ソニーが提供するMANOMA(マノマ)は、スマートホーム&スマート家電を簡単に導入することができます。
特に家族やペットの様子をいつでも管理できるスマートホームは、防犯機能も備えるスグレモノです。
この記事では、実際にMANOMAを契約してみて、その使い心地を細かくレビュー。使用して分かったメリット・デメリットもまとめています。
MANOMAを利用するか迷っている、あるいは評判が気になる方は、ぜひ参考にして下さいね。
OUTLINE -読みたい項目をタップ-
1.はじめに:MANOMA(マノマ)の特徴と料金プラン
MANOMAはソニーが提供するスマートホームサービスです。
特徴として、IOTデバイスの組み合わせが可能。防犯だけでなく、自宅の家電をスマホあるいはアレクサで稼働させることができます。
詳しくは後述しますが、防犯カメラは双方向で会話可能。防犯だけでなく、家族間のちょっとした会話にも便利です。
また、MANOMA本体となるAIホームゲートウェイは置型Wi-Fiとしても機能します。自宅のWi-Fi&スマートホーム環境を一挙に導入できるので効率的です。
気になるMANOMAの料金プランは以下の通りです。
料金プラン
①シンプルプラン
- 初月:0円
- 2~7ヶ月:990円
- 8~13ヶ月:1980円
- 14ヶ月~:3580円
提供機器:AIホームゲートウェイ・室内コミュニケーションカメラ
②トータルプラン
- 初月:0円
- 2~37ヶ月:3980円
- 38ヶ月~:3580円
提供機器:AIホームゲートウェイ・室内コミュニケーションカメラ・Qrio Smart・Qrio Lock・Qrio Hub・開閉センサー・スマート家電リモコン
スマート家電が不要な場合は、格安のシンプルプランで十分。室内コミュニケーションカメラはいずれも付属するので、防犯や家族の位置管理機能は使えます。
基本情報
サービス名 | MANOMA |
---|---|
サービス開始 | 2018年10月 |
支払い方法 | クレジットカード |
オプション | nuroモバイルHome Wi-Fi・セコム駆け付けサービス・MANOMA訪問サポート・MANOMA解決訪問サポート |
データ容量 | 無制限 |
端末 | AIホームゲートウェイ ※その他あり |
最大通信速度 | 下り:150Mbps ※nuroモバイルHome Wi-Fiの場合 |
同時接続台数 | 制限なし |
海外利用 | 不可 |
運営会社 | ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 |
2.実際にMANOMA(マノマ)を使ってみた
MANOMAに契約してみました。使ってみた機器は、
- AIホームゲートウェイ
- 室内コミュニケーションカメラ
- スマート家電リモコン
の3点です。
設定の流れとしては、MANOMAアプリをインストールしたあと、アプリ内に機器を登録していきます。
セットアップ画面
司令塔となるAIホームゲートウェイがこちら。
AIホームゲートウェイ
次世代を想起させるシンプルなデザイン。家のインテリアにも溶け込みます。
アレクサがビルトインされているため、側面はスピーカーとなっています。
側面
室内コミュニケーションカメラはこちら。
室内コミュニケーションカメラ
レンズ部分が開閉式となっており、録画中は開きます。録画中はスマホでLIVE映像を流せます。
通話もできる
画質はそれほど良くありませんが、思った以上に広角です。
防犯や家族とのコミュニケーション目的なら十分。マイク付きなので双方向で話すこともできます。
ちなみに、我が家はハリネズミを飼っているので、ペットの様子を撮影しています。
最後に、スマート家電リモコンがこちら。
スマート家電リモコン
あまり凄そうには見えませんが、このリモコンがあれば自宅の家電(IOTデバイス)を連携できます。
家電と連携可能
MANOMAは位置情報も登録できるので、「自宅周辺に着くと自動でエアコンをかける」といった使い方も可能に。実際やってみると、想像以上に快適でした。
全体の感想として、MANOMAを使いこなすまでに少し時間はかかるものの、慣れてしまえば非常に快適です。
MANOMAアプリの中に情報が集約されているのもスマート。今回は導入していませんが、Qrio Lockを玄関に取り付ければ、遠隔で施錠ができます。
その他、MANOMAには紹介しきれない便利機能が多数あり。機能性を考えると、スマートホーム導入にかけるコストとして十分安いと言い切れます。
3.ユーザーの評判はどう?
