ミイダスの面接確約オファーを頼りに転職活動を行うことをおすすめします。
⑥アプリ内で企業のデータベースを閲覧できる
実際、ミイダスを使って感じた意外なメリットとして、企業情報のデータベースがまとまっているのは、良いなと思いました。
ミイダスでは、オファー内容とポジション詳細はもちろんのこと、
- 企業概要
- 事業概要
- 待遇(賞与・福利厚生・休日)
- 労働環境(平均残業時間)
- 企業PR
- 日経の業界レポート
などを閲覧できます。
スマホを片手に、これらの重要情報を瞬時にチェックできるのはとても便利です。
それぞれの項目がタブで分かれており、綺麗に情報が整理されているのもGood。さすがanやdodaを手掛けるパーソルキャリア、ユーザビリティをよく分かっています。
自分に合う企業情報を、効率よく収集したい人にとってもミイダスは十分に利用価値がありますよ。
5.結論!ミイダスを使うべき人とは?
さて、メリット・デメリットや実際に利用した感想をまとめて、どんな人がミイダスの利用に向いているのか、以下にまとめました。
- マーケットに対する自分の市場価値を把握したい
- 今後、どれくらいの年収を目指せるのか知りたい
- 書類選考不要な面接確約オファーを受け取りたい
- とりあえず今は転職エージェントを使わない
- どんな企業が登録されているのか見てみたい
上記に一つでも当てはまるなら、ミイダスの利用をおすすめします。
ミイダスは、無料できますしメール通知が嫌なら捨てアドを使うのもアリ。登録する手間もリスクもないので、遊び半分でとりあえず利用してみる感じでOKです。
メインの使い方としては、自分の市場価値を知ること。そして、面接確約オファーを受け取ることです。
転職エージェントと併用するのもありですし、ミイダスだけで転職活動を行うのもあり。
とりあえず、どんな企業からオファーが来るのか見ていたいだけの場合でも、十分に登録する価値はありますよ。
CHECK!
6.【まとめ】ミイダスで自分の市場価値を知り、面接確約オファーを受け取ってみよう
この記事では、ミイダスについて詳しく解説してきました。
実際に使ってみた感想としては、確かにデメリットはあるものの、利用価値は十分すぎるほど高いと思いました。
5~10分かけて無料登録するだけで、自分の市場価値や転職に関する濃い情報を入手できるので、使わない手はありません。
企業からのオファーも、書類選考をパスした面接確約オファーである点も魅力。高収入のオファーも届くので、どんな求人内容かだけでもチェックしてみると面白いですよ。