格安SIMを使いたいけど、クレジットカードが無い・・・
毎月の通信料金を大幅に節約できる格安SIMですが、料金支払の手段はクレジットカード払いが基本です。
クレジットカードを持っていない方、あるいはクレジットカード払いを選択したくない方にとっては大きな障害となっています。
この記事では、クレジットカード不要でも契約できる格安SIMを厳選。それぞれの格安SIM会社で、クレジットカード以外の支払い方法について詳しく解説しています。
クレジットカード不要で契約できる格安SIMを探している方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
OUTLINE
1.クレジットカード不要の支払い方法とは?
ほとんどの格安SIMでは本人名義のクレジットカードが必要ですが、一部の通信事業者ではクレジットカード以外の支払い方法が用意されています。
クレジットカード不要の代表的な支払い方法は、
- 口座振替
- デビットカード
の2つです。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
1-1.口座振替
クレジットカードが使えないすべての人におすすめなのが口座振替です。未成年の方やクレジットカードの信用機関に傷が付いている方(ブラックリストに入っている)でも利用できます。
また、クレジットカードは作れるけど手数料の発生やリボ払いの仕組みが怖くいので、できるだけクレジットカード払いをしたくない方にもおすすめです。
口座振替は登録した銀行口座から自動的に引き落としとなるため、支払い忘れの心配も不要です。通帳に支払明細を残したい方も口座振替は便利です。
口座振替の注意点
格安SIMの利用料金を口座振替で支払う場合は、以下の注意点があります。
- 振替手数料がかかる可能性がある
- ポイント還元がない
振替手数料は、格安SIM会社にもよって発生の有無が異なります。振替手数料が必要な場合は、毎月100~200円程度が月額料金とともに引き落としとなります。
また、ポイント還元が無いのは、格安SIMに限らず多くの口座振替払いに共通するデメリットです。口座振替ではクレジットカードやデビットカードで貰える、支払金額に応じたポイントが入りません。
0.5~1%程度の還元率ですが、財テクに興味がある方は損と感じるでしょう。
1-2.デビットカード
クレジットカードと同じ感覚で使えるデビットカードは、支払いを行なうとその場で口座残高から引き落としとなります。口座引き落としの際は、メールでお知らせが届きます。
デビットカードは口座振替と同様に、クレジットカードが作れない方やキャッシング・リボ払いのシステムが怖い方、クレジットカードの審査に通る自信が無い方におすすめの支払い方法です。
デビットカードは16歳から発行可能で、収入が無くても審査に通る確率が高いのも特徴的です。
※ここで説明しているデビットカードは、表面にVisaやJCBの表記があるカードを指しています。キャッシュカードで支払いができるJ-Debitとは違うので注意してください。
デビットカードの注意点
- 対応する格安SIMが少ない
- 残高不足になると支払いができない
デビットカードを使う最大のデメリットが、対応する格安SIM会社が少ないことです。また、対応している場合でも、審査があるため申し込みできない可能性があります。
格安SIM会社では、デビットカード払いを嫌う傾向があるため、申し込み可能となっている場合でも実際には手続きができないケースもあります。
その他の注意点としては、口座振替と同様に残高不足には気をつけなければなりません。料金支払を滞納すれば強制解約の場合もあるため、口座残高の管理を忘れないようにしましょう。
1-3.その他の支払手段
口座振替とデビットカード以外では、
- LINE Payカード(LINEモバイルのみ)
- プリペイド(コンビニ払い可能)
が利用できます。
LINE Payカードは支払い方法の設定により、口座振替と同じ感覚で利用することができます。詳しくは、次章のLINEモバイルの項目で詳しく解説します。
プリペイドについては、コンビニ払いやAmazon、楽天などの通販サイト内での決済が利用できます。ただし、プリペイドの格安SIMカードは通常より割高で期限が切れたら買い直す手間もかかります。
プリペイドについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
2.クレジットカード不要で契約できる格安SIM
ここからは、クレジットカードを持っていなくても契約できる格安SIMをご紹介していきます。各社の特徴もまとめているため、自分に合った格安SIM会社を見つけてみましょう。
2-1.OCNモバイルONE