SNSからMANOMAを使うユーザーの評判を調べてみました。
我が家がスマートロックに
さっき電話が来てMANOMAを月額実質565円で使えるってのが来たので話に乗ることにした。我が家がスマートロックに対応するぞ٩( ‘ω’ )و
— Waste (@Wastenium) March 2, 2020
スマホでエアコン・照明をON/OFF
ソニーのMANOMAの設定してるんだけど、エアコンとか照明をスマホでオンオフ出来るようになった
— 里 (@Sato_Schatz) March 8, 2020
外出中にペットの様子が分かる
テレビCM放映記念おめでとうございます
MANOMAがあれば、今までこうだったらいいのに~と
感じていたことが実現できることに感動ですペットも大事な家族の一員です
外出している間の可愛い愛犬の様子が確認できるのはうれしいです子どもが大きくなったらお留守番でも活用したいです
— ちゃる家族大好きママ (@cyarucyanco) March 2, 2020
両親のお世話によい
私は家族と離れて暮らしています。
両親も高齢になってきたので、
MANOMAとてもいいなとおもいました!— りな (@rina14235) March 7, 2020
玄関を締め忘れても大丈夫
玄関の鍵を閉めて出掛けたかを忘れて
何度家に戻ったことか・・・
心配性な人間にとってMANOMA
のサービスは夢のような世界ですね~(^^♪— まかろにぐらたん (@gooratan) March 1, 2020
一般的にはまだ普及していないスマートホームですが、その利便性の高さが口コミから伺えます。
外出中でも、高齢の両親やペットの様子が分かるのは便利との声が。また、玄関の鍵やエアコン、テレビを遠隔操作できることに対しても好評でした。
一部、速度や勧誘に関する悪評(デメリットの章で解説)はありましたが、機能面に対しては多くのユーザーが満足しているようです。
4.MANOMA(マノマ)のメリット
①MANOMAアプリに情報が集約される
MANOMAの提供機器は、すべてアプリ内に情報を集約することができます。ブラウザではなくアプリでの管理なのでUIも抜群。
こちらがトップ画面です。
中央にはカメラ映像が表示。警戒モードをONにすれば、動体検知システムが稼働して防犯機能を高められます。
その他、MANOMAには便利なメニューが使えます。
メニュー一覧
例えば、レシピは家族の帰宅や外出の自動通知、戸締まり確認、帰宅後の音楽再生といった機能が使えます。
レシピ機能
自分なりにMANOMAをカスタマイズできる楽しい機能です。
なお、MANOMAアプリに登録した機器は一覧表示。
登録した機器一覧
ここから、各機器の詳細設定を行えます。
②AIホームゲートウェイにアレクサ機能あり
MANOMAのAIホームゲートウェイは、単なるWi-Fiルーターではなくアレクサがビルトインされています。
「アレクサ」と呼びかけると、青LEDが点灯。
アレクサが反応
指示を出すと、アレクサがあれこれ動いてくれます。音楽をかけたり天気を聞いたり、Amazonのお買い物を手伝ってくれたり。
通常のアレクサとの違いはMANOMAに連携(スマートホームスキルの有効化)できること。
MANOMA&アレクサに連携すると、自宅の家電や付属の室内コミュニケーションカメラも声で動かせます。
「戸締まりを確認して」といった指示出しもOKです。
ちなみに、アレクサはAmazon Musicが内蔵。アーティスト名の指名はもちろん、「オシャレな曲かけて」など選曲もしてくれます。
③カメラは映像だけでなく双方向の会話もできる
スマートホーム実現の肝となる室内コミュニケーションカメラ。
