楽天ビジネスカードのメリットは何?周りで持っている人がいないけど、使い勝手はいいのかな?
楽天カードの中で唯一の法人カードが楽天ビジネスカードです。法人だけでなく個人事業主も申し込みできるので、気になっている人もいらっしゃるかもしれませんね。
1番の特徴は、引き落とし口座を個人用とは別にできること。経費の管理が楽になります。
他にも楽天スーパーポイントが貯まりやすいなどメリットが多数。法人を持っている方や個人事業主の方はぜひチェックしてみてくださいね。
もちろん、デメリットも併せて全体像をわかりやすく解説します。
CHECK!
1.はじめに:楽天ビジネスカードとは?
特徴1:年会費は2000円
楽天ビジネスカードは、法人や個人事業主用のカードです。
経費の支払いに使うことで、事務処理がスムーズになります。年会費は2000円(税抜)です。
年会費は経費として計上できる
特徴2:申込み条件は3つ
申し込みに必要な条件は、
- 20歳以上で安定した収入がある
- 楽天プレミアムカードを持っている
- 引き落とし口座が法人名義の場合は、法人の謄本か印鑑証明書を提出する
の3点です。収入がいくら以上かという情報は開示されていません。
特徴3:審査難易度は高くない
一般的に法人カードは個人カードと比べて審査が厳しめですが、楽天ビジネスカードなら他のビジネスをカードより審査が易しめという口コミが多いです。
基本になるのは個人用の楽天プレミアムカードの審査であり、楽天ビジネスカードはそこに付帯させる仕組みだからです。
楽天ビジネスカードを作るために通常の楽天カードをプレミアムカードへアップグレートしたとします。その後にビジネスカードだけ審査が落ちたら元も子もないですからね。
あきらかな支払いの滞納や多額のローン、赤字が続いているなどのケースでなければカード作成のハードルは高くありません。
2.注意!楽天ビジネスカードを発行するには楽天プレミアムカードが必要
先ほどお伝えしました通り、楽天ビジネスカードは楽天プレミアムカードの子カードという位置づけになります。楽天ビジネスカードだけを申し込むことはできません。
楽天ビジネスカードを作成するには、事前もしくは同時に楽天プレミアムカードを申し込む必要があります。
必然的に楽天プレミアムカードの年会費10000円(税抜)もかかることになるので、合算すると年会費は12000円(税抜)です。
楽天プレミアムカードの特徴
- 楽天市場や楽天グループのポイント還元率がアップ
- 空港の国際線ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」を無料で発行
- 海外・国内旅行保険が自動付帯
- 海外でトラベルデスクを利用できる
メリットが盛りだくさんの楽天プレミアムカード。楽天ビジネスカード利用によって貯まる楽天スーパーポイントは、楽天プレミアムカードを持つ個人アカウントに合算されます。
経費の支払いで得たポイントをプライベートで使えるという、ありがたいシステムです。
楽天プレミアムカードについてさらに詳しくは、以下の記事を参考にしてください。
【2022年】楽天プレミアムカードのすべて!メリット・デメリットが丸わかり
3.楽天ビジネスカードのメリット4つ
①個人口座・法人口座の使い分けができる
1番のメリットは、引き落とし口座を別にできることです。通常、「楽天カードの2枚目」を作ると同一の口座から引き落としされます。
ところが楽天ビジネスカードなら、親カードである楽天プレミアムカードの口座とは別の法人口座を指定できます。個人事業主なら、個人名義の口座でも大丈夫です。
カードごとに明細が作成されるので、プライベートで使った分と経費で使った分が一目瞭然になります。
経費の処理がスムーズになる上、何にいくらの経費を使っているのかわかりやすくなり、経費の見直しにも役立ちます。
個人事業主は生活上での支出とビジネス用の支出がわかりにくいことがあります。
確定申告で税務署から問い合わせがあった時に説明しやすいよう、最初からカードを分けておくと安心です。
②法人カードなのに還元率が高い
楽天ビジネスカードのポイント還元率は、通常の楽天カードと同じ1%です。一般的な法人カードはポイント還元率が低いため、1%還元は非常に高いです。
例えば日本で代表的な「JCB法人カード」のOki Dokiポイントは1000円につき1ポイント=0.1%の還元率
事務所の光熱費やインターネット回線料、新聞購読料などを楽天ビジネスカードに集約して支払いすれば、みるみるうちにポイントが貯まります。
毎月5万円の支払いで年間60万円、ポイント還元は6000円相当。年会費2000円(税抜)を超えてきます。
楽天ビジネスカードで獲得したポイントは楽天プラチナカードの還元分と合算されます。ポイントの使いみちは、会社の備品を買ってもよし、プライベートな買い物に使ってもよしです。
楽天市場の買い物はポイント5倍
さらに、楽天市場での買い物でカードを利用すれば、ポイント付与率が5倍になります。会社の備品を楽天市場のショップで定期購入すると、よりポイントを蓄積できます。
楽天市場には、オフィス・店舗専門店のジャンルがありますので、プロが使う業務用の品物も手に入りやすいですよ。
③複数のETCカードを発行できる
楽天カードの中で唯一、ETCカードを複数枚発行できるのが楽天ビジネスカードです。
そのため、会社で所有している車すべてに搭載しておくことができ、高速料金の利用も一元管理できます。
社員にとっても、経費申請の手間が減り効率化になります。
また、ETCの利用分についてもポイント還元は1%。事業の内容によっては、かなり貯まるのではないでしょうか。
1枚目は年会費無料
ETCカードの年会費ですが、1枚目が無料で2枚目以降は1枚につき500円(税抜)かかります。
一度に9枚まで発行でき、10枚以上必要な場合は楽天e-NAVIから追加申請できます。
④紙の明細書を無料で発行できる
楽天カードでは基本的に利用明細をWEBの楽天e-NAVIから確認します。もし紙の明細書を郵送してもらうとなると、発行手数料が84円(税込)かかります。
年間にすると1008円ですから、あなどれません。
ところが楽天プレミアムカード、楽天ビジネスカードともに明細書の発行手数料が無料になります。紙の明細が手元にあると経費処理が楽ですからぜひ利用しましょう。
利用明細書を発行するには、カードの申し込み手続きの最後に表示される「WEB明細サービス」の同意するボタンにチェックをいれなければOKです。
すでにWEB明細サービスを利用している人は、楽天e-NAVIでWEB明細サービスの解除の手続きをします。
ちなみに、楽天ブラックカードと「楽天ゴールドカード」も明細書の発行手数料がかかりません。
CHECK!
