この記事のポイント
- iTransor for LINEは、LINEのバックアップやデータ転送ができるPCソフト
- 複数のバックアップを取りたい方や異なるOS間でデータ転送したい方におすすめ
- 運営企業の評価やソフトの仕様上から安全性は問題ない
「iTransor for LINEが気になるけど、実際どうなの・・?」
iTransor for LINEは、LINEアプリのバックアップやデータ転送を支援するPC向けソフトです。大切なLINEのデータを確実に保存したい・・といったユーザーに最適なソフトとなっています。
しかし気になるのが評判ですよね。使い方が難しくないのか、安全性は問題ないのか等々、心配なことが多々あります。
そこで今回は、iTransor for LINEを実際に使用してみてメリットだけでなく注意点も含めて詳しく評価してみました。画像付きで使い方も解説しているので、ぜひご参考に。
1.iTransor for LINEとは?(機能一覧)
iTransor for LINE(アイトランサー・ライン)とは、株式会社iMyFoneが提供するLINEアプリのバックアップ&引き継ぎソフトです。一部有料機能がありますが、基本は無料で利用できます。
iTransor for LINEで出来ること
- LINEのデータを転送(Android/iOS)
- LINEのデータをPCにバックアップ
- バックアップファイルから復元(iOSのみ)
- バックアップファイルの閲覧・エクスポート
恐らく、ほとんどの方がLINEに最も個人情報が詰まっていることでしょう。iTransor for LINEならトークはもちろんメディアデータもバックアップが取れます。
異なるOS間(Android・iOS)でデータを移動できるのも強みです。また、エクスポート機能ではHTML・PDF・CSV / XLSといった出力形式を選択できます。
対応デバイス
- iPhone:4シリーズ以降(iPhone13も対応)
- Android:すべてのAndroid(タブレット含む)
2.iTransor for LINEの注意点
iTransor for LINEには以下の注意点があります。
- iOSへのデータ転送は有料となる
- iPhoneからAndroidにはデータ転送できない
- いったんLINEがアンインストールされる
- AndroidはUSBデバックをONにする必要あり
まず気を付けたいのが、iOSへデータ転送したい場合。AndroidからiOSまたはiOSからiOSの両パターンで、有料機能(1980円~)となります。
Androidへのデータ転送またはバックアップのみを利用するなら無料です。
また、iPhoneからAndroidへのデータ転送は現在対応していません。
その他、Transor for LINEは旧バージョンのLINEアプリからデータ転送させる仕様上、いったんLINEアプリがスマホ上からアンインストールされます。
ですが、再インストールすればトーク履歴も含めて、そっくり再現されるのでデータが消える心配はありません。
なお、AndroidはUSBデバックをONにする必要があります。こちら専門的なことが分からなくても簡単に設定できます(ソフト内に手順解説あり)。
3.評判はどう?iTransor for LINEを実際使ってみた感想
iTransor for LINEを実際に使ってみた感想としては、分かりやすく丁寧に解説してくれるのが好印象でした。
iTransor for LINEはシンプルなUIで誰でも直感的に操作できるのですが、やっていることは非常に高度で専門的です。
バックアップ中にいくつか特殊な設定が必要なのですが、つまづきそうな箇所はすべて説明が付いていました。
細やかなガイドが嬉しい
運営会社のiMyFoneは元々サポートに定評があるのですが、ユーザーから分かりやすいと支持される理由がよく分かりましたね。
LINEのデータ移行&バックアップソフトの中では、文句のつけようがない完成度だと思います。
4.iTransor for LINEがおすすめな人
iTransor for LINEは以下に当てはまる方におすすめです。
- iCloud以外でLINEのバックアップを取りたい
- 複数のバックアップデータが欲しい(上書きされたくない)
- AndroidからiOSへLINEデータを転送したい
- LINE内のデータをアルバムのように閲覧したい
- プレゼン資料としてPDFやCSV形式でデータ出力したい
どれか一つでも当てはまれば無料版だけでも試してみる価値はあるでしょう。特に、異なるOS間でのデータ移行機能は大きな魅力です。
Apple公式の「iOSに移行」はスマホ内のデータをAndroidからiPhoneに移行できるものの、LINEのデータ引き継ぎはできません。iTransor for LINEなら、簡単にLINEのデータ移行ができます。
また、バックアップ機能(無料で使える)も優秀です。複数データのバックアップが取れるため、ある日付次点でのデータをこまめに保存できます。
アルバムのように保存データの閲覧(プレビュー)も可能なので、ごちゃごちゃになったLINE内のデータを整理したい方にもおすすめですよ。
5.【図説】iTransor for LINEの使い方
用途別にiTransor for LINEの使い方をまとめてみたので、参考にして下さい。
iPhone×Windowsで利用する場合は、事前に最新バージョンのiTunesをインストールすることがおすすめです(PCがiPhoneを認識しないことがあるため)
LINEのデータを転送(Android/iOS)
LINEのデータを転送する手順は以下の通りです。
転送先がiOSの場合は有料版のみ利用可
左メニューの一番上をクリックします。
転送元・転送先のスマホをUSBケーブルでPCに繋いで下さい。接続後、自動的に転送がスタートします。
AndroidはiTransor for LINEとは別に、Googleドライブへのバックアップも行います(バックアップのバックアップ)。LINEアプリにて「トーク」→「トーク履歴をバックアップ&復元」にてGoogleドライブへバックアップを行いましょう。
スマホ側でフルバックアップの画面が開くので、「データをバックアップ」をタップして下さい。