防犯機能として使うのもありですが、離れた家族とリアルタイムに会話できるのもメリット。
室内コミュニケーションカメラ
どれくらい声が届くかテストしてみたのですが、2~3メートルなら離れて話しかけてもOK。マイクの感度が高く、しっかりと声を拾ってくれました。
なお、カメラの録画はmicro SDに保存されます。
micro SDを挿入
録画のON/OFFやデータの消去は、すべてMANOMAアプリから操作できます。
録画ファイル一覧
④スマート家電を実現できる
近年、話題となっているスマート家電。自宅のあらゆる家電をネットに接続して、スマートな暮らしを実現できます。
MANOMAのスマート家電リモコンを使えば、簡単に家電と連携できます。
スマート家電リモコン
連携方法は、MANOMAアプリ内からデバイスを選択するだけ。型番で検索できます。
型番検索
これで、テレビ、エアコン、ロボット掃除機、照明などスマホをリモコン化して動かせます。
さらに、MANOMAはアレクサが付いているので、声で指示を出すことも可能に。「アレクサ、テレビ点けて」といえば、ちゃんと点けてくれます。
⑤置型なので工事不要
MANOMAは置型Wi-Fiとして利用できます。ネットの繋げ方は簡単。AIホームゲートウェイの裏面にSIMカードを挿入するだけです。
AIホームゲートウェイの裏面
置型Wi-Fiは工事が要らないのが大きな特徴。イメージとしては「ソフトバンクエアー」に近いでしょうか。
光回線は宅内・屋外の工事が必要なので1ヶ月以上待たされることがよくありますが、MANOMAなら製品が届いたその日から利用可能です。
⑥留守中に家事代行サービスなどが受けられる
オプションなので別途料金はかかりますが、MANOMAでは家事代行やハウスクリーニングサービスを依頼することができます。
依頼できるサービス
- ダスキン メリーメイド
- ベアーズ
- おそうじ本舗
- 麻布ペット
- マイシェフ
MANOMAと上記のサービスを連携させるメリットとして、
- 当日の立ち会い不要
- 鍵の施錠・開錠を遠隔操作
- カメラでモニタリング可能
があります。利用シーンとして、外出中に自宅の掃除や料理の提供、ペットのお世話をしてくれるのは便利。
鍵の受け渡しが不要なので、立ち会い時間を拘束される面倒もありません。
⑦違約金が無い
通信系のサービスを契約する際に気になるのが違約金ですよね。光回線やポケットWi-Fiでは1~2万円の違約金設定が通例です。
しかし、MANOMAについては違約金なし。契約縛りもありません。
一つ注意点として、MANOMAは提供機器をレンタルではなく購入しているため、途中解約すると機器料金の残債を一括請求されます。
早期に解約すると、違約金はかかりませんが機器料金が高く請求されるので気をつけて下さい(AIホームゲートウェイは定価65780円)。
5.MANOMA(マノマ)のデメリット
①勧誘がやや強引
現在は落ち着いていますが、サービス立ち上げ時は割と強引な勧誘がありました。
僕のケースでは、契約中のNURO光から電話営業がかかり、そのまま申し込みました。
たまたまサービス内容が気になったので鬱陶しくはなかったのですが、サービスが不要な人にとって電話営業は迷惑この上ないです。
また、MANOMAは訪問営業も行っており、立ち話で営業トークが始まることも。
テレビCMまで打っているのでバンバン契約を取りたい気持ちも分かりますが、もう少し前のめり感を無くてしてほしいものです。
②速度はあまり速くない
残念ながら、MANOMAは純粋なWi-Fi機能としてはやや物足りません。その理由は速度の遅さ。
家のルーター変わってからストレスしか溜まらない💢💢💢💢💢💢
MANOMAとかいうルータークソすぎる!
遅延170msで下り0.11mbps?