- 口座振替、デビットカード対応
- 利用回線:ドコモ
- 月額料金:900円~
OCNモバイルONE は、格安SIMでは珍しく1日ごとにデータ通信量を設定できる日次プランが選択できます。最低利用料金は他社よりやや高く、データ通信専用SIMが月額900円から、音声通話SIMが月額1,600円からの設定です。
NTTコミュニケーションズが運営するOCNモバイルONEは契約者数が非常に多く(楽天モバイルに次いで2位)、大手だからこその安心感があります。
全国8万6千箇所以上で使える無料のWi-Fiスポットも好評。独自アプリでは、契約の見直しや通信速度の低速切り替え(ターボ機能)、初期設定などが簡単に行えます。
速度制限時に嬉しいバースト機能(一時的な高速通信)も対応。契約の2年縛りもなく、ユーザーの満足度が高い格安SIMです。
利用料金の支払方法(クレジットカード以外)
OCNモバイルONEは、データ通信専用SIM、音声通話SIMともに全プランで口座振替とデビットカードに対応しています。
手数料が発生しないため、クレジットカード払いと比べて金銭的な損もありません。
■口座振替
口座振替払いを選択する場合は、以下の条件があります。
- カスタマーズフロントに問い合わせ
- 端末セットは利用不可
OCNモバイルONEで口座振替を申し込むには、公式サイトではなくカスタマーズフロントに問合せする必要があります。
※カスタマーズフロント 0120-506506
連絡後、口座振替依頼書が届くので、必要事項を記入して返送しましょう。手続完了までは約1ヶ月かかります。その間は、振込用紙にて料金支払を行います。
また、SIMフリースマホと格安SIMをセットで購入する場合は、口座振替が選択できません。デビットカードも使えないため、SIMフリースマホのセット購入はクレジットカードのみ対応となります。
■デビットカード
デビットカードで料金支払を行う場合は、OCNモバイルONEの申込画面で、クレジットカード番号の入力欄にデビットカードの番号を入れます。
申込画面では、デビットカード払いができると明記されていませんが、現状はこちらの方法でデビットカード払いが正常に処理されています。
審査に通りやすいデビットカードは大手銀行が発行するデビットカードです。楽天銀行や三菱東京UFJ銀行が発行おするデビットカードなら審査の通過率が高まります。
2-2.楽天モバイル

- 口座振替対応、デビットカード対応
- 利用回線:ドコモ
- 月額料金:525円~
すべての格安SIMの中で契約者数が最も多い楽天モバイル。通信速度や料金プラン、選べる端末の種類やオプションなどすべての面で優れる格安SIM会社です。
近年は、選択できるSIMフリースマホの中にiPhoneが登場したり、無制限のかけ放題が付いた料金プランを発表したりと目覚ましい進化を遂げています。また、弱点であった通信速度の遅さも、回線増強により徐々に改善されています。
実店舗を構えるなどサポートも充実する楽天モバイル。利用料金から楽天スーパーポイントが貯まるため、楽天サービスの利用が多い方にもおすすめです。
3万円以内の端末なら楽天スーパーポイントで支払うことも可能。現状、初心者が最も使いやすい格安SIMとなっています。
利用料金の支払方法(クレジットカード以外)
楽天モバイルでは、データ通信専用SIM、音声通話SIMともに全プランで口座振替とデビットカードに対応しています。
■口座振替
楽天モバイルでは特に難しい条件無しで口座振替を選択することができます。申し込み方法は、手続きの途中で口座振替払いを選択するだけです。
他社の場合は、口座振替にするとポイント還元がありませんが、楽天モバイルなら利用料金の1%が楽天スーパーポイントで還元されます。
ただし、デメリットとして、
- 口座振替手数料が100円かかる
- 端末セットは利用不可
となっています。
口座振替手数料は、銀行口座からの引き落とし時に毎月100円引かれます。また、SIMフリースマホと格安SIMをセットで購入する場合は、口座振替が選択できないので注意が必要です。
■デビットカード
デビットカード払いを選択する場合は、対応するデビットカードが、
- 楽天銀行デビットカード
- スルガ銀行デビットカード
に限られています。他のデビットカードは利用不可となるので注意しましょう。
2-3.UQモバイル

