この記事のポイント
- WiMAXでPS4は遊べる(ホームルーターかクレードルで有線接続するとなおいい)
- ラグが許されないシビアなゲームは、ping値が低くて速度が安定する光回線がおすすめ
「PS4のネット環境が欲しいけど、WiMAXでも大丈夫・・?」
自宅の固定回線代わりにも使えるWiMAX、PS4も楽しめるのか気になるところです。
結論から言うと、WiMAXでもPS4のプレイは可能。通信速度も十分です。
できれば、WiMAXで有線接続&ギガ放題の通信環境を整えれば完璧です。ただし、ラグが許されないFPSや格闘ゲームでは、 WiMAXだと向かないケースもあり。
この記事では、WiMAXでPS4をプレイするコツと注意点について詳しく解説していきます。
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1.WiMAXでPS4はプレイできる?
結論から言うと、WiMAXでもPS4のプレイは可能です。通信速度は問題ありません。
PS4は、FPSや格闘ゲームのようにシビアなゲームでなければ10Mbps以上の速度が出ていればOK。WiMAXは最大通信速度が1.2Gbpsまで向上しており、通信環境が悪くなければ実効値で10Mbps以上が出ます。
容量が大きいゲームのダウンロード・アップデートにはやや時間がかかりますが、ゲームプレイには大きな支障はありません。
2.WiMAXで快適にPS4を楽しむコツ
WiMAXでも十分PS4をプレイできますが、やはり無線接続だと安定感に欠けます。WiMAXは建物の構造や天候など、さまざまな要因で通信速度が変動します。
そのため、快適にゲームを楽しみたいなら有線接続がおすすめ。料金プランは、ギガ放題を選ぶべきです。
ホームルーターで契約する
WiMAXのルーターは大きく分けて、
- モバイルルーター
- ホームルーター
の2種類があります。WiMAXでPS4を快適にプレイしたいなら据え置き型のホームルーターがおすすめです。
モバイルルーターとホームルーターの違い
モバイルルーター | ホームルーター | |
---|---|---|
持ち運び | 〇 | × |
通信の安定性 | △ | 〇 |
同時接続台数 (端末の種類による) |
10~16台 | 20~40台 |
有線接続 | × (クレードルなら可) |
〇 |
電源 | バッテリー | ACアダプタ |
ホームルーターは持ち運びができませんが、アンテナ性能が良くモバイルルーターと比べて安定性に優れています。さらに有線接続対応なので、PS4とLANケーブルで接続可能です。
有線接続なら無線接続よりも通信が安定します。現在、WiMAXで利用できる主要なホームルーターは2種類あります。
ホームルーター(WiMAX)のスペック
WiMAX HOME 02 | Speed Wi-Fi HOME L02 | |
---|---|---|
サイズ | 約50(W)×118(H)×100(D)mm | 約93(W)×178(H)×93(D)mm |
重量 | 約218g | 約436g |
最大通信速度 | 下り;440Mbps 上り:75Mbps |
下り;1,000Mbps 上り:75Mbps |
有線LANポート | 1ポート | 2ポート |
最大同時接続台数 | 20台 | 40台 |
おすすめはSpeed Wi-Fi HOME L02です。最大通信速度が1,000Mbpsと速く、有線LANポートがWiMAX HOME 02より1つ多く用意されています。
Speed Wi-Fi HOME L02
WiMAX HOME 02が優れているのは本体サイズ・重量くらいです。そもそもホームルーターは持ち運びをしないので、サイズが小さくてもそこまでメリットにはなりません。
こだわりがなければ、ホームルーターはSpeed Wi-Fi HOME L02を選ぶといいですよ。
クレードルを使って有線接続にする
速度が安定する有線接続にしたいけど、外でもWiMAXを利用したい・・といった場合は、モバイルルーター+クレードルの組み合わせがおすすめです。外ではモバイルルーターとして利用し、自宅では有線接続OK。
クレードルはスタンド型の充電器で、モバイルルーターを立て掛けるだけで充電できます。LANポートを備えているため、PS4との有線接続が可能です。
クレードル
クレードルを利用する際は以下の点に注意してください。
- 速度がもっとも速いSpeed Wi-Fi NEXT W06はクレードルがない
- 別途クレードル代がかかる
現在、主要なWiMAXプロバイダで取り扱われているモバイルルーターのうち、クレードルがあるのは以下の3つです。