4.楽天ビジネスカードのデメリット3つ
楽天ビジネスカードには、若干のデメリットがあります。事前に知って検討材料にしましょう。
①選べるカードブランドはVISAのみ
楽天ビジネスカードで選べるブランドはVISAだけです。その代わり、VISAビジネスオファーという優待サービスを利用できます。
オフィス用品購入やハイヤー、ワークスペース利用の割引のほか、ツアーやレストランの優待などビジネスシーンをさまざまな方面からサポートしてくれます。
もし他のカードブランドも使いたい場合は、楽天プレミアムカードで選択しておくといいでしょう。
[safe title=”POINT”]楽天プレミアムカードはVISA・JCB・Mastercard・AMEXから選択できる[/safe]②社員用のカード発行はできない
楽天ビジネスカードの発行は、原則1人1枚です。社員用のカードは発行できません。
そのため、社長(本人)が会社の備品や旅費を直接支払う場合に有効なカードとなります。
③分割払い・リボ払い・キャッシング機能がない
楽天ビジネスカードには、「キャッシング機能」が付帯されていません。また、買い物は1回払いのみで、「分割払い」や「リボ払い」は選べません。
後からリボ払いに変更することもできませんので、高額商品を購入する際には留意しておきましょう。
5.楽天ビジネスカードがおすすめな人
以下に当てはまる人は、楽天ビジネスカードがおすすめです。
- 口座を分けつつ、楽天ポイントを集めたい人
- VISAビジネスオファーを使いたい人
- すでに楽天プレミアムカードを持っている人
1番持つべき人は、カードを個人と法人で分けつつ、楽天ポイントは集約したい人です。楽天で個人カードを2枚作ることも可能ですが、あくまでも引き落とし口座は1か所です。
口座を分けたいなら楽天プレミアムカード&楽天ビジネスカードの組み合わせが欠かせません。
経費で使った分にもポイントがガンガン貯まっていきます。他社の法人カードを作って別のポイントを貯めるよりも、楽天に集約した方が使い勝手がよくなります。
また、VISAビジネスオファーの特典の中で利用できるものがある人もメリットが大きいでしょう。
例えば、クラウド上の会計サービス「マネーフォワード」が3ヶ月無料。Yahoo!プロモーション広告のスポンサードサーチ広告料が5000円分もらえるなど、多様な優待があります。
もちろん、すでに楽天プレミアムカードを持っている人にもおすすめです。追加で発行しても年会費はプラス2000円(税抜)で済みます。
[safe title=”POINT”]楽天ビジネスカードを作成する前に、「楽天プレミアムカード」を発行しておこう[/safe]CHECK!
6.【まとめ】法人カードでもポイントを貯めよう
法人カードの中でもポイントの貯まりやすさが魅力の楽天ビジネスカード。社員の分を発行する必要がなければ、有力な1枚としておすすめします。
経費利用で貯まった楽天ポイントで、プライベートな旅行に行ったり、嗜好品を買ったり…ちょっとうれしいですよね。
ちなみに、純粋なカード利用分に対してもらえる1%のポイントは通常ポイントです。通常ポイントなら投資信託の購入もできるので、コツコツ個人資産を積み上げることも可能です。
プライベート用もビジネス用も、楽天で統一してポイントを一元管理していきましょう。
基本情報
カード名称 | 楽天ビジネスカード |
---|---|
年会費 | 2200円(税込) |
国際ブランド | VISAのみ |
支払い方法 | 一括のみ |
ポイント還元率 | 1~5% |
利用限度額 | 300万円 |
金利(実質年率) | キャッシング・リボ払い不可 |
締日 | 月末 |
支払日 | 翌月27日 |
家族カード | – |
ETCカード | 発行可 |
申し込み資格 | 20歳以上 楽天プレミアムカードの保有 法人か個人事業主 |
海外旅行保険 | – |
電子マネー | 楽天Edy |
nanaco | – |
運営会社 | 楽天カード株式会社 |
この記事のおさらい
メリット
デメリット
おすすめな人
- 口座を分けつつ、楽天ポイントを集めたい人
- VISAビジネスオファーを使いたい人
- すでに楽天プレミアムカードを持っている人