バックアップ中に「iTransor Assistant」というアプリが自動的にインストールされて立ち上がります。「ストレージ」の項目がONになっているか確認して下さい。
確認後、「完了」をタップしましょう。
LINEのログインが求められます。こちら、転送元と同じLINEアカウントでログインして下さい。
ログイン後、「完了」をタップしましょう。
以上で完了です。
LINEのデータをPCにバックアップ
LINEのデータをPCへバックアップする手順は以下の通りです。LINEのデータ量にもよりますが、順調に行けば数分で終わりますよ。
左メニューの上から2番目をクリックします。
接続後、「USBの使用目的」の表示が出たら「ファイルを転送」を選びましょう。
iTransor for LINEとは別に、Googleドライブへのバックアップも行います(バックアップのバックアップ)。LINEアプリにて「トーク」→「トーク履歴をバックアップ&復元」にてGoogleドライブへバックアップを行いましょう。
Googleドライブのバックアップを取れたら「完了」をクリックします。
スマホ側でフルバックアップの画面が開くので、「データをバックアップ」をタップして下さい。
バックアップ中に「iTransor Assistant」というアプリが自動的にインストールされて立ち上がります。「ストレージ」の項目がONになっているか確認して下さい。
確認後、「完了」をタップしましょう。
以上で完了です。
LINEの再インストールを忘れずに
iTransor for LINEは、旧バージョンのLINEからバックアップを取る仕様となっている関係で、いったんLINEアプリがアンインストールされます。
そのため、バックアップ後に最新版のLINEをインストールしておきましょう。
再インストール後、友達登録の状態はもちろんトーク履歴もすべて自動的に復活しますよ。
バックアップファイルから復元(iOSのみ)
バックアップファイルを取れたら、iOS端末へ復元することができます。詳しい手順は以下の通りです。
左メニューの上から3番目をクリックします。
バックアップファイルが複数あるときは、復元したいファイルを選択してください。
プレビュー画面にてバックアップファイルを確認できます。確認後、「次へ」をタップしましょう。
バックアップ元と同じLINEアカウントでログインします。ログイン後、「完了」をクリックして終了です。
以上で完了です。
バックアップファイルの閲覧・エクスポート
バックアップファイルは、PC上で閲覧したりエクスポート(他のファイルに出力)することができます。詳しい手順は以下の通りです。
こちらの機能が利用できるのは有料版のみ
左メニューの一番下をクリックします。
「確認/エクスポート」をクリック後、少し待つとデータ一覧が表示されます。
エクスポートしたいファイルを選択します(すべて出力することも可能)。その後、保存先と出力形式を確認して「エクスポート」をクリックして下さい。
以上で完了です。エクスポートされたデータは、指定のフォルダに格納されています。
エクスポートされたファイル
6.デバイスが認識しないときの対処法
PCとスマホを接続してもiTransor for LINE上で認識されないとき、いくつかの原因が考えられます。特に多いのが、USBデバックをONにできていないことでしょう。
USBデバックとは、AndroidからPCにデータ転送するときに使用される機能のことです。
デフォルトではOFFになっているので、開発者モードに切り替えてからONにしなければいけません。メーカーごとの設定手順は、iTransor for LINEソフト内にて解説を閲覧できます。
メーカー別のガイドあり
手順通り進めれば、以下のようにUSBデバックのメニューを表示させることができます。こちらをONにしましょう。
USBデバックをON
なお、iOSを利用している方やUSBデバック以外の理由でデバイスが認識しない場合は、
- USBケーブルを変える
- iTransor for LINEを再起動する
- OSを最新版にする
などの対処法を試してみてくださいね。
7.iTransor for LINEの安全性
iTransor for LINEを使用する上で心配になるのが安全性ですよね。結論から言うと、安全なソフトです。
主な懸念点としては、
- 運営元が信頼できるのか
- データが流出しないのか
の2点でしょう。まず運営元についてですが、世界中の企業を消費者がレビューする超有名サイト「Trustpilot(トラストパイロット)」にてトラストスコア4.4の評価を獲得しています。
iMyFoneの評価
また、過去にリリースしたD-BackやLockWiperなどがヒットしており年間ダウンロード数は500万を突破しています。
運営企業のiMyFoneは、Wikipediaにも掲載されており信頼性は十分と言えるでしょう。
また、データの流出リスクについてもソフトの仕様上問題ありません。どうしても心配ならオフライン環境でバックアップ&復元を行えば安心ですよ。
8.無料版・有料版の違い
iTransor for LINEは、無料版と有料版で機能が異なります。
無料版・有料版の比較
無料版 | 有料版 | |
---|---|---|
LINEデータのバックアップ | 〇 | 〇 |
バックアップデータの確認 | 〇 | 〇 |
AndroidからAndroidへデータ転送 | 〇 | 〇 |
Android/iOSからiOSへデータ転送 | ✕ | 〇 |
バックアップデータをiOSに復元 | ✕ | 〇 |
バックアップデータをエクスポート | ✕ | 〇 |
有料版の価格
- 月間ライセンス:1980円
- 年間ライセンス:3980円
- 永久ライセンス:5980円
有料版は、どのライセンスでも1PCあたり5デバイスまで利用可能です。ライセンス期間中は、無料アップデート&サポートが付きます。
主な違いとしては、iOSへLINEデータを転送したいときは有料版にしなければなりません。Android同士の転送なら無料版でもOK。
また、データバックアップも無料で利用できますよ。
9.まとめ
iTransor for LINEはLINEのバックアップ&データ転送を行いたい方に最適なソフトです。トークだけでなくメディアのバックアップが取れるのも魅力的ですよ。
使い勝手が良く安全性も問題ないので、LINEのバックアップソフトを探していた方は一度お試ししてみるといいでしょう。