この記事でわかること
- 楽天証券で楽天ポイントを消費するための設定方法
- 実際に楽天ポイントで株を購入する流れ(図説)
- ポイント投資する前に知っておきたい注意点
楽天証券では、楽天ポイントを使って株・ETF取引ができます。
これまでリスクが怖くてなかなか株取引を初められなかった方は、楽天ポイントの消費だけなら心配することはありません。
ただし、いくつか注意点もあります。例えば、投資信託ならポイントで商品を購入できますが、株の場合は最初に現金決済が必要です(あとからポイントバック)。
この記事では、楽天ポイントで株・ETFを購入する方法を詳しく解説。実際にポイント投資してみたので、その様子を図説していきます。
また、取引の際に知っておきたい注意点もまとめているので、確認してみて下さいね。
1.楽天ポイントで株・ETF取引ができる
以前は、投資信託だけしかポイント投資できなかった楽天証券。ですが、2019年10月から株・ETF投資も解禁されました。
利用できるのは国内株式の現物取引のみ。レバレッジをかけた信用取引は利用できません。
ポイントは手数料に充てることも可能です。
取引金額 | 手数料 |
---|---|
5万円まで | 55円 |
10万円まで | 99円 |
20万円まで | 115円 |
50万円まで | 275円 |
100万円まで | 535円 |
150万円まで | 640円 |
3000万円まで | 1013円 |
3000万円以上 | 1070円 |
使用するポイントですが、株取引の全額に充てることもできますし、一部だけポイント利用することも可能です。
ポイント利用のイメージ(1万円の株取引)
- ケース1:全額ポイントで購入
- ケース2:3000円は現金、7000円分をポイントで購入
株の購入は数十万円が必要・・とのイメージがありますが、1万円以下で購入可能です。
ETFも数千円で投資OK。楽天ポイントを利用するので、これまでリスクが怖くて株取引を初められなかった方には、低い敷居でスタートできます。
税金が優遇されるNISAで取引OK。特定口座を選択すれば確定申告の必要はなし。
2.【図説】楽天ポイントで株取引する手順
楽天証券の口座開設が済んでいることを前提に話を進めていきます。まだ、口座を持っていない方は、先に口座開設を済ませましょう。
CHECK!
口座開設が済んだら、2分でポイント使用の設定ができますよ。
STEP1:楽天スーパーポイントコースに変更する
まずは、楽天ポイントを使用する状態にするため、ポイントコース設定を行います。
詳しい手順は以下の通りです。
楽天証券にログインして、「設定・変更」→「ポイント設定・SPU」をタップして下さい。
ポイントコース設定のメニューが開くので、「楽天スーパーポイントコースに変更する」をタップ。
続けて規約の同意を求められるのでチェックを入れて「次に進む」をタップして下さい。
楽天スーパーポイント口座と紐付けるため、楽天会員のユーザーIDにログインします。
ID・パスワードを入力してログインした後、注意事項の同意を求められるので「同意する」をタップして下さい。
ポイントコース変更の最終確認をして、問題なければ取引暗証番号を入力。「変更」をタップしましょう。
以上で、ポイントコース設定は完了です。
これで、楽天ポイントを株・ETFの購入に充てることができます。
STEP2:ポイント利用の上限を決める
続いて、ポイント利用の上限を設定しましょう。詳しい手順は以下の通りです。
楽天証券にログインして「設定・変更」→「ポイント設定・SPU」をタップ。
ポイント利用設定の「設定を変更する」をタップして下さい。
設定メニューは、
- 毎月・毎日の上限を決める
- すべての利用可能ポイントを使う(上限なし)
から選べます。
選択が終わったら取引暗証番号を入力して「設定する」をタップして下さい。
以上で、ポイント利用の上限設定は完了です。これで、株を購入する準備はすべて整いました。
STEP3:株・ETFを購入する
あとは、実際に株やETFを購入するだけです。ここでは、株を購入する手順を解説します。