- 口座振替対応
- 利用回線:au
- 月額料金:980円~
au回線を使用するUQモバイルは、格安SIMの中でトップクラスの通信速度を誇ります。大手キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)と比べて、格安SIMは通信速度の低下が大きな弱点と言われています。
しかし、UQモバイルの場合は大手キャリアと同レベルの通信速度なので、格安SIM乗り換え後も非常に快適です。
また、かけ放題がセットになった料金プランも魅力的で、「頻繁に通話するユーザーは格安SIMに向かない」という常識を見事に覆しています。
テレビCMの露出も積極的なUQモバイル。店舗数の拡大や口座振替払いの対応などサービス面も大幅強化されており、今後は急激にシェアを伸ばす可能性が高い格安SIMとなっています。
利用料金の支払方法(クレジットカード以外)
UQモバイルは特定の条件無しで口座振替の申し込みができます。手数料無料で全プラン対応、対応する金融機関もメガバンクだけでなくネット銀行や地方銀行など非常に幅広いです。
口座振替を申し込む場合は、手続きの途中で料金支払を口座振替に選択するだけです。その後、口座振替依頼書が郵送されるので、必要事項を記入して返送しましょう。
店舗契約の場合は、スタッフに口座振替の希望を伝えればOKです。引き落とし日は毎月26日となります。UQモバイルはすべての格安SIMの中で、口座振替の条件が最も緩いです。
クレジットカード不要の料金支払を希望する、すべてのユーザーにおすすめの格安SIMとなっています。
2-4.BIGLOBEモバイル

- 口座振替対応(データ通信専用SIMのみ)
- 利用回線:ドコモ、au
- 月額料金:900円~
auとドコモの両回線に対応するBIGLOBEモバイル。au、ドコモユーザーなら、現在の端末のまま格安SIMカードに入れ替え可能です。
BIGLOBEモバイルは人気の動画アプリが使い放題となるエンタメフリーオプションが特徴的。Youtubeにも対応しているため動画好きから高い評価を得ています。
また、全国83,000箇所以上に設置されているWi-Fiスポットが利用可能。Wi-Fiスポットを上手く活用すれば小容量の料金プランで契約できるため、大幅な月額料金の節約が可能です。
利用料金の支払方法(クレジットカード以外)
BIGLOBEモバイルは、データ通信専用SIMのみ口座振替払いが選択できます。口座振替の申し込みは、ネット手続きの途中で選択可能です。
デメリットとして、口座振替手数料が毎月200円かかります。電話番号が付与される音声通話SIMではなく、ネット専門のデータ通信専用SIMで契約したい方は、BIGLOBEモバイルを候補に入れておくといいでしょう。
2-5.mineo

- デビットカード対応
- 利用回線:ドコモ、au
- 月額料金:700円~
格安SIMの中で独特な異彩を放つmineo。mineoの公式コミュニティサイト「マイネ王」では、格安SIMはもちろんスマホ関連の悩みをユーザー同士で解決することができます。
また、データ通信量を補充できるフリータンクのシステムも画期的でユーザー目線のサービスが人気を集めています。
ドコモ、auの両回線に対応するマルチキャリアのmineo。auユーザーからの乗り換えが多く、通信速度も非常に早いです。料金プランも良心的で初心者におすすめできる格安SIMとなっています。
利用料金の支払方法(クレジットカード以外)
mineoはデビットカード払いに対応しています。デビットカードで料金支払を行う場合は、mineoの申込画面で、クレジットカード番号の入力欄にデビットカードの番号を入れます。
注意点としてmineoはデビットカード払いの対応にあまり積極的ではないため、審査に落ちる可能性があります。クレジットカードよりも審査が厳しいため、申し込み前に第2候補の格安SIM会社もピックアップしておいた方がいいかもしれません。
2-6.NifMo

- デビットカード対応
- 利用回線:ドコモ
- 月額料金:900円~
NifMoは、独自のサービス「バリュープログラム」が特徴的です。バリュープログラムを利用すればネットショッピングや外食の際に、月額料金の支払いに使えるポイントを貯めることができます。
口コミから、NifMoを利用するユーザーのほとんどがバリュープログラム目当ての乗り換えであると思われます。料金プランについては2017年に改定されて、以前よりも値下げとなりました。
現在ドコモユーザーの方なら、新しい端末を購入しなくてもSIMカードだけ入れ替えることが可能です。
利用料金の支払方法(クレジットカード以外)
NifMoはデビットカード払いに対応しています。特に条件はありませんが、デビットカードの種類によって審査落ちする可能性があるようです。
実際にNifMoに問合せたところ、VISAのカードブランドなら審査に通りやすいと回答してくれました。これからデビットカードを作成する方は、なるべくVISAのカードブランドを選びましょう。
2-7.LINEモバイル