もっとも速度が速いSpeed Wi-Fi NEXT W06にはクレードルがないためご注意を。また、WiMAX端末(本体)に加えてクレードルを購入しないといけません。
多くのWiMAXプロバイダでは端末代が無料ですが、クレードル代は別途必要です(クレードルセットだとキャッシュバックが減額される場合あり)。
外出先でネット回線が不要なら、ホームルーターを選ぶ方が無難です。
ギガ放題プランを選ぶ
WiMAXの料金プランは大きく分けて、
- ギガ放題プラン
- 7GBプラン
の2種類。PS4をプレイするなら、迷わずギガ放題プランを選びましょう。
WiMAXの料金プラン
ギガ放題プラン | 7GBプラン | |
---|---|---|
月額料金 | 4,000円前後 | 3,500円前後 |
データ容量/月 | 無制限 | 7GB |
制限後の速度 | 1Mbps | 128kbps |
月額料金は7GBプランの方が安いのですが、PS4で利用するとあっという間に使い切ります。速度制限にかかると最大通信速度は128kbpsとかなり遅くなるのも難点。
一方、ギガ放題プランはデータ使い放題です。短期間に使いすぎると一時的に制限がかかりますが、それでも制限後の速度は極端に遅くなりません(最低1Mbps)。
ギガ放題は高いのですがキャンペーン(キャッシュバックや月額割引)が適用されるので、実際は7GBプランと料金はあまり変わりません。
3.注意:大容量データをダウンロード(アップデート)すると速度制限にかかる
WiMAXでPS4をプレイする際は、大容量データのダウンロードに注意してください。ギガ放題プランはデータ無制限ですが、直近3日間で10GB以上のデータを消費すると一時的に速度制限がかかります。
容量の大きいゲームは、ダウンロードおよびアップデートで数GB~数十GBのデータ容量が消費されます。そのため、1回のダウンロードで速度制限にかかることも多いです。
また、PS4は本体のアップデートでもデータ容量を消費します。本体のアップデート容量は数百MBの場合が多いのですが、大型アップデートだと数GB単位になることも。
速度制限後でも1Mbpsの速度が出るので軽いゲームなら問題ありませんが、ゲームのダウンロード・アップデートには時間がかかります。
頻繁にゲームをダウンロード購入する、あるいはアップデートが多いオンラインゲームをプレイするなら、WiMAXではなく光回線の導入も検討しましょう。
4.ラグが許されないFPS・格闘ゲームには光回線がおすすめ
WiMAXでもPS4はプレイできます。しかし、FPSや格闘ゲームなどラグが許されないゲームは光回線がおすすめです。
安定感やping値、速度制限の条件などで光回線に分があります。
WiMAX・光回線のゲーム環境の違い
WiMAX | 光回線 | |
---|---|---|
月額料金 | 4,000円前後 | 5,000円前後 |
最大通信速度 | 440Mbps~1Gbps | 1~10Gbps |
安定感 | 低い | 高い |
ping値 | 高い | 低い |
速度制限 | 直近3日間で10GB | なし |
オンライン(FPS/格ゲー以外) | 〇 | 〇 |
オンライン(FPS/格ゲー) | △ | 〇 |
ゲームの ダウンロード/アップデート |
△ | 〇 |
月額料金はWiMAXに少しだけ分があります。最大通信速度は光回線が速いですが、これはあくまでも理論値。
電波の状況が良ければ、WiMAXと光回線(無線)の実行速度に大きな差はありません。
大きな差があるのは、
- 安定感
- ping値
- 速度制限
の3つです。安定感は光ケーブルで接続する光回線が圧倒的、ping値もWiMAXと比べると光回線のほうがが低い傾向にあります。
軽いゲームならそこまで違いは感じませんが、人が多く集まるオンラインゲームや、ラグが発生しやすいFPS/格闘ゲームでは大きな差が生まれます。
さらに、光回線には速度制限がありません(厳密には極端すぎる通信に対して制限が設けられることもあるが、気にしなくていいレベル)。
速度制限を気にすることなく、大容量データのダウンロード・アップデートOK。工事が必要な光回線ですが、WiMAXとは比較にならないほど快適なゲーム環境が手に入ります。
5.まとめ
WiMAXでもPS4はプレイ可能です。ギガ放題プランならデータ無制限。
ホームルーターやクレードルを活用すれば有線接続もできます。ただし、安定感やping値は光回線に敵いません。
ダウンロード版のゲームを頻繁に買う人や、ラグが許されないFPSや格闘ゲームをプレイする人は光回線を検討しましょう。逆に言えば軽いゲームが中心ならWiMAXでもPS4を十分に楽しめますよ。