リクルートが提供するAirペイ。クレジットカード・電子マネー・QRコード決済・ポイントなど、キャッシュレスのあらゆる決済サービスを利用できます。
テレビCMで初めて知った方も多いのではないでしょうか。
この記事では、小規模から中規模の店舗を運営する個人事業主・法人に向けて、Airペイの加盟店になるメリットと注意点について詳しく解説。
導入の流れについても説明していきます。Airペイの加盟店になるべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にして下さいね。
1.はじめに:Airペイとは?
Airペイは、リクルートが運営するキャッシュレス導入サービスです。執筆時点では、29種類の電子マネーやクレジットカード、QRコード決済(スマホ決済)に対応しています。
Airペイの決済手段
クレジットカード
VISA・JCB・MasterCard・ダイナースクラブ・ディスカバー・AMEX・Union Pay
電子マネー(交通系)
Suica・Pasmo・Kitaca・TOICA・ICOCA・SUGOCA・manaca・nimoca・はやかけん
電子マネー(その他)
Apple Pay・iD・QUIC Pay
QRコード決済
PayPay・d払い・LINE Pay・au PAY・ALI Pay・WeChat Pay
ポイント
Tポイント・dポイント・Ponta・WAON POINT
Airペイは小規模の事業者でも導入可能で、現金決済以外の幅広い選択肢を持つことができます。
詳しくは後述しますが、決済手数料が業界一安いため導入ハードルが低いのも魅力。固定費もかからないため、加盟店になればリスクフリーで集客力をアップできます。
CHECK!
2.Airペイの加盟店になるメリット
①PayPayやd払いなどQRコード決済も同時に導入できる
現在、キャッシュレスの主役はクレジットカードではなくQRコード決済(スマホ決済)に変わりつつあります。
特にPayPayはキャッシュレス界の雄とも言える存在。導入できていないと、多くの顧客を取り逃すでしょう。
dポイントを貯めているユーザー向けのd払いも、近年は対応必須と言える決済サービスです。
AirペイではQRコード決済に対応。クレジットカード・電子マネーに対応するAirペイに加えて、QRコード決済専門のAirペイQRを同時に申し込めば利用可能となります。
②キャッシュレス先進国の中国・韓国人を取り込める
中国や韓国は日本よりキャッシュレス文化が進んでいます。
特に、日本の経済を下支えする存在となりつつある中国人をターゲットにできるのは大きいです。
Airペイを導入すれば、中国ではおなじみのAliPayとWeChat Payに対応できます。
中国のキャッシュレスは、AliPayとWeChat Pay が92.8%のシェアを占めているので、この2つに対応できれば中国人のお客さんはほぼ全員対応できます。
③決済手数料が安い
Airペイの大きな魅力となっているのが決済手数料の安さ。業界最安の水準です。
Airペイの決済手数料
決済方法 | 決済手数料 |
---|---|
クレジットカード (VISA・MasterCard・AMEX) |
3.24% |
その他クレジットカード | 3.74% |
交通系電子マネー | 3.24% |
その他電子マネー | 3.74% |
QRコード決済 | 3.24% |
クレジットカード決済は、7%程度の手数料を取られる場合があるので、いかにAirペイが安いのか分かります。
競合と比べても、同等か有利な手数料の設定です。
競合と比較
決済サービス | 決済手数料 |
---|---|
Airペイ | 3.24~3.74% |
coiney | 3.24~3.74% |
Square | 3.25~3.95% |
楽天ペイ | 3.24~3.74% |
振込手数料&固定費もかからない
Airペイに支払う手数料は、上記の決済手数料のみとなります。振込手数料(すべての銀行)や固定費は一切かかりません。
このあと説明するAirレジの利用料も0円。審査完了後に届くカードリーダーも無料で使えます。