ふざけんなよまじで
まだ駅のWiFiの方がマシだわ💢
まずYouTube見る時にロード遅いし
確定で低画質になる。
高画質に設定したら動画見れないしさーー
ゲームもろくにできない— ムスビート@ARK310民 (@mu_su_bi_135) December 29, 2019
動画・オンラインゲームを思いっきり楽しみたいなら厳しい速度です。同じソニーが提供するNURO光は速いので混同しがちですが、MANOMAの通信品質はこれからといったところ。
クレームが大きくなればいずれ改善されると思うので、現状は回線増強を待つほかありません。
置型Wi-Fiは無線接続ゆえ全体的に速度が遅い傾向。速度にこだわるなら「光回線」を契約して有線接続すべき。
③初期設定が面倒くさい
MANOMAを実際に使ってみて、骨が折れると感じたのが初期設定です。
手順の説明は分かりやすいのですが、思うように上手くいかず・・。特に、AIホームゲートウェイをネット接続させるときは手間取りました。
手順取りに進めてもエラーになってしまい、結構イライラしましたね。
ただ、アプリを再起動したらすんなりと設定できました。何が悪かったのか原因は分かりません。
結局、5分あれば終わる初期設定に1時間くらいかかりました。
その他、室内コミュニケーションカメラは設置の必要あり。電源を取るので、配線も考慮しなければなりません。
④サポートが有料サービス
MANOMAで技術的なサポートを受ける場合は有料サービスとなります。利用できるのは解決サポートです。
500円
※その他、訪問サポートオプションもあり
契約中の解決サポート
解決サポートは365日利用できるのですが有料扱いなのが残念。
海外ではサポートに対して料金が発生するのが当たり前ですが、日本ではまだまだサポート=無料の文化が根付いています。
MANOMAの機能についてあれこれ質問したいなら、有料の解決サポートに加入する必要があるため注意しましょう。
6.MANOMA(マノマ)がおすすめな人とは?
MANOMAは以下のいずれかに当てはまる人に、おすすめです。
- 外出中でも家族・ペットの状況を把握したい
- 家族の位置情報を管理したい
- アレクサで家電製品を動作させたい
- セコムを入れるほどではないけど防犯機能を高めたい
- 工事不要の置型Wi-Fiを導入したい
- 小さな子どもに留守番させたい
- 鍵の受け渡しなしで家事代行やハウスクリーニングを頼みたい
利用シーンとして最も多くなるのが、高齢の両親あるいは小さな子供がいる家族です。
MANOMAは家族の位置情報の把握から防犯機能まで備えるため、外出中でも安心。また、室内コミュニケーションカメラがあれば万一のことがあっても、すぐに対応できます。
その他、MANOMAはWi-Fi機能を備えるため自宅のネット環境を整えたい方にも便利。
Wi-Fiルーターとしての機能はずば抜けているわけではありませんが、スマートホーム&スマート家電システムを併用できる点は、他社にはないメリットです。
今後主流になりそうなスマート家電をいち早く導入したい方にも向いています。
7.【まとめ】次世代のスマートホームサービスを導入しよう
この記事では、MANOMA(マノマ)について詳しく解説してきました。
MANOMAはスマートホームを導入できる次世代のサービスです。
スマホで家族の状況や防犯システムを管理できるのは画期的。さらに、スマート家電でIOTデバイスを操作できるのも便利です。
司令塔となるAIホームゲートウェイは、Wi-Fiルーターだけでなくアレクサの機能も使えます。MANOMA×アレクサの組み合わせで、さらに用途が広がりますよ。
月額料金もお手頃なので、スマートホームサービスを導入したい方はMANOMAを検討してみましょう。
この記事のおさらい
メリット
- MANOMAアプリに情報が集約される
- AIホームゲートウェイにアレクサ機能あり
- カメラは映像だけでなく双方向の会話もできる
- スマート家電を実現できる
- 置型なので工事不要
- 留守中に家事代行サービスなどが受けられる
- 違約金が無い
デメリット
おすすめな人
- 外出中でも家族・ペットの状況を把握したい
- 家族の位置情報を管理したい
- アレクサで家電製品を動作させたい
- セコムを入れるほどではないけど防犯機能を高めたい
- 工事不要の置型Wi-Fiを導入したい
- 小さな子どもに留守番させたい
- 鍵の受け渡しなしで家事代行やハウスクリーニングを頼みたい