- LINE Payカード対応(口座振替、プリペイド払い可能)
- 利用回線:ドコモ
- 月額料金:500円~
LINEユーザーにとって最も使いやすい格安SIMがLINEモバイルです。他社ではLINEのID検索ができませんが(格安SIMは年齢認証ができないため)、LINEモバイルなら、今までとまったく同じ使い勝手でLINEが使用できます。
また、料金プランでは特定アプリのデータ通信量が使い放題となるカウントフリーのシステムが標準で付いています。
一番人気のコミュニケーションフリープランでは、LINE、Twitter、Facebook、Instagramのデータ消費量がカウントフリー。速度制限にかかった場合でも、高速通信で使い放題となります。
利用料金の支払方法(クレジットカード以外)
LINEモバイルでは料金支払いの選択画面で、
- クレジットカード
- LINE Pay
- LINE Payカード
の3種類が選べます。この中で、LINE Payカードを選べば口座振替とプリペイド払いが可能となります。
LINE Payカードはコンビニで販売されています(LINEアプリからも購入可能)。SuicaやPASMOと同じ電子マネー式のカードで、プリペイド払いによるチャージが可能です。
また、LINE Payカードのチャージ方法を、銀行口座からの自動引落にすれば、実質的に口座振替払いとなります。
LINE Payカードの支払い設定はLINEアプリ内から可能です。普段からLINEに使い慣れている方は、LINEモバイルを使うといいでしょう。
3.なぜ格安SIMはクレジットカード払いが多いのか?
ほとんどの格安SIMでは本人名義のクレジットカード払いのみの対応となります。しかしここで疑問なのが、なぜ格安SIM会社は他の支払い方法を制限するのか?
決済手段が多い方が、申し込みを希望する人が増えるはずです。実際、クレジットカードしか対応していないために、格安SIMの乗り換えを断念する方が後を絶ちません。
ここでは、格安SIM会社がクレジットカード払いにこだわる理由について考察していきます。
※あくまで当サイトの見解となります
3-1.理由1 コスト削減の問題
まず一番に考えられるのがコスト削減です。格安SIM会社は、大手キャリアと違って人件費や回線維持費を抑えることで、低価格なサービス料金を実現しています。
しかし、ユーザーの支払い滞納などで代金回収が遅れると、無駄なコストがかかり経営にダメージを与えます。クレジットカード払いなら、代金の回収をクレジットカード会社が請け負ってくれるため、支払い滞納のリスクを小さくすることができます。
実質的なライバル会社も少なく資金が潤沢にある大手キャリアなら、多少の代金未納リスクは問題ありませんが、格安SIM会社の場合は致命傷になりかねません。
そのため、確実に利用料金を回収できるクレジットカード払いにこだわっていると考えられます。
3-2.理由2 本人確認の問題
格安SIMは店舗よりもネット契約の方が圧倒的に多いです。そして、ネット契約で問題となるのが本人確認の信用性です。ネット上の手続きでは店舗契約と比べて、なりすましなどのリスクが飛躍的に高まります。
しかし、契約者をクレジットカード所有者に絞ることで信頼性の担保ができます。クレジットカードは当然ながら、なりすましでは作れません。また、社会的な信用や一定の収入などを証明する必要もあります。
格安SIM会社では、クレジットカード所有者に契約対象を絞ることで、信用調査の手間を省き、同時に代金未納リスクも抑えていると考えられます。
※クレジットカードを作る場合は楽天カードがおすすめ
「クレジットカード不要の格安SIMを探していたけれど、やっぱりクレジットカード払いにしたくなった」という方は楽天カードの作成がおすすめです。
楽天カードは年会費無料で、楽天ポイントが貯まりやすい特徴があります。そして最大のメリットが新規発行の審査が緩いことです。
楽天市場のユーザー数を伸ばしたいことが理由かと思いますが、よほどのブラックでない限り、主婦や学生でも審査に通過します。格安SIMの支払い用に、これからクレジットカードを作りたいという方は、楽天カードを候補に入れておきましょう。
4.まとめ
いかがでしたか?
クレジットカード払いが基本の格安SIMですが、一部の通信事業者は口座振替やデビットカード払いに対応しています。
ただし、クレジットカード以外の支払い方法はあまり積極的ではないため、条件付きのケースが多いです。
大手キャリアと比べて料金支払の面では不便な格安SIMですが、この記事で取り上げた通信事業者なら問題なくクレジットカード以外の支払い方法が使えますよ。
最初の申し込みさえクリアすれば後は自動引き落としになるので、必要書類の手続きなどを確実に行って下さいね。