④iPad・iPhoneをレジ化できるAirレジが無料
Airペイ導入にあたりレジを新たに購入する必要はなし。iOS端末(iPad・iPhone)があれな、レジ化(POSレジ)することができます。
利用するのはAirレジ。POSレジアプリとしては日本一の導入実績を誇ります(執筆時点で約47万店舗が導入)。
Airレジ
Airレジはレジ機能としてはもちろん、以下の機能もすべて無料で使えます。
無料機能
- 客単価の把握
- 売れ筋商品の把握
- 日々の売上記録
- 顧客管理
- 在庫管理
- 自動でレジ締め
日々の売上記録はCSV出力OK。売れ筋や客単価もひと目で把握できるため、経営判断の材料として利用できます。
また、締め作業を自動化することも可能。あらかじめ設定しておいた時間に、締めてくれるので楽です。
正直、Airレジが使えるだけでも導入の手間の元は十分に取れます。
⑤365日、深夜までサポートしてくれる
どんなに高機能でも、店舗の需要部分である決済機能をAirペイに依存していいのか悩ましいところ。万一のときのサポートが無いと不安ですよね。
Airペイでは、365日サポート(ヘルプデスク)を利用できます。
23時まで対応してくれるのは大きいですね。さすが大手リクルート、手厚いサポートです。
ヘルプデスクは、AirペイQR、Airペイ ポイントについても対応してくれます。
新規導入の不安点やカードリーダーの故障対応はもちろん、導入前なら審査状況についてもお問い合わせできます。
CHECK!
3.Airペイを利用する際の注意点
①Android端末が非対応
AirペイはiOS端末限定のサービスです。Androidスマホ・タブレットは使用できないため注意して下さい。
②最短の入金タイミングが翌日ではない
Airペイは、入金タイミングが最短でも3日かかります。また、振込回数は月に3~6回と決まっています。
振込回数はみずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行が月6回、その他の銀行が月3回
振込回数が月に1回しかない決済サービスもありますが、ライバルのSquareは翌日入金。PayPayも1万円以上の決済額で翌日入金に対応してくれます。
その他、Airペイはゆうちょ銀行に対応していない点にも注意が必要です。
③楽天ペイなど非対応のQRコード決済がある
AirペイQRでPayPayやd払いを利用できる一方で、一部の主要サービスが非対応となっています。
特に、楽天ペイが非対応なのは痛手。楽天ポイントも対応していないので、楽天ユーザーを取りこぼしてしまいます。
楽天ペイを導入したい場合は、別途楽天ペイの加盟店申請を行いましょう。
④レシートの印刷は対応プリンターが必要
決済手数料以外の費用がかからないAirペイ。しかし、レシートを印刷する場合は対応プリンターが必要です。
対応プリンターは据え置きタイプだと、最安でも36900円かかります。簡易的なタイプだと19800円から購入可能です。
Airペイ非対応のプリンターは残念ながら連携できないため使えません。
外部参照:Airペイ対応のプリンター一覧
4.Airペイ導入の流れと申し込みに必要なもの
Airペイは以下の流れで導入します。
導入の流れ
- Airペイに申し込み(Air ID取得)
- 審査を待つ
- 必要書類・機器を受け取り
- Airペイアプリの初期設定
Airペイは本番決済の前にトレーニングモードで練習できるため安心して下さい。申し込みから利用開始までは、ざっくりと2週間くらい見ておきましょう。
なお、申し込みに必要な書類は以下のとおりです。
必要なもの
- 口座情報(ゆうちょ銀行以外)
- 本人確認書類(個人)・登記簿謄本(法人)
- 店舗確認書類
店舗確認書類は、店舗に関する写真(外観・内観・入り口など)と店舗名や住所を確認できる資料が必要です。
未開店の場合は、オープン広告のチラシなどで店舗の存在を証明できればOKです。その他、ペットショップや医療機関の場合は、許可証や免許の掲示を求められます。
CHECK!