[safe title=”POINT”]買い付け時は現金が必要なので、先に楽天証券へ入金を済ませておきましょう[/safe]株を購入する場合は、メニューから「国内株式」をタップ。購入希望の銘柄を検索しましょう。
銘柄に迷う場合は、「株主優待から選ぶ」「ランキングから選ぶ」といった項目を参考にできます。
10万円以下の銘柄や株主優待の権利確定月といった絞り込み検索も可能です。
購入する銘柄が決まったら、現物買いの注文を行います(信用取引はポイント投資不可)。
注文内容は、
- 数量
- 価格(成行なら不要)
- 口座
- セット売り
を決めます。
数量は単元株数が100株なら、最低100の入力が必要です。価格は成行(現在価格)で注文するなら、設定不要。
口座は確定申告が不要な特定口座がおすすめです。
※ポイント投資でも、買い付け時は現金が必要
以上で、株の購入は完了です。
このあと、約定してから3営業日後に支払った現金がポイントに換算。口座に購入時に支払った現金が戻ってきます。
3.楽天ポイントで株・ETFを購入する際の注意点
注意点1:単元未満株(ミニ株)は購入不可
楽天証券は単元未満株(ミニ株)の購入ができません。1株、2株・・といった小さな単位での投資は不可となります。
多くの銘柄は単元株数が100株に設定。最低100株分の購入金額は必要です。
例:株価1000円の銘柄を購入する場合、1000円×100株で最低投資金額は10万円
ただ、先述した通り最低投資金額が1万円以下の株も多数あるため、少額でも投資することが可能です。
[note title=”TOPIC”]SBIネオモバイル証券なら単元未満株に対応。数百円から投資ができる(Tポイントの利用も可)。[/note]注意点2:買い付け時は現金が必要(ポイントだけで完結しない)
楽天ポイントで株・ETFを購入する際に注意したいのが、先に現金決済が必要なこと。
注文時は現金で決済して、そのあとポイント分に相当する現金が口座に返ってきます。
決済の流れ
- 現金で株・ETFを購入(手数料含む)
- 約定から3営業日目にポイント分の現金が口座に返済
ポイント利用のイメージ
最終的にはポイント消費できるのですが、最初に現金が必要なので入金は必須となります。楽天ポイントだけで完結できないので気をつけましょう。
投資信託の購入なら、現金が無くても初めから楽天ポイントで決済可能
注意点3:SPUの対象外
SPUとは、楽天ポイントの獲得アッププログラムのことです。
楽天ポイント投資で投資信託を購入する場合はSPU対象なのですが、残念ながら株取引は対象外です。
株はSPU対象外
どうしてもSPUを利用したいなら、株を諦めて投資信託に投資しましょう。投資信託ならSPUで楽天市場の買い物が常に+1倍となります。
注意点4:期間限定ポイントは使えない
楽天ポイント投資で利用できるのは通常ポイントのみです。
キャンペーンなどで獲得できる期間限定ポイントは、使用できないため注意して下さい。
4.この記事のまとめ
今回は楽天ポイントで株・ETFを購入する方法について解説してきました。
投資信託に続いて待望の株取引解禁。楽天ポイントで本格的に投資したかった方にとっては、大きなニュースです。
株取引は大金が必要なイメージがありますが、1万円以下でも多くの銘柄を購入できます。ポイントが貯まっている方なら、全額を充てることができるでしょう。
これから株デビューする方も、ポイント投資ならリスクを怖がる必要はありません。この機会に、楽天ポイントで株取引を初めてみて下さいね。
おさらい
楽天ポイントで株を購入するにはどうすればいいですか?
楽天証券の口座を開設して、ポイント利用の設定を行う必要があります。
株の購入金額はいくらくらい必要ですか?
1万円以下で購入できる銘柄が多数あります。最低3千円(3000ポイント)くらいあれば十分です。
楽天ポイントがあれば入金は不要?
買い付け時は現金で決済するので、入金が必要です。決済後、ポイント充当されて現金が口座に返ってくる流れです。