高学歴フリーターという言葉がまことしやかに流行しています。就職氷河期の時代から景気が回復しても、一定数は未だにフリーターを選びます。
この記事では、なぜ高学歴フリーターが生まれるのか?その深層心理を深く考察。
また、どうすれば高学歴フリーターを抜け出せるかについて、精神論ではなく具体的な対処方法を示しています。
このままだと高学歴フリーターになりそう・・あるいはもうなってしまっているという方は、ぜひ参考にして下さいね。
1.なぜ高学歴フリーターが生まれるのか?
①低レベルな環境に不満が募り会社を辞める
一度就職した後フリーターになってしまうパターンで多いのが、周りの環境に合わず退社してしまうことです。
ただ、高学歴の人は、一般の人と比べてストレスの種類が異なります。根本にあるのが、高学歴ゆえ周りのレベルが低く見えること。
「なんで、こんな仕事を自分がやらなきゃいけないんだ」と自分を高く評価してしまい、仕事にやりがいを見出だせません。
プライドが高すぎるので、単純労働など誰でもできる仕事を振られると、馬鹿にされていると感じてしまいます。
また、自分より学歴の低い上司を見下してしまい、素直に話を聞けないのも大きな失敗の原因です。
結局、不満が募り「こんな会社にいる自分が許せない」と退社してしまいます。その後、次の仕事に就けずフリーターを続けてしまうのです。
②本当にやりたいことが見当たらない
こちらは好きなこと、やりたいことに固執しすぎて、最初からフリーターの道を選ぶパターン。
「本当にやりたいことができないのなら、毎日仕事に行く理由はない」「収入は低くても、嫌なことを我慢する人生よりマシ」といった思考回路です。
ただ、深層心理には「就職しても能力を発揮できず、惨めな思いをするかもしれない」と自信のなさも垣間見えます。
この場合、「やりたいことが見つからない」はただの言い訳で、永遠に現実から逃げるモラトリアムに陥っていると言えます。
③もっといい仕事があるはずと考えてしまう
「せっかく良い大学を出たんだから、もっといい職場があるはず」と思い込み、ずるずるとフリーターを続けてしまうパターン。
自分の理想よりランクを下げることができず、なかなか就職できないのが特徴です。
このパターンの方は、良い会社の定義を年収で図る癖があります。「◯◯大学を出ている俺が、どうして年収400万?」と憤りを感じるわけです。
あるいは、シンプルに理想が高すぎて分不相応になっている可能性もあります。結局、求める年収と折り合いがつかず、最終的に就職が敵わずフリーターになってしまいます。
④学歴以外の能力が低い
厳しい言い方になりますが、このパターンの方は学歴以外の部分が人事から評価されていません。
面接中の態度や学生時代の活動、浪人歴、業務に対する理解度、コミュニケーション能力、将来のビジョンなど著しく低い評価を下されています。
学生時代は学力テストさえパスすれば問題なかったわけですが、社会での評価はそうはいきません。
結局、学力の向上以外の部分を軽視してしまった結果、面接で能力不足を見透かされてしまい、不合格の判定を受け続けることになります。
それでも、粘り強く就活を頑張れば、高学歴なら内定を取れるはずなのですが、途中で疲れてしまってフリーターの道を選択。
そして、これ以上挫折感を味わいたくないとの気持ちから、就職への気力を失ってしまうのです。
2.高学歴フリーターから脱する3つの方法
①自分で起業して雇われない人生を歩む
会社で働くのなら、他人とコミュニケーションを取ることは絶対に欠かせません。
しかし、どうしてもプライドが邪魔して上手く他人と協力できない場合もあるでしょう。その場合の解決策として、自分で起業してしまうのも一つの手です。
起業と言っても、大企業を作る必要はなく、スモールビジネスでもOKです。
Facebookを創業したマーク・ザッカーバーグも、はじめは大学内だけで使える小さなSNSサービスからスタートしました。
システムは自分の手で設計しているため起業資金はほとんどかかっていません。
また、特別なスキルが無いのなら転売やブログからビジネスをスタートするのもおすすめです。高学歴なのに・・と斜に構えず、実際に取り組んでみると奥深さがわかります。
かくいう私も、転売からビジネスをスタートして、今ではブログ運営で飯を食うフリーランスとなりました。
誰も助けてくれないのでプレッシャーと責任感はありますが、会社生活に肌が合わなかった方にはベストな選択肢です。
②適正を見極めて好きなことからできることにシフト
やりたいことが見つからない・・と思い悩んでいる方は、一度やりたいことではなくできることにシフトチェンジしてみることをおすすめします。
「好きなことで生きていく」の考え方は否定しませんが、そこにニーズがなければお金は生まれませんし、好きなことが必ずしも得意分野であるとは限りません。
やりたいことを追いかけるのは素晴らしいことですが、どこかで見切りをつけるべきです。
「できることにシフトと言われても、そのできることが何か分からない」
そう考える方は、一度過去の人生を振り返り、人から褒められたことを思い出し、すべて紙にブレインダンプしていきましょう。
重要なのは、第3者から評価されたことを淡々と書くこと。そこに好き・嫌いなどの感情を入れてはいけません。
この作業を繰り返せば、おのずと自分にできることが見えてくるはずです。余力があれば、適性診断も組み合わせると「できること」を見出す精度が上がります。
適性診断に関しては個人が作った信憑性の薄いサイトよりも、ビッグデータを元に設計された診断テストを受けるべきです。
ミイダスは、転職サイトのdodaで有名なパーソルキャリアが提供するサービス。グッドポイント診断は転職業界の最大手リクルートキャリアが提供するサービスです。
いずれも膨大なデータを元に適正を診断してくれるので、自分に得意なこと(できること)を、深く理解できます。
③転職エージェントに頼り最適な職場を紹介してもらう
「なかなか就職・転職活動が上手くいかない」「もう自分で就活する気力がない」そんな方は、転職エージェントを頼るのがベストな選択肢です。
また、自分のレベルに合った会社を見つけられないとお悩みの方にも向いています。
転職エージェントは厳選された優良な求人案件が取り揃えられています。高収入を狙える非公開求人もあり。
さらに、履歴書の添削や面接練習などのサポートも充実しており、熟練のエージェントにおんぶに抱っこで就活が進んでいきます。
職歴なし、あるいは空白期間が空いている場合も、対処方法を教えてくれるので心配ありません。
「ハローワーク」は、企業側にとって無料で掲載できるので、条件が悪い会社もかなり含まれています。
自分で職探しをしなければなりませんし、何といってもあのどんよりとした雰囲気が重たい。
せっかく高学歴なら、大企業の求人案件を多数抱えている転職エージェントの方が断然おすすめですよ。
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3.【まとめ】高学歴フリーターは無限の可能性が広がっている
この記事では、高学歴フリーターについて詳しく考察してきました。
ネガティブなイメージのある高学歴フリーターですが、裏を返せば非常に自由が効く立場であり、決して悲観する必要はありません。
高学歴ゆえに悩ましいことも多々ありますが、社会で壁にぶち当たりのは誰しも同じ。むしろ、はじめに躓いているからこそ、後に何があっても冷静に行動できます。
高学歴フリーターを抜け出す手段はいくつかあります。いずれにせよ、35歳がタイムリミットです。
今の自分に区切りを付けて、行動を開始しましょう。