5.審査対象の基準と必要な時間
まず、審査対象は実店舗であればOKです。ネットショップでなければ問題なし。
まだ未開店の状況でも申し込み可能です。
Airペイの審査は決済サービスによって受付先が変わります。VISAの審査は通ったけどJCBはまだ・・といった具合に、審査結果が分かれることも。
審査難易度は、過去にクレジットカードの滞納などが発覚した場合は、非常に厳しくなります。信用機関で履歴を調べられるので、その点は留意しておきましょう。
とくに、信用機関に傷がなければ、口コミを見る限り審査はパスできる可能性が高いです。
なお、審査にかかる時間は3~10日間となります。その他、導入手続きの期間も含めると、実際にAirペイを運用できるのは10日~2週間前後かかります。
審査の流れ
6.参考:Airペイの評判・口コミ
最後に、参考としてAirペイを導入した店舗の評判を掲載しますね。
おはようございます。
今日は一段と寒いですね(*´ω`)キャッスレス化で
Airペイを導入しましたが
まだトレーニングモードで
練習中です”(-“”-)”高齢者が多いのでどこまで
カード払いの需要があるか
分かりませんが13日の金曜日ですね(笑)
(/・ω・)/よいハナキンに#photography pic.twitter.com/EjKtSfjGpC— ドゥ (@akanedoh) December 13, 2019
Airペイもユニオン対応♥️
BTCNEXTカード楽しみ❗#NOAHPLATINUM pic.twitter.com/vf3SC52LGx— まもる【D】✳握力MAX (@abientot5611) December 20, 2019
#エアちかつくっ に来た外国人のグループがAirペイが使えないと聞いて、帰ってしまったと担当さんが・・・
⁉️— 烏丸ミユ公式(転生後) (@MIYU_Karasuma) March 8, 2020
airレジ&airペイ連動のiPad Proが壊れてしまい、急遽新調、刻印も入れてもらった。airレジはそんなに大変じゃないけど、airペイは自分で機種変更や追加ができないので事前申請制&再認証、あれこれ連動作業が必要なので結構面倒。プリンターやカードリーダー、ドロワーとのペアリングもなんとか無事完了 pic.twitter.com/wyEUP0FueX
— 漢方と鎌倉と森と。 (@HibikiKampo) November 19, 2019
桜由は、Airペイでクレジットが使用可能になりました。全ての審査をクリアしたので、順次に電子マネーを利用可能になりますよ。#いわき湯本温泉#温泉民宿桜由 pic.twitter.com/caOwDTRulD
— いわき湯本温泉 温泉民宿 桜由 ~さくらゆ~ (@sakurayu_yado) March 1, 2020
Airペイさん提供のiPadは
キーボード付ケースに入れて
クレジットカードサイン用
ペンも用意しました。 pic.twitter.com/2nErDv0ZV5— まるてくらふと (@marutecraft) January 8, 2020
Airペイも含めAirペイQR、Airレジ、Airポイントもあるので、重宝しますよ。
AirペイQRはアリペイ、ウィーチャットペイ、d払い、LINEPay、PayPay、auPAYが使えます。
AirポイントならTポイント、ポンタ、ワオンと5月頃にdポイントとも連携するみたいですよ。
— 九州熊本県 富田商店【公式】 (@tomitasyoten) March 7, 2020
皆さん、導入には四苦八苦している様子が伺えますが、決済手段が広がった喜びがひしひしと伝わります。
CHECK!
7.【まとめ】豊富な決済手段で売上を伸ばそう
この記事では、Airペイの加盟店になるメリットや注意点を中心に詳しく解説してきました。
Airペイは決済手数料しかかからないのでリスクフリーで導入できます。QRコード決済も導入可。中国ではおなじみのAlipay・WeChat Payも取り入れることができます。
また、Airレジを無料で使えるのも大きい。iPadかiPhoneがあれば、今すぐPOSレジを利用できますよ。
いくつか注意点もあるAirペイですが、全体として加盟店になったほうがメリットは圧倒的に大きいでしょう。